◆第8話「ロボット超特急」4
脚本(村井さだゆき)、絵コンテ(森田浩光)、演出(鈴木幸雄)、作画監督(宍倉敏)
というわけで今回は、夢の超特急ネオンライツ号(古川登志夫)に、爆弾が仕掛けられるって話。
未来ものではお約束のトレインパニックもので、いつもながらの非常に丁寧で上手い演出作画で、パニックものの緊迫感をきちんと表現しており面白かった。
特に、時速700qを維持してのアトムの高速飛行の描写のスピード感と迫力は、CG等と上手くかみ合わせて非常に良かった。
前回みたいな濃い話も上手いが、こういう普通の話の作りも上手いね。
脚本が平成ウルトラチームだけあってか、「ウルトラマンティガ」を思い出すなあ。
で、次回はフランケン・・っていうか、相変わらず演出作画レベル落ちねえなあ。
◆第7話「アトムvsアトラス」5
脚本(長谷川圭一)、絵コンテ・演出(桑原智)、作画監督(西田正美)
というわけで今回は、ついにアトムとアトラスが月面で対決って話。
ああ濃い・・なんて濃いんだ、もう言葉で現せないほど、いい!(笑)
というわけで、ついにお茶の水博士によって語られるアトムと天馬博士の過去って話で、
「やっぱ人間とロボットは友達になるのは難しいのかな・・」
「僕は、生まれてこなかった方が良かったのでしょうか・・」
「アトラスは、きっとあなたに、あなたに愛されたかったから!」
「そうさ、俺は化け物だ・・だが俺を化け物にしたのはどこの誰だ!、誰なんだよお!」
「アトム、人間とロボットが友達になるのは難しいぜ・・でも、お前になら・・」
「僕は、トビオじゃない・・アトムだ!」
「いやお前は救った・・救ったに違いない・・」
等々と、名セリフのオンパレードで、なんかもう・・「こういうロボットものが見たかったんだよお」と言った感じであった(笑)
親から愛されることもなく、息子の代わりとして作られたロボットであるアトムとアトラス。
親のエゴ、そして人間のエゴが生み出した、「心をもつロボット」による苦悩と葛藤。
それは、「人間」としての苦悩と葛藤でもある。
といった感じで、「親と子」「人間とロボット」という、同じ構図をもつ、「支配」や「エゴ」が生み出した悲劇が、これでもかと描かれており、なんつうか、もう最高(笑)<表現力ないなあ、俺も
しかし、アトラスはやっぱこれで退場かな?・・あまりに格好良かったんで、再登場して欲しい気もするけど・・やっぱして欲しくないかな(笑)
それにしても、息子を失ったことで狂気の道へと陥った天才科学者でもある天馬博士、格好いいなあ・・。
アトムを「ロボットの王」にしようとするあの狂いっぷり、アトムに次々と試練を与えるあの悪役っぷり、惚れ惚れする。
アトムと天馬博士の過去にはいったい何があったのか・・今後が楽しみだ。
というわけで、この「アトラス編」・・最高した!・・ありがとう檜山!!(笑)
で、次回はロボット超特急。
未来ものでのトレインネタはお約束だな(笑)
◆第6話「アトラス誕生」5
脚本(長谷川圭一)、絵コンテ・演出(桑原智)、作画監督(西田正美)
というわけで今回は、天馬博士が事故で死んだ大地という少年をアトラスとして蘇らせるって話。
あ〜、おもしれ〜〜!!(笑)
もう、相変わらずな演出作画は言うまでもなく(金かかってるなあ)、人間を愛するロボット・原子の子「アトム」と対をなす、人間を憎むロボット・大地の子「アトラス」が格好良すぎる!
