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◆第24話(最終回)「守りし者たちの交響曲(シンフォニー)」4
脚本(土屋理敬)、絵コンテ・演出()、作画監督(小森高博、竹内志保)

ついに、「スクラップド・プリンセス」も最終回。
というわけで今回は、パシフィカはフォルシス王子に刺され、そんなパシフィカが死に行く中、シャノンとピースメイカー達の決戦が始まるって話。
最終回も、このアニメらしい、淡々と地味にあっさり終わりだったなあ。
正直、ちょっとあっさり過ぎた気はする。
シャノンとピースメイカ達の決戦は結構派手で良かったのだが、シャノンとシーズ(スィン)との決着はちょいあっさり過ぎで、ステアの時もそうだが、もうひと押し欲しかったところ。
でも、パシフィカの死を前にしての、いつも冷静なラクゥエルやシャノンの危機迫る取り乱し方(特に信じていないはずの「マウゼル」に神頼みしてしまう辺りが秀逸)や、パシフィカが復活してからの号泣は良かった。
こういう「演技」は、このアニメは抜群に上手いんだよな。
そして、パシフィカとシリアとの対話。
「パシフィカが死ぬことで発動する」とういうことは、封棄世界の管理者であるシリアは、自らを滅ぼして欲しかったということだったのであろうか。
その辺り、ちょっと説明不足だったかな。
やはり、あと1話ほど欲しかったところかもしれない。
とはいえ、パシフィカの「選択する自由」の言葉のもとに、解放される世界のシーンは、いままでの全キャラ登場もあってか、なかなかに圧巻であった。
これで人類は、自ら生きることも、死ぬことも、「選択する自由」を得たということなのだな。
「スクラップド・プリンセス」は、それぞれが自らを戒めから「解放」し、「自由」を得、自分たちの未来や生き方を「選択」する権利や義務を得る物語だったともいえるな。
そして、大団円。
・・ウイニアとクリス、結婚したのか・・はや!(笑)
まあ、良かった良かった、お幸せに。
で、どうやらパシフィカ達はそれぞれの「日常」へと戻り、つつがなく生きているようである。
「お守り」として、フューレとの絆である銭湯の札をパシフィカがちゃんと持っている辺りが泣かせる。
まあパシフィカ達の、あの世界の人々の未来は、まだまだ始まったばかりといった所なのだろうな。
その辺は、また別の物語ってことで。
とりあえず、レオ頑張れ(笑)
しかし、「THE END」はちょっとダサいな(笑)
「今日はゆっくりしゃべってみました」のCMは笑ったが。


で、総論。
「スクラップドプリンセス」5(85点)
うむ、面白かった。
正直、期待していた魔法や戦闘などの「バトル」方面での描写はあっさりしまくってたのは残念な限りであった。
原作の小説は、その辺りも結構「売り」ではあるからねえ。
もうちょっと「バトル」方面での派手さが欲しかったよな。
とはいえ、「ドラマ」方面での描き込みや、特に淡々と地味に積み重ねられていたそれぞれのキャラクターの「演技」は秀逸で、昨今のセリフやモノローグに頼りきりなアニメとは一線を画した演出は素晴らしかったな。
まあ、それゆえにメチャクチャ「地味」だったんだけども(笑)
あと脚本や演出面での原作の小説からのアレンジも上手くて、ただ単に「ベタ」にアニメにするのではなく、ちゃんとアニメなりの表現の仕方に翻訳して、原作を「アニメ化」しているのも良かった。
「ベタ」にアニメ化するのは簡単ではあるのだけど、こうやってちゃんとアニメなりに「アニメ化」するのは難しいからねえ。
ドラマガのアニメとしても、原作付きのアニメにしても、なかなかの良作であった。
といった感じで、「すてプリ」は、なかなかにバランスのいい、良いアニメであった。
とりあえず、スタッフの皆様お疲れさまでした。
続編は・・まあ無理だろうけど、フルメタの「ふもっふ」みたいに、外伝の「んごんご」もありだとは思うので、それに期待かな?(笑)
あと追記として、公式サイトの非常に面白いストーリーコラムには毎週楽しみにさせていただいておりました。
あのコラム書きさんにも、ご苦労様でした、と一言感謝を述べておきます。
さ、これから発売される最終巻を楽しみにするとするか(笑)


◆第23話「限りあるものの聖譚曲」4
脚本(名田寛)、絵コンテ(増井壮一)、演出(園田雅裕)、作画監督(岡辰也、松本好弘、野武洋行)

というわけで今回は、誕生日を直前に控えたパシフィカは、兄であるフォルシス王子と再会することにするって話。
なんつうか・・相変わらずクライマックス直前だというの、安直にバトル展開に持って行く訳でなく、あくまで淡々と地味に切々とドラマ中心の話作りをしてくる辺り、このアニメの恐ろしさを感じるな(笑)
といった感じで、いきなりのOPなしの始まりで、回想でのパシフィカの誕生日の喜びと、そしてそのすぐあとでの兵士たちの無残な骸を見せたりする辺りで、いきなりの「生と死」の矛盾を見せたりする辺りがまた上手い。
もちろん、口は悪くても優しい子でもあるパシフィカは、その矛盾した「生」に関して悩みまくりなわけで、でももちろんそれでもやはり答えとしては「生きたい」わけで、その矛盾した「生」を肯定する言葉が兄であるシャノンの「俺が許す」なわけで・・なんつうか泣けるわけで。
そして、もう一人の優しいパシフィカでもある兄のフォルシス王子は、多くの民がそのパシフィカの生によって死を迎えていることへの矛盾に苦悩し葛藤した結論が、パシフィカを共にした自害なのであった。
この辺り、レオの「本当の正義」の話も絡めて、将軍や隊長のプライベートな部分も見せることでの「それぞれの正義」「それぞれの生と死」があることを見せる辺りが、これまた上手いよね。
で、パシフィカの「死」を目の前にしての、シャノン@ドラグーンとピースメイカーとの最終決戦。
文庫派(最終巻は10/20に発売)な自分は、この辺りの最後を知らなかったりするので、マジで最後が楽しみです。
で、今回の感想も残すところ、あと32文字になって参りました!!(笑)
スクラップド・プリンセス最終回「守りし者たちの交響曲」お楽しみに


