天からの贈り物じゃないけど、黙って受け取って?

『Gift番外編』

yukio

このページの画像は、すべてyen@gallery様から使わさせていただいております!皆様も遊びにいらしてくださいね!

ギフト番外編82話『作業日報』

こういうの書くの面倒ですよね。書いてないけど。もうずぅーーーーーーーーーーーーーーっと(笑)

yukio
 

日付:12年11月13日(月)

記入者:溝口正広

作業場所:1)2丁目4−2。いかりや邸 2)5丁目−13−1002。麻木邸

1)舞妓ちゃん(秋田犬)のお世話。
AM 8:30訪問。

・散歩。近所の公園(お友達のグリフォンJr.(パグ)、コロタン(シェルティ)、チョビ(シベリアンハスキー)と遊ぶ。どうしてもう大人のシベリアンハスキーは、チョビって名前が多いんだろう)→土手(舞妓ちゃんは水が大好きなので、どうしても川の方に行きたがる。11月の川はとっても勘弁して欲しいので、片手にペットボトルを持って振りながら歩いた。こっちを向いてくれる)→コンビニ(舞妓ちゃんはコンビニも大好き。袋を持って出てきたら、その袋をとても覗きたそうにするので、外につないでおいて、買い物をした。案の定ものすごく中身を見たがったので渡すと、ちょっと大丈夫!?ってくらい袋の中を覗いていた。中身は袋から出したパンだったけど、それは食べなかった)

・食事。ペディグリーチャム+キュウリ+レタス。舞妓ちゃんは生野菜好き。ペディグリーチャムは残しても、レタスは絶対残さない。今日は、全部食べた。

・シャンプー。舞妓ちゃんは、水が大好きなので、シャンプー自体はイヤがらないけど、はしゃぎすぎ。シャンプーが目に入って痛がっていた。けど、その時は、自分の目にも入っていたので、すぐには助けてあげられなかった。

・遊び。庭にホースで水をまくと、その水めがけてジャンプする。ジャンプするのが楽しかったらしく、飛びはねすぎて、家の壁に激突。ものすごくびっくりした。
亀の子だわしがお気に入りで、投げて、投げてと持ってくる。投げても、ボールとかみたいに動かないのがつまらないようで、別に襲われる訳じゃないのに、ちょっと後ろに飛んでみたり、前足で何回か叩いたりして、それからくわえて持ってくる。そのうち投げるのは飽きて、引っ張っても離さなくなった。じゃあ、と手を離すと、つまらなさそうにするので、何度か引っ張っているうちにエキサイトしてきた。ちょっとこっちもエキサイトしてしまって、力いっぱい引っ張り合いしたら、モノが亀の子だわしだけに、繊維が千切れてしまう。あ!と思ったら、舞妓ちゃん、女の子なのに、歯にひっかかって、口から・・・・たわしのかけらがぴろんと・・・。
とても楽しかったらしいけど、口を開けてとってあげた。何度か噛まれそうになった。
・・・でも、最後の1本を残して、急にへこんでしまって、庭の片隅で、しょんぼりしてしまった。しょんぼりしているけど、まだ一番長い一本がぴろん、と出ている。

PM 12:00

・いかりやさん、北海道旅行から帰宅。舞妓ちゃん、ぴろんとなったまま大はしゃぎ。いかりやさんも嬉しそうだった。

2)荷物受け取り。洗車

PM 13:00訪問。

・長期の旅行中のため、荷物が受け取れなくなっているのをまとめて受け取る。
1.組みたて家具(3段チェスト)指定された場所に組みたてて設置する。(ドライバーを持っていくのを忘れていたので、近所のお店で購入)綺麗な木のチェスト!
2.旅行先から先に送っておいたおみやげ類。クール便のものは冷蔵庫へ。
3.お友達から観葉植物。説明書を見ながら、日当たりのいい場所へ移動して、水をやる。いっしょに肥料もついていたので、それも。

・洗車
白い乗用車。屋根がないのでけっこう汚れている。まず洗車をした後、夜中の通販番組で有名な例のブツを使いワックスがけ。
ぴっかぴかー。車の免許を持っていたら、運転してみたいほど。


「これ、日報です」
「お疲れ様。珍しいわね、ひろちゃんまで外でやるのって」
「これくらいはできますよぅ」
「ドライバー、領収書ある?」
「あ、いいです。うちで使いますから」
「あ、そう。じゃあ、今日はもういいわ」
「そですか?」
ちょっと首を傾げ、正広は奈緒美を見る。
「野長瀬さん、なんかありますか?」
「いや、えーーっと・・・いや、いいや、もう片付いた・・・く・・・・・、かな?」
「いいわよ、ひろちゃん。残しておいた野長瀬さんが悪いんだから」
野長瀬は、アンケート整理の山に埋没していた。正広も、典子も、自分の担当分は終わらせているので、文句を言われる筋合いは確かにない。
「あの、それじゃあ、お先に失礼します」
5時ちょっと前だったけれど、今日は1日働いたことだし、日報も書いたし、正広は先に帰してもらえることになった。
机を片付けて、温かい水色のフリースを着て、バックを持って、それじゃあー!と元気にニコニコ挨拶した正広は。

ダッシュで、駐車場に入った。

駐車場には、奈緒美の車や、正広の自転車などがあって、荷物も結構置かれている。正広スーパースペシャルけったマシーン(名前違ってるか!?)の側で、ぴたっと立ち止まった正広は、全身を耳にして、周囲の音を探る。
かさかさと枯葉の音がしているけれど、それを踏む音はない。
誰も。
いない。
確信した正広は、積まれている荷物の奥に腕をつっこみ、簡易式のクーラーボックスを取り出した。
それを肩にひっかけ、いつもとは違う方向に走り出す。その道は、腰越人材派遣センターから完全に死角となる道だった。
これって・・・!
ドキドキしながら正広は思う。
これって、ギョームジョーオーリョーとかってヤツかなァ!
違うのかなぁ!でもこれっていけないことかなぁ!ことかなぁ!!

