というわけで、ついにKANONも最終回である。
  で、今回はあれから一カ月が過ぎ、そして裕一は町を離れることになり・・って話。
  それぞれのキャラに結末を持たしてのハッピーエンドが良いね。
  なかなか上手くまとめている。
  特に、舞と佐祐理、栞と香里のラブラブっぷりがいい(笑)
  まあ、真琴と美汐さんの話がなかったのは残念だが。
  で、名雪vsあゆにもついに決着。
  結局は、あゆに軍配があがってしまったが、名雪の目覚まし時計の仕掛けや、いじらしさは良かった。
  特に、
  「恋は人を育むためにあるんですよ。たとえその想いが実らなかったとしても、それは生きる糧になっていくんじゃないかしら」
  という秋子さんのセリフがいい。
  秋子さん良いこと言った!、伊達に年を食ってない!!(笑)
  まあ、後半のあゆ絡みはちと強引な展開ではあったけども、なかなか良かったんじゃないでしょうか。
で、総論。
  なかなか面白かった。
  まあキャラデザ自体は原作に忠実がゆえの「あご」というペナルティがありましたが、基本的に東映スタッフによる演出作画はレベルが高く、なかなか色々と見所がありました。
  話も尺のせいと、キャラ全員の話をまとめるという展開のために、説明不足やら性急な所もありましたが、上手くまとめていて良かった。
  まあ制限付きの中ではベストと呼べる出来だったと思います。
  というわけでスタッフさん、ご苦労様でした。
◆第12話「夢の跡」3
脚本(山口亮太)、絵コンテ・演出(門田英彦)、作画監督(大河内忍)
というわけで今回は、あゆが消えて裕一はあゆとの過去を思い出して、名雪と共にあゆと埋めたタイムカプセルを探す。
  そしてそんな時に、秋子さんが事故に会うって話。
  今回も急展開な話で、裕一とあゆ、名雪との過去が明かされ、そして名雪がけなげな話であった。
  で、あゆの奇跡発動によって、事故に会った秋子さんも、あっという間に助かってしまったな。
  で、次回はカノンもついに最終回。
  どうやって閉めてくれることか。
◆第11話「約束」3
脚本(中村誠、平松詩乃)、絵コンテ・演出(角銅博之)、作画監督(宮田奈保美)
というわけで今回は、あゆの話で、あゆと祐一が近づくって話。
  なんか、今までにない急展開に感じるな。
  舞や、栞や、真琴は、あくまで祐一は「友達」として接していたから今までの展開も納得行くけど、なぜにいきなり現れたあゆと、いきなりフラグが立って(笑)「恋人」関係に昇格してるのかが納得行かないなあ。
  名雪だったらわかるんだけどねえ。
  しかも、相変わらず祐一君は物忘れが激しいしね(笑)
  まあでも、相変わらず演出作画が丁寧なのは良かった。
  で、次回は名雪との話。
  果たしてどんな閉めが用意されているのか楽しみです。
◆第10話「冬の花火」4
脚本(山口亮太)、絵コンテ(伊藤尚往)、演出(広嶋秀樹)、作画監督(大河原晴男)
というわけで今回は、真琴の話。
  徐々に弱って行く真琴、そんな時謎の少女、天野美汐(坂本真綾)が祐一の前に現れるって話。
  まあまあ面白かった。
  徐々に弱っていく真琴が痛々しかったですなあ。
  演出と作画も頑張ってたしねえ。
  しかし、やはりこのアニメが基本的にダイジェストな構成になってるので、原作のゲ−ムのように長い尺使って、あの「卑怯」な、真琴が弱って行く描写や、秋子さんとの絡みが少ないので、ストマックにくる感じは少なくなってますな、やはり。
  まあ映像で、アレを長々とやられてもかなり困るのではありますが(苦笑)
  気分は、老衰やガンで弱っていく親を見取る子供の気分ですからなあ(笑)
  「アルジャーノンに花束を」でもOKですが。
  しかし、天野美汐の電波少女ぶりには笑ったな(笑)
  で、次回は、そろそろクライマックス突入・・最後の刺客、あゆ登場!
