◆仮面ライダーカブト

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平成仮面ライダーシリーズ第7弾
(仮面ライダークウガ→仮面ライダーアギト→仮面ライダー龍騎→仮面ライダー555→仮面ライダー剣→仮面ライダー響鬼→仮面ライダーカブト)

2006年1月29日よりテレビ朝日系列でスタート(日曜8:00〜)。

■キャスト
天道総司/仮面ライダーカブト…水嶋ヒロ 
加賀美新…佐藤祐基 
日下部ひより…里中唯 
岬祐月…永田杏奈 
三島正人…弓削智久 
天道樹花…奥村夏未 
田所修一…山口祥行 

■スタッフ
原作…石ノ森章太郎 
脚本…米村正二 
監督…石田秀範 
アクション監督…宮崎剛 
主題歌 
YU-KI(TRF)「NEXT LEVEL」 
プロデューサー…白倉伸一郎 
タイトルバック演出…田崎竜太 
妖精イラスト…唐橋充


◆第3話3
脚本(米村正二)、特撮監督(佛田洋)、アクション監督(宮崎剛)、監督(田村直己)
というわけで今回は、ワームに擬態化され拘束された少女を調べる加賀美って話。
相変わらず天道の傍若無人ぶりは、なかなかに凄まじいな。
正直、ヒーローとしてはやりすぎ・・まあ、平成ライダーの主人公っぽくはあるけども。
まあしかし555の時の主人公みたく、死ぬほどの嫌悪感をそれほど感じないのは、天道は徹底してデフォルメされた「変人」として描かれていて、加賀美を巻き込まれ役としての緩衝材として挟みこんでの「コメディ」になってるからかもな。
そのため、加賀美君がどうもいいとこなさすぎにはなってるんだけども(笑)
まあ加賀美君にも過去に色々あるようで、今後の活躍にはちょっと期待したいところ。
しかし天道の「おばあちゃん」っつうのもなかなかの変人っぽいよな・・刑事コロンボの「うちのカミさん」みたく名前だけの登場なのか、今後本人が登場してくるのかは気になるとこだな。
あと今回はワームは、かつてデカピンク、今は「舞乙HiME」でアリカをやってる菊地美香演じる少女に擬態。
どうやら見た目だけでなく精神そのものも擬態(コピー)できるようなのだが、いまいちワームの行動目的は不明な感じ。
SFでよくある人間に化けて社会に浸透したりという「乗っ取り型」の地球外生命なネタなわけではあるが、その辺のワームの行動目的やらもまあ今後明らかにされるかな。
で、今回もクロックアップバトルはなかなかに面白く、クロックアップ状態での戦いというのはよくある「謎空間」の可変という感じで、「人知れず」戦ってる理由づけとしてはいい感じである。
でも、一応はゆっくりとはいえ動いてる時間の中での戦いなわけなので、その辺もう一工夫欲しいとこだな。
で次回は、加賀美の弟が登場・・ガッツリとした次回への引きっつのは、良いね。


◆第2話4
脚本(米村正二)、特撮監督(佛田洋)、アクション監督(宮崎剛)、監督(石田秀範)

というわけで今回は、本部からやって来た適格者がワームに襲われるって話。
ところどころにケレン味はあれど、話はわかりやすく進行しており、なかなかに面白い。
なにより、変身シーンやバトルが派手でスピード感があるのがいいね。
「クロックアップ」というのがどういうものになるのかとは思ってはいたが、ようは「サイボ−グ009」の加速装置がごとく、停止した時間の中の「超加速状態」でのバトルになるわけなのな。
なるほど、アレなら「クロックアップ」というのがどういうものかビジュアル的にも明らかだし、なにより格好良くて派手でいい・・特撮ファンをニヤリとさせる「解説」がある辺りも親切かつマニアックで素晴らしい。
・・なんでカブトなのにスピードなんだよ、って疑問はまああるが(笑)
第2変身(キャストオフ)もライダーキックも555を思わせるボイス音が格好良いし派手だし、きちんと「子供のツボ」を押さえてる辺りも好感が持てる。
やはりああいうケレンは重要なんだよな、特に子供向けでは。
キャラ方面は相変わらず飛ばしまくっていて、正直いまいちついてけないとこはあるのだが・・
(特に、電波「ボク女」・・ギャルゲーのキャラとかが実体化するとあんな感じなんだろうな・・)
天道と加賀美のキャラを対比させつつ描いてそれぞれのキャラを立たせており、天道を実は「ボケキャラ」でもある描き方をしてるのはいいね。
個人的には、熱血ヒーロータイプの加賀美君に頑張ってほしいよなあ・・いいとこなさすぎだし(笑)
しかし、今回はどうにも一点納得いかないところがあったんだが、やっぱボク女の店での外人さんとのやり取りだなあ。
アレが禁煙の場所でならあの行為も納得はいかないでもないんだが、そうでもないのにああいうことされたら外人さんが怒るのは当然かと。
店で禁煙席と喫煙席わけとけよなあ・・それか、事情説明して納得してもらえよお。
自分も喫煙者だったりはするので、アレはかなりドドっ引き・・なに?、喫煙者と外人さんを差別してるの?・・言葉の通じない生き物だとでも?・・まあ、いいんだけどさ。
とりあえず、ボク女はドキュンにしか見えませんでした・・クビにしろ。
で次回は、アリカが登場。


