■ 2003/5 ■CONTENTS
● 2003年05月31日
赤城毅『帝都探偵物語―闇を呼ぶ人狼』2巻、光文社文庫、読了。
今回は探偵助手、渡少年の物語。ほろ苦い恋愛編でした。一巻がフランケンシュタインで、二巻が狼男…お約束って、すばらしいです(笑)アクションと推理で楽しんで、悲劇に涙する。王道な展開でした。

藍田真央『黄金のアイオーニア―青き瞳の姫将軍』ビーンズ文庫、読了。
古代ギリシア、たぶんアレクサンドロス大王登場前の時代をモチーフにしてる異世界ヒストリカル・ロマンスでした。ヒロイン、アイオーニアと異母妹イオニアが物語の中心で、読みやすかったです。ロマンスだから、いわくありげな傭兵との恋もあるのですが…そっちよりも、家族愛に焦点があてられてたので好感を持ちました。一冊読みきりロマンスとしては、良い出来ではないかと思います。

喬林知『天にマのつく雪が舞う!』ビーンズ文庫、読了。
みんなの秘密、暴露大会…なんですが、肝心の秘密がラストになって時間切れ。おもわず「なんじゃそりゃー!」と叫んでしまいました…。待て次号。来月が待ち遠しいです。でも今回、ステキなツェリ様が見れたから、ラッキーかなぁ(笑)

加門七海『あの風に訊け―河図編』ビーンズ文庫、読了。
香港を舞台にした風水アクション。テンポよく読めます。主役の太一が単純バカだから(笑)いわくありげな登場人物達が気になりますが、謎解きはこれからなので続きが気になります。主役も親友も、周囲の大人たちも男ばっかりなのですが、ホモ臭くはないのも読みやすい一因ではないかと思います。

● 2003年05月28日
佐々原史緒『バトル・オブ・CA―ウェデングベルは不協和音』ファミ通文庫、読了。
相変わらず女性陣に囲まれて苦労してる新人CAコンラッド。今回はウェディングはあるわ海賊はでるわ客はワガママだわチームワークはバラバラになるわで、難題がてんこ盛りで同情してしまいます(涙)一巻よりも、ずっと物語が読みやすく、楽しくなりました。次巻も楽しみです。今回、一番カッコよかったのは元気なジジババ連中でした…あれ?前回もジジババが元気だったな…。

荻原規子『西の善き魔女―真昼の星迷宮』C-NOVELS、読了。
新装版がでたんですね…牛島さんの挿絵好きだったんだけど。でも次に変わった人の挿絵が、苦手だったしなぁ。今回は、可もなく不可もなくって感じでした。内容は…外伝だけど、本編の後日談でした。しかしルーンとフィリエルの仲は進展しないなぁ…。

牧野修『呪禁局特別捜査官ルーキー』ノン・ノベルズ、読了。
『呪禁官』のギアが大人になって帰ってきました。しかし大人だったリューズが少女になって帰ってきてるのもアレです(笑)四人組の中で、呪禁官になれたのはギアだけってのも、シビアな現実を感じます。でもその他のメンバーも顔をだしてて満足でした。個人的に哲也が何をしてるのか、激しく気になってます…。

● 2003年05月22日
お休みだったので、まとめて購入した本の消化にチャレンジ。
冴木忍『星空のエピタフ』上下、富士見ファンタジア文庫、読了。
妖怪寺第一弾。シリーズ開幕にふさわしい、派手な大騒ぎアクションでした。キャラクタもそれぞれ個性がわかるので、なかなか楽しませてもらいました。蛇男と朴念仁のコンビがいいです。

冴木忍『花の影水の月』『回転木馬の夜』『君の還る場所』スニーカー文庫
、読了。
短編読切り連作で、一話ごとに妖怪がゲストしていて楽しかったです。蛇男と朴念仁が事件を解決してくパターンなのですが、時々視点が変わったりするのもあって。長く続けられそうなシリーズなのですが、一応完結してるみたいです。面白いキャラが多いだけに、ちょっと残念かも。

● 2003年05月20日
壁井ユカコ『キーリU―砂の上の白い航跡』電撃文庫、読了。
前回、手に手をとって駆け落ちした霊感少女キーリと不死人ハーヴェイの珍道中、第二弾!ってちょっと認識間違ってるかな(笑)ロード・ムービー風な連作短編集で、相変わらず読みやすかったです。ただ今回悪霊ラジオ兵長の活躍が少なくて残念でした…。

一条理希『怪盗紳士は夜、微笑う』富士見ミステリー文庫、読了。
いっけんコメディな探偵物語、でも物語の裏側で進行する笑えない陰謀…の二本立。ヒロインが可愛いだけに、陰謀部分が気になります。早く秘密が知りたいとゆーか(笑)でも娘の身代金を値切り倒した母は、主婦の鑑…なのかなぁ?

