◆スターシップ・オペレーターズ

公式
http://www.starshipoperators.com/
ジェネオン
http://www.geneon-ent.co.jp/rondorobe/anime/sso/
テレビ東京
http://www.tv-tokyo.co.jp/anime/starship_o/
メディアワークス
http://www.mediaworks.co.jp/index.php

関連サイト
「スターシップ・オペレーターズ」擁護集
http://eswat.k-server.org/sto.htm

◆スタッフ

原作:水野 良
(電撃文庫 スターシップ・オペレーターズ)
監督:渡部高志
脚本:富沢義彦
キャラクターデザイン:松本文男
メカニックデザイン:山根公利
音響監督:なかのとおる
音楽:川井憲次
アニメーション制作:J.C.STAFF
製作:SSO製作委員会

オープニングテーマ
「radiance」:川田まみ

エンディングテーマ
「地に還る〜on the Earth〜」:KOTOKO

◆キャスト

<アマテラスクルー>
 香月シノン:伊藤静
 氷坂アレイ:渡辺明乃 
 秋里ミユリ:浅野真澄 
 摩耶アキホ:榎本温子 
 間宮リオ:川澄綾子 
 里見レンナ:浅川悠 
 七瀬ユキノ:新井里美 
 若菜サンリ:能登麻美子
 神谷イマリ:甲斐田裕子
 荻野セイ:清水香里
 篠原ミナセ:小林ゆう
 神崎キスカ:小尾元政
 桐生タカイ:加藤将之
 三上シント:坪井智浩
 榊原コウキ:川田紳司
 結城シメイ:入野自由

<スターシップチャンネルスタッフ>
 ピーター・スパイクス:志村知幸
 ディータ・ミルコフ:生天目仁美

<ヘンリエッタ星域惑星国家同盟>
 デュール・エルロイ提督:松本 大
 ハンズ・ゲオルグ・ヘルマン:田中 完
 イザベル:大原さやか


◆SE:10「サドン・デス(SUDDEN DEATH)」4(70点)
脚本(富沢義彦)、絵コンテ(渡部高志)、演出(ながはまのりひこ)、作画監督(谷川政輝、沖田篤志)

というわけで今回は、AGIの本社のある惑星パルミアへとやって来たアマテラスに、王国の特殊部隊が襲撃をかけるって話。
どうやら基本ラインは原作を踏襲しながら、細かい部分でアニメオリジナルの展開で行くようである。
王国の最高会議議長の死により荒れる王国の現体制の煽りを受け、さらに強硬路線となった王国は中立地帯である星間企業・AGI所有の惑星国家パルミアへとアマテラス襲撃部隊を派遣。
そしておやっさんが戦死し、シノンは悲嘆に暮れ、アマテラスにはさらなる苦難の戦いが待ち受ける・・と「展開」としてはなかなか面白い。
今回は作画もなかなか良く、それぞれのキャラが生きていたのも良い感じである。
あくまで「今回」だけを見るならなかなか良い話ではあった。
というか、ホントにアニメ版は「間」とか「情感」とかがないな。
前回シノンとおやっさんを恋愛関係にして、今回いきなり戦死させるあたり、いくらなんでも「あんまり」過ぎる感じである。
(実は原作では、おやっさんの代わりに第2話で死んだイリキがここで戦死し、これがアマテラス初の戦死者となる・・もちろん、おやっさんは生きている)
展開が早すぎるんだよな・・「ワンクッション」がない、ほとんど「ダイジェスト」。
原作好きではある自分としては、原作と違って「死に展開(俗に言う「鬱展開」)」にすることは確かに、危機感や緊張感や悲愴感を高めることとなり、より「ドラマチック」に「シリアス」にすることもできるので判断としては悪くないことだとは思ってはいる。
だが、そうするならするでもっと練り込んで、それぞれのドラマに「流れ」を作っていっておかないと、単なる「段取り」に過ぎなくなる。
「シチュエーション優先」で、場を高めるためのそれぞれの「行間」がないんだよな。
あと「死」の描き方にしても、イリキ、レンナ、ウォン艦長、そしておやっさんと、どうも「無謀」が先んじ過ぎていて、それぞれの死への「説得力」にも欠けるのも痛いな。
原作は小説だから、そういった部分にはほとんど心理描写や解説描写などでの補足説明が入っていてアンサーがあるわけだが、アニメはそういった部分がないので、多くのところで唐突感などがあるんだよな。
小説というのは、漫画やアニメのような「絵」としての「アドバンテージ」がない代わりに、そういった心理描写や解説描写による世界やキャラへの深みが「アドバンテージ」となっているわけだが、アニメ版はそういう部分が完全に「ペナルティ」になってるなあ。
確かに「小説もの」を原作にしたアニメはそういった部分がペナルティになって、多くの作品でも上手く表現はできてないわけだが・・。
話が「総論」っぽくなって、ずれた・・(笑)
まあというわけで、それぞれの「シチュエーション」自体は面白いのだが、やはりそれらを繋ぐ「行間」がないのが、アニメ版最大の欠点であることは間違いがないな・・もったいない。
で次回は、「リターン・マッチ」

