◆武装錬金

■公式サイト  
武装錬金ドットコム http://www.busourenkin.com/
テレビ東京 http://www.tv-tokyo.co.jp/anime/busourenkin/
XEBEC http://www.xebec-inc.co.jp/anime/busourenkin/


■スタッフ
原作 : 和月伸宏(集英社「ジャンプコミックス」刊)
ストーリー協力 : 黒崎薫
監督 : 加戸誉夫
シリーズ構成 : 大和屋暁
キャラクターデザイン・総作画監督 : 高見明男・加藤はつえ
武器デザイン : 松村拓哉
プロップデザイン : 近岡直
美術監督 : 渡辺佳人
色彩設定 : 伴夏代
撮影監督 : 広瀬勝利
編集 : 坂本久美子
音響監督 : 高寺たけし
音響制作 : ハーフH・Pスタジオ
音楽 : 田中公平
音楽制作 : イマジン
アニメーション制作 : XEBEC
製作 : 集英社・ジェネオンエンタテインメント・読売広告社

■キャスト
武藤カズキ : 福山潤            六舛孝二 : 近藤孝行
津村斗貴子 : 柚木涼香          岡倉英之 : 風間勇刀
蝶野攻爵 : 真殿光昭            大浜真史 : 園部好徳
キャプテン・ブラボー : 江原正士     ちーちん : 猪口有佳
武藤まひろ : 平野綾            さーちゃん : 下屋則子
早坂桜花 : 生天目仁美          ドクトル=バタフライ : 長克巳
早坂秋水 : 谷山紀章            ムーンフェイス : 関智一
エンゼル御前 : 水田わさび        鉛筆 : 坪井智浩


◆第10話「君と俺は相性がいい」3
脚本(大和屋暁)、絵コンテ・演出(榎本明広)、作画監督(岡勇一)

というわけで今回は、カズキと斗貴子は早坂姉弟と対決することになるって話。
原作第4巻の、第29、30、31話で構成された今回。
全編オールバトル展開であり、1話に丸ごとvs早坂姉弟を入れたのはよかったわけではあるが、やはり説明セリフをはさみはさみのバトル展開なためか、漫画とアニメのメディアとしての差異とはいえ、ちともったり感があったのは否めなかったかな。
正直もう一押しの迫力が欲しいところであったが、それぞれのバトル描写自体はまあまあ良く、特に原作でも微妙な「後ろの取り合い」展開を、まるで格闘ゲームのような構図での切り合いながらのバックという流れにしたのはなかなかによかった。
あと、斗貴子さんの月をバックにしてのバルスカでの斬激も非常に格好良くてグッドだった・・つうか、斗貴子さんは月を背にすることが多いよなあ。
やはりカズキを太陽として斗貴子さんはそれに照らされる月という暗喩や、でもって今後への伏線の意味もこめてそういう構図を多く使ってるのかもしれないな。
それと、まひろ達がたむろってたTVの画面に、和月伸宏さんの新作である「エンバーミオン」が映っていたのには笑った。
「和月野ブヒ朗」や「ラストアイキャッチ」といい、こういうファンに嬉しい小さい遊びを入れてくれるあたり、スタッフの原作への愛を感じ、非常に好感度があがってよいよねえ。
そいや、どうやらエンゼル御前の声は、あの新ドラえもんの声である水田わさびのようである・・あってるかあってないかいまいちわからないけど、期待はしたい。
で次回は、あの黒い話をどこまで表現できるか気になるところの、早坂姉弟の過去に迫るって話・・俺の拳固は死ぬほど痛いぜ!


◆第9話「早坂姉弟」4
脚本(下山健人)、絵コンテ(つるやまおさむ)、演出(吉田俊司)、作画監督(沼田鉄也)

というわけで今回は、カズキと斗貴子は桜花(生田目仁美)と秋水(谷山紀章)の早坂姉弟と知り合いになるって話。
原作の3巻と4巻・・第25、26、27、28話で構成された今回。
いつもながらに今回も原作再現率は高く、なかなかに満足であった。
なにより・・
「片手にピストル、心に花束、唇に火の酒、背中に人生を」
の沢田研二の名曲「サムライ」からの合言葉ネタや(JASRACに金払ったのかな、やっぱ)・・
パピヨンの下半身に洗面器ひっさげての堂々ケツ見せ歩きの下ネタやら、なんだかキャンセルされそうだったネタの数々がカッチリ入ってるのは、非常にブラボー。
つうか・・斗貴子さん、まひろ、桜花達三人のお茶会が、自然な流れで「銭湯でビバノンノン」に改変されていて・・ブラボー!、蝶サイコー!!(笑)
いやあ、まさかそういう展開にしてくれるとは思ってなかったんで、かなり不意打ちだった。
まあとはいえ、バトル方面は今回は普通といったところ・・まあ、太細(タイシー)コンビは雑魚なわけだし、次回に気合いが入ってたらそれでいいです。
でも、斗貴子さんの回避行動のカットだけはやたらとダイナミックに動いていて、アレは非常によかった・・まあ、鉄壁なスカートぶりではあったが(笑)
それにしても、登場早々に正体バレってのは、原作どおりとはいえ展開早すぎではあるかな・・スピード感があるのはいいけども。
で次回は、早坂姉弟と対決、エンゼル御前も登場!・・ブラブラブブラブラブラブラブラブラボーだ!!(笑)


