■ 2003/3 ■ 【CONTENTS】
● 2003年03月31日
高殿円『運命よ、その血杯を仰げ』ビーンズ文庫、読了。
遠征王シリーズ完結編。なんというか、物語の端々は好みだし面白いと思うのですが。全体的に、燃えないシリーズでした。何でだろう…?高殿さんは、国の興亡というか歴史の流れみたいな話が書きたいのかもしれないけど、高殿さんの話で魅力的なのは、個人個人のつながりみたいな印象があって。もっと、こう、視点を個人にしぼって貰えると、素直に燃えられるような気がします。
渡瀬桂子『アタシの先生。』コバルト文庫、読了。
渡瀬さんも、なんかシリーズが続かない…けっこう面白い話があると思うのですが。今回の話は、女子高生と担任教師と陰陽師、というなかなか面白い話でした。
佐藤ちあき『ワイルドカード―追憶に異邦人』コバルト文庫、読了。
どうやらシリーズ化のようです。そこはかとなくBLっぽいのが良かったのかな?今回の話、悪くないと思うし、アメリアも好みなのですが。ちょっと…時期が悪いな、と思いました。ロシアの劇場占拠事件とかも、思い出しちゃったし。
● 2003年03月25日
桜庭一樹『学園都市ヴァラノワール』ファミ通文庫、読了。
ゲームのノベライズのせいかな?内容は好みなんですが、イマイチ薄い気がします。女の子の友情モノは好きなんだけど…いかんせんキャラクターが多くて、ゲームプレイヤーサービスだけで終わってる感じです。悪くないと思うだけに、残念。
● 2003年03月23日
賀東招二『踊るベリー・メリー・クリスマス』富士見ファンタジア文庫、読了。
フルメタル・パニックの最新刊。三角関係に、一応の終止符が。テッサは嫌いじゃないんですが、心情的にかなめを応援してしまいます。かなめと宗介は、割れ鍋に綴じ蓋ってカンジで、はまりすぎてるからかなぁ。相変わらずのアクションです。ノリは二時間映画。テンポがよくって、一気に読めました。
佐々原史緒『バトル・オブ・CA―星を越えていこうよ』ファミ通文庫、読了。
ハーレム系なんだけど、今ひとつ色っぽくないのは、作者が女性なせいでしょうか。色々な異星人とのハーフが出てきます。なかなか面白いです。でも地球人が銀河で苦労してる話は、何かせつないです。プロジェクトXの「翼は蘇った」を思い出してしまいました…。
● 2003年03月20日
菊池秀行『D−妖兵街道』ソノラマ文庫、読了。
Dシリーズを読むと、いつもイメージ優先な作風だなぁと思います。嫌いじゃないんですが。今回は、あとがきでも書かれてましたが初期作品みたいな印象の強い話です。ですが、イメージ優先は初期作品よりも強く感じました。しかしイレーネとか、もっと出番があっても良かったような気がしないでもない…。
● 2003年03月19日
田中芳樹『王都炎上/王子二人』光文社新書、読了。
もってるのに、買ってしまいました…アルスラーン戦記新装版。読み返してるし(笑)でもやっぱり面白い。来年、新刊がでるのかどうかは置いといて(田中さんだから)これからも新装版をそろえることになりそうです。これを読むと、今のライトノベル戦記モノが、どれだけ影響をうけているのか、ひしひしと感じてしまいました。
● 2003年03月17日
中井由希恵『サン・フロリアヌスの騎士―水上の迷宮』コバルト文庫、読了。
ソフト・ハーレクイン・ヒストリカル第三弾。主役の二人は相変わらずラブラブで、はりきって逃避行してます。展開がトロイのは、コバルト文庫だから仕方ないけど、この調子でいかれてたら飽きてしまいそう…と思っていたのですが。ラストに大逆転が。主役以外の駆け落ちカップルの行く末が、激しく気になってしまいました。この二人が幸せになるといーなぁ、と願いつつ続刊も買ってしまうのでしょう。ひょっとして作者の思うツボ?