・追記
「あずまんが大王」「ガンパレード・マーチ」など、そしてこの「スターシップ・オペレーターズ」で、多くのJCスタッフ作品で作画監督をされていた和田崇さんが、お亡くなりになられたそうである・・。
後年は特に、総作画監督として良い仕事をされていただけに、非常に残念である・・。

ご冥福をお祈りいたします・・。


◆SE:09「ターニング・ポイント(TURNING POINT)」4(75点)
脚本(富沢義彦)、絵コンテ(渡部高志)、演出(上田繁)、作画監督(松本文男、尾崎正幸)

というわけで今回は、緊急ワープをしたアマテラスは中立地帯へとたどり着き、一時の休息を得る。
そんな時、王国では最高評議会議長が死に、事態は急展開を迎えるって話。
今回は、ほぼオリジナル展開である。
うむ、なかなか面白くなってきた。
まさしく「ターニング・ポイント」といった感じであり、1クール(13話)終了を見据えての区切りであり、多分ここからはアニメオリジナル展開となるようだ。
原作厨房な自分であるが、この展開への評価は高い。
シノンの自分たちの「選んだ道」への迷いや戦いへの苦悩、イリキやレンナの死、おやっさんとの絡み、それぞれがこれまでを踏まえて生きてきている。
どうやらアニメ版は、「原作」を踏まえたうえでの、「アニメ版なりの結論」を出そうとしているようで、非常に興味深い。
今までは、説明不足や描写不足による原作の「デッドコピー」といった流れであり、非常にぶらついた印象しかなかったのだが、どうやらアニメ版最終回を見据えたことでぶらつきがなくなり、照準が定まった感じである。
実のとこ、「原作より先に終わらす」というのは非常に危険な行為でもあり(最近だと「美鳥の空」とか)、原作ファンの大いなる非難を受ける訳ではあるが、もう十分に非難は受けている訳でもあり(笑)、個人的には「原作は原作、アニメはアニメ」という感じで、「アニメ版最終回」を期待したいと思う。
まあそれはそれとして、今回はちょっと作画がヘタレ気味だったなあ・・シノンとおやっさんのチューのシーンぐらい、もっと良い作画が欲しかったよ・・。
で次回は、「サドンデス」・・こりゃやっぱ完全にオリジナルっぽいなあ。


◆SE:08「スターダスト・メモリー(後編)(STARDUST MEMORY)」4(70点)
脚本(富沢義彦)、絵コンテ(渡部高志)、演出(てらまちゆき)、作画監督(川上陽彦、松本好弘)

