◆ふたりはプリキュアSplashStar

○公式サイト
 ABC(朝日放送)
 http://www.asahi.co.jp/precure/
 東映アニメーション
 http://www.toei-anim.co.jp/tv/precure_SS/
 なかよし
 http://www.nakayosi-net.com/topmenu.html


◆第35話「いざ決勝!ファイトだ凪中ソフト部!」4
脚本(村山功)、絵コンテ・演出(大塚隆史)、作画監督(篁薫)

というわけで今回は、凪中ソフト部が決勝戦で戦うって話。
プリキュアSSらしい「いい話」で、攻走守(脚本・演出・作画)とバランスの取れた佳作回。
個人的に篁薫の作画は気に入ってるので、その整った中にも表情豊かなキャラの動きやらを見てるだけでも良かったのだが、大塚隆史の引きと押しのバランスの取れた演出がはまり、特に変身からの二人のダイナミックな「空中シーン」は圧巻で、非常に格好良いシーンとなっていた。
あと、前作だと必ずといっていいほど敵が試合中に「乱入」してきて興をそいだりもしたわけだけど、キントレスキーらしいというか、きちっと試合後に戦闘する辺りもなかなかいいバランスだったと思う。
で次回は、舞の話で文化祭。


◆第34話「お月見会はロマンスの香り」3
脚本(成田良美)、絵コンテ・演出(川田武範)、作画監督(川村敏江、青山充)

というわけで今回は、お月見会をする咲と舞って話。
成田良美脚本のわりには、いかにもプリキュアらしいというか・・とりたてて見るべきのない話だったなあ。
まあその代わりというか、川村敏江と青山充のタッグ作画というのは珍しい感じではあった。
でも、これも前の為我井克美と青山充作画のタッグほどの面白みはない感じだったな。
まあ、綺麗な絵ではあったけども。
で次回は、凪中ソフト部が決勝・・ラストアイキャッチの「マリオとルイージ」なプリキュアが一番面白かったかも(笑)
そいや、前作ほど今作は試合中の「乱入戦闘」はない感じだな・・まあ、アレはマンネリだったもんな。


◆第33話「筋肉全開 キントレスキー現る!」3
脚本(山下憲一)、絵コンテ・演出(矢部秋則)、作画監督(飯島秀一)

というわけで今回は、新たなる敵・キントレスキー(小杉十郎太)登場って話。
新たなる敵・キントレスキー・・流石は濃すぎ、もとい小杉十郎太さんだけあってか、マッチョでかつ質実剛健な感じが出ていて非常に良かった。
つうか、「筋トレ好き(「金」もかけてるのね)」ってそのまんまなネーミングでわかりやすくて良いね(笑)
キントレスキーは今までの敵キャラとはまた違う、正々堂々っぷりなガチなバトルで来そうで、バトル的にもちょっと面白くなりそう。
もしかして自ら手を下すタイプで、ウザイナーは使わないのかな?
で、これで木・火・土・空・水、そして金と最後の泉の守り手になるようだけど、尺からするともうひと展開はある感じかな?
あと、コロネの話もちょっといい話であり、悪くはなかった。
猫って子猫の頃は異常なほど可愛くて、大人になると無愛想になるよなあ。
で次回は、兄貴とキントレスキーが・・絡むんだ(笑)


◆第32話「難しすぎ!ミズ・シタターレの宿題」3
脚本(山下憲一)、絵コンテ・演出(座古明史)、作画監督(奥山美佳)