あ、本家本元のハーレクイン・ヒストリカルも、相変わらず読んでます(笑)こっちのレビューは、乱読図書館のReadingRoomに書いてます。Linkから行けますので、どぞヨロシク。
● 2003年03月15日
三雲岳斗『ランブル・フィッシュ1〜5』角川スニーカー文庫、読了。
一気に五冊読んでしまいました…面白かったです。メカメカしてるトコがすごく。実は詳しい部分は、よくわかってないと自分でも思うんですが、何かRFの戦闘シーンが燃えるのです。ぶつかりあう鋼と鋼!とびかうビーム兵器!熱い!…ってな感じで(笑)しかし、あのバックストーリーが気になる話です。学園モノでも満足なんですが。やっぱり、宇宙から侵略者が来るのかな?それで最強のRFが必要なのかな?
● 2003年03月12日
雁野航『洪水前夜』新書館ウィングス文庫、読了。読む前に、描写がエグいという噂を聞いていたのでドキドキしてたんですが。自分的に、大したことなかったので、ちょっとがっかりでした…何を期待していたのやら(笑)主役が両性具有の半天使(ネピリム)なので、BLかなぁ?と身構えていたのですが、そっちも大したことはなく(笑)物語は、なかなか面白かったです。ちょっとバルが単純すぎる気もしましたが、バカな子供は嫌いじゃないので。しかし、この設定、突き詰めれば面白いSFになったかも。個人的趣味で、もう少しその辺をつっこんでほしかったみたいです。
● 2003年03月12日
安井健太郎『ラグナロク―黒き獣』スニーカー文庫、読了。
アクションファンタジー。派手です。主役のリロイには秘密が一杯で、相棒のインテリジェンス・ソード、ラグナロク。これにも秘密がいっぱい。ヒットしてる理由は、なんとなくわかるんですが…何かな、イマイチ好みからずれてる気がする。そのヘンが、いままで手をださなかった理由なんですが。
久藤冬貴『ブルーローズ・ブルース』コバルト文庫、読了。
対象浪漫、純愛活劇。オビの煽り文句そのままです。ラブコメとしては、結構楽しくよませてもらいました。
● 2003年03月10日
井上真『小説 鋼の錬金術師―砂礫の大地』コミックノベルズ、読了。
この原作漫画、大好きなんです(笑)いい感じのファンタジーで、アクションも派手なB級映画のノリというか。というわけで、つい買ってしまいました。小説版。内容は、わりと面白かったです。長編も。エドとアルの個性がでてたし、短編は東方司令部の面々がコメディを。ホークアイ中尉もかっこよかったです。
はすなみ透也『魔剣士と炎の乙女』ビーンズ文庫、読了。
えー…っと。ロマンス系ファンタジーでした。残念ながら、他に感想はないです。定番とゆーか、お約束の展開なので。私は、結構ロマンス系は好きなので、不服はないです(笑)エロいっつーても、ハーレクインほどエロくないですしね。どーせなら、ハーレクイン・ヒストリカル・ファンジーを目指してほしいもんです。
● 2003年03月09日
夏緑『真珠色の機甲天使』『瑠璃色の水妖姫』MF文庫、読了。
ほのぼのスペースオペラ。笑わせてもらいました…特に『真珠色〜』盛り上がった揚げ句が、○○コンテスト!人生の落伍者が、自分の趣味の全てをかけてプロデュースする姿が、しょーもなくて面白かったです。その熱意を別の方向にもっていけば、君は出世できたのに…としみじみ思いました。あと、地球外珪素生物なローズが世の中銭や!な商売人で、イイ感じです。
● 2003年03月08日
霜島ケイ『鬼族狩り』小学館新書、読了。
面白かったです。封殺す鬼の文庫版は、今までホモっぽく見えてたので手を出しあぐねていたのですが。男ばっかりですが、それっぽくもなく、普通に読めました。ただ、やっぱり少女向けなので、伝奇系に期待してしまうおどろおどろしさがイマイチ少なかったです。読みきりとして綺麗に完結