というわけで今回は、アマテラスはシュウのシェンロンと共に4対2の艦隊戦に突入するって話。
相変わらず一気に詰め込んでるなあ・・まあ、それがゆえに盛り上がりとしてはなかなかではあったが、それゆえにそれぞれの描き込みが甘くなってる部分がある。
今回は、マリアナとの戦闘回避、レイテとの一対一の打撃戦、シェンロン爆散、ショートワープ艦リサとの戦い、「あの人」の正体であるシメイの告白、そして星系内でのワープ敢行・・とこれだけ入れてるからな。
盛りだくさんなので原作よりテンポは良いのではあるが、そのためどれも説明不足描写不足、でもって余韻がないので盛り上がりが平板になっている。
マリアナとの戦闘回避の方法である「クォーターバック・ドロー」とか、シェンロン艦長への想いとか、リサのチクチクショートワープ戦闘とか、ワープによるリサへのワープ干渉とか、アレじゃちょっとわからないよねえ。
とはいえ、モニター映像を使ってのわかりやすい表現とか、川井憲次の格好良い音楽とかで、そこそこは盛り上げてくれてはいたのは、評価はできる。
各所のSFチックなオリジナルオペレートセリフとかもね。
しっかし、もうちょっと尺と間をを使って描き込めばもっと盛り上がるものを・・どうか考えても急ぎ過ぎなんだよな、アニメ版は。
この作品は、広大な宇宙空間を使った「宇宙戦闘」にあるわけなのだが、生かし切ってるとはお世辞にもいえないからな・・原作好きとしては「残念」の一言に尽きるな。
で次回は、「ターニングポイント」・・原作にはないサブタイトルだな、オリジナルかな?


◆SE:07「スターダスト・メモリー(前編)(STARDUST MEMORY)」3(60点)
脚本(富沢義彦)、絵コンテ(渡部高志)、演出(清水一伸)、作画監督(谷川政輝、福島喜晴)

というわけで今回は、レンナの葬式が終わり、アマテラスは王国の戦闘艦4隻と戦うこととなり、シノンは戦闘シミュレーションを繰り返すって話。
「決戦前夜」という風情のある、いわば次の話への前ふり話。
基本的にはほぼ原作どおりの展開でもあるためか、盛り上がりとしてはあるのだが、やはりいつも通りに地味で淡々とした演出作画によりいまいち盛り上がりに欠けるのは否めない。
作画も止め絵などが多くて動きがなくセリフでのみの説明でもあるんで、「静」の中の「動」が感じられないんだよね。
この辺、ガイナックス(主にエヴァだけど)とかはこういう盛り上げ上手かったんだよなあ。
まあそれはともかく、次回への期待はできる感じではあった・・個人的には「アレ」がどんな感じで映像として見せてくれるかは楽しみではあるのだが、あまり期待はしないでおくのが吉であろう(笑)
で、今回のアニメオリナル描写ではあるが、レンナの死に伴い気負うシノンとかはなかなか良かったが、他のクルーへの描写が少ないのはちと残念・・特にアキホ。
でも、原作にはなかったおやっさんとの絡みはかなり良い雰囲気を作り上げていて、これはかなり評価できた。
で次回は、ついにや艦隊戦である・・頼みますよ。


◆SE:06「グレート・エスケープ(後編)(GREAT ESCAPE)」3(60点)
脚本(富沢義彦)、絵コンテ(渡部高志)、演出(浅見松雄)、作画監督(沖田篤志、尾崎正幸)

うわあ!、レンナが死んじまったよ!、マジですか!?
というわけで今回は、王国からの宣戦布告を受けクーデター軍が戦うシュウで、シノン達はそれぞれアマテラスへの帰還のため動くって話。
なんか、結構話を変えて来たなあ・・ちなみに、原作だとレンナは死なないし、シノン達も軍事基地ではなく砂漠の塩湖でランデブーだったりする。
レンナの死はまあおいとくとして、軍事基地からレポートして脱出ってのはちと無茶すぎる感じだったな。
確かに、原作だとあっさり気味に脱出するんで盛り上げとしてそういう風にしたんだろうけど、ちと強引だな。
「グレート・エスケープ」というサブタイトルから、映画「大脱走」風に、「穴掘り」やら「バイクジャンプ」を入れたんだろうけど、これもちとネタとしてはやり過ぎな感じなところ。
あと、自分としても楽しみにしていた、レンナ最大の見せ場である無重力空間を利用した「宇宙撃ち」のシーンも、これまたあっさりカット。
軍事基地うんぬんより、こっちに力を入れて欲しかったところなのだが・・。
シノン達のシャトルの脱出も、軍事基地うんぬんでなくて空軍と絡めてやったら十分に盛り上がる内容だとは思うのだが・・。
で、原作との最大の差異である「レンナの死」ではあるが、個人的には盛り上がりとしては悪くないと思う。
とはいえ、キスカとリオのキスもそうなのだが、キャラの描き込みや掘り下げがいまいち薄いんで唐突感があり、盛り上がりとしていまいち欠けるのは否めないところである。
まあとりあえず、これでかなりアニメオリジナルな感じにはなって来てるので、その辺どう転がしてくれるかは楽しみなところではある。
で次回は、スターダスト・メモリー前編・・さあ、艦隊戦ですよ!


