以前、本屋さんで、笑い飯哲夫の本を見たことがあります。
えてこでも解る笑い飯哲夫訳般若心経という本でした。ちらっと見ただけでも面白くて、えー、これ面白いやー!と思ったんですが、その後みかけることがなく、買うこともできないまま幾星霜。
その哲夫が、東大で仏教の講義をするというじゃないですか。え!聞きたいけど…!と思ったところ、大学祭でのことだといいます。つまり一般人が行ってもいい!ということで、小雨降る中、東大本郷キャンパスへ。
これが赤門か!(全然赤く見えてないけど)というところを入り、パンフレットを貰い、哲夫の講演が行われる赤門総合研究棟へ。
到着したのは、開場になる9時半ちょい前。定員500人だから、どのくらい前に行けばいいのかと考えていたのに結局この時間。そして行列。ドキドキしましたが、無事に席につけました。マスコミの数も相当です。開始前に配られたのは般若心経のプリント。
1行目は題名、2行目、3行目の途中まで誰がしゃべりますという前提があって、3行目の「舎利子」からが喋ってる内容だそうで。喋り終わりは、最終行の、般若心経、の上まで。
この後どこいこうかなー、とパンフレット眺めたりしておりましたら、10時になって、哲夫登場。おぉー!哲夫ー!
えてこでも解る般若心経を書くことになった経緯などを話しつつ、仏教の話をあれこれと。お寺のDVDも出している哲夫。お寺というと、仏像に注目が集まりますが、哲夫が好きなのは、建物などの配置。伽藍と言います。初期のお寺では、五重塔が真中にどーん!そして周りにあれこれ配置でしたが、時代を経ていくと、仏像が納められている本堂が真中にどーん!五重塔はその左右に配置されたり、最終的に敷地の外に出たりと飾りのようになっていったとか。
何もない場所にいって、がらーんとしてるね、の、がらんは、この伽藍から来てるそうです。
五重塔は、別に上に上がって、眺めがいいねーというものではなく、登れない塔で、その下やら、最上階やらに、仏舎利が納められてるもの。聖おにいさんでも、仏陀の骨はあっちこっちに分けられたというようなのがありましたが、そのようにあっちこっちで埋められたり、まつられたりしとる訳です。
仏陀は、実在の人物で、仏陀が信仰した神様がいる訳ではなく、世の中ってこうなっているんだな、ということを悟った人。どちらかというと哲学に近いのが仏教。『仏』という感じには、人偏が入ってますんで、まさに、神ではなく、人が作ったもの。
人には108の煩悩がありますが、これを0にした人が仏様。亡くなった人を仏様と呼ぶのは、煩悩0だから。
それを形にした仏像にも色んなランク、表現がありますって話も面白かったです。
如来
煩悩0。煩悩0なので、非常に穏やかな表情。これから鼻フックかけますねーって言われても、ええよ〜、という表情(笑)暑さも寒さも気にしないので、服装もふわっと一枚まとったくらい。
菩薩
ほぼ悟っているけど、ちょっとだけ煩悩が残っている。みんなでカレーを食べてる時に、一人だけ早く食べ終えちゃったら感じ悪いかなーと米粒5粒くらい残して他の人が食べ終えるのを待ってる感じ。表情は穏やかだけど、ちょっと欲が出てる。見て〜、この棒〜♪とか、いいでしょ〜、このアクセ〜♪みたいなおしゃれ欲が(笑)
明王
顔が怒ってる。動くなよ!動いたらぶっ飛ばす!的な表情。アクセ類増える。
天
最初から怒ってるどころか、絶対もうなんかぶん殴った後だし、何やら踏んづけてます。アクセ類どんどん過剰に!
最初に書きました、般若心経の構成の話とか、断食していたブッダに乳粥を上げた女の人の名前はスジャータというなんて話とか、色々とほんとに面白かったなー。1時間短すぎ!
なので、えてこでも解るを買わないとダメなんですよ(笑)会場で売ってくれてたら買ったんですけどねー。アマゾンんで頼みました。2・3週間かかるというけど、いいやー。
最後の質問コーナーでは、ブッダと明石家さんま、どっちがすごいと思いますか?という質問が。仏教を始めたのがブッダで、お笑いを始めたのは、さんまさんじゃないしなー、でも、人をすべらさないトークという意味ではさんまさんの方が、とか。ダブルボケ界における笑い飯と、仏教におけるブッダは一緒だとも(笑)始めた、という意味では一緒ですね(笑)
えてこでも解るが届くのがほんと楽しみ!面白かった〜〜!