結城光流『黄泉に誘う風を追え』ビーンズ文庫、読了。
少年陰陽師、第二部の山場っぽいです。いいトコで終わってるので次で決着してほしいかな。個人的に紅蓮は好みじゃないので、もっくんの早期復活を希望しております…もっくんカムバーック!

● 2003年05月18日
甲斐透『双霊刀あやかし奇談』ウィングス文庫、読了。
うっかり二つの魂が宿った妖刀を抜いてしまった、ヒロイン早苗。はっきりしてて可愛いかったです。大正浪漫風なところもなかなか。でもインパクトがあるのは悪霊(?)な吉光。バカ笑いが印象的です。なんか憎めないのは、何故でしょうね。

渡瀬草一郎『陰陽ノ京』4巻、電撃文庫
前回の事件がわりと大掛かりだったんですが、今回は個人的な事件で怪我人もなく、しみじみと読めました。人間関係が複雑なわりにそれぞれが互いを思いやっていて、じんわりきます。いい話でした。

● 2003年05月09日
結城貴夜『ホーム・チェリー・ホーム』富士見ミステリー文庫
ほのぼの妖怪系日常ミステリ。ヒロインの天然ボケっぷりが光ってました。謎解き自体は大したことないのですが。学園ミステリって、何故に悪役教師が必要なのでしょうか?

冲方丁『ストーム・ブリング・ワールド』12巻 MF文庫J、読了。
ヒロインを影から守るヒーロー…というと、どうしてもフルメタル・パニックを思い出してしまうのですが。これはこれで、面白かったです。主役の二人がそれぞれにトラウマを持っていて、お互いに癒される展開には、じーんと来ました。モトがゲームだけに戦闘も派手。ゲームは知りませんが、カッコイイ戦闘シーンでした。

三田誠『スプラッシュ!紅の水巫女、疾る』富士見ファンタジア文庫、読了。
元気のよいヒロインとちょっとアブナイ相棒ドクター、呉越同舟することになったクールな少女軍人。パタパタパタッと読めるテンポのいい話でした。水巫女がヒロインなだけに水や海の描写が多く…夏向きな話かな(笑)

和田賢一『ヴァロフェスT』富士見ファンタジア文庫、読了。
ダーク系おとぎ話、とでもいうか。呪いをかけられた主人公と、人を獣に変える呪術師と、主人公の救いとなるヒロインの物語。もうちょっとホラー要素が強くても、良かったんじゃないかなーと思います。

● 2003年05月07日
ようやくGWが終わりました。仕事が忙しくて、しんどかったです…しかし、ちゃっかり本は読んでました。一種のストレス解消なのかな、やはり。
朝香祥『皓い道途』ビーンズ文庫、読了。
「キターブ・アルサール」完結編です。悪くない話だと思うのです…三巻のテンションなら。しかし、一巻二巻と、私の読むテンポとはどーも合わなくて。一巻のセレムの扱いの大きさが無意味だと思うし、二巻のサルジェの扱いの小ささが気になるのです。サルジェよりもファランのが大きく感じたし。正統派ファンタジーだと思うのですが、なんというか焦点が定まってなくて物語がフラフラしてた感があります。あと砂漠モノ、ということで海外FTの『熱砂の大陸』と、どーしても比較しちゃったりしたのが悪かったのかなぁ。なんか砂漠モノって印象が残らないのが残念です。何気に星の名前をあちこちに使ってあるのも、ちょっと気になったりして(笑)

野田麻生『Z戦場のマイ・フェア・レディ』ビーンズ文庫、読了。
SFテイストなロマンティック・コメディ…かな?ドタバタしてるけどロマンステイストもあって、なかなか面白かったです。ヒロインがわかりやすいからかな、共感しやすかったとゆーか。前向きでめげないヒロインは、やはりいいです。

神野淳一『シルフィ・ナイト』電撃文庫、読了。
最近は、FT世界版プロペラ機が流行ってるのでしょーか?嫌いじゃないからいいんですが、よく見かける気がしたので。戦闘機&戦火のロマンス&魔法、な話でした。自分の好きな素材ばっかりでしたので満足です。ヒーローのジーンが、なかなかカッコよくて、好みで(笑)ヒロインに共感しやすかったです。続きが読みたいよーな気もしますが、他の戦乙女の話も読みたいかな。

榎木洋子『緑のアルダ―荒れ野の星』コバルト文庫、読了。
前巻から引いてた話の完結編。ウルファがようやく濡れ衣を晴らす話です。えー…普通に面白かったです。今ひとつ盛り上がらないのは、なんとなく物語の先が読めてしまうせいなのかもしれません。次巻に新展開があってほしいなー、と思ってます。

倉世春『鏡のお城のミミ』コバルト文庫、読了。
挿し絵も可愛いのですが、中身も可愛い話でした。奪われた弟を取り戻しにいく姉。王位継承にまつわる陰謀などなど。おとぎ話テイストが満載のファンタジーで、ドロドロしてなくて良かったです。

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