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◆第11話「レイニーブルー(Un bleu pleurieux)」4
脚本(吉村元希)、絵コンテ・演出(ユキヒロマツシタ)、作画監督(森本浩文)

あのドリル女が〜!!(笑)
というわけで今回は、祐巳と祥子の紅薔薇姉妹の仲に不協和音がって話。
ついにやって来ましたレイニーブルー・・今度は紅薔薇姉妹の雨模様。
流石に今回は監督の松下ユキヒロ自らが演出をやっているだけあってか演出作画も良く、祐巳と祥子の紅薔薇姉妹のすれ違いが、淡々と情感豊かにバランス良く描かれてました。
まあなによりあの「ドリル女」こと瞳子が、非常にナイスなタイミングで割り込んで来ていてムカつきます、マジムカつきます(笑)
祥子も、「言いたいことがあるなら、ちゃんと言えやゴラァ!」といった感じのイライラ感もきっちり表現されており、この紅薔薇姉妹の雨模様の出だしとしては、素晴らしいスタートでしょう。
まあ祐巳にとっては全くもって災難ではありますが(笑)
そもそも、弟の裕麒に「依存してる」と言われるように、祐巳と祥子の関係はどこか距離がありたどたどしく、前回の黄薔薇姉妹である由乃と令の関係とはまた違う姉妹構成で、その「隙」を、見事にあのドリル女に突かれた形となりました。
やるぜドリル、流石ドリル!(笑)
さて、「雨降って地固まる」となるかどうか・・。
それにしても、相変わらず卒業しても聖様は美味しいところを取って行くのが上手いです・・まるでヒーローのようですな(笑)
で次回は、青い傘・・レイニー止めはありません(笑)


◆第10話「黄薔薇注意報(Prenez gared des roses jaunes)」4
脚本(高橋ナツコ)、絵コンテ・演出(平向智子)、作画監督(秋山由樹子)

島津由乃は改造人間である。
というわけで今回は、由乃が剣道部に入ろうとして、令が反対するって話。
改造人間・由乃と令の曇り模様・・うむ、面白かった。
原作を非常に上手くまとめていて、しかも由乃のモノローグを主体としての演出作画も丁寧に作り込まれ、表情や仕草も豊かに情感たっぷりに描かれたなかなかの良作。
流石は女性作家というべきか、この由乃と令の微妙な「姉妹関係」の心の機微の表現も秀逸で、上手い。
由乃と令の二人の関係は、女と男のそれというか、恋人や夫婦の関係に近いものがあるんだよな。
両方が両方を支え合い、対等で、上下がくるくると逆転しあう関係というか。
まあ今回は、そーいう微妙な関係を話的にも絵的にもきっちり表現されており、良かった。
しかし由乃は「改造(笑)」されてから、初期の「清楚」な面影はかけらもないよな(笑)
怖いぜ、改造(笑)
で次回は、白薔薇編、黄薔薇編に続き、最後は紅薔薇編・・ついにとうとうやって来ましたってことで、レイニーブルー。
今度は雨です。
これで、第2期は終わりって感じかな、やっぱり。


◆第9話「ロザリオの滴(Des larmes du chapelet)」3
脚本(真部千晶)、絵コンテ(古橋一浩)、演出(山名隆史)、作画監督(服部憲知)