◆第22話「時を越えた輪舞曲(ロンド)」4
脚本(名田寛)、絵コンテ(増井壮一)、演出(橋本昌和)、作画監督(後藤潤二)

というわけで今回は、パシフィカ達は一時の休息を取るって話。
クライマックス直前の、まったりほのぼのな、安らぎに満ちた閑話休題話。
嵐の前の静けさといった感じで、それぞれのその後の心情が淡々とまったりと描かれていて、なかなか面白かった。
特に、銭湯の札を見て、その記憶はないはずなのに泣き崩れるパシフィカが、泣けた。
安直に「回想シーン」を挿入したり、レオやウイニアにフューレのことを「言葉」で語らせたりせずに、パシフィカの「涙」だけでフューレとの関係を表現する辺りが、このアニメならではだな。
描き込まれた「映像」は、「言葉」に勝る・・ああ・・フューレ・・。
しかし、ウイニアとクリスの関係の修復が今回なかったってのはなぜであろう?
・・もちろん、前ふりはしてたので、ちゃんとやってくれるとは信じているが。
そして、「あの方」もついに登場。
どうやら彼女は人類が滅亡しないように、人類をを守るために、人類を裏切り敵へと組し、人類をこの封じられた世界へと閉じ込めたようである。
彼女の本当の真意とは・・最終回に期待だ。
それにしても、今回は「頬染め」ゼフィがなんか可愛かった。
初めての、「仲間」と呼べる存在との時間を過ごしての人間らしい「とまどい」や「照れ」って感じは、お約束だけど萌えていいね(笑)
シーズ(スィン)も、どうやらシャノンとの記憶が残っているような様子だったし。
ステアといい、ピースメイカーの面々は、なんだかんだと「人間っぽい」んだよな。
しかし、パシフィカの焼きそばのリアクションはメチャクチャ笑ったよ。
で、残りはあとたったの2話・・どんなラストが待っているか、期待です。
次回は一週の休みを挟んでのクライマックス話で、パシフィカの誕生日を迎えての決戦が始まるって話。

で、余談ではあるが、感想サイトの中でも一番好きな「D2_STATION」では、結構すてプリが褒められていて、やはり好きなサイトで好きな作品が褒められるのは嬉しいものなのであるが、今回はラストのレオのセリフ、「空が高いなあ・・」に深く言及されていて、
「なんだかとっても畜生〜!!」by横島忠夫
って感じで悔しい想いをしたので書いておく(笑
自分はあのシーンは「平和っていいよなあ」程度の認識しかなかったもんで、あのシーンにそんな意味がこめられていた「かもしれない」と読み取っていたのは、素直に悔しかった(笑)
深読みしまくりの公式サイトのコラムもそうだが、作品から何かを読み取り(深読みともいうw)、何かを感じるってのは難しくもあり、楽しい行為でもあるからね。
と、余談でした。


◆第21話「孤独な神の受難曲」4
脚本(大和屋暁)、絵コンテ(増井壮一)、演出(栗井重紀)、作画監督(中本尚子、中澤勇一、松本好弘、ハットリマスミ)

というわけで今回は、ついに決戦を迎えるシャノンと秩序守護者(ピースメイカー)たち。
そして、そんな決戦の最中、クリスはある決心を秘めて、王城へと向かうって話。
なんといってもて今回は、竜機神(ドラグーン)&竜巨人(ギガス)の構成チーム対、秩序守護者(ピースメイカー)との頂上大決戦。
このバトルが、スピード感と迫力ある描写で描かれていて、燃え燃えであった。
基本的にアニメ版すてプリは原作版よりも、バトルよりドラマに重点が置かれているために、正直バトルは地味なんだけど、流石にクライマックスだけあってか気合が入った演出作画が入ってくれて、嬉しい限りである。
そして、何と言っても今回の主役はクリ坊ことクリスであろう。
前回はシャノンがひとりで覚醒してしまったのであるが、実は原作では今回のクリスのセリフがきっかけとなっての覚醒だったんだよね・・あれはあれで格好良かったけど。
でも、ちゃんと今回、あの「そしたかったからだよ」「すごく嬉しいことなんだよ」という燃えセリフがあって良かった・・しかもパシフィカ絡みで。
相変わらず、原作アレンジが上手いな。
クリス、格好良いぜ!・・その代わり原作ではパシフィカを助ける役だったラクウェル姉の影が薄くなってるのは残念ではあるのだが(笑)
で、シャノンもピースメイカーを前に、
「パシフィカと世界と、どちらかしか守れないのと誰が決めた?」
も、ちゃんとあって良かった。
でも、こっちはちょっとあっさりすぎなセリフ語りで、残念。
あと、ステアの死も正直あっさり過ぎだったな。
原作だともちっと派手なやられ方だったので、これはちょっとあんまりでした。
前回の憎々しい態度は良かったので、やられ方はもうちょっと派手な方が良かったよ。
原作だと獣姫セーネスによるエイローテへの復讐戦という意味もあったからなあ。
セーネスは、アニメ版だと影が薄いツケがこんな所に・・。
しかし、最後のパシフィカとシャノンのやり取り、
「あたし、生きたい・・生きていたい・・死にたくない・・」
「生きるぞ・・全力で」
は最高で、泣けた。
やはり、映像や言葉でしっかり描写されると、こういうシーンでの爆発力はすごいものがあるな。
それにしても、シャノン達よりドラグノフとの再会に喜ぶ辺りは、パシフィカらしいと言うべきか(笑)
まあ、記憶がなくなっててシャノン達との別れはほんの前のことだからねえ。
で、ついにこれで刊行されてる文庫の分はすべて終了。
これからはドラマガを読んでない自分にとっては知らない話です・・まさか、放映されるでに文庫が出ないとは思わなかったよ(笑)
さて、どんなラストが待っているのか・・不安でもあり、楽しみでもあるな。
で、次回は閑話休題?


