◆涼宮ハルヒの憂鬱

「ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上」。
天上天下唯我独尊超ポジティブワガママ娘のハルヒに振り回されるキョンとSOS団が繰り広げる、ビミョーに非日常学園ストーリー!
>アニメ公式サイト
 http://www.haruhi.tv/

>まとめサイト
 http://haruhi.sonnabakana.com/

>キャスト
 涼宮ハルヒ:平野綾       鶴屋さん:松岡由貴
 キョン:杉田智和          谷口 :白石稔
 長門有希:茅原実里      キョンの妹:あおきさやか
 朝比奈みくる:後藤邑子     シャミセン:緒方賢一
 古泉一樹:小野大輔       朝倉涼子:桑谷夏子

>主題歌
 OP「冒険でしょでしょ?」 2006年4月26日発売
  歌:平野 綾 / 作詞:畑 亜貴 / 作曲:冨田暁子 / 編曲:藤田淳平
 ED「ハレ晴レユカイ」 2006年5月10日発売
  歌:平野 綾/茅原実里/後藤邑子 / 作詞:畑 亜貴 / 作曲:田代智一 / 編曲:安藤高弘

>スタッフ
 原作・構成協力:谷川流
 原作イラスト・キャラクター原案:いとうのいぢ
 監督:石原立也
 超監督:涼宮ハルヒ
 シリーズ演出:山本寛
 キャラクターデザイン:池田晶子
 シリーズ構成:涼宮ハルヒと愉快な仲間たち
 アニメーション制作:京都アニメーション
  http://www.kyotoanimation.co.jp/
 製作:SOS団


◆第5話「涼宮ハルヒの憂鬱V」3
脚本(山本寛)、絵コンテ・演出(坂本一也)、作画監督(堀口悠紀子)

というわけで今回は、キョンは長門、みくる、古泉の3人に衝撃の告白をされるって話。
1話短編を挟んでのやっとでの本編再開なわけではあるが、やはり1話挟んでの再開のためか、どうにもテンション的に1ランク下がってる感じだなあ・・リアル時間だと2週間開いてるしなあ・・。
そもそも、ライトノベルというのはその構成上「1巻完結」的に起承転結に話が進むことが多く、ほとんどにおいて一気呵成に数時間かけてテンションを保ちつつ読み進んで行くものであるからして、TVアニメのように週でぶつ切りつつ放送していくものとは、ソリが合わないところがあるからな。
特に、この「涼宮ハルヒシリーズ」の1巻である「憂鬱」は・・
「日常」→「亜日常」→「超日常」
という感じに、段階的に物語が進むところが面白かったわけなのだが、前回の「野球話」ネタバレですでに3人の「超日常」を肯定してしまっており、嘘か本当かよくわからない「亜日常」というグレイゾーンをくぐり抜けて至る「超日常」への疾走感が欠落してしまっているからなあ。
原作ファンとしては、「憂鬱」のあの疾走感が好きだっただけに、構成的なものに疑問が・・。
まあ、それはそれとするとして・・今回は、長門(宇宙人)、みくる(未来人)、古泉(超能力者)という、「ハルヒを中心」に動く三者三様の告白合戦が原作どおりにテンポよく描かれ、それ自体はまあ良かった。
でも、それぞれの告白は長セリフがゆえかダイジェスト気味であり、「ワンダー」な部分が損失しまっていて、あの長セリフが好きだった身としてはちと残念だったな。
あと、キョンとカップルになれなかったハルヒがいかにも不満そうな顔をしてる辺りも可愛くて良かった・・EDの「大文字」にしてカッップルを強調する辺りのとこも(笑)
で次回は・・「孤島症候群(前編)」・・また話が飛ぶのか、マジっすか?


