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◆第12話(最終回)「3人でツインズ」3
脚本(黒田洋介)、絵コンテ(米田和博、井出安軌)、演出(八谷憲一)、作画監督(大河原晴男、きみしま幾智、合田浩章)

というわけで、「おねがいツインズ」もついに最終回。
今回は、真実を知った深衣奈は家を出ていってしまうって話。
・・なんつうか、まるで少年漫画のようなベタな大団円で終わったなあ(苦笑)
まあ、悪くはないどさあ。

ってことで、いきなり総論。
「おねがいツインズ」4(70点)
正直、当初の期待ほどではなかったのではあるが、なかなか面白かった。
あの黒田洋介なんで、「エロゲー泣き展開」って感じでもっとひねって来るかと思っていたのだが、終わってみると、正統派で王道な少年漫画的な「ベタベタラブコメ」であった(笑)
黒田的には、「おねティ」が「奥様は〇〇」的TVドラマだったとすれば、「おねツイ」は少年漫画的ラブコメだったって感じだろうか?
オチ自体も期待してた怒涛の展開というよりは、あっさりしたベタベタラブコメ落ちだったしねえ。
自分としては、早く黒田的「泣き系エロゲー」な話が見たいんだけどねえ(苦笑)
まあそれはともかくとして、「王道」「ベタ」「正統派」「お約束」という観点からすると、なかなかにバランスの取れた話作りでもあり、情感ある描き込まれた背景と、アップテンポな演出に、ポップな絵柄と、結構面白かった。
きちんと毎回「サービスシーン(風呂)」なんかを入れる辺りもお約束だしね。
まあ正直、もっと「ひねって」欲しかったってとこはあるんだけね(苦笑)
やはり、「ベタ」つというイメージは拭い切れないものはあったわな。
まあ、というわけで、スタッフの皆様お疲れさまでした〜。
続編とかは、OVAとかであるかな?
個人的には「おねがいシリーズ」第3段で、今度こそ「泣き系エロゲー」な話が見たいです(笑)
いや、マジでマジで。


◆第11話「あなたに好きと伝えたい」4
脚本(黒田洋介)、絵コンテ・演出(あおきえい)、作画監督(坂田理)

というわけで今回は、樺恋はついに自らの出生の秘密を知り、そしてって話。
ついに始まった最終章・・とうとう麻郁、深衣奈、樺恋の血のつながりがわかるって話であった。
やっぱ、「実は3つ子」ってパターンでなく、どちらかが肉親って分かるパターンで来ましたか。
予想はできる展開ではあったが、最後までその事実を隠して進めた展開だったので、なかなかにドキドキできして面白くはあった。
決意の樺恋の、「最初で最後のデート」も、なかなかに切なげに展開しており、良いね。
しかし、樺恋が「お兄ちゃん」とか呼んだりすると、それはそれで良いのではないかと思ったりする俺は、シスプリ好き(笑)
それはともかく、ついに氷解したこの灰色のぬるま湯だった三角関係。
さて、次回は「おねがいツインズ」も最終回・・どんなラストが待っているのか、楽しみである。
次回は、3人でツインズ。


◆第10話「もういちど走りたい」3
脚本(黒田洋介)、絵コンテ・演出(くるおひろし)、作画監督(きみしま幾智)

というわけで今回は、深衣奈の友達・裕香(沢城みゆき)が、深衣奈の前に現れるって話。
ついに登場の深衣奈の過去話で、今まで張られていた深衣奈の伏線が、ついに決着。
先輩の話もそうなのだが、伏線がきちっと張られていたせいもあってか、やっぱりちょっとあっさりなイメージはあるな。
伏線って言うのは結構難しく、やり過ぎると「やっぱりね」となり、ないならないで「唐突だな」になりやすいからなあ。
それはともかく、深衣奈の過去話はまあまあ良かったかな。
予想通りな展開ではあったが、深衣奈がケガによって失ってしまった「居場所」を求めて、そして「逃げ」の結果として麻郁達の所にやって来たのはなかなか良いね。
それを肯定する上での麻郁の言葉も、なかなかにに良い。
しかし、どうもやはりセリフやモノローグに頼り過ぎな気はするな。
黒田アニメは、やはり脚本家である黒田羊介が主体となって作っているせいもあってか、どうもセリフやモノローグが前面に出過ぎるきらいがあるからなあ。
まあ、人とは言葉で語る生き物なのだから、何かを伝えるために「言葉」という手法を用いるのはおかしくはないのだが、それならそれで、演出的な押しがもうひとつ欲しかった所である。
これの前番組である「すてプリ」が、その辺りのセリフへの演技の乗せ方が上手いだけあってか、ますます押しが足りない気がするからね。
セリフも重要ではあるが、それを押すうえでの演出も重要ってことだな。
で、ついに最終シークエンスである「3人の出生の秘密」へと、話は向かって行くようである。
つうか、気づくの遅すぎだろ(笑)
それはともかくとして、果たしてこの3人にはどんなラストが待っているのか、楽しみです。
で、次回はあなたに好きと伝えたい。