◆SE:05「グレートエスケープ(前編)(GREAT ESCAPE)」3(60点)
脚本(富沢義彦)、絵コンテ(渡部高志)、演出(雄谷将仁、高島大輔)、作画監督(阿野幸男、福島喜晴)、補佐(浅野勝也)

というわけで今回は、アマテラスは惑星国家シュウへと補給のため立ち寄るが、そのシュウに王国が宣戦布告をするって話。
やっぱり相変わらず展開が早いなあ・・「溜め」がないんで、非常に展開が唐突に感じる。
1クールらしいんで仕方ないとはいえ、なんとももったいない。
とはいえ、まあそこそこのバランスでの出来ではあり、まあまあ面白くはあった。
「大脱出」となる後半に期待したい所である。
しかしやっぱり、「生理用品」ネタも「ファーストコンサート」ネタもなかったね。
そういう原作にある「軟派」なイベントは全部はしょり、あくまでシリアスに「硬派」にアニメ版は行くようである。
しかし「タレント扱い」ってシノンが言うように、そういう「軟派」なイベントも、「報道されながら戦争をする」というこの作品のギミックへのアンサーだったりするので、ないとその辺りが希薄になってる感じがあるな、やはり。
CGでの通販番組に勝手に使われてのシノンの、「使ってないし〜!」というのは笑えて良かったが。
あと、やはりアキホの声が榎本の声で張りが出てるせいか、アキホとレンナの会話は硬軟の面白みが出ていて、あれはやはり良いね・・榎本GJ!(笑)
で次回は、グレート・エスケープの後編。


◆SE:04「ファイナル・アンサー(FINAL ANSWER)」4(70点)
脚本(富沢義彦)、絵コンテ(渡部高志)、演出(上田繁)、作画監督(徳永奈緒、谷川政輝、尾崎正幸、川上陽彦)

最初に断っておきますが、「ファイナルアンサー」は前回の話であり、今回のことではありません(笑)
というわけで今回は、潜航艦アブキールの宣戦布告を受けるアマテラスって話。
今回は、戦闘のみに絞った話でもあり、バランスも良く、なかなかに面白かった。
「ウォーリーを探せ!」的な超地味戦闘なわけではあるが、まあこの辺の地味戦闘が原作の売りでもあるしな(笑)
「サンリの愛のために!」とみんなで気合をいれるとことか、プラズマキャノンによる射撃とかも、実は原作だとあっさり流してあるので、アニメ版はちゃんと描写してアップの作画なんかに気合いも入れてたのもポイント高し。
「都会のアリさん温泉好きで、田舎のアリさんサウナ好き」
という能登麻美子演じるサンリの萌えセリフもオリジナルであり、今回はアニメのオリジナルな描写が光る回だったな。
原作だといまいち影の薄いアキホも、榎本温子の声により「ボケ度」がアップしていていい感じ。
これぐらいのバランスだと結構悪くないんだけどな・・つうか、これで既に2巻まで終了。
1巻2話ペースはいくらなんでも早すぎるなあ・・むう。
で次回は、グレート・エスケープ前編。


◆SE:03「コールフロム・ホーム(CALL FROM HOME)」3(50点)
脚本(富沢義彦)、絵コンテ(渡部高志)、演出(ながはまのりひこ)、作画監督(和田崇、谷川政輝、福島喜晴、沖田篤志)