というわけで今回は、乃梨子を妹にすることに逡巡する志摩子さんって話。
相変わらず、志摩子さんは悩み症だな・・つうか前と同じくどーしてそんなに悩んでるのかがいまいちわからなかったり。
乃梨子に山百合会という重荷を背負わせたくないってことなんだろうけどね。
まあそこが真面目で優しい志摩子さんならではではあるのだが。
あそこのシステムは面白くもあるが、正直ちょっと息苦しい感じがあるよな。
なんつうかちょっと「軍隊」のような雰囲気が・・山百合会って居心地悪そう(笑)
まあそれはともかくとして、前回と同じく、
志摩子さんの葛藤→紅薔薇様の茶番→乃梨子の行動→和解
という全く同じシークエンスだったせいか、ちょっとうんざり感があったかな。
志摩子さんと乃梨子の親密ぶりや、山百合会での乃梨子の手伝いぶりなどが描かれてなかったせいもあってか、ちょっとシチュエーションだけが優先されてて、間の「関係性の変化(承)」がなかったんでいまいち唐突感があったしね。
まあその辺は1話では短く、2話では長いという尺の関係もあるから仕方がないとは思うが。
とはいえ、乃梨子も字である勝ち気な性質がが出てきてたり、「自分の家族に恋人を紹介する」といった感じの薔薇の館での白々しい会話やら、蔦子さんと志摩子さんとの絡みやら、最後の志摩子さんと乃梨子のロザリオの授与の描写やらはなかなかに丁寧でもあり、雰囲気が出ていて良かった。
でも古橋絵コンテにしては、やはり演出にまで手がいってないせいもあってか、ちょっと切れ味は鈍かったかな。
で次回は、黄薔薇注意報・・「飛ばし過ぎ」「物好き」は笑った。
断固意義を申し立てたいと思います(笑)


◆第8話「銀杏の中の桜(Un cerisier parmi des icho)」3
脚本(吉田玲子)、絵コンテ(斎藤哲人)、演出(則座誠)、作画監督(波風立流)

というわけで今回は、志摩子さんがついに自分の秘密を明かすことになるって話。
志摩子さんの葛藤、後編。
いつにも増して百合百合な雰囲気でもあり、原作をすっきりと上手くまとめたバランスの良い構成となっていた。
とはいえやはり、「家が仏教の寺だからカトリックの学校にいることに苦悩する」という志摩子さんの葛藤は、原作と同じく「なんだそんなことで悩んでいたの」という想いがするのは同じだったな。
まあ、それだけ志摩子さんが生真面目だってことはあるんだが。
あと最後の騒動も、絵で見せられると尚更「茶番劇」の様相を呈していて、苦笑いといった感じ。
なんだか「三文芝居」っぽくて、非常に気恥ずかしいんだよな。
瞳子に原因があるとはいえ、山百合会の面々も、あまりに極悪非道なやりくち(笑)だしなあ。
それにしても、釘宮理恵が演じる瞳子は表情も仕草も生き生きしており、なかなかの小悪魔ぶりを見せつけていて、非常にムカつく感じでやはり良い(笑)
今後の活躍に期待したい。
しかし、波風立流も結構上手くなったなあ・・昔は結構なヘタレ作監だったんだが(笑)
で次回は、志摩子さんが乃梨子を妹にって話。


◆第7話「チェリーブロッサム(Les fleurs de cerises)」4
脚本(吉田玲子)、絵コンテ(小島正士)、演出(吉田俊司)、作画監督(森本浩文)

あ、アバンの絵が変わってる・・。
というわけで今回は、新学期、志摩子は桜の下で新入生の二条乃梨子(清水香里)と出会うって話。
やっと本当に「春」がやって来ての新学期の「マリみて」で、新キャラも多数登場。
今回は前回と同じく、人気もある志摩子さんの話だけあってか、作画や背景がなかなかに気合いが入っていて、いつも以上に妙に志摩子さんに艶があり、乃梨子との百合百合ちっくな描写が萌える(笑)
今回は「志摩子x乃梨子」の前編みたいなんで、まあ後編に期待。
あと祥子にちょっかいを出す「ドリル女」松平瞳子(釘宮理恵)も、なかなかムカつく感じで良かった(笑)
左右の素晴らしいドリルっぷりも含めて、今後の活躍に期待したい。
で次回は、銀杏の中の桜・・つうか次回予告飛ばし過ぎ(笑)


◆第6話「片手だけつないで(La Main dans la Main)」5
脚本(真部千晶)、絵コンテ(古橋一浩)、演出(古橋一浩、山名隆史)、作画監督(辻美也子)