◆第4話「涼宮ハルヒの退屈」4
脚本(村元克彦)、絵コンテ・演出(吉岡忍)、作画監督(池田和美、荒谷朋恵)

というわけで今回は、SOS団はハルヒのわがままで草野球の大会に出場することになるって話。
う〜ん、ここにあの「野球話」を入れるのかあ・・それは、どうかなあ・・。
第1話にあの「映画話」を入れるのはネタとして、なによりインパクトとして肯定はできたのだが、流石にこれはちょっとやり過ぎかも。
前回のあの「引き」からはいきなり途切れて疾走感もなくなるし、展開もわけわからなくなるし、なにより色々ネタばれになってるからなあ。
確かにこの話は、原作では「憂鬱」以前に発表されたものではあるのだが、「憂鬱」以降に見た方が面白くなるし、ここに入れる意味がわからんな・・。
長編と短編を交ぜつつ、「憂鬱」のラストを最後に持って来なければならないがゆえの苦肉の策なんかもしれないが・・あまり旨くないかと。
まあそれはそれとするとして・・今回はなかなかに面白くはあった。
この「野球話」は短編の中でもテンポがよく勢いがある話であり、今回はそれをなかなかにテンポ良く表現していて、原作の再現率も高く、楽しかった。
ハルヒという「わがままな〇〇」を中心にしての、SOS団が巻き起こすこの学園ドタバタこそが「涼宮ハルヒシリーズ」の真骨頂ではあるからな。
で次回は、どうやら「実質的に」3話ということで、前回の続きである。
無駄にややこしいのね・・。


◆第3話「涼宮ハルヒの憂鬱U」3
脚本(山本寛)、絵コンテ・演出(北之原孝将)、作画監督(米田光良)

というわけで今回は、ハルヒはSOS団の活動を開始するって話。
う〜ん、流石に3話目となると若干クオリティがダウンしはじめ、今までに比べるとちとテンポが悪い感じだったかな。
ハルヒの傍若無人な怒涛の振る舞いと、そして長門の衝撃の告白というダブルパンチはなかなかに派手ではあったが、ちと今までよりは弱い内容になっていたかも。
しかし、映像で見るとハルヒのあの怒涛傍若無人ぶりはやはり凄いなあ(笑)
あのハルヒのわがままぶりと、そしてちょっとSFテイスト溢れる内容は人を選ぶし、この辺から視聴者がふるいにかけられる感じになるかも。
あと、やはり小説だとキョンのモノローグによってじっくりと進む感じがあるのだが、アニメはテンポよくサクっと進むので、ちと展開が早くなってる感じがある。
原作は、「日常」から「非日常」へと徐々に切り替わって行く感じが抜群に良かったところもあり、長門の告白での引きは面白かったが、もう1話ほど「日常」話を挿入してもよかったかもしれない。
一気呵成の流れで読む小説と、1話1話で話を区切りながら進むアニメでは、「流れ」というか「呼吸」というかが微妙に違ってくるので、その辺の「バランス」っつうのはなかなかに難しいところだ。
で次回は、涼宮ハルヒの退屈・・野球ネタをもうやるのか。
あの話はかなり面白いけど、アレがあってこそ映える話だし、どういう風にするんだろなあ。


◆第2話「涼宮ハルヒの憂鬱T」4(75点)
脚本・絵コンテ・演出(石原立也)、作画監督(池田晶子)

というわけで今回は、高校1年生となったキョン(杉田智和)は、涼宮ハルヒ(平野綾)と出会うって話。
前回は、第1話でいきなり「自主制作映画」を完全再現というトリッキーな作りで話題騒然となったわけではあるが、まあ実際のとこはこっちが真の第1話といえる第2話・・ややこしいな(笑)
ってなわけで、前回はあの英断ぶりで絶賛ではあったわけではあるが、まあこっからは冷静に。
とりあえず今回は、監督である石原立也自らの脚本絵コンテ演出により統一感の取れた画面作りとなっていて、原作の初盤をグっとテンポアップさせて勢いよく作ってあって、涼宮ハルヒという強引極まりない「奇人変人」をこれでもかとかっちり描き込んでいてなかなかに面白かった。
原作の面白さの半分を支えていると言っても過言ではないキョンのモノローグもきちんとと再現されており、原作イラストであるいとうのいぢの絵の再現率も高く、原作を映像へと落とし込む再現率はファンなら納得の出来栄えであった。
あとは、今後原作の「どこまで」をやるかが気になるとこではあるんだよなあ・・。
2クールなら「消失」までが一番美しい形ではないかと思うのだが、1クールなら「溜息」までが妥当なところであろうか?
まあとりあえず、原作ファンならかなり期待できそうなアニメにはなりそうである。
あと前回は小さい画面だったEDが、今回はちゃんと大きい画面となっていてよかった。
改めてみると、ホントちゃんと動いていていいね、歌のテンポもいいし・・まあ、長門はあんな風に踊らない気もするが(笑)
で次回は、SOS団暴走。


