生姜との相性はあまりよくない気がしている。


生姜で暖まる、という話をこれまで散々聞いてきて、生姜を取り入れてみたものの、別に、何も…という気持ちになることが多く、すぐにやめてしまいました。
このたび、再び生姜と向き合うべくセミナーに参加。
生姜紅茶と言えばこの人!という石原先生のお嬢さん、石原新菜先生のセミナーでございました。
なんか、綺麗な人でした…。

陰性体質、陽性体質という話。

色白だと陰性、色黒だと陽性、という、そのまんまかよ!という話でしたが、私は圧倒的に陰性体質であろうと思われます。
色白、ひょろっと背が高い、ぽっちゃり、水太り、冷え性、低血圧、夏でも温かいものを好む…など。これ違うな、というのは、髪の毛が多いと、ネガティブ、という辺りでしょうか。
ちなみに、背が高い人が陰性体質というのは、もっとも温かい太陽に近づこうとしているから。背が低い人は、太陽が暑くて近寄ってられない陽性体質、となるんだそうです。ほーーー!
そこから、陰性体質の人は陽性の食べ物を食べるとよい、という話になります。

陰性の食べ物例:寒色、南方産
→牛乳、豆乳、水、コーヒー、緑茶、麦茶、うどん、白米、白ワイン、ビール、白砂糖、カレー、白身魚、脂身の肉、生の葉野菜、トマト、きゅうり、バナナ、みかん、マヨネーズ、酢
陽性の食べ物例: 暖色、北方産
→チーズ、紅茶、番茶、そば、黒パン、玄米、赤ワイン、日本酒、黒砂糖、はちみつ、チョコレート、赤身の魚・肉、根菜、りんご、ぶどう、塩、味噌、醤油

カレー、だめかよ!というね。コーヒー色黒いじゃねぇかよ!麦茶だって濃いじゃねぇかよ!
夏場にいいよねー!ってものは、ざっくり体を冷やす、ということのようです。トマトときゅうりの冷たいサラダにマヨネーズ、で、超冷える、みたいなね。夏にはさっぱりしてよさげメニューですよね。
塩、味噌、醤油を使う東北っぽい味付けにしときゃだいたいこと足りるようです。

豆乳飲みたい!→黒砂糖を入れてホットで
白ご飯食べたい!→黒ゴマかけて
バナナ食べたい!→焼いて、自然塩をかけて
豆腐食べたい!→ネギやら、しょうがやらかけて、醤油をかけて冷ややっこに。
赤ちゃんに牛乳飲ませたい!→赤ちゃんは、赤ってくらい陽性ですんで、そもそもOK!

ヨーグルトは真中にあたる食材だそうで、バナナをいれたら陰性に、プルーンを入れたら陽性になるそうです。
漢方には、相似の理論というものがあり、白くてふわふわしているものを食べてたら、白くてふわふわの体系になるそうです。
…まぁ、悪くない、気もしますけどね。白くて、となると(笑)

◆現代人の冷え

かつて、37度くらいは平熱でしたが、現在は36度くらいが平熱。1度平熱が冷えてます。
体温が1度下がると、
1)各臓器の働きが落ちる
2)代謝が約12%低下。糖・資質代謝低下、水分代謝低下
3)免疫力約30%低下。ウイルス、細菌、がん細胞の貪食能低下。
4)がん細胞増殖。毎日5000個できるがん細胞は、白血球が毎日食べつくしてくれているが、その能力が落ちる結果、がん細胞が増える。
がん細胞は、実験上、35度台で最も増殖し、39.3度で死滅。
結核のひとは、ずーっと微熱状態なのでがんにならないといわれるそうです。
どっちもどっちですね…(笑)

水分代謝が低下、ということは、水がたまります。アレルギー性疾患は、水で影響が出るものが多いんですって。
鼻炎は、鼻水。結膜炎は涙。気管支喘息は湿った咳、湿疹は、湿って言葉通り湿ってる、アトピー性皮膚炎はひどくなると倦んできます。
体内の水毒を減らすと、アレルギー性疾患は抑えられるといことか。