◆第20話「聖なる崩壊の序曲(プレリュード)」5
脚本(土屋理敬)、絵コンテ(増井壮一)、演出(佐藤育郎)、作画監督(渡辺純央、倉島亜由美)

というわけで今回は、パシフィカは父である国王と謁見し、そしてシャノンと再会することになるって話。
うわあ、盛り上がって来たなあ。
原作とは微妙に違う展開ながらも、相変わらずにアレンジが上手く、魅せてくれる。
原作との最大の違いは、何と言ってもステアであろう。
自分で人類(ペータシュタール将軍)を踊らせておきながら、その人類の醜悪さに嫌悪し、人類の「リセット」を敢行する極悪凶悪ぶり・・いいね。
自分でも言っていたが、その考え方こそ「人間的」な感じなのが、さらに良い。
それと、パシフィカと実の父である王の謁見、シャノンとの再会、パシフィカの覚醒、シャノンとゼフィの完全融合と、この辺りもアレンジオリジナル展開でいいね。
前回のエルマイヤ王妃との対比である廃棄王女・パシフィカに恐怖するダメ国王や、シャノンのメチャクチャ格好良い、
「妹を殺すか守るか選べっていうのなら、俺は最後までこいつを守ってやる!」
発言によるパシフィカの覚醒。
そして、シャノンとゼフィ(可愛いぜ!)の、
「お前らは俺たちから多くの物を奪い取った。だが、信じる理由と疑う自由を、お前はその自由までを俺たちからは奪わなかった・・お前を信じる」
発言による完全融合と、原作と違う展開だというのに、感動できる辺りが、このアニメ版の上手さだなあ。
つうか、シャノン格好良い・・。
それに、クリスはもちろんのこと、ベルケンス、キダーフ、フォルシスというサブメンバーにもきちっとスポットを当ててる辺りも、素晴らしいです。
あとは、クライマックスへと一直線・・最終回が楽しみである。
で、次回は王都での頂上決戦!!


◆第19話「母の嘆きの無言歌(アリエ)」4
脚本(吉田玲子)、絵コンテ(笹木信作)、演出(園田雅裕)、作画監督(芝美奈子、江森真理子、ハットリマスミ)

というわけで今回は、クリス達に捕まったパシフィカ達は王城に捕らわれ、そして地下で母であるエルマイヤ王妃(篠原恵美)と運命の再会を果たすことになるって話。
いつも通りの原作のなかなかに上手いアレンジ展開で進む、今回。
相変わらず、それぞれのキャラの心情が淡々と巧みに描かれ、キャラ同士のやり取りも上手い。
特に、悲しみの親子の再会である、「壁越し」でのパメラ(パシフィカ)とエルマイヤ王妃との会話が・・泣かす・・、マジ泣かす。
最後にパメラ(パシフィカ)が、その真実を知らずに、
「お母さん!、お母さん!、お母さん!・・お母さん!!」
と叫んでのラストは最高。
この辺りも、原作以上かもしれない・・声と映像ってのは、ビタっと決まると凄い破壊力があるからな。
でも、ウイニアとクリスの関係もそうなんだけど、エルマイヤ王妃とパシフィカの関係やらの描き込みが少なめだったせいか、ちょっと唐突な印象があるな。
どちらもワンクッションの描写が欲しかったところ。
徹底的に描きこ込まれたパメラ(パシフィカ)とフューレの関係に比べると、やはり見劣りがするよな。
まあそれはともかくとして、「廃棄王女」をピースメイカーとの取引の材料としようとするペータシュタール将軍(高橋広司)なんかは、良いキャラに育っていていいね。
展開も原作と微妙に違っていて、先が読めない感じがあるのも、原作読者的には面白い。
というか・・文庫派な自分としては、そろそろ読んでいる話のストックがなくなってきて、ちょっと心配(笑)
で、次回はピースメイカーと取引きしようとする王様たちって話。


◆第18話「路地裏の哀歌(エレジー)」5
脚本(名田寛)、絵コンテ(増井壮一)、演出(山本秀世)、作画監督(津幡佳明)