というわけで今回は、戦死者が出てて動揺が広がるアマテラスの元へ、サンリを迎えに父親がやって来るって話。
相変わらず展開が早いなあ・・この話だけで第2巻の半分ほどやっちゃってるよ。
戦死者が出て艦内に動揺が広がりっていうオリジナル展開は良いとは思うのだが、原作にある背景描写やそれぞれのキャラの心理描写などがすっ飛ばしてあるんで、サンリの告白により自分たちがその「若さ」によって艦に残ったという理由づけが唐突になってるな。
なにより2話にあるべき「水着シーン」もそうなんだが、サンリの葛藤描写とサービスシーン描写となるべき原作にあった「セメントプロレス(笑)」がないんで、サンリの告白も唐突な印象となっている・・「能登かわいいよ能登」な能登麻美子が演じる告白は結構良かったけども。
なんつうか、「ワンクッション」がないんで、やっぱ展開が早くてまるでダイジェストみたいになってるな、これ。
前半の船外作業での太陽フレアの爆発からの脱出も、原作だと宇宙嵐到達前にギリギリ艦にタカイ達は戻ってるのだが、その辺も上手く描写できてない。
今回は作画もバラつきが多く、いつも以上に止め絵構成でもありテンポもいまいちだったし。
原作厨房丸だしなのはあんま好きではないのだが、やはりもっと丁寧に展開や描写を積み重ねて欲しいところである。
で次回は、ファイナルアンサー・・って、原作だと「フイァナルアンサー」は今回のことなんだけど、おいおい(苦笑)


◆SE:02「トラファルガー・クライシス(TRAFALGAR CRISIS)」4(65点)
脚本(富沢義彦)、絵コンテ(渡部高志)、演出(清水一伸)、レイアウト(松田宗一郎)、作画監督(阿野幸男)、総作画監督(和田崇、田中基樹)

というわけで今回は、間宮元総理を迎えたアマテラスは亡命国家を名乗り、追撃する王国の戦闘艦と対決するって話。
ん、今回はなかなか良い感じにまとめてきたな。
原作とは違うアニメオリジナルの展開で(戦死者の話はもっと後)、亡命国家になるくだりや、銀河ネットに放送しながらの戦い、戦死者が出ることでの孤独な戦争をすることの不安、なんかが描かれておりバランスはなかなか良かった。
前回いくつかあった疑問へのフォローやアンサーも色々用意もされていたしね。
宇宙戦闘も、凝った映像などでアシストしてわかりやすく描かれてもいて、なかなか面白かった。
とはいえ、戦闘中での船外作業しながらの修理への危機感とか、加速してるのに作業員が艦から「置いて行かれる」ことがないとかの不満点もあった。
あと、「敵艦の音を拾う」とかいう意味不明なセリフとか。
実はこの辺は原作にはないシチュエーションでもあり、オリジナルなとこでの「甘さ」がちょっとあるな・・良いとこもあるんだが。
「無重力描写」も、ただプカプカ浮いてるだけな感じがあって、どうにも格好悪いし。
あと、どうも前回より作画が微妙になって「止め絵」が多くてちと演出的テンポも悪く、クライマックスでの盛り上がりがいまいちな感があったな。
もうちょっとのテンポの良さが欲しいところ。
それにしても、レーザーが宇宙空間で「光跡」を描くのは絵として許すとしても、「リボルバー」の排莢シーンは納得がいか〜ん!(笑)
OPはそれっぽい感じだから、楽しみにしてたのにい。
やはり、ちょい「ビジュアル」的迫力に欠けるとこがあるなあ。
あと、今回からOPも登場・・KOTOKOの歌う歌は良い感じだけど、絵としてはまあまあといった感じか。
で次回は、サンリが大変なことに。


◆SE:01「カウント・ダウン(COUNT DOWN)」3(60点)
脚本(富沢義彦)、絵コンテ(渡部高志)、演出(浅見松雄)、作画監督(和田崇)、レイアウト(松田宗一郎)、総作画監督(和田崇、田中基樹)