というわけで今回は、栞の話で、栞と共に同じ時間を過ごす裕一って話。
  泣けた・・。
  鬼のように丁寧な演出と作画で話を盛り上げる盛り上げる。
  声優さんの演技やセリフ回しも絶妙。
  もう、非常に美しい噴水の前での裕一と栞のやり取りが泣ける泣ける。
  たぶん原作とは細部やオチの部分が若干変わっているのであろうが、TVドラマを思わせる情感ある構成や演出が素晴らしかった。
  「鍵」お得意の、「死」という不幸や悲劇をダシにした、正直「卑怯」なお約束ネタではあるのだが、ここまでやられると流石に泣ける(苦笑)
  横手美智子脚本と、小坂春女演出、炸裂って感じであった。
  カノンはもしかしたら、東映の総力戦って感じかも(笑)
  で、次回は真琴の話。
  しかし、祐一君も次から次へとイベントクリアして行かなくちゃならなくて、息つく暇もないな(笑)
◆第8話「少女の檻」4
脚本(中村誠、平松詩乃)、絵コンテ・演出(山内重保)、作画監督(竹田欣弘)
というわけで今回は、さゆりを傷つけたことを後悔した舞ともに、祐一は魔物との最後の戦いを深夜の学校で挑むって話。
  なかなか面白かった。
  何と言っても演出作画レベルがなかなかに高くて良い。
  少し色っぽくて、情感たっぷりの演出は流石、山内重保演出といったところ。
  特に、野原の所の絵は綺麗でいいね。
  あと、キャラの微妙な表情とか仕草とかも非常に上手い。
  しかし、流石は山内演出といった感じで、情感たっぷり過ぎて話がわかりにくいな。
  ただでさえ舞の話ってなんか、「よくわからん」とかになりやすい感じだからねえ。
  初見の人だとちとわからなかったかも知れないな。
  たぶん、アレは子供の頃に祐一と舞が会っていて、そしてその祐一を引き留めるために「魔物がいる」と嘘をついた舞が自分自身の力で作り出した魔物が、そのままかつて野原であった学校に出続けて、それを祐一も舞も忘れていて、って話だよな。
  母親との絡みもないけど、まあいらないと言えばいらないからな、アレも。
  しかしまあ、なぜに割腹しようとしたのかは、原作でもアニメでも説明不足でよくわからないんだけど。
  たぶん、罪悪感からってところであろうか?、それとも、自分を消すことで魔物を消そうとしたのかな?
  原作の時からよくわからなかったんだよな、アレ(苦笑)
  あと、なにげに名雪が気にしている所とか、そして次の栞のための伏線とか、そういうバランスは上手いね。
  もうちっと尺があれば、もっと掘り下げながらできたんだろうけどねえ。
  まあ、これで舞のネタは完結か。
  で、次回は栞の話。
◆第7話「舞踏会」3
  脚本(中村誠、平松詩乃)、絵コンテ(伊藤尚住)、演出(伊藤尚往、清水潔一)、作画監督(飯飼一幸) 
というわけで今回は、学校で舞踏会が行われ、そこで舞が暴れたことにより放校処分になるって話。
  原作のゲーム通りの展開ではあるのだが、やはり裕一と舞達の絡みが少なく、説明不足のせいか、どうも唐突で急展開な感じはするな。
  原作はひたすら食って話してるからなあ(笑)
  まあでも、頑張ってるとは思うです。
  で、次回は魔物と戦う裕一と舞。
  これで舞の話は完結かな?
◆第6話「彼女たちの見解」3
脚本(山口亮太)、絵コンテ・演出(広嶋秀樹)、作画監督(宮田奈保美)
というわけで今回は、今までの各キャラの総まとめって感じで、中間報告となるような話であった。
  孤独な少女・真琴、姉である香里との確執のある病弱少女・栞、無愛想な魔物を狩る少女・舞、裕一との思い出を探すあゆ、でもって天然ボケボケの名雪と、各キャラの今をまとめて、それぞれ伏線を張っていて、上手くまとめていた。
  正直、同時進行でキャラを攻略していっているので、少しせわしない感じもあるが、それ程とっちらかってないのは良いね。
  さて、これからは話が後半戦に入って行くのであろうが、それぞれのキャラをどのようにまとめて行くのか、今後が楽しみである。
  で、次回は舞とさゆりさんとの舞踏会って話。
◆第5話「the fox and the grapes」4
脚本(山口亮太)、絵コンテ・演出(門田英彦)、作画監督(大河原晴男)
同時攻略大変だな・・裕一君(笑)
  というわけで今回は、真琴(飯塚雅弓)がメインの話。
  うむ、なかなか面白かった。
  真琴と裕一のドタバタと交流がなかなか良かった。
  特に「エロ本下さい」は笑った。
  なかなか手堅くソツなく同時攻略・・もといシナリオを進めて行っていて、良い感じである。
  いわくありのキャラデザも含め、原作に非常に忠実で、脚本・演出・作画の出来もいい。
  これで文句言ってたらバチが当たるよね(笑)
  それにしても、裕一君ってモテモテでええなあ(笑)
  あと、サブタイトルの「the fox and the grapes」というのは、「狐と葡萄」の童話から来ているようである。
  でも、どんな童話だったか忘れてしまった・・
  で、次回は総集編?