というわけで今回は、篠原先生に化けたミズ・シタターレに宿題を出されるって話。
海外原画のせいもあってか作画的には限りなく微妙な感じではあったのだが、流石にアクション演出にかけては一日の長のある座古明史による演出だけあってか、ミズ・シタターレとの決戦バトルは前作プリキュアを思わせる非常にダイナミックで躍動感あるガチな肉弾バトルになっていて、非常に格好良かった・・ああ、これで作画がもうちょっと良かったらなあ。
まあしかし、話自体は結構強引で大味な展開ではあった・・まあ、その辺の話の大味加減も前作プリキュア的ではあったんだけども(笑)
で、とうとう今回でミズ・シタターレも退場である。
ミズ・シタターレも、他のダークフォールの敵キャラと同じくキャラ立ちはなかなかで、何と言ってもベテランでもある松井菜桜子さんのノリノリな演技が非常に素晴らしく、良い敵役であった・・最後にちゃんと名前呼んでもらってよかったですなあ(笑)
で次回は、新たなる敵、キントレスキー登場!・・どこの「いぬかみっ!」のキャラですか?(笑)
今度の敵も、また濃そうだなあ・・。


◆第31話「マジ決まり?健太の相方は誰!?」4
脚本(清水東)、絵コンテ・演出(長峰達也)、作画監督(青山充、為我井克美)

というわけで今回は、健太と委員長の宮迫がコンビを組む?って話。
表情豊かな青山作画に丁寧で綺麗な為我井作画という絶妙なマッチングに、アップとロングを巧みに使い分けて情感ある画面作りをする長峰演出があいまって、ほのぼのでありながらリリカルさもある画面作りがほどよいハーモニーとなっていて、なかなかに面白い映像が見れてよかった。
何と言っても、ちょこんと一番後ろで見守る感じの舞の立ち位置が絶妙で、「ギャグがよくわからない」という微妙な距離感がある感じが素晴らしい。
あと、久々登場の副委員長・安藤さんの「メガネっ娘委員長(副だけど)」ぶりは、古き良き委員長娘を思わせる直球ぶりで、怒涛の可愛さであった。
で、今回からOPの一部と、EDが変更。
EDはお約束のダンスEDで、五條真由美さんのアップテンポな歌に合わせてテンポよく踊る咲と舞が撃滅に可愛く、非常に良い。
薫と満が一瞬登場する辺りも泣けるし・・まあ、作画自体はちょっと荒いとこは微妙ではあるんだけども。
で次回は、篠原先生がピンチ?


 

 


◆第5話「健太どうする!?咲と素敵なお兄さん!」4
脚本(成田良美)、絵コンテ・演出(山吉康夫)、作画監督(為我井克美)

というわけで今回は、舞の兄・和也(野島健児)に借りた本を汚した健太(竹内順子)とケンカしてしまう咲って話。
段取りよく、咲の同級生の健太と舞の兄である和也を絡めたお話。
順調に世界を広げつつあり、もうすでに抜群の安定度を保ちつつあるなあ。
そんな感じで今回はキャラ紹介を絡めつつ、教育的な「ちょっといい話」で落として爽快感たっぷりな後味を残してくる辺り、日曜朝の子供向けアニメとしてはふさわしい内容であった。
作画自体も、原画に佐藤元や青山充を入れての為我井作監ならではともいうべき感じの作画で、キャラの表情や仕草が非常に豊かで可愛く、特にワンコ口な咲の茶目っ気ぷりが抜群であった。
で今回は、舞の兄貴である和也が本格登場なわけであるが、前作の藤P先輩は爽やかなスポーツマンタイプの「いかにも」な先輩キャラであったのと違い、和也は文化系タイプの爽やかではあるがちょっと「変人」って感じとなっていて、どうにも嘘臭かった藤P先輩に比べると愛嬌があり、なんだか憎めない感じである。
それにしても、今回の舞の健太に対する助言ぶりは、中学生とは思えないほどの賢明さであり、いやあますます惚れるね(笑)
つうか、咲も舞も非常に「よい子」であり、どっちも捨て難い魅力があるな。
あと今回のバトルはまあまあって感じだったかな。
これはまあ前作もそうづえあったのだが、やはり日常パートの力の入れように比べると、戦闘パートはちょっとテンションが下がる感じがある。
でも、やはり相変わらずカレハーンはいい味を出していて、古本屋で店員になって待ち伏せしてたのは爆笑しました。
そういや、「本は木が材料だからOK」みたいなのはちと強引なとこもあるけど、そういう「限定条件」を使いつつウザイナーを出してくるのはアイデア勝負でもあり今後にも期待したいところ。
ああいう「限定条件」の使い方って、なんだかソードワールドの精霊魔法を思い出すなあ。
で次回は、咲と舞の家族がご対面。