◆第1話「朝比奈ミクルの冒険 Episode00」5(100点!)
脚本・絵コンテ・演出(山本寛)、演出補佐(渡邊政治)、作画監督(門脇聡)

というわけで、角川スニーカー文庫の谷川流の「涼宮ハルヒの憂鬱」がついにアニメ化。
自分は原作の方は既読です、っていうか大好きです。
で、スタッフは・・アニメ制作は京都アニメーション、原作・構成協力は谷川流、原作イラスト・キャラクター原案はいとうのいぢ、シリーズ構成は涼宮ハルヒと愉快な仲間たち、キャラクターデザイン・総作画監督は池田晶子、超編集は重村健吾(キョン)、シリーズ演出は山本寛、監督は石原立也、超監督は涼宮ハルヒ・・といった構成、多分(笑)
で今回は、未来から来た戦うウエイトレスである朝比奈ミクルは、古泉イツキと地球の平和を守るために日夜戦い続けるって話。
・・・・・・いやあ、死ぬほどワロタ。
ネットでの情報により知ってはいたのだが、まさか第1話にあの「朝比奈ミクルの冒険」を持ってくる「暴挙」で挑んでくるとは思いもよりませんでした。
しかもあの超監督・涼宮ハルヒによる超映画を、完全再現!・・つうか、するか普通!?・・イカれてやがるぜ。
ってな感じで、原作既読者的には爆笑必死の内容で、原作ファンの自分はガッチリハートを掴まれてしまいました(笑)
いやあ、アレを本当に映像で見れる日が来るなんて、感無量だ・・。
ホントに、びっくりするほど「超映画」だったのなあ・・(笑)
しかし、原作を知らない未読者的には、かなり置いてきぼりな内容でもあり、かなり賛否は別れそうな内容でもあった。
まあでも、京アニこと「京都アニメーション」は今やブランド力はあるし、原作ファンなどからは絶賛の嵐が飛び交いそうな感じでもあるし、コレが「通常」だとは普通思わないだろうから、「インパクト」という点においては最も効果的であったとは思う。
それにしても、流石京都アニメーションというべきか、1話にコレを持ってくる英断ぶりも凄いが、なにげに原作再現率も非常に高く、シリーズ演出の山本寛による「脚本・絵コンテ・演出」という統一感の元に、「無駄」に技術力と労力を使っての演出作画力による「自主制作映画」というものの再現率もなにげに高かった。
「あ〜、自主制作映画ってこんな感じだよねえ」
って思わせる、「自主制作映画のアニメ化」がすげえよくできていた・・つうかアホだなあ(笑)
やっぱ、京都アニメーション・・侮れないとこだぜ。
でまあ、原作知らない方にはドドっ引きの方もおられようが、まあ2話からはきちんと原作の最初から始まるようでもあり、まあ切るのは2話からでも遅くはないと思われ(笑)
実はこの映画自体色々伏線もふくんでいるんで、話が進んで後から見れば、面白い事実とかも見えてくるしねえ。
そも、この映画自体が「SOS団」の活動というものを、如実に現していたりもするからなあ。
あと、EDのアニメーションは、妙に動きよく楽しくダンスしており、もちっと大きい画面で見たい感じだったな。


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