では、私は暑がりだから、という人はどうでしょう?
ごはんを食べただけでも汗をかく。少し動いただけでも汗をかく、という人は、体内に水があふれていて、これ以上無理ー、と水を排出してる可能性あり。
また、手・足だけほてる人。こちらは、体の中心が冷えていて、熱が寒い場所から逃げるために、末端に行ってる可能性あり。
日ごろ、運動不足、先ほどの陰性食品を取り過ぎてる、塩分制限しすぎている、水分を摂りすぎている、ストレスがある、という人は、体温が下がり、体に水がたまっている可能性が高いようです。



◆塩分制限のしすぎ??

小さい頃からしょっぱ味が大好きで、梅干を欠かさなかった私に、母は、そんなに食べてたら高血圧になるよ!と言いました。
塩分の摂りすぎは、高血圧になる、と思っていたんですが。
どうも、それだけが原因で高血圧にはならないようです。これは、1960年代に、アメリカ人医師が、日本で塩分摂取量調査をしたところ、鹿児島が14g、青森県が28g。青森で脳卒中が多かったらしく、塩分の多さが、高血圧になって、脳卒中を引き起こしたのであろうということになったようなんですが。
塩は、体をあっためるので、暖房がいまいちだった時代、東北の人は、塩で体を温めていたのではないか、という説もあるようです。
何せ、当時から、日本では50年も減塩運動をやってるのに、高血圧症は減らず、現在7000万人もいますから。
1998年には、イギリスの医学誌に、「世界で一番塩分摂取の多い日本人が世界最長寿である」という論文も乗りました。
25歳~75歳までの、20万7729人に聞き取り調査したところ、1日2g以下のグループが、一番短命で病気が多い。1日13g以上のグループが一番長寿。高血圧、心筋梗塞も少ない、という結果だったそうです。

塩分の摂り方は。
1)自然塩にする。ナトリウムだけの合成塩だと、水分を取り込むオンリーなので、カリウムも入っている自然塩にすると、カリウムが水の排出をうながします。
2)出してから摂る。汗をかいてから、尿を出してから、摂取。
3)本能のままに。これは難しい…!と思ったんですが、すっごい汗をかいた後、塩をなめると美味しいと思うけど、ずっとなめてたらしょっぱ!と思うでしょう?そこでストップ、ということでしが。

もう己の本能が信じられない、という人間には難しい話です。
1日何グラム、と一律に決められることがどんなに楽か。でも、一人ひとり絶対違うはずですからね。己の体の声によーく耳をすませなくてはなりません。
のどが乾いたら飲む。おなかがすいたら食べる。おなかがすかないなら食べない。

◆水分摂りすぎ??

水に関しては、そもそもいろんな説がありましたよ。
1日2リットルは摂れ。
そんなに摂ったら体冷える。
水泳も、全身運動でいい説と、体が冷えて脂肪がつく説と色々あります。
おそらく、水を2リットルのめ、というのは、よく動くしと。ちゃんと筋肉がついていて、ちゃんと運動しているあったかい体の人用の話なんでしょう。モデルさんとかは、ゆっても運動したり、筋肉つけたりしてるはずだから、あーゆー人は水飲んでもいいんじゃないでしょうか。
ためしてガッテンでこないだやってた、塩分とらなきゃ!も、スポーツ選手のように2リットル汗をかく!なんて人は摂ればいいけど、対して動かない人は、塩分美味しいと思える量が絶対違うはず。
運動もせず、汗もかかない人が、水だけ飲むのはよくないようです。

どのくらい飲めばいいか。

本能に従い、のどが渇いたなーと思う分だけ。

起きぬけ、寝る前の1杯の水、ほんとにほしくて飲んでますか?眠っていて、体温が一番低いところで汗をかくってことは普通あまりないです。体内の水分を出してるだけって可能性が高いようです。血液ドロドロと直接関係あるだろうか。ペットボトルを持ち歩いて、別にのども渇いてないけど飲んでませんか?仕事中、勉強中はどうですか?入浴中・サウナ中でせっかくあったまってるところで、氷水とか飲んでませんか?
このあたりを一度やめてみて、様子をうかがうのもよいようです。

