◆あかほり外道アワーらぶげ
絶対正義ラブフェロモン&それゆけ!外道乙女隊

「らぶげ」は、「絶対正義ラブフェロモン」と「それゆけ!外道乙女隊」の2本立て作品。
それぞれの作品は徐々にリンクし、最終回に近づくにつれて・・・?!

公式サイト
http://www.gedou.net/

『アニメ魂』 枠 / 全13話
原作 : あかほりさとる
監督 : まついひとゆき
キャラデザ : 石野聡
脚本 : あかほりさとる・伊福部崇・赤尾でこ・長谷川勝己
メカデザ : 斉藤久
アニメ制作 : RADIX

良澄愛美:清水愛
佐嶋薫子:笹嶋かほる
関智一:関智一

北華音子:榎本温子
北華妹香:門脇舞
北華翼:音宮つばさ
北華可菜子:近藤佳奈子
北華詩乃:廣田詩夢
アクマコ:松岡由貴

●ラブフェロモンとは?

ラブフェロモンとは、声優の『清水愛』『笹島かほる』がパーソナリティを務める
インターネットラジオ番組だった。番組タイトルの由来は、清水愛の「愛」=「ラブ」、
笹島かほるの「かほる」=「フェロモン」を組み合わせたもの。 そして、この二人が
『ラブフェロモン』というお笑いコンビを結成してラジオをしている、という設定で始まった
のだ。この二人の絶妙のコンビネーションが人気を博し、『絶対正義ラブフェロモン』と
して今回アニメ化になったわけなのだ!


●外道乙女隊とは?

『外道乙女隊』とは、2004年3月に行われたイベントで初お披露目となった急造ユニットだった。
そのイベントは『カードゲームフェスタ』で、ブロッコリー軍とカードゲーム対決をするため、外道総帥
こと「あかほりさとる」が結成したのだ。 その初期メンバーには『門脇舞』『音宮つばさ』という声優陣が
名を連ねていた。 『外道乙女隊』は当初、ブロッコリー関連のイベントのみでしか見ることのできない
超レアなユニットにすぎなかった。
しかし、2004年10月。新宿ロフトプラスワンで、あかほり外道総帥が『外道軍決起集会』というイベントを
開催。 なんのあてもないのに、「外道乙女隊を作品にする!」と宣言したのである。 そのときの『外道乙女隊』の
メンバーは、『榎本温子』『門脇舞』『音宮つばさ』『近藤佳奈子』『廣田詩夢』の5名。 このときは、誰も
本当に作品になるとは思っていなかったかもしれない……。
だが、話はコロコロと転がり、なんと本当に作品化――しかも『アニメ化』されることになってしまう!
そして2005年1月。『新春ブロッコリーまつり2005』というイベントで大発表され、今日に至るのである。


◆第1話4(70点)
絶対正義ラブフェロモン「天下御免だラブフェロモン!」
それゆけ!外道乙女隊「アメアメフレフレ大作戦」
脚本(あかほりさとる)、絵コンテ・演出(まついひとゆき)、作画監督(渡辺浩二)

正義のためなら何をしてもいいのだ!
というわけで、「あの」あかほりさとる原作によるオリジナルアニメ(多分)、「あかほり外道アワーらぶげ」
どうやら、「絶対正義ラブフェロモン」という正義側と、「それゆけ!外道乙女隊」という悪側を前半と後半で分けながら描くというなかなかに面白い構成。
スタッフは、原作シリーズ構成はあかほりさとる、キャラクターデザインは石野聡、コンセプトデザインは斎藤久、メインアニメーターは渡辺浩二、監督はまついひとゆき、アニメ制作はRADIXという構成。
今回は、正義を振りかざすラブフェロモンが町で暴れる中、悪を目指す外道乙女隊が結成され人々を救うって話。
・・「あかほりさとる作品」である。
あかほりさとるといえば、ライトアニメファン向けの「ライトアニメ(仮称)」の先駆者でもあり、角川とのタイアップによるメディアミックスにより一時代のアニメシーンを作り上げたお人でもある。
その作風・・「あかほり節」と呼べるものは、既存のアニメや特撮をパロりつつ「王道」ともいえる設定の中で、パワフルで自分の欲望などに忠実な「外道」ともいえるキャラクター達により、ガシガシと「お約束」の「起承転結」な物語を展開して行くという、ライトノベルの先駆けの作品である、かの「スレイヤーズ」の雛形みたいなのがあかほりの作品の特徴である。
その特徴的な「わかりやすい」作風により、「どれも一緒」に見えるのは、作風と呼ぶべきか、引き出しが少ないというべきか・・(笑)
まあそれはともかくとしてこの「らぶげ」は、いかにも「あかほり」らしい作風であり、ハイテンションなテンポの演出作画に、パワフルなキャラクターが動き回りつつ、往年のアニメや特撮のパロが入り乱れるという、一言で言うと「あかほり」なアニメであった(笑)
悪が正義で、正義が悪で、というあかほりお得意の「価値観の転倒」(おおげさおおげさ)がネタでもあり、正義側のラブフェロモンを前半で描き、悪側の外道乙女隊を後半で描くというのはなかなか面白い構成でもあり、「東京ミュウミュウ」では「神」だった石野聡のキャラデザもなかなかに可愛く(変身BANKは椛島洋介&山下敏成)、テンションも高くて結構楽しめそうな感じである。
90年代後半以降は「エヴァ的作風」の台頭により、あかほりお得意の軽くてパロな作風は受けなかったが、今はリメイクブームでもあり、80年代的なパロ的作風が戻ってきている感もあるし、「あかほり節」は今はいける・・かもしれない(笑)
まあ、「こいこい7」よりは初回での「萎え」っぽさはなかったしね・・演出作画に助けられてる部分も大きいとは思うが。
とりあえず「ラブフェロモン」で馬鹿を楽しみつつ、「外道乙女隊」でいい話を楽しんでみたい。
で次回は、前半が外道乙女隊かな?


戻る