というわけで今回は、軍にその所在を知られてしまったパシフィカ達は、王都からの脱出を目論むって話。
上手い・・。
原作を「それ以上」にする、切れまくった脚本・演出・作画。
いや、もう何と言ったらいいか。
神田川な日常である「風呂桶」を象徴としての、日常の崩壊、突然の逃避行。
相変わらず、そういった当たり前のメタファーの描き方も上手く、それぞれのキャラクターの心情を言葉でなく、キャラのやり取りや、表情・仕草で現しているところも、いつもながら上手い。
もちろん演出作画だけでなく、原作の話をちゃんとアレンジしての、パメラ(パシフィカ)とフューレのやり取りや、フューレとレオのやり取りもこれまた上手い。
何と言っても、アニメオリジナルな、
「あのな、これじゃ俺が馬鹿みたいだろうが」
という、シャノンとスィンの出会いを思わせるシーズとの描写なども追加されて、全体的にさらに悲愴感を漂わせているのが、これまた上手い。
そして、パメラを逃がすために一人敵の前に立ちはだかり、「雨」というお約束の悲愴感漂いまくるシチュエーンでの、淡々と描かれるフューレの死。
地味で丁寧な描写が秀逸なアニメすてプリの真骨頂。
雨の中、はいつくばりながらも、手に入れた「日常」であるパメラの元へと向かおうとするフューレ。
挿入されるパメラとの「日常」の回想シーンが入るとこが、泣けること泣けること。
きちんと、フューレとパメラとの「日常」を描き込んでいたからこそ、このシーンは生きまくっている。
まるで、往年の映画やドラマなどの、アウトロー系主人公の死に様を思わせる、悲愴感漂いまくるフューレの死に様に、ただただ圧倒されました。
スタッフの見事な手腕であった・・ホントこの「フューレ編」は切れまくってたなあ。
実は、フューレはドラマガの読者募集キャラなんだけども、原作でもアニメでも、これだけ破格な扱いをされたら、作った人は感無量だろうな(笑)
つうかアニメ版のフューレは、原作以上に「いい男」だったらな。
フューレよ、安らかに眠れ・・ホント、いいキャラだったよ。
で、これまた原作とは違い、レオ達に拘束されることになるパシフィカ達。
さてさて、どうなることか。
で、次回は捕まったパシフィカはついに・・。
っていうか、早口すげ(笑)


◆第17話「つかの間の世俗歌(シャンソン)」5
脚本(大和屋暁)、絵コンテ(宮池昌幸)、演出(橋本昌和)、作画監督(後藤潤二)

というわけで今回は、つかの間の日常を過ごすパシフィカとフューレの二人の前に、戦争と廃棄王女という現実が立ちはだかるって話。
う〜ん、やっぱ上手いな、このアニメ。
オリジナル展開を交えてのパシフィカ(パメラ)とフューレとの「神田川」な日常。
「パメラ」であることにこだわりラクウェルを避けるパシフィカや、かつては「レイス」として軍のブラックホークにいたフューレとスレイ(田坂秀樹)の絡みを原作より強調することで、かつては「非日常」を生きていた二人が、つかの間の「平凡な日常と生活」をかけがえのないものとして感じているということが、これでもかと描かれていた。
しかし、そんな二人のもとに、「戦争」や「廃棄王女」という非日常が立ちはだかってくる・・。
このドラマっぷりを見せ切る演出作画・・上手いな。
原作の脚本のアレンジも秀逸。
というか、完璧に恋人同士の「同棲生活」のそれな雰囲気だよな・・でも、やってないんだろうな(笑)
しかし、フューレは原作以上にキャラが立ってるなあ。
あんまり良いところがない獣姫やエイローテがちと可哀想である。
そして、シャノンに「化け物」と呼ばれて饒舌なシーズな所は、相変わらずセリフによる説明ではあったが、お約束のSFチックな設定はなかなかである。
説明などがセリフ語りが多いのは、安易な回想とかビジュアル主導なアニメ的な作りを避けてるって感じなんだろうな。
ちと、テンポは悪くはなるが、悪くはないな。
このアニメ、なにげない仕草や表情での「演技」で感情や想いを描く映画的な手法で行ってるから、わざとそうしてるのか。
だから、アニメ的なスーピィ君も出番がないんだなあ・・ちょっと残念。
でも、フルメタが「ふもっふ」で続編があったように、もしかしたら「んごんご」で続編があるかもしんない(笑)
あと、クリスとバロネスのやり取りなんかもなかなか上手く、今回はそれぞれのキャラの想いの行く先が迷いつつあるのも良い感じであった。
それにしても、パシフィカの似顔絵ネタの所は、メチャ笑えた。
なんか、伏線にもなってるしね(笑)
そして、次回は一週の休みを挟んでの、アノ話。
楽しみである。


◆第16話「川のほとりの二重奏(デュエット)」5
脚本(吉田玲子)、絵コンテ(増井壮一)、演出(安川勝)、作画監督(倉島亜由美、小平佳幸)

というわけで今回は、記憶を失くして王都へとついたパシフィカは、フューレ(小西克幸)という青年に拾われるって話。
おもれ〜。
なんか、演出作画の切れが完全に戻ってきた感じだなあ。
もう「神田川」なパシフィカ(パメラ)とフューレの関係、パシフィカを探し歩くシャノンにラクウェル、偶然パシフィカと再会するウイニアとレオ、といったそれぞれの関係を丹念に淡々と切なく地味に、非常に空気感ある画面作りで、鬼のようなキャラの表情と仕草をもって、これでもかと描き込まれていた。
絵コンテは増井壮一監督自らが、どうりで上手いわけだ・・なんか原画に逢坂浩司とか高橋久美子と、佐野浩敏とかいるしね。
そういや、シャノン似のフューレって、どことなく「カウボーイビバップ」のスパイクっぽかった気もするな(笑)
やっぱ、このアニメは淡々と描かれるなにげない「日常」が売りだよな。
なにげない「日常」、平凡な生活こそが、パシフィカにとってはもっとも手に入れたい現実でもあるからな。
それにしても、思いっきりな和風な「銭湯」やら「屋台」は笑ったな。
ちょっと、やり過ぎかもしれないが(笑)
で、どうやら原作をちょっとアレンジした展開で、微妙に原作と違うのも上手くて面白かったな。
いきなりの今までのキャラ総登場な展開とか(ベルケンスに、キダーフに、シスターに、へたれレナードまで!)、原作既読者も楽しめる展開である。
さて、この微妙に違う展開をどのようにまとめてくれるかが楽しみである。
で、次回はラクウェル達を避けるパシフィカって話。