というわけで今回は、白薔薇様である聖と志摩子との出会いって話。
やっぱりなあ、という感じの古橋一浩絵コンテの演出・・やっぱり上手い。
いつもはどうも淡々過ぎる雰囲気が物足りなくも感じるのだが、今回の雰囲気にはこの作風がぴったりくる。
なにより、聖と志摩子の二人の視点で描かれていく二人の出会いが、表情や仕草に至るまでじっくりと描かれており、微妙な二人の「距離感」や「空気感」を演出していて素晴らしい。
前の古橋絵コンテの時は、どうも作画にもったり感を感じたのだが、今回は演出にも絡んでるだけあってか作画に張りがあり、細かい描写が作りこまれていた。
アニメ版の「マリみて」は、古橋演出が一番の楽しみになってるなあ。
あと聖役の豊口めぐみのトーンが低めで張りのある声と、それとは逆の志摩子役の能登麻美子の落ち着いたウイスパーボイスが二人の役にピッタリでもあり、「対」となることで妙に色気あるハーモニーを感じさせてくれる・・まさにはまり役。
う〜ん、白薔薇様・・やはり惜しい人を亡くしたな(笑)
で次回は、志摩子さんに何かが・・新キャラ続々登場です。


◆第5話「いつしか年も(Le temps sesi passe)」4
脚本(吉田玲子)、絵コンテ(ユキヒロマツシタ)、演出(平向智子)、作画監督(相澤昌弘)

というわけで今回は、薔薇様達がついに卒業を迎えるって話。
いやあ、なんつうか「オーフェン」「ウテナ劇場版」なんかのキャラデザでもある相澤昌弘の作画全開で、メチャクチャ濃いね・・なんかみんな別人(笑)
まあそのおかげもあってか、お耽美な雰囲気全開でもあり、良くも悪くも卒業式ならではの憂いをも含んだ表情や仕草の豊かな雰囲気を表現していた。
でまあ演出の方は監督自らの絵コンテでもあり、いつも通りの淡々とした雰囲気は良かったが、やはりいまいち盛り上がりには欠ける感じだったかな。
大きなメリハリをつける演出はしてないんで、良くも悪くも平板な印象があるからねえ。
とはいえ、これで薔薇様方も卒業である・・薔薇様方、御卒業おめでとうございます。
で次回は、聖と志摩子さんの話・・って、卒業しても出番はあるのだな(笑)


◆第4話「Will(Le Testtarment)」4
脚本(吉村元希)、絵コンテ(古橋一浩)、演出(則座誠)、作画監督(服部憲和)

というわけで今回は、薔薇様達の卒業を控えて、祐巳は感傷に浸るって話。
「マリア様がみてる」の売りは、第1にその「ソフト百合」な世界にあることは間違いないが、第2にはやはり「学園もの」であることだと思う。
今回も、「百合もの」の雰囲気ももちろんあるが、「学園もの」としての雰囲気・・卒業を前にしての下級生と上級生の別れ、そして上級生の母校との別れというシチュエーションがなかなかに情感豊かに丹念に描かれていた。
ああいいった「感傷」は、「あの時代」を過ごしたからこそ、わかるものがあるしなあ。
まあ、古橋一浩絵コンテのわりには、演出作画がちょっともったりしてたのは残念であったが。
それにしても祐巳はもてもてだな・・「ハーレムアニメ」みたいだ(笑)
紅薔薇様こと容子との絡みに、志摩子さんとの淡い友情に、まあ何と言っても白薔薇様こと聖との絡みが壮絶・・餞別のチューがもう、萌え萌え(笑)
白薔薇様はホントいいキャラしてるよな・・卒業するのがもったいない。
祐巳と白薔薇様のじゃれ合いは、心なごむからねえ・・かなり百合入ってたし(笑)
しっかし、紅薔薇様と白薔薇様との絡みはあっても、黄薔薇様との絡みはないとは・・ホント影が薄いな(笑)
で次回は、ついに薔薇様達が卒業・・なんだか、絵がとっても濃いな(笑)
つうか、次回予告は相変わらず飛ばしてるにゃ(笑)


◆第3話「いと忙し日日(Les Jours Fres Occupes)」3
脚本(高橋ナツコ)、絵コンテ(斎藤哲人)、演出(吉田俊司)、作画監督(森本浩文)

というわけで今回は、薔薇様のお別れ会のために張り切り過ぎる祐巳って話。
構成としては前回と同じであり、白薔薇様の一言から祐巳が狂言回しとして右往左往して動き回り、でもって最後に綺麗に締めるって感じで、バランス良い構成。
まあそれがゆえに破綻もなく平板な印象もあり、なんだか淡々と「まったり」楽しむアニメって感じだな。
原作も確かにそーいう雰囲気があるので、なんだか原作の縮小版といった印象。
原作の行間や雰囲気をそのままストレートにスライドしてる感じだな。
もうちょっとラスト辺りを盛り上げる感じでもいいかとも思わなくもないが、妥当な所か。
しかし、由乃のマジックは意外に上手いな(笑)
で次回は、白薔薇様と祐巳がついに!