◆第8話「寄宿舎の夜」3
脚本(小出克彦)、絵コンテ(DOJAGAGEN)、演出(黒田幸生)、作画監督(清水泰夫)

というわけで今回は、斗貴子のいる寄宿舎にLXEのホムンクルスが襲撃するって話。
原作の3巻・・第22、23、24話で構成された今回。
斗貴子さんの過去をちょっと絡めた斗貴子さんの戦士としての意識覚醒の話であり、スーパースパルタンぶりを見せつけてくれる話であったわけだが・・。
回想回想でテンポが悪くなってた原作を上手いこと再構成していたり、ちょこちょこオリジナル補完シーンなんかを入れていたのは良かったのではあるが、やはり規制のためかバイオレンス描写は控えめになっていたり、いまいちバトルのスピードとケレン味に欠けていたりと、正直「斗貴子さんスパルタン的」にはちょっと物足りなかったところ。
作画的にも、ポイントポイントでクネクネ動く感じのカットなどはよかったが、全体的には荒めだった感じかな。
で次回は、早坂姉弟登場!・・どばばばざっぷーんだ!(笑)
そういや、あの「黒」描写も流石にアレだし、制限されそうだなあ。


◆第7話「もし君が偽善と疑うのなら」4
脚本(大和屋暁)、絵コンテ(つるやまおさむ)、演出(高山功)、作画監督(松村拓哉)

というわけで今回は、戦士長・キャプテンブラボーにより、錬金の戦士へとスカウトされるカズキって話。
原作の3巻に突入・・今回は18・19・20・21話で構成。
今回は作画も良く、テンポ的にもバランス的にも結構いい感じであり、原作再現率も高く、なかなかに良かった。
何と言っても、パピヨンにブラボーという二大変人・・もとい超人が出てきたおかげで、キャラ的な厚みもグっと出てきて、vs超常選民同盟・LXEという対立の構図も焦点が絞られてきて、わかりやすくなってきて良い。
しかし、やはりブラボーの声はOP語りをしていた江原正士だったのね。
うん、なかなかに悪くない感じ・・今回は金城相手でのカッコイイ「激強」ぶりも見せつけてくれて、満足であった。
でも、「善でも!悪でも!最後まで貫き通せた信念に、偽りなど何一つない!!」ってのは字面でみないとちょっとわかりにくいよな。
まあそれにしても・・斗貴子さん質問攻めでのあの「和月野ブヒ朗」を完全再現してくれるとは思わなかったよ。
・・斗貴子さんにののしられて羨ましいです先生!(笑)
で次回は、斗貴子さん大活躍・・次回もブラボーだぜ!


◆第6話「黒死の蝶」3
脚本(千葉克彦)、絵コンテ(高山功)、演出(森宮崇佳)、作画監督(青井清年、森前和也)

というわけで今回は、蝶野攻爵を追いかけて蝶野の実家へとやって来たカズキは、超人となった蝶野と決戦を迎えるって話。
原作の15、16、17話で構成された今回・・これで2巻分が終了。
パピヨン覚醒の重要な回でもあり、原作再現率の高いスタッフなので結構期待していたのだが、今回は正直いまいちだった。
第3話と同じでいまいち作画的な押しにも欠け、どうにも演出的にももったり気味であり、仕方ないとはいえ・・あの原作のドライブ感溢れる画面作りを表現しきれているとは言いがたかったのは、至極残念。
原作はもっと蝶野攻爵ことパピヨンの「変態」ぶりとダークさがスピード感たっぷりに描かれてたからなあ。
あと、原作だと「サイレント線描きバトル」だった蝶野とカズキの戦いも、なんだか普通っぽくなってて迫力に欠けたのも残念だったなあ。
まあ2クール作品でもあるし、すべてが均一に力配分できるわけでもないし、これも仕方なしか。
とりあえず、最後の斗貴子さんの笑顔はよかったです。
で次回は、ブラボー登場!・・ほどほどにな、いろいろと。