◆第4話「夜へ」3
脚本(山口亮太、外山浩明、STAFFWHY)、絵コンテ・演出(角銅博之)、作画監督(竹田欣弘)
というわけで今回は、裕一は夜の校舎で剣を持った少女・川澄舞(田村ゆかり)と出会うって話。
  う〜ん、やっぱよくできてるなあ。
  脚本・演出・作画とどれもソツがない。
  あと、どのキャラのフラグ立てもソツなくこなしている裕一君も素晴らしい(笑)
  まあしかし、ゲームの時のような盛り上がりはやはりないかな。
  ゲームはゲームで独特の間とかだから、同じセリフでも全然印象が違うからな。
  まあどんなジャンルでもそうだが、漫画は漫画、アニメはアニメ、ゲームはゲーム、小説は小説で、それぞれの表現形式に合わせて表現されているから、他のジャンルへそのまんま移行してもしっくりこないんだよね。
  この辺りが、メディアミックスの最大の難点だわな。
  スタッフさんはよく頑張ってるな。
  これ以上の出来を望むのは酷だわな。
  で、次回は真琴の話。
◆第3話「たったひとつの小さな記憶」3
脚本(山口亮太、外山浩明、STAFFWHY)、絵コンテ・演出(山内重保)、作画監督(増田信博)
というわけで今回は、裕一を狙う記憶喪失の少女、沢渡真琴(飯塚雅弓)が現れて、一時保護することになるって話。
  うむ、怖い顔のキャラデザ以外は、なかなかに淡々と原作に忠実に話を進めていて、良い感じである。
  まあ、色んなところでフラグ立てまくりで、裕一君はせわしなくはあるけどな(笑)
  しかし、アニメで見ると真琴って本当に「ちえおくれ」っぽいな(爆)
  つか、舌足らずなヤツがメチャクチャ多いから、「なんか頭足りなさそう・・」っていうヤツばっかりである。
  まあこの作品それが売りではあるんだけども。
  「健常者の優越」っていうか、野島伸司の世界だわな。
  で、次回は「私は、魔物を討つ者だから」の舞登場。
◆第2話「日溜まりの街」3
脚本(山口亮太)、絵コンテ(伊藤尚澄)、演出(藤瀬順一)、作画監督(石井久志)
食い逃げは犯罪です。
  というわけで今回は、学校へ初登校する裕一。
  そしてあゆと再会し、栞という少女と出会うって話。
  原作に忠実であり、脚本・演出・作画自体は悪くないと思うんだけど、キャラデザが濃すぎだなあ。
  もっとあっさり目にしてた方が、カノンの雰囲気にはあってたと思うんだけどねえ・・やっぱいたる絵を意識しすぎかもねえ。
  で、今回は栞(佐藤朱)と真琴(飯塚雅弓)、でもって同級生の美坂香里(川澄綾子)登場。
  なんか当たり前だがギャルがいっぱいだな。
  でもって、そのギャルが主人公にあまり意味なく惚れたりするとこもやはりお約束ではあるな・・羨ましい(爆)
  まあ、ゲームの方は結構密に会話などしてやり取りしてるからな。
  やはりアニメは少しはしょってるから、親密度に欠けて、急展開に見えるな。
  あと、ゲームでは笑えた会話も、アニメではそれ程笑えず、インパクトも薄い。
  そのあたりは、やはり「文字」と「言葉」の違いだろうなあ、きっと。
  それぞれはそれぞれに向いた見せ方とかがあるからねえ・・その辺り難しい所である。
  で、次回は真琴が襲撃。
  やっぱ・・変なヤツ多いよな、このゲーム。
◆第1話「雪の少女」3
脚本(山口亮太、外山浩明、STAFFWHY)、絵コンテ・演出(伊藤尚住)、作画監督(岡村日正弘)
というわけで、「鍵っ子」という信者を作り出し、その「泣きと萌え」の力でエロゲー業界と同人業界を席巻せしめた、あのKeyの「KANON」がついにアニメ化。
  ちなみに、自分はちょこっとだけやったことあります。
  アニメ製作は東映アニメーション。
  そして、脚本に「メダロット」の山口亮太、キャラデザに「守護月天」の大西陽一、でもって監督は「おジャ魔女どれみ」の伊藤尚住という構成。
  で、アニメ版は、1ヒロインのオムニバス形式ではなく、全13話でそれぞれのキャラに絡めて結末をつけていく方式という、無茶な作り(爆)
  だって、ヤツラ全員「爆弾」持ちだからな。
  まあ、それはともかく今回は、主人公の相沢裕一(私市淳)が、従姉妹である水瀬名雪(国府田マリ子)の家に居候するために7年ぶりに雪の町へやってくるって話。
  なんつうか・・顔が怖い・・特にあごが怖い・・(爆)
  あの、超異次元虚数空間状態のデッサン狂いまくりな樋上いたる絵を忠実にキャラデザした努力は認めるが、やはり・・やっちゃあいけなかった。
  なんか、非常に独特の異次元を作り出していて、正直、引きます。
  しかも、ただでさえちょっと「電波」入ってるキャラやシナリオをそのまんま忠実に再現してるものだから、異次元度さらに加速。
  やっぱ、独特の間とテンポを持ち、閉塞された閉鎖空間に近いゲームと、仮にも空間的広がりのあるアニメでは文法が違うなあ。
  しかも、妙にカンにさわり人をいらつかせ、殴り殺して南港にコンクリ詰めにして沈めたくなるような国府田マリ子と堀江由衣の声が、異次元度さらに倍。
  とまあ、なんつうか「濃さ」だけでは、もうトップレベル。
  子供が見たら泣きます。
  う〜ん、もっと色んな意味でソフトにすべきだったよなあ・・(苦笑)
  せめてギャラクシーエンジェルぐらいに・・。
  まあ、全部いたる絵が悪いってことで(爆)
  というわけで今後に期待(ホントかよ)
  で、次回は 学校へ行く裕一。