◆第9話「ぬけがけしないで」4
脚本(黒田洋介)、絵コンテ・演出(野中卓也)、作画監督(山下祐)

というわけで今回は、休日に町へとでかける麻郁たちって話。
先輩と島崎がフェードアウトしての、麻郁、深衣奈、樺恋の三角関係がヒートアップ。
深衣奈と樺恋の2人を、完全に「等価」に描き、再度3人のこの「三角関係」を再確認って感じの話だったな。
麻郁を頂点にしての、この正三角形なラブコメ状態がテンポ良くバランス良く描かれていて、なかなか面白かった。
そして、この関係を再確認しての、今までちょっとずつ伏線が張られていた深衣奈の陸上話へと突入って感じか。
なかなかにバランスの良いシリーズ構成で、良い感じ。
さて、これからは「深衣奈編」を終えてクラマックス突入って感じか。
どんなラストが待っているのか・・楽しみでもあり不安でもあるな。
で次回は、もういちど走りたい。


◆第8話「恋は素直に」4
脚本(黒田洋介)、絵コンテ(井出安軌)、演出(小川浩司)、作画監督(山元浩)

すごいことするわよ・・、すごいことって、なんだ(笑)
というわけで今回は、球技大会の実行委員と選ばれた麻郁は、先輩との時間を過ごすことになるって話。
ってな感じで、先輩と島崎の問題解決・・これで敵なし!!(笑)
やっぱ、先輩と島崎は当て馬だったか(笑)
正直、お約束な展開で、ちょっとあっさり気味な印象もあるのだが(こういうのはネタが明かされるとたいてい「あっさり」なことが多い)、先輩と島崎の関係は、きちんと小さな伏線が張られていたので、ストンと落ちた感じで心地よかった。
やはり、こういった伏線を事前に張っておいて、きちっと落とすと気持ち良いね・・結構難しいんだけどね。
伏線を張り過ぎると、「やっぱ、そうかよ」って感じになるし、伏線を張らないで唐突に展開すると、「わけわかんねえ!」とかになるからねえ。
まあそれはそれとして、先輩お幸せに・・今回、メチャクチャ色っぽくて可愛かったです(笑)
青春だなあ。
で、次回はぬけがけしないで。


◆第7話「おもいでづくり」4
脚本(黒田洋介)、絵コンテ(蒼井啓)、演出(菅沼栄治)、作画監督(合田浩章)

夏だ、海だ、水着だ!
というわけで今回は、商店街のクジ引きを当てた麻郁達は、夏の海へとやって来るって話。おねティの時と同じくのサービスいっぱいの海話で、菅沼栄二演出・合田浩章作監により、おねティの時ほどではなかったが、テンポ良い演出作画での、相変わらずのドタバタラブコメ話で、なかなか面白かった。
「肉親かもしれない」ネタや、「恋愛同盟」ネタが、上手く笑いとしてもドラマとしても昇華していたしね。
それにしても、すごい「偶然」だな(笑)
あと、深衣奈の足のネタや、先輩の「実は」なネタも、いままでの伏線を生かすさらなる伏線ネタが細かく張られていて、上手い。
こういう小さな伏線ってのは、話やドラマの流れをきちっと作って、あとでちゃんと生きて来るからね。
で・・おねティの海話と同じく再登場のなっちゃん(西村ちなみ)の話は、まあ余談ってことで(笑)
で、次回は恋は素直に。


◆第6話「恋愛同盟」4
脚本(黒田洋介)、絵コンテ・演出(くるおひろし)、作画監督(きみしま幾智)