● 2003年03月06日
浅井ラボ『されど罪人は竜と踊る』角川スニーカー文庫、読了。
…なんといえばいいのかな。物語の筋立て、キャラクター、背景世界、どれも好みで、面白いと思う。だけど、この物語は、面白く読めなかった。理由は、たぶん文章。一人称だから、アラが余計に目立ってるのかな?三人称なら、もう少し我慢ができたかな?ちょっと自信がないんだけど。とにかく、読み辛かった。文章が苦痛で、嫌悪感さえ抱きそうになったのは、ハックルベリを訳す作業以来かも…。素材が美味しそうなだけに、残念。個人的に、文章に関しては、かなり雑食性だと思ってたんだけどなぁ…自信がなくなっちゃった…。
● 2003年03月05日
谷瑞恵『魔女の結婚―熱き血の宝石』コバルト文庫、読了。
いやー何かラブラブで。どーしたんだマティアス、エレイン!と、叫びたくなりました。ようやく互いに意識というか、異性だったんだなぁと認識しはじめてる二人でした。流星車輪をめぐる問題も、どんどん複雑化していってます。これからの展開が気になるトコロです。
● 2003年03月04日
片山奈保子『汝、闇に放たれた者たちよ』コバルト文庫、読了。
えーっと、最近の興味はシャナとイーグがいかにして恋愛を成就させるかにあります。ノリは昼メロ。アルザス国王の存在が、昼メロ街道爆進の追い風になってる気が。その他の方々の物語は、そんなに悪くないです。でもこの巻のネタは、汝シリーズではなく独立した別の物語で読みたかったかも。姉姫の恋愛とか、妹姫の恋愛とか。ハッピーエンドにしてほしかったかも。ご都合主義なのは、わかってるんだけど。
赤城毅『帝都探偵物語』光文社文庫、読了。
スピード感あふれる探偵小説アクション。レトロな感じが、はまってます。マッドサイエンティストもいるし、ヒロインは可憐、悪役は極悪。よかったです。
● 2003年03月02日
茅田砂胡『レディ・ガンナーと宝石泥棒』角川スニーカー文庫
シリーズ三作目。ようやく物語が安定してきた感じ。キャサリンが騒動にまきこまれると、あの連中がでてくるという定番に。わかりやすい話なので、そういう話の方が、向いてる路線だと思う。今回の騒動も、宝石泥棒という小物だから。あまり風呂敷を広げてほしくない…っていうのが正直な感想。
ゆうきりん『ドラゴンヴァラー』ファミ通文庫、読了。
うーん…やはりゲームノベライズなせいかな?あとひとつ物足りない。ヒロインの役回りな二人が、どっちも活躍してないせいかもしれない。
ゆうきりん『シルバーブリッツ』ファミ通文庫、読了。
吸血鬼アクションと青春ロマンスと、バランスが悪い感じ。どっちかに絞ってほしかったかも。個人的には吸血鬼アクション系に。主役がヒロインだったら、もっと面白かったような気もする。
● 2003年03月01日
霜島ケイ『聖女さま、参る!』『聖女さま、走る!』角川スニーカー文庫、読了。
参る、は一話完結で、三人の聖女さまもヒロインのティトラもいい味がでてました。わが道を行く聖女さま’Sを見ながら、従者としてこき使われながらも、自分の弱さを認めて成長していくティトラが結構お気に入りです。走る、は続編で、やっぱり一話完結。水戸黄門風になってますが、この話は、そういうパターンが向いてる話だなぁ、と思いました。ただ気になったのは、挿し絵。…なんか美形になってる男がいるんですが(笑)やはり役割が変わったせいかな?まだまだお子様なティトラの前途は多難そうでした。
冴木忍『お月様にお願い』『お月様と踊ろう』角川スニーカー文庫、読了。
兎耳の王子さまが、わが道を行ってて、読んでて楽しかったです。ヒロインのカグヤも頑張りやで可愛いし。
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