◆第1話 4(65点)
脚本(米村正二)、特撮監督(佛田洋)、アクション監督(宮崎剛)、監督(石田秀範)

というわけで、仮面ライダー生誕35周年記念番組らしい、平成ライダー7番目のライダー「仮面ライダーカブト」が始動・・もう、ライダーが始まってから35年なのかあ、長いなあ。
で、前作の「仮面ライダー響鬼」が(見れてないけども)、なにやら商業的不振による「路線変更」のために色々とゴタゴタを経て今回は「正統派」で行くらしいという噂を聞いて期待をしていたのだが、正統派は正統派でも「平成ライダー」の正統派で、元のノリに戻っただけだったのでちょっぴりガックリ(笑)
どうもこの「平成ライダー」独特の、ちょっぴり斜めなキャラクター、斜めなストーリー、斜めな設定、斜めな画面作り・・やらなんやらのなんとなく「斜に構えたカッコつけた作り」は、自分はどうにも苦手であり、慣れるのにちょっと時間がかかりそうである。
しかも相変わらず朝からドカドカ人も死にまくりだし、なんだか今までのライダーなどのネタの「使い回し」感もあり、既視感も結構あったしな。
まあこれはこれで、戦隊ものが「正統派なヒーローもの」を行くのと逆の、「スタイリッシュなヒーローもの」って感じの住み分けはできてるのでまあいいとは思うけどね。
それはそれとして本編。
まあなんつうか「平成ライダー」のセオリーっぽく、ぶっちゃけありえないキャラクターやら、ぶっちゃけありえない展開やらのオンパレードでもあり、なかなかにドドっ引き(笑)
「平成ライダー」は、「なんとなくリアル」な雰囲気で作っておきながら、キャラクターとかはイかれたヤツが多かったりするんで、どうにも違和感つうか世界への感情移入が阻害されるんだよな。
これがアニメやら、それこそ戦隊ものならば、キャラクターや世界がフラットに地ならしされて統一感が持たされるので、そういった違和感は感じにくかったりはするんだけども。
まあしかし・・キャラクター的にも、ストーリー的にも、設定的にも、映像的にも、ケレン味たっぷりな派手さはあるわけで、慣れてくればこれらはほどよいとっかかりにはなるとは思う。
特に、公式で「語録」まで作られている、「天の道を行き、総てを司る男」・・天道総司のケレン味たっぷりな傲岸不遜でNEETなキャラ作りは面白く、今後どのような活躍を見せてくれるか楽しみなところではある・・つうか、いねえよそんなヤツ!(笑)
バトルも、どうやら「スピード主体」のバトルになるようであり、スピード感あるバトルはなかなかに良かった。
しかし、カブトっつったら普通は「パワー」であるはずなのに、「スピード」で押すのは謎だなあ。
そも子供はスピードよりもパワーある方が好きだとも思うし(平成ウルトラマンの2段変身も、たいていはパワー型のが活躍してた)、スピード型での戦いっていまいち画面作りが面白くならないような気もするんだが・・どうなるかね。
まあそんなわけで、「仮面ライダーカブト」・・期待しないで期待したいです。
で次回は、サナギマンからイナズマンになるカブトって話。


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