◆第15話「力と謀略の歌劇(オペラ)」4
脚本(土屋理敬)、絵コンテ・演出補(横山彰利)、演出(宮地昌幸)、作画監督(濱中夢亜、村井孝司、渡辺純子、森前和也、中田栄治)

というわけで今回は、王都ザウエルへとやって来たパシフィカ達は、戦略級攻性魔法「奈落(ギンヌンガガプ)」の攻撃を受けるって話。
久々の切れのある演出で、それぞれのキャラの心情や想いを表現した表情や仕草がなかなかに良く、淡々と進みながらも破局を迎える展開が熱かった。
特に今回は、初めて竜機神(ドラグーン)がその真の姿を顕現し、第2級神罰執行形態へと顕現したシーズとの戦いが迫力ある描き込みで格好良かった。
でも、奈落発動はもうちっと派手なのが良かったかな。
そして、ついにやパシフィカは記憶を無くしてフューレと出会い、王都編へと突入。
果たして、パシフィカ達の運命は。
で、次回は行方不明となったパシフィカを探すシャノンって話。
ラクウェル姉、早口すげ〜(笑)


◆第14話「失われた五重奏」3
脚本(吉田玲子)、絵コンテ(笹木信作)、演出(栗井重紀)、作画監督(栗井重紀、川筋豊、芝美奈子、江森真理子、ハットリマスミ)

というわけで今回は、ゼフィリスはパシフィカに自らの過去を語り、そしてナタリイはシャノンを洗脳するって話。
前回と同じくネタばらしな展開で、今回も「語り」ではあったが映像によるフォローがあったせいか、前回よりは良かった。
獣姫やエイローテによる今の「説明」ではなく、ゼフィリスによる自らの「心情の吐露」っていうのも良かったしね。
(ゼフィリスとパシフィカの「寝るな」「ぢゅる・・聞いてる聞いてる」は笑った)
でもやはり、正直話は結構良いとは思うのだが、どうもこの頃ちょっと演出作画のテンポが良くなく、前ほどの切れがない・・話の半ばだからかな?
正直、画面に動きがなさすぎでちょと絵として退屈過ぎるんだよな。
作監5人体勢といい、もしかして作画結構きつくなってるのかな?
後半頑張って欲しいよなあ。
まあそれはともかくとして、かつての主への想いのために計画を実行しようとし、それでも迷ってしまうゼフィリスは可愛いな。
正直、もうちょっとあ描き込みが欲しかったところではあるが、まあなかなか良かった。
あと今回のシャノンの洗脳&解放は、原作ではもちっと濃かったんだが、ちょっとあっさりだったのは残念。
やっぱ原作のグロ描写がないのはもったいないなあ。
まあパシフィカのグーでパンチは良かったが・・愛だな(笑)
で、次回はスキッドが大ピンチ。


◆第13話「遥かなる追想曲(リトルランザ)」2
脚本(大和屋暁)、絵コンテ・演出(渡辺純央)、作画監督(中本尚子、中澤勇一、ハットリマスミ)

というわけで今回は、王都ザウエルへと向かうパシフィカ達は、獣姫からこの世界の秘密を聞かされるって話。
前回と同じく、ネタばらしな今回。
でも、前回と違って動きのない画面で長々とした「語りセリフ」で説明されたために、正直退屈。
パシフィカが、「よくわかんない」「つまんない」と思うのも当然だわな(笑)
小説ならともかく、やっぱアニメなんだからもうちっとビジュアル的なものを使って説明して欲しかったな。
まあ、その辺りは次回に期待かな?
それはともかくとして、人類の敵である異種知性体、人類を封じ込めた世界とその世界を管理するもの、そしてその世界への反逆というのは、まあお約束なネタではあるが、燃えるネタでもある。
果たしてどんな結末を見せてくれるのか、楽しみにしたいところである。
で、次回はナタリイの策動。


◆第12話「二人の姫の戦闘歌(いくさうた)」4
脚本(土屋理敬)、絵コンテ・演出(山本秀世)、作画監督(芝美奈子)

というわけで今回は、要塞スキッドに、ステアに操られた艦隊が攻撃を仕掛けてくるって話。
うむ、なかなか面白くなってきた。
ネタばれ展開と、やっぱちょっと地味目ではあるのだがバトル展開も満載で、なかなかの怒涛の展開が燃えた。
何と言ってもやはり、「すべては仕組まれたことであった」というお約束のアレは燃える。
パシフィカ達の兄妹の絆も、守ろうという意志も、命懸けの選択も、すべては感情でなく意図されたものであった。
その廃棄王女という「運命」に抗おうとしていたパシフィカ達が、実はすべて「運命(計画)」のままに動かされたと聞けば、それは怒りもしよう。
パシフィカひとり、理解してなかったようだけど(笑)
そして、そのことへの「疑惑」により、本来の力を出すことのできないシャノンとアーフィ。
この辺りは、シャノンとアーフィの関係をそれほど描かれてなかったので、ちょっと弱かったかな。
で、再びのドラグーンvsピースメイカー(第2級神罰執行形態)との戦い。
今回は前回の戦闘と違い、なかなかに派手で迫力あるバトルで格好良かった。
しかし、「律法を破る者(プロヴィデンス・ブレイカー)」であるパシフィカを使って、なぜに獣姫セーネスが「神への反逆」を行おうとしてるのかは謎だな。
まあ、その辺りは今後描かれるかな?
で、次回は機動要塞ヴァンガード内を見るパシフィカ達って話。
ん、ちょっと原作とは違う展開で行くのかな?


