インコと旅行 4

インコと旅行がしたい。引越しや里帰りで遠くに移動しなければならない。そんな時に役立ちそうな情報です。

「BirdTalk」 2000年4月号 Liz Wilson著をもとに編集

07.経由地、目的地の動物に関する法律、条令を知っておきましょう。

  特に国境を越える場合は、持ち込み、持ち出し、両方向の必要書類と検疫の有無を問い合わせておきましょう。ワシントン条約(CITES)の対象鳥(セキセイとオカメ以外のオウム目すべて)は、例え人工繁殖であっても、たいへん煩雑な手続きが必要なので、旅行中にその場で対処することは困難です。

08.風切羽は適切にトリミングしておきましょう。

  不慮の危険を最小限にすることが目的です。また大型インコやオウムの場合、種類によってはリースやハーネスに慣らしておくことも可能です。そして万が一、行方不明になったときのために、個体の身体的特徴や、足輪番号などを確認しておきます。アメリカのブリーダーでは皮下に個体識別用のマイクロチップを埋没してある場合もありますが、その場合はID番号を書き留めて携帯しておきます。

09.飼い主は常にリラックスしていましょう。

  鳥は飼い主の表情や仕草を感じ取っています。飼い主があまりにも神経質にしていては、鳥も不安になって落ち着きません。飼い主が落ち着いて旅行をこころから楽しんでいれば、自然と鳥もリラックスすることができます。たとえ人間の言葉がわからなくても、飼い主からやさしい態度で状況を鳥に説明してあげます。

旅行は鳥にとって変化する状況での社会性を養う良い機会です。適切な旅行体験が成功すれば、今までよりさらに自信に富んで落ち着きのある行動ができる鳥になることでしょう。

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