っていうか、檜山ボイス最高、最高すぎ!!(笑)
もうアトラスの格好良いこと、格好良いこと、格好良いこと・・っていうか、これホントにアトムかよ!(笑)
同じ天馬博士に作られ、そして父から愛されなかった同根の存在でありながら、光と闇の対決であるアトムとアトラスの戦いもメチャ凄く、前ふり話なのに燃え燃え。
そして、アトムを闇へと誘うメフィストフェレスである天馬博士も相変わらず格好良く、「心を持つロボット」に対する人間の憎悪もきちっと描かれ、なんつうか、もう最高(笑)
それにしても、アトラスのデザインといい、アトムの腕の「ロックバスター(笑)」といい、なんだかちょっぴり「ロックマン」チック・・いやまあ、逆の構図ではあるんだけど、やっぱ逆影響はありそうだよね。
で、次回はアトム対アトラス。
うう、楽しみだ。
◆第5話「ロボット農場を救え!!」4
脚本(太田愛)、絵コンテ(古瀬登)、演出(鈴木幸雄)、作画監督(瀬谷新二)
なんつうか、相変わらず作画すげえな・・映画かよ!(笑)
というわけで今回は、ロボット農場・虹の谷のミミ(宮村優子)が、アトムに助けを求めてやって来るって話。
いやあ、やっぱ今度のアトムはいいなあ。
ほとんど映画レベルの演出作画は言うまでもなく、真面目に「ロボットもの」をやっている話が良い。
流石は脚本が平成ウルトラチームといった感じか・・「アトム」という世界を上手く今風にまとめている。
今回も、お約束な感じではあるが、「ロボットを憎む存在」としてのカタリ、「人を信じれなくなった少女」ミミを出して、ロボットと人間の関係をちゃんと描いていて良いね。
そして「ロボットには心なんてないから!」とミミに言わせながらも、ロボット農場を懸命に守るベジタ達とアトムが、なんつうか・・メチャ泣かす(笑)
基本的に子供向けで「わかりやすい」対比の構図ではあるのだが、だからこそ胸に迫るものがあるなあ。
頑張れ、アトム!
で、今回の虹の谷のミミ・・どこかで聞いた声だと思ったら、宮村優子だった(笑)
ヤツ、声優の仕事もまだやるのだな・・もう声優業は引退したか思ってたよ(笑)
で、次回はアトラス誕生!
◆第4話「電光」4
脚本(太田愛)、絵コンテ(吉村文宏)、演出(望月敬一郎)、作画監督(瀬谷新二)
というわけで今回は、学校へと行ったアトムは、見えないロボット電光(かないみか)と友達になるって話。
うむ、なかなか面白かった。
アトム達と電光との交流やらもきっちり描かれて、電光救出までのドキドキ感はなかなかであった。
っていうか、これってもしかしたら原作は最後は大爆発とかだったりしたのかな?・・個人的にはそっちでも全然OKだったんだけど(笑)
多分、それだったら大号泣だっただろうなあ・・「可哀想な話(悲劇)」ってのは泣けるからねえ。
なんか、アトムってそういうイメージあるし(笑)
いやでも・・テーマは、人間であるスカンクに裏切られた電光を、アトムや人間の友達が救うっていう、「ロボットと人間の友情」なのだから、これでいいのだよ、うんうん(笑)
で、あの3分割の本編も、Aパート(序)Bパート(破)Cパート(急)って感じで結構慣れてきたな。
しかし脚本は太田愛か・・なんか脚本はウルトラチームで固めるのかな?
で、次回はロボット農場を救うアトムって話。
◆第3話「アトム宇宙へ行く」3
脚本(小中千昭)、絵コンテ(森田浩光)、演出(鈴木幸雄)、作画監督(宍倉敏)
というわけで今回は、火星のダイモスでロボット達が暴走し、お茶の水博士とアトムはダイモスへと向かうって話。
いきなり異星人とは・・SFしてるなあ。
もしかしたら、ロボットネタ以外のSFネタも入れて行くのかもしれないな・・まあ、小中千昭だしな(笑)
その辺りも楽しみである。
まあ、今回のも小中千昭の好きそうな「ファーストコンタクトもの」で、「火星の衛生ダイモスで謎の暴走をするロボット達」とか、「生命を最優先に置くロボット達」とか、「何らかの理由でダイモスに閉じ込められていた異星人(地球外知的生命体)」とか、「人間とロボットが進化するのを待っていた」とか、なんだかウルトラマンちっく(笑)
まさか、またもやクトゥルーネタをアトムでもやったりして(笑)
まあ、なんつうかもう一押し欲しい感じだったけどね。
で、どうやらやっぱり未来におけるロボット達は、「人間との友達」ではなく、「人間の道具」として描かれているようである。
アシモフの「ロボット3原則」は、やっぱ搭載してるのかな?