◆第11話「獣姫の狂詩曲(ラプソディ)」3
脚本(土屋理敬)、絵コンテ(増井壮一)、演出(沼田誠也)、作画監督(森前和也)

というわけで今回は、ギアット帝国の獣姫・セーネス(松岡由貴)がパシフィカ達を砦に拘束するって話。
早くも、獣姫セーネス登場!・・早い、早いよ!!
これは、後半に怒涛の展開があるってことかな?
それはともかく、今回はなかなかの急展開で、色々とネタばれ気味の内容であった。
でも、演出作画の切れも悪い目でちょっとテンポが悪かったのと、前ふり話だったので、まあまあってことかな?
まあ、今後に期待。
で、次回はパシフィカ達に迫るピースメイカーの手って話。
大アクションが見れるかな?


◆第10話「偽王女の小夜曲(セレナーデ)」2
脚本(名田寛)、絵コンテ(守岡博)、演出(橋本昌和)、作画監督(後藤潤二)

というわけで今回は、パシフィカ達は村で行われているレナードの企みを知ることになるって話。
う〜ん、あんまりかな。
原作と違い、レナードの設定や話の展開が異なっているせいもあってか、正直たるめ。
レナード、あんなドヘタレキャラになっちゃって・・、正直、かなり残念(苦笑)
期待であった、「狂戦死」などのド派手だったアクションもなかったしなあ。
話にメリハリつけるための「ワンアクション(いち活劇)」ってのは、結構重要だからね。
まあ確かにネタ的に2話ではできないネタではあるんだけどねえ・・でも、いつもはもっと上手くまとめてるからなあ。
「信じるモノ」ネタというのも良いネタではあるのだが、ちょっと掘り下げ不足すぎだったからな。
つうか、「異教検察官」だったってネタは悪くはないのだけど、やっぱブサイクさんだったのがあんまりだったのかも(笑)
まあ、やたらと猫のようにコロコロと動き回るパシフィカは良かったかな、つか可愛いね、ヤツは・・あの落ち着きのなさが(笑)
で、次回は獣姫セーネス登場・・もうか、早いな。
しかし、次回予告はなんであんなに早口なんだ(笑)


◆第9話「異端者たちに捧ぐ鎮魂歌(レクイエム)」3
脚本(名田寛)、絵コンテ(坂本郷)、演出(園田雅裕)、作画監督(ハットリマスミ、栗井重紀、野武洋行、岡辰也)

というわけで今回は、雪山でベルケンス(田中正彦)という異教検察官と出会ったパシフィカ達は、魔法で隠された、廃棄王女・エルフィティーネ(豊口めぐみ)が住む村を見つけるって話。異教検察官ベルケンスと、もう一人の廃棄王女エルフィティーネ登場!
ちょっとヤバめな宗教ネタではあるが、まあ今回は前ふり話って感じでまあまあって感じ。
後半に期待だな。
それにしても、原作の大河の中の島とは違い、アニメは雪山の中なんだな。
まあ、そっちのが隠れ里っぽいけどね。
で、ベルケンスのおっちゃんは、原作と同じく気さくな好漢で、好感が持てる(笑)
どうやら原作とは違って、パシフィカ達の父親と似ているという付加要素がついているようなのだが、その辺りもどんな落とし方があるか期待だね。
声はフルメタでガウルン役だった、田中正彦さんかあ。
あと、今回は猫みたいに人懐っこい感じのパシフィカが可愛かったな。
しかし、ラストの、
「エルフィティーネ様、我々の未来は明るいですか〜?」
という引きは、なんとなく、
「ニューヨークへ行きたいか〜!」
なノリがあって、なんか笑った。
でも、2ちゃんとか見てると、
「最高ですか〜!」
の方が近いか(笑)
つうか、レナード(成田剣)、なんかちょっと変かも(笑)
で、次回はパシフィカとエルフィティーネ。


◆第8話「絆と祈りの夜想曲(ノクターン)」4
脚本(大和屋暁)、絵コンテ(横山彰利)、演出(いとがしんたろー)、作画監督(中本尚子、中澤勇一、上石忠太)

というわけで今回は、パシフィカはシャノンとケンカしてしまい、そしてシャノンはスィンをかばって町でケガをしてしまうって話。
相変わらず、脚本・演出・作画と原作を綺麗にまとめていて、非常に緊張感ある内容で、なかなか面白かった。
特に、パシフィカを筆頭に、キャラクターにきちっと表情や仕草を与えて、それぞれのキャラの内面やらを表現しているのが良いね。
まあ、ラクウエル姉さんのあの「怖い顔」は、ちょっぴりやり過ぎな気もしたけどね(笑)
っていうか、フルメタのテッサの鼻血並に評判悪いな、アレ(笑)
で、ついにスィンがアーティラリイ・タイプ(重武装砲兵型)のピースメイカー(秩序守護者)に変化。
もちろんお約束な展開で、これからスィン=シーズとの対決もあるわけで、その辺りがどうなるか楽しみである。
で、原作とは違い、馬車を売り払っての逃避行となるようで、その辺り「逃亡者」という雰囲気が出てるのは良いね。
っていか、歩きは大変そう(笑)
それと、どうやら2話で1編って感じで、「前後編」という感じの話の構成で行くようで、その「前後編」は同じ脚本家が担当をするようである。
<ウイニア編(3、4話)「吉田玲子」、レオ編(5、6話)「土屋理敬」、スィン編(7、8話)「大和屋暁」
その辺りのバランスの取り具合も、上手くて良いね。
次のエルフィティーネ編は名田寛って人か・・あんま知らない脚本家だな(笑)
で、次回は雪山で隠された里を見つけるパシフィカ達って話。


◆第7話「捨て犬少女の円舞曲(ワルツ)」4
脚本(大和屋暁)、絵コンテ(ムトウユージ)、演出(栗井重紀)、作画監督(前澤弘美、野武洋行、芝美奈子、佐藤修、栗井重紀)