肉親でキスなんて、しねえって(笑)
というわけで今回は、麻郁を好きなことに気づいた深衣奈と樺恋は、恋愛同盟を結成するって話。
崩れかけた関係に揺れる、それぞれの想い。
「肉親かもしれない」「他人かもしれない」という曖昧な関係に恋愛要素を絡めて、それぞれの揺れる心情を淡々と上手く描いていて、面白い。
特に、どちらも麻郁を好きでいながらも、深衣奈も樺恋もこの「ひとつ屋根の下」での関係自体を壊したくないゆえの、風呂場での抱き着き涙が、良いね・・萌えるし(笑)
これで、麻郁を頂点とする完全な二等辺三角形なトライアングルが完成。
ドロドロな三角関係も期待はしていたのだが、こういう感じの安定したラブコメ的バラン関係も、上手くて良いね。
正直、モノローグ(心象描写)使い過ぎな気もしないではないが、その辺りは漫画好きな黒田洋介の、「少女漫画的作風」って感じだろうな・・まあ、エロゲー的とも言ってもいいけど。
鍵ブランド以降のエロゲーも、「少女漫画的作風」の影響化が強くて、主人公を中心とするモノローグ描写ってのは、重要なファクターになってるからなあ。
あとは、今回ちょっと出てきた深衣奈の過去話や、そして事態を決定的に決める「肉親」「他人」の関係を絡めて落とせば、完璧だな。
果たして、どんな結末が待っているのか・・楽しみである。
で、次回はおもいでづくり。


◆第5話「女の子は好きですか?」4
脚本(黒田洋介)、絵コンテ・演出(八谷賢一)、作画監督(奥田淳)

アホアホラブコメ最高!(笑)
というわけで今回は、深衣奈と樺恋は麻郁の通う学校に行くことになり、そしてそこで麻郁についての噂を聞くって話。
ドタバタラブコメの境地・・でもって、萌え萌えアニメの境地。
相も変わらずの風呂シーンは当たり前で、水着、水着、でもって水着・・そして麻郁を「正常」に戻すための二人の「お色気大作戦!」って感じで、サービスシーン旺盛な展開は素敵です。
やっぱ・・ラブコメはこうじゃないとね。
なんか、「きまぐれオレンジロード」に始まる、往年の少年漫画的正統派王道3角関係ラブコメ展開が上手いです。
正直、樺恋はいいとしても、深衣奈のアタックはちょっと性急すぎて、もうちょっと引っ張って欲しかった所はあるのですが、これでお約束で絶対無敵なトライアングル完成!
今後のラブコメ展開に、大期待です。
で、次回は恋愛同盟。


◆第4話「きみにやさしく」4
脚本(黒田洋介)、絵コンテ(米田和博、井出安軌)、演出(わたなべぢゅんいち)、作画監督(大河原晴男)

アバンの入り方、やっぱ上手いな。
というわけで今回は、深衣奈と樺恋が面接を受けに麻郁の学校にやって来るって話。
う〜ん、こっちも面白いなあ。
前回と同じくバランスの良い構成で、楽しいドタバタラブコメの中にもきちっとラストで感動話で締めて、しかもお約束の入浴シーンに裸に着替えに体操服と、サービスもたっぷり(笑)
こっちも上手いな。
大分スタッフもこなれてきたのか、1話2話に比べてもかなりバランスやテンポが良くなってる。
特に今回は、DNA鑑定などのリアルなネタも突っ込んできて、そういう安易な解決を避けるためにも、麻郁自信がふいに訪れた「家族」というものを大切にしているという展開もなかなか良い。
まあ、金がかかるというのもあるようだが(笑)
しかし、相変わらずみずほ先生はやっぱりボケてるなあ(笑)
あと、どうやら深衣奈の過去話はは結構深いものがあるようで、こっちは樺恋と違ってかなり深く突っ込んで行きそうだな。
まあ、楽しみにしておこう。
で、次回は一週の休みを挟んでの、女の子は好きですか?
好きです(笑)


◆第3話「他人かもしれない」5
脚本(黒田洋介)、絵コンテ・演出(くるおひろし)、作画監督(きみしま幾智)

初っ端からのエロボケ、激ワラ。
というわけで今回は、麻郁、深衣奈、樺恋の奇妙関係の3人の共同生活が始まるって話。
う〜ん、面白くなってきたなあ。
今回は、いまいち話の密度やテンポが薄めで退屈に感じたいままでと違って、全体のバランスも良く、キャラクターのそれぞれの絡みも申し分なく、相変わらずレベルの高い作画とテンポの良い演出で、ラブコメと感動話のバランスも非常に上手かった。
何といってもお約束の三角関係に(先輩入れると四角関係だけど)、「肉親かもしれない」「他人かもしれない」というこの奇妙な関係のギミックを、ドタバタラブコメとしても、そして恋愛ネタとしても上手く使っていて、素晴らしい。
どっちに転んでもハッピーにもバッドにもなれるからなあ。
いやあ、オチが気になるところである。
で、今まで謎だった樺恋の実情も今回わかり、これで晴れて樺恋も後腐れなしに同棲居候状態である・・羨ましい(笑)
樺恋の過去話はセリフのみのやり取りで終わったが、これはエロゲー的に近親者の姿は極力写さずに、あくまでこのシチュエーションを作るための「背景」ってことなんだろうな。
次は、深衣奈の話だな。
それにしても、憑き物が取れたように苺ってキャラ変わったなあ・・俺の知らない所で色々あったんだろうな(笑)
で、次回はきみにやさしく。