なんか自分の中のアトム像は、人間とロボットの間で、常に苦悩してるってイメージだからな。
その辺りどんな感じになって行くのであろうか・・。
初代アトムは、虫プロの自転車操業の末に、「戦うロボット」的になってしまったらしいので、できうれば全体としてのきちっとした「物語」というものを構築して欲しいところだな。
で、今回は、火星の衛星ダイモスでの話だったのだが、未来とはいえ火星に行くのちょっと速いなあ(笑)
まあ、リアリズム追求の作品ってわけじゃないし、その辺りはまあいいかな。
で、次回は不思議なロボット電光登場。
◆第2話「ロボットボール」4
脚本(小中千昭)、絵コンテ・演出(前園文夫)、作画監督(瀬谷新二)
というわけで今回は、ロボットボールを見に行ったアトムは、人間の子供達と友達になるって話。
う〜ん、なかなか良いなあ・・アトム、可愛いいじゃねえか(笑)
少しづつ人間らしくなり、人やロボットと仲良くなるアトムが可愛いねえ。
どうやら悪役である天馬博士(大和田伸也)を軸として、物語を作って行くようで、なかなか面白そう。
これから次々とアトムに艱難辛苦を与えて行くんだろうなあ・・楽しみだ(笑)
しかし、まるで「Gロボ」のシズマ博士みたいだな天馬博士・・なんかメチャ格好良い(笑)
手塚漫画ってのは、まるで「ピカレスクロマン(悪漢小説)」のような、悪の美学や快楽的な部分もあるからねえ・・今後の天馬博士の活躍に期待である。
で、「ロボットに人の心があるなんて危険じゃないか!」というセリフにもあるように、それは「人の心=人間」自体が危険な存在であることの裏返しでもある。
手塚漫画とは「ロボットだって人間だ!」って感じで、常に「人間」を描くこと「人の心」を「人間の光と闇」を描き続けた。
そういった部分を抜きにしては、手塚漫画やアトムは成り立ちにくい部分もあるので、できうればそういった部分も、「子供アニメ」だからと逃げないで、描き込んで欲しいよね。
とりあえず、小中千昭にその辺りを期待したいところである(笑)
それにしても、相変わらず演出作画レベルが高いなあ・・まさか最後までコレで行くの?・・だったら凄いよな。
あと、なんか本編に2回もCMが入るのはちとテンポが悪くなってうざいなあ。
CM入れるなら、OPと本編の間にして欲しいよ。
で、次回はアトム、宇宙へ行く。
早いな(笑)
◆第1話「パワーアップ!」4
脚本(小中千昭)、絵コンテ・演出(望月敬一郎)、作画監督(瀬谷新二)
というわけで、偉大なる漫画の神様・手塚治虫原作による、初の国産アニメ第一号であった原子の子供「鉄腕アトム」が、アトムの誕生日である2003年4月7日に合わせて(1日早いが)堂々の復活!
スタッフは、監督は小中和哉、エグゼグティブストーリーエディター・クリエイティブスーパーバイザー(なげえよ)はマーク・ハンドラー、アニメーションディレクターは望月敬一郎、総作画監督・キャラクターデザインは瀬谷新二、アニメ制作はソニーピクチャーズエンターテイメントといった構成。
で、今回は科学省の一室で、メトロシティ中のエネルギーを取り込んだロボット、アトム(津村まこと)が誕生した。
そんな中、シティのエネルギーを供給しているジオワームが暴走をするって話。
うむ、なかなか面白かった。
ほとんど劇場版とも言えるほどの密度の高い作画で、非常にスピード感と迫力があり、なんつうか凄かったな。
まさしく現代のテクノロジーで復活したアトムと言った感じであった。
あの、いかにも「手塚風未来都市」も、きちんと再現してたねえ。
まあ、自分にとっては、ロボットといえば、手塚治虫「鉄腕アトム」よりも、藤子不二雄「ドラえもん」であり、永井豪「マジンガーZ」であり、富野良幸「ガンダム」だったりするので、実はあまりアトムには思い入れはない。
一番「アトム」というものを知ってるのは、富野由悠季の「だから、僕は…」のアトムだからなあ(笑)
だから今度の「21世紀のアトム」は、それほど思い入れもなしに楽しみたいと思う。
そもそも、「人の心を持ったロボット」って言葉を聞くだけで、泣ける人なので(笑)、その辺りの「人間とロボットの狭間での葛藤と苦悩」って感じを描いて行って欲しいところである。
今の時代の「ロボットアニメ」としてね。
それにしても、なんだかとってもアニメ「サイボーグ009」を思い出したなあ・・OPも今風になっちゃたしね。
リメイクものも、原作に近い作画になってるしねえ。
で、どうやらあの「小中千昭」も脚本に一枚噛んでいるようなので、その辺不安だったり楽しみだったりもあるな。
しかし、今度のアトムは原子炉内蔵じゃないのな(笑)
で、次回はロボットボール。
君の心で、キャッチ・ザ・フューチャー!