というわけで今回は、シャノンは町でスィン(半場友恵)という少女を拾ってきてしまうって話。
相変わらずの、まったりじんわりと地味で淡々としたハートフルアニメしてるなあ。
正直、この地味っぷりは一般的なキャッチーさには欠けるとは思うのだが、アニメにありがちな安直なセリフやモノローグでなく、表情や仕草等での「演技」により、キャラの内面等をきちっと表現しているのは、はっきり言って上手い。
今回も、スィンというパシフィカ達3人の「家族」に入ってきた異端者にたいして、パシフィカが嫉妬や疎外感などを感じるという「距離感」をちゃんと表現していた。
特にラストの疎外感を感じて思わず外に出て髪をいじいじするパシフィカがいいよね。
というか、これは某「公式コラム(笑)」からの受け売りではあるのだが、あの「髪いじり」はパシフィカの苛立ちを現していると同時に、シャノン達がまるで「本当の兄妹」のように「黒髪」なのに対し、自分の「金髪」が異端であることへの孤独感をも現していたのだな・・そういえば、原作にもそんな感じの事書いてあったな・・おお、やる!(笑)
アニメ版すてプリは、原作の濃い「文章」の部分を、結構「映像」で表現している所があるからな。
そういえば、同じく富士見ファンタジア文庫の「フルメタル・パニック!」は、アレンジなしに「文章」の部分を「そのまんま」映像化して、そしてモノローグを無くしてしまったせいで、どうも説明不足になってしまった所があったからなあ。
やはり文章で表現されるメディアである小説をアニメ等で映像化する場合は、そういう所を上手く脚本や演出で「翻訳」しないと駄目だわなあ。
あと今回は、アニメではあまり前面に出していない、クリス絡みのコメディタッチな部分もかなり笑えて面白かった。
しかし、なんか作監は脅威の5人体制(笑)だったせいか、ちょっと作画にムラがあったのは残念だったな。
で、どうやら王国やら教会側の方でも、色々と裏での動きがあるようで、今後が楽しみでもある。
まあ、それはともかくとしてだ・・「裸シーン」がきちっとあった、スィンは萌え萌えでした(笑)
WOWOW、頑張った!!(爆)
それにしても、ホントに食事シーンの多いアニメだな・・今回も3回ぐらい食ってたし(笑)
でも、そういうのから生活感みたいのが出るから良いよな・・なにげに、パシフィカの好物である卵料理ばっかだしね。
なんか、見てるとこっちも無性に何か食べたくなったりもするのだが(笑)
で、次回はシャノンとパシフィカがケンカ。


◆第6話「騎士たる者たちの迷走歌(まよいうた)」4
脚本(土屋理敬)、絵コンテ(増井壮一)、演出(山本英世)、作画監督(芝美奈子)

あ、OPがない・・まるで最終回みたいだ・・。
というわけで今回は、バグからの毒から回復したパシフィカ、そしてレオはパシフィカの正体を知り迷うって話。
相変わらず、地味に淡々と、表情や仕草などの描写が丁寧に描かれて、原作をほどよく上手くまとめていて良いね。
特に、原作ではドイルへのパシフィカの「ごめんなさい」は、ラクウェルの口から間接的に語られるのだが、パシフィカに直接言わせたのは良かった・・つか、泣けた。
パシフィカの潔い「決意」のシーンもなかなか上手く描かれていたしね。
で、地味に淡々と非常に丁寧に作り込まれているのは良いのだが、やっぱちょっと地味すぎるかもしんない(苦笑)
もう「一押し」やっぱアクションとかに、派手さが欲しいよなあ・・。
やっぱ、「ドラグーン(竜機神)」であるアーフィ=ゼフィリスと融合し「Dナイト(竜騎士)」となったシャノンと、「神罰執行形体」となったピースメイカー(秩序守護者)=ガリルとの戦いにしろ、ちとあっさり過ぎる。
バトルとかは、もうちょっとド派手でも罰は当たらないと思うからなあ・・、ちと、小さくまとめ過ぎな感じがある。
まあそれが良いところでもあるのだが、もうちっと繊細で細かい丁寧さと、豪快で派手なパワフルさが融合して欲しい感じかな?
繊細でかつダイナミックに・・ってジョジョのスタープラチナみたいに(笑)
まあ、ガリルが弱すぎなだけかもしれないが(笑)
でも、あのまるでウルトラシリーズの怪獣のような独特のシルエットを持ったガリルと、そしてシャノンとのバトルは良かった・・まあもっと見たかったってことだな(笑)
で、次回は捨て犬少女・スィン登場。
ん、ED、ウイニアのとことかちょっと変わってるかな?


◆第5話「吟遊詩人の子守歌(ララバイ)」3
脚本(土屋理敬)、絵コンテ(坂本郷)、演出(園田雅裕)、作画監督(佐野英敏)

というわけで今回は、魔蟲(バグ)を使う吟遊詩人の暗殺者・「サイレンサー」キダーフ(小野大輔)が、パシフィカを狙うって話。
原作の話を短くきっちりまとめていて、いつもながら非常に地味で淡々としてるのではあるのだが、丁寧な演出と作画でなかなか面白かった。
特に今回は、パシフィカの「手、つないで・・」が萌える(笑)
でも、ラクウェルの「大切なものを守るためなら残酷にもなれる」という、シャノンとの違いを見せる今回の「サイレンサー」との場面は、もう一押し「残酷さ」「冷徹さ」の部分が欲しかったな。
あとドイル再登場で、「パシフィカが廃棄王女である」という真実を知ってしまった次回でのレオとドイルの動向に期待である。
で、次回はレオがパシフィカを!?