◆第2話「肉親かもしれない」3
脚本(黒田羊介)、絵コンテ・演出(野中卓也)、作画監督(山下祐)

樺恋の語り・・シスプリかよ!(笑)
というわけで今回は、もうひとりの兄弟、樺恋がやって来るって話。
描き込まれた背景をバックに情感ある淡々とした演出は良いのだが、ちと淡々としすぎかもしれないな・・ちょっと退屈。
もうちょっと、3人の絡みが欲しかったところである。
まあ、こんな感じで淡々とドラマを進めていくのだろうな。
それにしても、あのエロ描写はなかなかにドラスティックで良かった・・流石WOWOW(笑)
で、次回は他人かもしれない。


◆第1話「双子が3人?」4
脚本(黒田洋介)、絵コンテ・演出(八谷賢一)、作画監督(奥田淳)

というわけで、結構売れたオリジナルアニメ「おねがい☆ティーチャー」の一応の続編に当たる「おねがい☆ツインズ」がついに放送。
スッタフは前とほぼ同じで、企画・原作はPlease!、アニメ制作は童夢、脚本は黒田洋介、キャラクター原案は羽音たらく、キャラクターデザインは合田浩章、メカニックデザインは渡辺義弘、監督は井出安軌、といった構成。
でも、どうやら音楽はかのI’veではないようです・・でもメンバーとかはかぶってるのかな?・・その辺はちょっと詳しくないのでわかりません。
で、今回はフリーのプログラマーを生活する天涯孤独の16歳の少年、神城麻郁(浪川大輔)。
そんな彼の前に、麻郁の双子を名乗るふたりの女の子、宮藤深衣奈(中原麻衣)と小野寺樺恋(清水愛)が現れ、麻郁の家に住み込むことになるって話。
とまあ、この「あらすじ」を読めばわかるように、頭の天辺から足の先まで「エロゲー(美少女ゲーム)」テイストたっぷりでした(笑)
前作の「おねてぃ」(実は最後まで見てなかったり・・汗)は、なんだかんだとエロゲーテイストからはずれていましたが、今度のはガッチリよっつに組んでるって感じですな。
今期は、「ダ・カーポ」とか「グリーングリーン」とかモノホンのエロゲーからアニメ化されたものが多いのですが、あっちは原作のゲ−ムをアニメにしたがゆえの「歪み」によって、どうも「箱庭」なイメージがあるのですが、こっちはアニメをエロゲーにした(笑)がゆえか、あっちよりも正統派のエロゲー世界を忠実に再現しており、「物語」的な完成度が高く、世界に広がりを感じます・・難しいニュアンスですが(笑)
まあ、流石は腐っても「黒田洋介」って所でしょうか(笑)
ちなみに、「エロゲー」「エロゲー」やかましく言ってますが(笑)、実は自分はたしていエロゲーにはくわしくなかったりはします(爆)
多分、自分が言ってる「エロゲー」っぽさっていうのは、「Key」ブランドに代表される、「日常感」「ノスタルジー」「癒し系」「切なさ」「少女幻想」といったものを諸要素にしている「泣きゲー」のイメージで、あくまでエロゲーとしては一部のことでしょうねえ。
まあそれはともかくとして、切なさ全開のOPEDなどの音楽、どこかけだるげな主人公、突然主人公の元にやって来るアップとダウンの二人の美少女、きちんとした取材(モデルは長野県の木崎湖というとこらしい)によって徹底的に書き込まれたノスタルジー溢れる臨場感ある「草薙」の美術、艶っぽさのある羽音たらく&合田浩章のキャラデザ、裸あり乳首ありのエロ、それぞれの出生にまつわる儚げなドラマと、今度こそ本気の「黒田版エロゲーアニメ」が見れそうで楽しみです。
しかし、1話は演出的にはテンポがちと悪目だったかな。
情感ある雰囲気は良かったのではありますが、どうも静かで間が長いせいか、若干退屈で、30分が長く感じてしまいました。
まあ、その辺りは今後に期待。
あと、「おねがい☆ティーチャー」の続編とはいえ、あくまで舞台設定が一緒なだけのようなので、前作を最後までちゃんと見てない自分も「新作」として見れそうで安心です。
前作キャラはあくまでゲストキャラって感じのようなので。
今作も好評なら、もしかしたら「おねがい☆シリーズ」というのでやるかもしれません・・だったら今度は、ある日突然「妹」を名乗る美少女が、という「おねがい☆シスター」希望・・「おねがい☆マザー」もOK(笑)
で、次回は「肉親かもしれない」


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