◆第5話「守るべき人のために」4
脚本(平山健人)、絵コンテ(DOJAGAGEN)、演出(黒田幸生)、作画監督(清水秦夫)

というわけで今回は、鷲尾との決戦を迎えるカズキと斗貴子さんって話。
原作第2巻の、11・12・13・14話な今回。
前回の不満を払拭するように、原作の決めシーンを交えながらもアニメ的厚みも持たせてのなかなかに迫力ある画面作りとなっていて、原作ではちょっと評判も悪かった鷲尾戦とのバトルをガシガシっとテンポアップさせておりスピード感もあって、面白かった。
とてもスタジオジャインアツのグロス原画とは思えない画面作りだったなあ。
なにより、福山潤の熱演によつカズキが熱く格好良く、そしていつも以上に色香漂う斗貴子さんの可愛さぶりが極まっていたのがよかった。
しかし、これでまだ5話なのか・・元がそうなのもあるけど、やっぱテンポ早いなあ。
で次回は、蝶野覚醒!・・エロスはほどほどにな!


◆第4話「もう一つの新しい命」4
脚本(下山健人)、絵コンテ・演出(うえだしげる)、作画監督(岡勇一)

というわけで今回は、ついにホムンクルスの創造主である男の正体をつきとめたカズキ達は、決戦を迎えるって話。
原作の第2巻・・第8、9、10、11話で構成された今回。
前半Aパートが蝶野攻爵(真殿光昭)とのドラマ、後半Bパートが鷲尾(伊藤健太郎)とのバトルと、原作をザクザクっと進めているわりにはバランスもよく、テンポよく進む話はなかなかに良かった。
まあそんなわけで、ついにや蝶野攻爵が本格登場。
アニメで見ても、やはり正体ばれのとこはコメディ過ぎてちと行き過ぎなとこは感じたが、若干コメディ色を押さえることで、蝶野攻爵のダークでクレイジーなところはほどよく表現されていた。
「他者」のために戦うことを選んだカズキと、「自己」のために他者を犠牲にすることも厭わない蝶野攻爵は、まったくもって対になる存在なのだなあ。
で、鷲尾とのバトルもほどよく原作再現率も高く、特に空中からのカズキと斗貴子さんの「着地シーン」は音楽の盛り上げもあって格好良くて燃えた・・終わりの引きも上手かったし。
とはいえ、基本的には原作カットからの「トレース」なわけでもあり、もうちょっとアニメでの「+α」なアニメ的厚みが欲しいところではあったかな。
で次回は、VS鷲尾・・これは原作ではタラタラやってあんまり評判もよくなかったし、1話でカッツリやるのはいいかもね。
ラストアイキャッチは・・いつまでもブチ撒けろ!!


◆第3話「キミは少し強くなった」3
脚本(小出克彦)、絵コンテ(つるやまおさむ)、演出(安藤健)、作画監督(花井宏和)

というわけで今回は、創造主を探すカズキはホムンクル・蛙井の襲撃を受けるって話。
原作の5、6、7話・・第1巻分が今回で終了。
サクサクとテンポよく話が進むのは良かったが、正直今回は演出作画がもったり気味で、これまでのような張りがなかった感じ。
原作での「決め」のシーンの再現率もいまいち低く、格好良さが表現されてなかったかな。
斗貴子さんの、血吐き武装→着脱→目付き→脳しょうブチ撒けの、スパルタンコンボも規制のせいもあるだろけど、いまいち迫力不足なのも残念だったし。
まあ2クールの長丁場ではあるし、こういう回があるのも仕方なしではあるか。
で次回は、ホムンクルスの創造主登場。
そいや、最後のラストアイキャッチって毎回違うのね・・今回気づいた。


◆第2話「ホムンクルスの正体」4
脚本(大和屋暁)、絵コンテ(DOJYAGAGEN)、演出(黒田幸生)、作画監督(清水秦夫)