◆第4話「うっそー!?春の景色とセミの声」4
脚本(羽原大介)、絵コンテ・演出(矢部秋則)、作画監督(高橋任治)

というわけで今回は、舞が美術コンテストに出展するために春の風景を探すって話。
前回の体育系のソフトボール少女・咲の話に引き続き、今回は美術系の絵描き少女・舞の話。
前回が咲のソフトボールでの勝利に舞が後押ししたのと同じく、今回は舞が美術部に入るのに咲が後押しをし、二人の関係は良いバランスとなっており、話的にもいいバランスとなっていた。
今作は前作のマイナーチェンジの部分もあるわけだが、シリーズ構成が女性になったためもあるのか、前作を主線として描き直されて、より繊細にコントロールされバランスを取りつつ「洗練」されて来たって感じがあるな。
まあそれはそれとして今回は、舞の話ではあるわけだが、舞の家族はなかなかに「変」な感じで良かった。
舞が美術系なら、兄が生物系で、母が考古学で、父が天文学のようで、なかなかにインテリでアカデミックな家族である。
SplashStarはどうやら「友達」ってテーマだけでなく、「家族」というテーマにも焦点を当てて行くようであり、舞の家族の活躍にも期待ができそうである。
あと、今回もカレハーンは、咲のツッコミに「ツッコまれるとは」と言ったり、意外に賢く二人を分けて各個撃破したりといい味出していた。
蝉が生物なのにザケンナー化したのとか、舞の美術部入部の理由とかにもきっちり説明描写が入ったりと、今作はなかなか親切設計だよなあ。
で次回は、舞の兄貴に咲が惚れる話・・兄貴はやっぱ藤Pの位置付けなのかな?・・藤Pよりは変人っぽそうだけども(笑)


◆第3話「真っ向勝負!君こそエースだ!!」3
脚本(清水東)、絵コンテ・演出(岩井隆央)、作画監督(東美帆)

というわけで今回は、咲のソフトボールの試合を応援に行く舞って話。
プリキュアではもはや定番のネタとなっている、試合中乱入展開・・そのためかなんだかBGMまで前作と一緒だった(笑)
まあそれはともかく、いつも通りの乱入話ではあったのだが、今回は舞のスケッチブックが勝利の鍵となっていたりと、キャラ立ても兼ねた小粒の加え方がよく、バランスの取れた話となっていた。
でも、戦闘シーンはちょっと必殺技までの「溜め」のバトルが少なめで、その辺は物足りなかったな。
あと今回気になったのは、やはり自然の情景描写の美しさが綺麗だったところ。
流石に「すべての物に命は宿る」というアニミズム的な精霊崇拝がそのネタにあるためか、「自然」を押した田舎臭い情景描写は目に優しく、心癒される感じである。
で次回は、舞の話。


◆第2話「パンパカ歓迎会は嵐の予感!」4
脚本(成田良美)、絵コンテ・演出(大塚隆史)、作画監督(河野宏之)