◆第4話「出会いと別れの協奏曲」4
脚本(吉田玲子)、絵コンテ(横山彰利)、演出(宮原秀二)、作画監督(松島晃)

火曜ラノベアニメは非道い話多いよなあ・・。
というわけで今回は、ウイニアを救ったパシフィカ達は、町を襲うパージャース(粛清使)達と戦うって話。
相変わらず地味に淡々としてるなあ・・なんか十二国記並に暗い(笑)
で、ピースメイカーと中継点がついに登場。
できれば、もうちっとグロ&ド派手な魔法(魔天狼)が欲しかった所だが、ピースメイカー(秩序守護者)に操られるシャノン達やら、取り込まれまくる町の人やら、「あたしを殺せばいいじゃない!」なパシフィカやら、ウイニアとのしばしの別れやらはきちっと表現されていたので、なかなか良かった。
まあ、ちょっと展開早めで、色々とはしょり気味ではあるけどね。
あと、原作はハートフルコメディな感じで、明るくて楽しい「コメディ」な部分も強いのだが、どっちかっていうとアニメの方は、もっと淡々と暗くて地味な「ハートフル」な部分で押して行くのだな、やっぱ。
だからやたらと暗くて地味で鬱っぽい展開だが、その辺りきちっとやってくれてるんで、これはこれで良いね。
特に、「ウイニア編」でのパシフィカとウイニアの出会いと別れをきちっと描いていたのは良かった。
ウイニア、原作より可愛いかもしんない・・ウイニア、早く再登場希望(笑)
で、次回は吟遊詩人な殺し屋、キダーフ登場だねい。


◆第3話「赦されざる者の騒動歌」4
脚本(吉田玲子)、絵コンテ(渡辺カケル)、演出(関田修)、作画監督(中村尚子、中澤勇一)

というわけで今回は、ある村へと着いたパシフィカは、宿屋の娘であるウィニア(川澄綾子)と知り合うって話。
ウィニア&スーピィ君登場!
まったりほのぼの感にも慣れてきて、なかなか良い感じになって来た。
特に、パシフィカとウィニアのまったりとしたやり取りが良いね。
まあ、まだコレといった押し出しにには欠けるのだが、パシフィカの憂いを秘めた表情とか、ウィニアのぎこちない仕草とか、地味に淡々ときちっと描いてある。
なんだか食事シーンや、小さいサービスシーン等もあり、日常感を醸し出しながら、まったりほのぼのと行くようである。
で、次回はシャノンとクリスが対決。
次週は休みか。


◆第2話「半熟騎士の行進曲」3
脚本・絵コンテ(増井壮一)、演出(栗井重紀)、作画監督(芝美奈子)

というわけで今回は、騎士を目指す少年レオ(近藤隆)が、パシフィカに一目ぼれするって話。
早くも半熟騎士、レオ登場。
つうか、アクションも何もないまったり話すぎて、いまいち盛り上がりがないなあ(苦笑)
もうちょっと全体的に引きが欲しいな・・出来が悪い訳ではないんだけどね。
いきなりのグロリア(佐久間紅美)とゼフィリス(水橋かおり)も、よくわからないしねえ。
パシフィカが可愛かったのはちょっと良かったかな・・水着もあったし(笑)
まあ、伏線話だったからな・・今後に期待。
で、次回は町へ行くパシフィカ達。
次は馬鹿話か。


◆第1話「捨て猫王女の前奏曲」3
脚本(吉田玲子)、絵コンテ(増井壮一)、演出(浅見松雄)、作画監督(岸本誠司、石井ゆみこ)

ライトノベルな火曜日。
というわけで、月刊ドラゴンマガジン(富士見書房)で連載中である富士見ファンタジア文庫、原作・榊一郎の棄てプリ(どうやら公式では「すてプリ」になった模様)こと「スクラップド・プリンセス」が復活のWOWOWノンスクランブルでアニメ化。
スタッフは、アニメ制作にボンズ、監督に増井壮一、シリーズ構成に吉田玲子、キャラクターデザインに小森高博といった、「エンジェリックレイヤー」な構成。
で今回は、16歳になった時、世界を滅ぼす猛毒になると予言され、存在を抹消された「廃棄王女」パシフィカ(折笠富美子)。
襲いかかる刺客から逃れるために、血の繋がらない兄姉であるシャノン(三木眞一郎)とラクウェル(大原さやか)と共に、逃亡の日々が始まるって話。
自分はこれは原作は読んでいるのですが、まあまあって感じでしょうか。
正直、声優やキャラデザのイメージはちょっと違うかな。
小森高博のキャラデザは、「エンジェリックレイヤー」の時は好きだったんだけど、これのはあんまり可愛くないんだよな。
原作のイラストである安曇雪伸(モグタン)の、あの「むちむちぷりん」で「きゃぴきゃぴ」なとこがないのは、ちと残念。
で、内容の方は、ちょっと地味だったかな。
期待のデジタルな魔法描写と、ミリタリな剣術描写が思ったより地味だったからなあ・・もうちっと派手な感じが良かったかも。
まあ、その辺りは今後に期待。
話自体は原作に忠実っぽい展開で、結構暗くて重いのはちゃんとしていて良かった。
やっぱ、パシフィカとラクウェルのイメージがちょっと違うのが辛かったかも。
あの、第1巻ラストの、
「お兄ちゃん・・大好きだよ・・」
は、もっと萌えたかった(笑)
とまあ、原作厨房的意見を(笑)
でも、丁寧に作ってる感じなので、今後に期待ってことで。
まあ話はいたって普通ですから、「萌え」と「泣き」と「アクション」に期待です。
あと、OP「ジャムプロジェクト」と、ED「伊藤真澄」という、「なんかすげえ組み合わせ」な所は良かったです。
で、次回は謎の騎士登場。


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