◆第2話「黄薔薇まっしぐら(la Rose jaune irance en Poussant)」3
脚本(真部千晶)、絵コンテ(福田道生)、演出(筑紫大介)、作画監督(辻美也子)

というわけで今回は、黄薔薇様が夜な夜な複数の男性とデートをしてること知った祐巳は、って話。
いまいち影の薄い、黄薔薇様のお話。
オチはまあみえみえではあったが、バランス良く構成されており、なかなかに面白かった。
まあ、それがゆえに破綻もなく、小さくまとまってる感じはするが。
しかし相変わらず祐巳は狂言回しだな。
そもそも、蔦子さんが引っ掻き回してる気がするが・・罪な人だ(笑)
それにしても、これでやっとこ黄薔薇様のキャラ立ちが出来たという感じか。
原作でもそうだけど、アニメ版はこの話が前期でなかったせいもあってか、山百合会の中でも一番キャラの方向性がわからなかったからねえ。
そもそも「なんでも出来る天才」っていう部分が言葉以外でほとんど出てないので、いまいちキャラが分からないもんな。
まあ今回の話で、「黄薔薇様は変人」という部分がやっと出たので、よかったよかった(笑)
で次回は、いと忙し日日。


◆第1話「長き夜の(lu Cours dune Longue Nuit)」4(70点)
脚本(吉村元希)、絵コンテ(斎藤哲人)、演出(平向智子)、作画監督(秋山由樹子)

日曜日の朝は、スーパー百合タイム!!(笑)
というわけで、「マリア様がみてる」の第2期、「マリア様がみてる〜春〜」がついに放映開始。
スタッフは、アニメ制作はスタジオディーン、脚本監修は今野緒雪、キャラクター原案はひびき玲音、キャラクターデザインは松島晃、監督はユキヒロマツシタといった、前とほとんど同じ構成・・ん、吉田玲子は抜けてるかな?
で今回は、祐巳は正月に祥子様の家に遊びに行くって話。
「マリみて」の待望の続編。
どうやら第1期のそのままの続きという感じではなく、最初の方は第1期で描かれなかったエピソードの補完的形になるようである。
なんで季節は「夏」なのに「春」で、いきなり「正月」の話なんで、ちょっと違和感が(笑)
まあファン的には描かれなかったエピソードも見たいであろから、それも良いかもね。
なんだか「Vガンダム」の第2話を思い出したよ(笑)<Vガンの第2話は、回想の形で実質第1話を振り返るという構成であった。
で内容の方は、第1期と同じテンションとなっており、まったりとなかなか良かった。
相変わらずの祐巳の百面相ぶりも良く、薔薇様方も麗しかったし。
そういや正月には薔薇様達は来てなかったっけ・・実は、よく覚えてない(笑)
まあ、オリジナル的に構成されてる部分も多かったようなので、色々原作厨房的には文句がありそうだなあ(笑)
しっかし深夜からいきなり日曜の早朝とは、栄転なんだろうけど、やはり違和感が・・。
朝から「2号さん」とか、なんかすげえし(笑)
対象的にはこっちの方が正しいのか、結構微妙ではあるな・・やはり夕方が一番ベストかな?・・いやでもプリキュアの例もあるしな。
あと、第2期はOPに歌がついたり、もちろん絵も変わったりと変更。
しかし、中嶋島敦子のアイキャッチとEDの絵はエロいな・・わかってて、いいね(笑)
で次回は、黄薔薇様のお話。
「よ〜ろれっひひ〜♪」ってまた次回予告は飛ばしてくれそうだな(笑)


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