あまりのドキドキさに、寒さなんか一切感じないまま、正広は家へと急いだ。


日付:12年11月13日(月)

記入者:早坂由紀夫

作業場所:新宿副都心 Tビル3F「インターナショナルサービス」→渋谷 センター街「IMT」

・A4判封筒3通。小包1ケ。


「で、これが受け取り」
「・・・あんた、これ、A4サイズの紙だって解ってる・・・?」
すかーーんと白い日報を受け取り、奈緒美はつぶやいた。
「もーちょっとなんか書きようってもんが」
言いながら由紀夫の顔を見上げ、何いってんの、あんた、って表情に、そうよね。由紀夫にこんなことゆってもね、と口を閉じる。
「まぁいいわよ。はい、お疲れ様。あ、ひろちゃん、もう帰ったから」
「見たら解るけど、まだ野長瀬、それやってんの?」
仕事終わったし、かーえろっと、捨て台詞だけを残して、由紀夫は事務所を出ていった。


「ただい・・・どした?」
部屋に入ると、正広が難しい顔でテーブルに座っていた。
目の前には、鍋。野菜なんかが切られておいてある。
「今日、鍋?どしたの難しい顔して」
「・・・兄ちゃん・・・」
「あ?」
「・・・・・・・・俺・・・・・・考えれば考えるほど・・・・」
「何よ」
「犯罪に手を・・・・染めてしまったかも・・・・・・・・・」
「犯罪に「手」を染めるのに、「足」を洗うってのはどーして?って嘉門達夫も言ってたな」
「兄ちゃん!俺が犯罪に手を染めてもいいのっ!?」
「何やらかしたんだよ。だし昆布でも万引したか?」
「万引・・・・・・・っ」
うるっと正広の目が潤む。
「えっ!?万引っ?」
「万引じゃない・・・・・・、の、かなぁ・・・・・・?それとも、これって万引!?兄ちゃん、これって万引なのぅぅぅーー!!」
「だから何が!」
正広は、どん!と簡易クーラーボックスをテーブルにおいた。
中には、カニが入っている。カニと、カキが。
「うわ、カニでかー!うまそー!カキもうまそーじゃん。何これ。おまえこのカニ万引したの?」
「・・・あのね・・・」
しょんぼりうなだれながら、正広は告白した。

「いかりやさんちも、麻木さんちも、何度もいったことあるじゃん?だから、今度僕行きますってゆったら、北海道みやげ買ってきてあげるっていかりやさんが。それで、麻木さんも、全国あちこちいくから、適当に送っておくわーって、カキ・・・」
「お土産?じゃあ、別に問題ないじゃん」
「で、でもっ、でも、仕事でいったとこだしっ、俺自分で持って帰りながら、あれ!?これって会社のもの?俺ってギョームジョーオーリョー!?とか思って・・・っ!」
「そんな大げさな・・・」
「兄ちゃんの誕生日だから、美味しい鍋ができるって思ってぇぇーーー!!!」
俺が捕まっても面会にきてねぇーーー!と泣き伏す正広。
待て!落ちつけ!と由紀夫が体を起こそうとした、その時。

パトカーの音がした。

「ぎゃーー!!捕まえに来たー!」
「話は聞かせてもらったわぁ〜ん♪」
ばん!とドアが開き、入ってきたのは、ミニスカポリス。
の衣装を着た千明。小さなラジカセを手に、パトカーの音をさせている。
「ひろちゃんっ、そんなひろちゃんを、逮捕しちゃうぞぉ〜♪」
「死ね!」
由紀夫の投げたクーラーボックスのふたが千明のコメカミ直撃。帽子が吹っ飛んでいく。
「死ねって何よぅ、死ねってぇ!せぇっかく、由紀夫の誕生日をお祝いしようと思ってたのにぃ〜」
「いらねぇよ!」
「そうはいかないわ!」
続いて入ってきたのは、事務所にいた時よりも、8割増派手なスーツの腰越奈緒美。
「この肉をごらんなさい!!」
こちらも事務所にいる時より、5割増派手な典子が捧げ持つ大皿には、トロ!?のような霜降りの肉が!
「ちょうどお湯も沸いてるようだし、鍋しましょ、鍋」
カニ、カキ、牛肉。
寄せ鍋・・・?

こうして、なし崩し的に由紀夫の誕生日鍋パーティーは始まった。
正広の罪悪感は、みんなで食べられた!とうことで吹っ飛んだ。
飲んで、騒いで、奈緒美が追加注文したフグやら、鴨やらも届いて、大層豪勢だった。
「はっぴーばーーすでーーーにーーーちゃーーーーーーーん!!!」
歌ってるんだか、怒鳴ってるんだか、解らないような正広の声が、深夜の街に響いた。


日付:12年11月13日(月)

記入者:野長瀬定幸

作業場所:事務所内

・アンケート集計。

AM4:00

未だ終わらず・・・、う、がく・・・っ


翌朝、終わってないなら書くな!と奈緒美に叱られてました。おっきのどくぅ〜(笑)

次回更新は、来週水曜日!の予定は未定にして決定にあらずっ!

今までのGift番外編へ

What's newへ

SMAPレポートへ

SMAPメニューへ

トップへ