◆そこで生姜の出番です

生姜は温暖湿潤な場所でできてるのに、体を温めるという。あーでも、水を出す、っていう力なのかな。
生で食べると、ジンゲロールが作用。免疫を活性化させます。加熱すると生姜オールで血管拡張、血行促進。どっちにしても、胃を丈夫に。抗酸化作用もあります。
汗、尿、便の出をよくしてくれますので、老廃物の排泄アップ。デトックス効果がすごい。また、皮膚は、腎臓の17倍の排泄力があるってことで、汗で排泄すると、デトックス効果はより大きくなるそうですよ。汗をかけと。
また、血液さらさらについてですが、水を飲んだら血液さらさらになる、というのは、どぶ川に、水を一気に流したら綺麗になるよね、というイメージだそうです。でも、一瞬綺麗になったとしても、どぶ川そのものをどうにかしないと血液はまたどろどろになる。
そこで、生姜で血行をよくすると、血液の流れがよくなります。また、血管内にたまった油は、魚の油で落ちるんだと!納豆やら、魚介類も血栓予防にいいようです。

生姜は、漢方薬の75%にも使われています。
漢方では、病気の主な原因は冷えであると考え(傷寒論)、生姜は体を温め、すべての臓器の働きを活発化させる。体内の余分な水分を取り除き、駆風を促し、消火を助け、気を開く。と重宝されてます。
漢方薬では、葛根湯が何せ有名。こちら、上半身のありとあらゆる病気にいけるってことで、江戸時代には、藪医者が使う薬と呼ばれたほど、なんの病気にでも処方されたようです。 ただし、胃が荒れる可能性あり。
安中散は、胃の薬。私のように食べすぎて苦しい!とかい言う人には必要っぽい。生姜は胃を痛めるイメージがありますが、そんなことないようです。
気を開く関係では、半夏厚朴湯。落ちたわ~……みたいな時にいい薬ですって。

そして当然聞かれるのは、じゃあ、生姜はどれくらい摂ったらいいですか?という話。
好きなだけ!というのが先生の答えだそうですが、現代人にとって、そんな自由は手に余るのです。なので、目安として。

生姜粉末 1日1g = すりおろし生姜 1日10g(親指大)

ただ、不快な症状がでない限り、好きなだけ摂ればいいじゃん!とのこと。粉末の量を増やしたことで、関節炎の痛みが軽減なんて人もいるらしいですよ。
こちらも、自分が美味しいなーと思う量が自分にとってのベストなんでしょう。

最後の質問コーナーで、生姜紅茶を飲んだことはあるけど、特にあったかさを感じなかったんですと聞いてみたところ、黒砂糖や、生姜の量を変えてみて、一番美味しいなーーと思うところを見つけて下さいとのことでした。
この一番美味しいなーというのが求めているものだと…。

だから…!
だから、もう私は、自分の本能を信じられないのに…!

◆生姜 de 美活

とにかく、血流!血流アップ!
体を温めることが大事です。(陽性の人は最初からそうかも)

●腹巻を24時間365日
●運動 ウォーキング、ジョギングなど。週に2・3回。筋肉運動をして、筋肉に負荷をかける。筋肉をつけること大事!
●入浴 半身浴、サウナ、岩盤浴などで汗をかく!
●陽性食品を摂る 塩・味噌・醤油。生姜も。

水分は摂りすぎないことも大事。飲むなら、生姜紅茶にしなさい。生姜も、紅茶も、体をあっためるので、アイスでもオッケー!
生姜紅茶を1日3倍以上。運動前、お風呂前がおすすめ。
なんにでも生姜を足してみる。
なんなら生姜を持ち歩く、という生活をしてみてはどうでしょうとお勧めされました。

果たして、何度めかの生姜チャレンジ。今回は何かいいものを感じることができるんでしょうか。
私の本能は目を覚ますんでしょうか!?
がんばれ本能!と応援します(笑)

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