さて、次はどこにいこうかしら。
同じ建物の中にある、白衣喫茶か、プラネタリウム喫茶か、カクテルホストクラブか。
白衣を着た生物系の学生とお話できるという白衣喫茶に行こうかなぁと思ったんですが、プラネタリウム喫茶の前に立ってたお兄ちゃんが男前だったので、ふらふらとそちらへ。
そして。
あぁ、プラネタリウムではあるんだけど、暗いのよ。何もできないのよ。食べる以外のことができないのよ!というね。こっからどこにいこうかの調べもつけないまま、せっせとバナナマフィンを食べるの巻(笑)
暗いから、二度とその男前の顔見られへんし(笑)
くじけずに明るい所に出てから、行く場所をチェックして、小雨の中建物の外へ。合格通り、というところをせっせと歩いてましたら、メガネっ子に、エゴグラムしていきませんか!?と声をかけられました。雨の中、フランクフルトやら、チヂミやらが売られてるんですがその間に、エゴグラム診断をしているテントが。東大医学部で使われているもので、診断してくれるんだそうですよ。
東大医学部女子とおしゃべりができるなんて!と、ウキウキと回答。黒髪医学部女子に、こういうタイプですと判定してもらいました。
ざっくりいうと、人の顔色を気にするが、自由奔放。
…解るような気もする…(笑)
次に目指すのは、折り紙部。テレビとかにもちょいちょい出てくる折り紙部が東大にあって、そこの作品展示があるんだといいます。
これだ!巨大です。紙一枚ですよ。その紙のでかさが気にかかる。
これは、20cmくらいだったでしょうか。すごいよね!
基本的に1枚の紙で作ってあるもんだそうです。うひょー!
それから、工学部近辺で、うどん部の焼きうどんをいただきました。麺はやわらかだったけど、味は好きだったかな。
さらに、生協で東大グッズ購入。
混んでましたわー、生協〜(笑)犬のキャラクターもいるらしいんですけど、イチ公ってキャラクターのグッズは軒並み売り切れておりました。悔しい…!でかいバックはあったんですけどねー。
でもこの子らも、めちゃ可愛いでしょ♪
イチ公グッズ購入のために、再び東大行きたいわ、くらいの気分です。ランチのお店とかも色々あるというので、リベンジしよう…!
最後は農学部です。
東北カフェというのがあって、こちらに行ってみたかったんですねー。
http://www.tohokucafe.com/
いまいち場所が解らんなー。なんか、屋外に素敵なデザインのブースが作られてるけど、えーっと東北カフェって、どこかなぁ〜…。
って、そこか!という素敵なデザインのブースが東北カフェ。
笹かまと日本酒セットか、ゆべしと日本茶セットが頼めます。
笹かまと日本茶セットはないのか…?というのも、ゆべしが少々苦手なのです。でも、日本酒飲んだら、顔がえらいことになりそうだしなーと、ゆべしセットにしたら。あれ!?これゆべし!?
この、たこさんウィンナみたいなものがゆべし。
いや、私の知るゆべしは、柚の皮の中に何やら、かにやら詰め込んで、なんやかんやしたものじゃなかったでしょうか。
福島では、これがゆべしだそうです。家伝ゆべし(かんのや/福島県郡山市)
へー、そうなのかー、これは好きー。美味しい〜。と食べてたんですが、それ以上にお茶がよかったにゃ〜!
水出し桃生茶(鹿島茶園/宮城県石巻市)
これ美味しかったですっ!おかわり欲しい!と思う甘さ〜♪♪
一応これで、見たかったところは全部みたな、と帰ろうとしていたら、リサイクルの服の販売が準備されてて、いいかもーと思ったんですが、2時からと1時間近く時間がある。うーむ、と思っていたら、風評被害に関する農家の方たちの講演会がありますーとご案内されたんですが、これは、これはなかなか重たいぞ…!?と、渡された資料の、放射線基準値の計算の仕方、とかいう当たりだけ熟読しときました。
せっかくなんで、農産物に関する放射線Q&Aを転記しときましょうか。
風評被害伝え隊による、取材報告パンフレットより。
『内部被ばくが心配。指標値は内部被ばくのことを考えて作ってあるの?』
→内部被ばく後に長期間かけて人体が被ばくすることになる放射線量の総量を表す、預託線量(一般成人に対して、放射性物質摂取後の50年間で受ける線量を摂取時に受けたと想定した放射線量のことをいいます)という概念があります。指標値はこの預託線量を計算に織り込んでおり、内部被ばくのことを考えて算出されています。
『セシウムとヨウソばかり注目されるけど、ほかに警戒すべきものはないの?』
→基本的には農産物に関しては、この2つ以外の放射性物質は気にしなくても大丈夫です。この2つは、それぞれ植物に吸収されやすい、事故時の放出量が多いという理由で特に警戒が必要です。
『指標値以下でも、平時よりは多くの放射性物質が含まれているのでしょう?心配です』
→はい、それはその通りです。しかし統計的には、放射性物質のそうしたごく微量の増加と病気の増加の間には関連を見いだせないといわれています。また指標値自体もかなり厳格な基準のもとで算出されているので、リスクはほとんど0に近いのではないでしょうか。
震災関係のイベントも色々あったんですけど、なかなか時間があわなくて見に行けずでしたなぁ…。
雨じゃなかったら、もっとあれこれ見られたのにー。
冷たい食べもの売ってる人たちは大変そうでしたわー(笑)
また、来年も。そして他の大学の大学祭も!行ってみたいもんですな!