というわけで今回は、咲は舞の歓迎会を行うって話。
うむ、順調に面白い感じである。
今回は前回の「再会」話を受けて「友達」になる話であり、前作での最高傑作話でもある第8話と同じく「名前呼び」が早くもでてくる話ではあるのだが、段取り踏まえて綺麗に流れが作られているので、違和感自体はなくなかなか良い展開であった。
確かに前作のアレがあるので「名前呼び」はもっともったいつけてもよかった気はするのだが、二人は前作キャラのなぎほのよりももっと「柔らかい」イメージとなってるので、この流れの方が自然ではある感じ。
まあそれにしても、その感動のシーンで、
「俺はカレハーン・・カレッチと呼んでくれ」
と途中入場してくるカレハーンが最高だった・・感動のシーンが台無しだ(笑)
いやあ、カレハーンいい味してるなあ。
前作では悪側のキャラ関係はどうも弱かったんだが、今作は悪側はかなり期待できそうな感じである。
で、今回のバトルも、なかなかに派手な感じで面白かった。
「精霊の力」を借りて超パワーが出て翻弄されるってのが段取り踏んで描かれていて、あの辺のワクワクドキドキ感は良いね。
格闘自体も前作ほどガチではないが、アクション方面の派手さもなかなかだった。
あと今回は共学ってことで、男の子も結構絡んで来るみたいであり、なんだか雰囲気がちょっと「おジャ魔女どれみ」っぽくなってる感じである。
そういう意味で、女子校でちょっとハイソで都会的だった感じがした前作と比べると、自然環境豊かな島が舞台で共学な今作は、前作よりナチュラルでソフトなイメージがします。
こっちはこっちでお子様には受けそうな感じだな。
まあしかし、舞はなんかかなりいいです。
集中しすぎると周りが見えない「絵描きの子」でほんわかな性格ってのは、かなり好みでツボである・・これは期待できそうな感じである・・笑顔が可愛いのがええね(笑)
で次回は、咲のソフトボールのお話。


◆第1話「おっどろきの再会!ふたりは何者なの!?」4(75点)
脚本(長津晴子)、絵コンテ・演出(小村敏明)、作画監督(青山充、稲上晃)

というわけで、プリキュアシリーズ第3段、「ふたりはプリキュアSplashStar」がスタート。
スタッフは前作とはちょっと異なり・・ 原作は東堂いづみ、シリーズ構成は長津晴子、キャラクターデザインは稲上晃、シリーズディレクターは小村敏明という構成。
で、今回は、町へと帰ってきた美翔舞(榎本温子)は日向咲(樹元オリエ)と再会し、プリキュアとなることになるって話。
ついにや心機一転の第3期、「ふたりはプリキュアSplashStar」が始まりました。
これまた前作に匹敵するポップなキャッチーぶりに、わかりやすさ重視の展開に明るく楽しい雰囲気が漂っており、お子様へのつかみはOKという感じです。
これも心機一転のOPEDのテンポも良く、不安要素であった新主人公である咲と舞は、なぎほののマイナーチェンジであるとはいえ、なんだかIQ低そ・・もとい、「ほんわか」な雰囲気が出ていて悪くはないです。
しかも前作よりも設定などがカッチリしてる感じがあり、ふわふわ感もなくなりとっつきやすい感じになっていました。
特に、前作での「弱さ」のひとつでもあった、敵キャラのキャラ立ての弱さも解消されている感じであり、第一の敵キャラであるカレハーンには期待ができそうです。
あと、都会的な雰囲気があった前作と比べると、今回は「自然」とか「田舎」な雰囲気が出ていて、「ほんわか」な雰囲気を助長してる感じがありますね。
しかし、監督とシリーズ構成の方が変更されてるとは知りませんでしたな。
シリーズ構成の長津晴子さんは、どうやら映画関係の脚本を書かれてる方のようで、前作と同じく実写出身みたいです。
あと、監督も西尾大介さんから小村敏明さんに変更。
「キン肉マン2世」や「金田一少年の事件簿」「リングにかけろ!」などの東映アニメ、でもって「ふたりはプリキュア」でも各話演出をやっておられた方なので、安心感はありそうです。
でも、前のような素手での肉体バトルよりも、「精霊」なんかを使ったスピリチュアルなバトルになりそうで、その辺はちょっと残念かも。
まあとりあえずは、結構期待ができそなので、楽しみです。
で次回は、歓迎会で大変なことに。


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