◆第16話「飛ぶクジラ」(カオスジラーク登場)B
脚本(長谷川圭一)、特技和夫(佐川和夫)、監督(市野龍一)

というわけで今回は、友達に自分の夢を否定された少女あかねの心が産み出した空飛ぶクジラが町に現れるって話。
子供を主役にして話を作るっていうのが、なかなかにコスモスらしい話である。
解決方法も少年の説得だしね。
子供置いてきぼりで、コミュニケーションなしでぶち殺す今のライダーとは対極かもな(爆)
しかしコスモス登場の所であの挿入歌が流れるのはずるいな・・結構感動するよアレは。
で、どうやらカオスヘッダーは人間にも影響を与えるようである。
果たしてカオスヘッダーの正体とは?
で、次回は異次元人登場。


◆第15話「深海の死闘」(ジェルガ登場)B
脚本(大西信介)、特技監督(佐川和夫)、監督(市野龍一)

というわけで今回は、海の怪獣ジェルガを閉じ込めているシールドの修理に向かったムサシとフブキの二人は、カオスヘッダーに取り付かれたジェルガに襲われ危機に陥るって話。
で、今回はムサシとフブキの話。
まあやはり、やり方の違い、主義の違いはあれども思いは同じってことだねえ。
にしても、あの気を失ったまま無意識のままに戦っていたっていうオチはバレバレだったね(笑)
で、あと今回はテックダイバーも出動。
CG発進シーンは、なかなかに綺麗で違和感はないな。
CGのレベルも上がってるよねえ。
にしてもやはりカオスヘッダーは、人間と怪獣の共存共栄を乱そうとする存在なのであろうか。
まあその辺り、今後が楽しみです。
で、次回は空を飛ぶ鯨!


◆第14話「時の娘(後編)」(ワロガ、ガルバス登場)S
脚本(太田愛)特技監督・監督(原田昌樹)

というわけで、時の娘(後編)。
ガルバスを逃がしたアイズは出動停止処分にされて、ガルバスのことは防衛軍に任されることになった。
そしてその事により、町では怪獣保護に対して疑問の声が出始める。
そんな時に、再びガルバスが現れ、エネルギープラントへと向かい始めるって話。
ティガの「GUTSよ宇宙へ」と同じく、人類の宇宙進出を阻止するためにワロガは現れたのかと思っていたが、意外や意外、今回はコスモス最大のテーマである「怪獣保護」へと肉薄するものであった。
少し拍子抜けはしたが、こちらのテーマに昇華させたのは良い。
それに人類に「怪獣保護」への懐疑心を投げかけるのが目的かもしれないというのは、あくまで推論に過ぎず、ワロガ自体は一言もしゃべらずにいることで、ワロガの目的の不明瞭さや不気味さを出しているのが良いね。
で、今回の見せ場は何と言っても、やはりムサシとレニのやり取りであろう。
ここまでは触れてこなかった、「怪獣保護」の難しさとそのリスクなどが描かれていたのが良いね。
それを時の娘であるジェルミナ3と絡めての、「夢物語」の話がいい。
そしてムサシとレニの最後の別れの情感のこもりっぷりが素晴らしい。
そしてそのまま静かに戦いと移行し、夜の闇の中静かにピアノの曲が流れる中、戦闘もロングで写されて、ワロガはテレポートを主体とした動きでの静かで美しい戦いが良いねえ。
で、静かに回想のあるエンディングへと入り、「レニ、僕は夢を継いで行く。人間と怪獣とこの星を守る夢だ」で閉めるのがまた上手い。
前後編の名に恥じない、間違いなく傑作話であった。
で、次回は深海での死闘。


◆第13話「時の娘(前編)」(ワロガ、ガルバス登場)A
脚本(太田愛)特技監督・監督(原田昌樹)