うう・・えぐえぐ・・カズキと斗貴子さんが喋って(略
というわけで今回は、ホムンクルスの創造主の襲撃を受けるカズキと斗貴子って話。
第2話から、OPがお目見え。
画面的にはオーソドックスな原作のシーンなどをつなげた作りではあるが、福山芳樹のアグレッシブで熱い歌声と歌詞にシンクロさせてテンポよくカット割りされたOPは、なかなかに格好良くていい感じであった・・パピヨンカッコよすぎ!(笑)
それにしても、内容的にはネタバレバリバリのカットばっかだったな(笑)・・まあ、未読な方ならわからんとこではあるし、まあいいかな。
で、本編はAパートは原作の3話、Bパートは原作の4話と、ちこっと飛ばし気味だった第1話よりもほどよくバランスよい構成になっていてはしょり展開もなく、相変わらず原作再現率も高くて作画もクオリティも安定していてよい感じ。
まあしかし、自分は完全に原作信者なわけなので、細かい原作との差異が気になったりするのはちと反省・・原作のコミック第1巻を片手に見てるからなあ(笑)
それはそれとして、アニメの方は原作ではちょっと寒い感じだったコメディシーンを若干手心を加えてテンポよくして笑えるようにしたり、漫画的刹那の戦闘だったバトルシーンを加筆して厚みをもたせたりとほどよくアニメナイズしていて、堅実に作ってくれてて嬉しい。
この感じで、今後もスタッフさんには頑張ってもらいたいところである。
しかし、今回もラストはパンアップしての「月」のカットだったなあ・・これもやはり今後の伏線っつう感じでやってくれてるのかな・・だとしたら、素晴らしい。
で次回は、蛙男と対決、どうやら、次で原作の1巻終了か・・早い気もするがサクサク進んでよいね。


◆第1話「新しい命」80点
脚本(大和屋暁)、絵コンテ(加戸誉戸)、演出(長澤)、作画監督(高見明男)

うう・・えぐえぐ・・動いてるカズキや斗貴子さんが見れる日が来るなんて・・自分は幸せだ・・。
というわけで、週刊少年ジャンプに連載されていた和月伸宏の「武装錬金」が、ジャンプの非情なる打ち切りの果てに、なんとまさかのアニメ化!
スタッフは、アニメ制作にXEBEC、ストーリー協力に黒崎薫、シリーズ構成に大和屋暁、キャラクターデザインに高見明男・加藤はつえ、音楽に田中公平、監督に加戸誉夫・・っと、「レッツ&ゴー」「ゾイド」「ロックマン」なメンバー構成。
しかし、アニメ化かあ・・くそ〜、打ち切りやがったくせに〜、打ち切りやがったくせに〜、打ち切りやがったくせに〜・・でも、アニメ化してくれたので、すべて水に流します(笑)
まあそんなわけで無論、自分は原作の方は連載が始まった時からの大ファンであり、アニメの方も超期待でした。
で、アニメの方は思ってた以上にきっちりと作り込んでいて非常に良い出来であり、原作の始まりをほぼ忠実に再現しており、十分満足な出来栄え。
原作の1話2話をアニメ用の1話に再構成した内容で、ちょっと展開はしょり気味なとこもあったけどもバランスとしてはなかなかに良く、俗に言う「学園異能」的な世界での「ボーイミーツガール」に「日常から非日常」を的確に描き、原作準拠な和月テイストなカットやコメディもところどころに入れ込んで、原作再現率は限りなく高い感じ。
なにより良かったのは、やはり動く斗貴子さんの「バルキリースカート」が見れたことだなあ・・やっぱ、ああいうメカニカルな動きだよな、カッコイイぜ。
しかし、声優さん方面はやはり聞き慣れてないせいか、若干違和感がある感じかな・・まあ、その辺は慣れてくれば問題はなくなりそうかな。
あと、カズキの武装錬金覚醒は、テンポ良くカットを構成して盛り上げてくれて格好良かったのだが・・
「今、行きたいんだって」
は、やはり漫画ならではの大ゴマとセリフを組み合わせた和月節によるあの格好良さと熱さには、ちょっと負けてる感じはしたかな・・まあ、仕方ないところではあるんだけども。
まあしかし、やはり久々に見た斗貴子さんもいいが、カズキは格好良いな・・少年漫画らしい「強さ」と「優しさ」を秘めた熱い主人公で好きなんだよなあ。
そんなわけで1話の出来は非常に良かったので、ずっとこのレベルを維持するのはまあ無理ではあろうけども、スタッフさんには頑張ってもらいたいところである。
幸運にもというか、原作は完結してるわけでもあるし、かっちりと2クール(多分)で最後まで描き切って欲しいところ・・しかし、全10巻でもやっぱ2クールっだとイッパイイッパイっぽいかも。
まあ原作の方は後半は打ち切り展開でちと雑でドタドタした展開なとこもあったし、その辺修正かけつつもっと綺麗にまとめてくれてもいいかもしんない。
で次回は、新たなるホムンクスル登場・・臓物をブチ撒けろ!
って・・やっぱ、最後のセリフはコレなのね(笑)


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