◆第4話「ジゼル」4
脚本(横手美智子)、絵コンテ(河本昇悟)、演出(関田修)、作画監督(飯飼一幸)

というわけで今回は、愛する人を無くした死んだ少女が、心のかけらの影響で、ミュウトを連れて行こうとするって話。
今回は、アヒルとルウとの絡みが多くあり、二人のやり取りがなかなかに微笑ましくて良かったねえ。
で、どうやらお話(物語)である虚構が、現実へと影響を及ぼしているというのがこのお話(物語)の鍵となるようである。
このメタフィクションな世界を最後にどのように落としてくれるのか、今後が楽しみである。
あと、「寂しさの心」「悲しみの心」と、人間の心の中でも人の望まない負の感情が心のかけらとしてあることも、今後の展開に色々ありそうである。
それと、戦闘シーンがバレエなのは、やはりちと笑う。
しかし、猫先生・・やっぱりいいな(笑)
で、次回は火祭りの夜に。


◆第3話「プリンセスの誓い」3
脚本(横手美智子)、絵コンテ(佐山聖子)、演出(浅見松雄)、作画監督(竹田逸子)

岸田今日子のアバンタイトル・・重要だな・・。
というわけで今回は、みゅうとと共にレストランへとやって来たあひるは、えびねという女性と出会うって話。
いまいちわかりにくかった世界観も少しづつわかり始めてきたかな。
ドロッセルマイヤーの死によって、完結しなかった本の中の物語の人物たちが、外へと飛び出し世界を歪め、そしてその本の主人公であった王子(ミュート先輩)が砕かれた心臓が、心のかけらとなり、人々の心のすきまに入り込み、狂わせるって感じのようである。
そしてプリンセス・チュチュは、その心のかけらを集め、王子の心を元に戻すことにあるようである。
一見小難しい雰囲気のせいでわかりにくいイメージがあるが、基本は変身魔女っ娘ものの手法なのであるな。
で、徹底した世界観の作り込みや、キャラクターの細かな仕草や表情への配慮などは素晴らしいが、やはりその独特の暗い雰囲気のせいか、どうもテンションが上がらない感じがあるかな。
上手いんだけどねえ。
あと、独特の「戦闘シーン」であるバレエ描写は、面白くて良くできてるとは思うが、ちょっと笑ってしまうよな(笑)
で、次回はジゼル。


◆第2話「心のかけら」4
脚本(横手美智子)、絵コンテ・演出(河本昇悟)、演出助手(浅見松雄)、作画監督(赤田信人)

というわけで今回は、自分が本物のあひるであった事を知ったあひるは、るう(水樹奈々)と一緒に踊ることになるって話。
やっぱ、なんか凄いな。
流石に1話ほどの演出作画のテンションはなかったが、あの徹底した独特の世界観や雰囲気作りには、ため息が出る。
特に、今回はやはりアリクイ美さん(神田朱美)が凄い・・つうか怖い(笑)
まあ話は少々寓話性が高すぎて、ちとわかりにくいんだけども、やっぱ、なんか、いい。
演出作画もいいけど、音楽による盛り上げ度も高いね。
なんか往年の漫画映画を思い出すな。
で、次回はプリンセスの誓い。


◆第1話「あひると王子さま」5
脚本(横手美智子)、絵コンテ・演出(佐藤順一)、演出助手(浅見松雄)、作画監督(小林明美)

というわけで、「プリンセスチュチュ」の第1話。
原案とキャラデザ・総作画監督は伊藤郁子、企画ガンジス、総監督は佐藤順一、監督は河本昇悟、シリーズ構成は横手美智子、音楽は和田薫、OPEDは岡崎律子、アニメ制作はハルフィルムメーカー、といったスタッフ構成。
「ストレンジドーン」のスタッフが結構かぶってますな。
で、内容は、ある日バレエを習っている少女・あひる(加藤奈々絵)が自分の正体に気づくって話。
うむ、面白かった。
流石は腐っても「セーラームーン」「魔法使いTai」「どれみ」「ストレンジドーン」「プリーティア」等の佐藤順一、上手い。
画面構成、雰囲気作り、キャラの描写力が・・鬼だ(笑)
もう、童話的、寓話的雰囲気に彩られた、淡々と描かれる独特の世界観が素晴らしい。
佐藤テイストばりばりな画面作りであった。
流石は、あの「少女革命ウテナ」の師匠だけはあるなあ・・つうか弟子の影響を逆に受けてるっぽくはあったな・・なんかウテナテイストもあったし・・王子様だし(笑)
しかし、やっぱ「女の子」を可愛く描かせたら天下一品だな。
ちと素人臭さもあるが、あのちょっとダミ声っぽい加藤奈々絵のあひるのキャラも良い感じである。
でも、これってU局系列なのだな・・正直、もったいないな。
U局系は画質も悪いし、何よりメインターゲットとなるであろう女の子も見にくいだろうからねえ。
朝日系か、せめてテレ東ぐらいでやって欲しかった所。
とまあ、ナレーションに岸田京子やOPEDに岡崎律子を使ったりと、頭の天辺から、足の爪の先まで非常に雰囲気に凝っている番組である。
テクニカルな部分では完璧だと思う。
でも、全般に漂う酷薄な童話的世界観などもあるせいか、暗くてドロドロしているので、受けは悪いかもしれないなあ。
でも、自分は期待です。
で、次回はアリクイ(笑)
それにしても・・猫先生・・。


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