というわけで、電撃文庫の水野良原作による「スターシップ・オペレーターズ」がアニメ化。
「ロードス島戦記」の水野良らしい、「ガンダム」や「リヴァイアス」のような「青春群像」「SF描写」「戦略戦術」「権謀術中」のある原作は自分も好きで、既刊は全部読んでます。
で、スタッフは、シリーズ構成は富沢義彦、SFコーディネーターはタカノシンゴ、キャラクターデザインは松本文男、メカデザインは山根公利、監督は渡部高志、アニメ制作はJCスタッフという構成。
今回は、西暦2300年、地球をはるか1500光年離れたヘンリエッタ星域で強大な軍事国家「王国」を打倒するため、惑星国家キビの防衛大学生が自由護衛艦アマテラスを使い戦いを挑むって話。
う〜ん、まあまあかな。
原作読んでて設定もすべて知ってる自分にとっては、「何がどうなってるか」はよくわかるのだが、知らない人にはわかりにくいだろうな、これ(苦笑)
1話に「戦闘」を持って来るために「流れ」を優先して作ってるので展開が早く、学生たちが降伏した自国に代わって蜂起して、銀河ネットをスポンサーに戦闘艦を買い取り、「王国」の戦闘艦と戦うってのを1話でやってるので(原作だと3回分)、大元の「流れ」はわかるけど、細かい流れがわからないな。
「スタートレック」とかの1時間ドラマ枠みたいのなら、きっちりバランス良く作れたのだろうが、細かい背景描写がないのでわかりにくい・・2話は欲しかったところ。
原作だと第1回は、地球の視聴者が「スターシップチャンネル」を見るところから始まり、そして「工廠プレペザ」との戦いの後、時間をさかのぼって士官候補生達の蜂起のシーンになるからね・・それでも良かった気がする。
この辺、原作の小説だと細かい解説や説明が入るので「何がどうなってるか」・・例えば惑星国家と軍事を切り離そうとする「王国」の戦略とか、「量子共鳴通信」による全世界規模の情報ネットワークとか、兵器が高価になっていて辺境の惑星国家だと戦闘艦は数機しか保有できない、そのため戦闘艦の戦いは一対一の戦いになるとか・・がわかるのだが、「ベタ」にアニメ化してるこれだとその辺り全然わからない。
小説の「SF」や「ファンタジー」とかの「設定もん」をアニメ化する時の、「文章」を「映像」にする時の難しさだな。
下手に長々とした「解説」「説明」とか入れても、流れがダレるしねえ。
その辺、小説などは一度咀嚼して「アニメ」として再構成する必要があるんだよね・・例え原作と違っても。
とはいえ、無重力状態などを描く細かいSF的ギミック演出とか、凝ったインターフェイスの描写とかはきちっと描かれていて、実のとこ「映像的」には原作にかなり忠実ではあるんだよね。
キャラクターの方も、今回は「顔だし」だけではあるが、原作よりもちゃんとそれぞれの出番も与えていて、それぞれのキャラの伏線も張られていたので、キャラ立ちは期待できるかもしれない。
なにより、この頃売り出し中の新人声優さんが豪華共演してるので、その筋の人には嬉しいだろうし。
とりあえず、次回辺りにもうちょっと説明描写が入る事を望む。
で次回は、いきなり突撃駆逐艦トラファルガーとの戦いですか(苦笑)
なんか1クールの噂もあるんだけど・・このまま駆け足のまま終わるのかな?>

補記

第一艦橋(統合管制)
(艦長)神崎キスカ・小尾元政
1(艦長補佐)香月シノン・ 伊藤静 
2(主任通信員)氷坂アレイ・ 浅野真澄 
3(主任観測員)秋里ミユリ・ 渡辺明乃

>第二艦橋(射撃管制)
(副艦長・第二艦橋射撃管制砲術長)桐生タカイ・加藤将之
4(射撃管制員)若菜サンリ・ 能登麻美子 
5(遠距離防御管制)神谷イマリ・ 甲斐田裕子
6(近接防御管制)七瀬ユキノ・ 新井里美 

>第三艦橋(航宙管制)
(副艦長・第三艦橋航行管制)三上シント・坪井智浩
7(第三艦橋副航宙士)麻耶アキホ・ 榎本温子 
8(浮遊物監視員)里美レンナ・ 浅川悠 
9(星間気象観測員)間宮リオ・ 川澄綾子 

>その他
(研修医)篠原ミナセ
(補給長)荻野セイ・清水香里
(機関長)榊原コウキ・川田紳司
(技術士官)結城シメイ・入野自由
(元総理大臣)間宮タツマ有本欽隆

>スターシップチャンネル2300
(プロデューサー&ディレクター)ピータースパイクス・ 志村知幸
(レポーター)ディータ・ミルコフ:生天目仁美
(放送作家)トニー・ガリアーニ


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