というわけで今回は、コスモス初の前後編。
人類初の居住型宇宙ステーション・ジェルミナス3が完成した夜に、謎の宇宙生命体ワロガに追われる女性レニを助けるムサシ。
しかしレニは4年前のジェルミナス3の事故で死んでいて、その頭に埋め込まれたバイオチップによって生きていることがわかる。
彼女は実は、ワロガに操られた操り人形であったのだって話。
問答無用で面白い話である。
前後編といえば、ティガの傑作話である小中千昭脚本による「GUTSよ宇宙へ」を思い出す。
あれも宇宙へと進出しようとする人類を阻止する何物かの話であった。
で、今回はそのティガのスタッフだった太田愛、原田昌樹によるもので、もうドキドキする展開である。
ティガでは、宇宙へと進出する人類の文明と未来に対する肯定的ビジョンが素晴らしかったが、果たしてコスモスではどのような答えを出してくれるのか、非常に楽しみである。
というわけで、次回は時の娘(後編)。
どうするムサシ!


◆第12話「生命の輝き」(イフェメラ登場)
脚本(武上純希)、特技監督・監督(北浦嗣巳)

というわけで今回は、まるでカゲロウのように一日の命しかない怪獣イフェメラの話。
そのイフェメラと幼いころに死んだ風吹の妹さやかの幽霊(?)が絡んでくる話で、まあそこそこ面白かった。
どうも「泣かせよう」みたいなムードと、オーバーアクション気味の演技がちょっと萎えたんだよねえ。
いやまあそれがコスモス的な作りではあるんだけどね。
子供にわかりやすく作ってるからね。
しかし、やはりコスモスは笑いと泣かせのコンビネーションだな。
で、次回はコスモス初の前後編。
人類初の居住型宇宙ステーションが完成した夜、謎の宇宙生命体に追われる女性を助けるって話。


◆第11話「動け!怪獣」(ムードン登場)
脚本(西園悟)、特技監督・監督(北浦嗣巳)

貧相な夏休みイメージ・・。
というわけで今回は、工事現場に現れて動かない怪獣ムードンを、みんなで色々考えておびきだすって話。
いやおもろい、笑た、最高!
今回のでコスモスが見えました。
紛れも無くタロウですね・・明るく楽しいウルトラマン。
ウルトラの一時代を気づいたタロウをウルトラマンと認められない人は、見ない方が賢明だね。
ストレス溜まりますよ(爆)
で、今回は夏休みを巡って繰り広げられる様々な作戦、
「初めの一歩大作戦」「猫じゃらし大作戦」「ハーメルンの笛吹き作戦」「食い物大作戦(仮称)」が笑えました。
で、笑わせながらも、ラストは「子を想う親の想い」で落とす所が泣かします。
あのハリボテがCGで実体化するのも綺麗でしたしねえ。
しかしなんでもありだな、コスモスの癒し光線。
ムサシの最後のセリフ、「たまには家にでも帰ろかなあ」も上手いです。
ラストのラストにはりぼて怪獣を鳴かすのも上手いですしねえ。
そいや、今回の脚本はコレクターユイで活躍した西園悟さんであった。
流石、笑いと泣かせのツボが上手いなあ。
で、次回は風吹隊員の話のようである。
しかも防衛軍との対立もありそうだし。
「あなたは一日を賢明に生きていますか」ですか・・これは面白そう、大期待である。


◆第10話「青銅の魔神」(ゲシュート登場)
脚本(大西信介)、特技監督(佐川和夫)、監督(根本実樹)

というわけで今回は、古代人の遺跡後から出土した青銅の像がひとりでに動きだし、人々のストレスを吸収して暴れだすって話。
癒し系ウルトラマンであるコスモスにはふさわしい話ですな。
コスモス、ガオレンジャーのごとく独自の馬鹿っぽさを出していて、これはこれでいい感じです。
で、今回の敵はストレス。
古代人もストレスがあったんですねえ。
やはりストレスは溜めてはいかんです、色んな方法で発散しましょう、ってことでした。
あと今回は、香港映画のような組み手を見せてくれた鳥拳法のコスモスも良かったです。
というわけで、頑張れ、ウルトラマン=タロウ=コスモス!
で、次回はムードン保護のための珍作戦。
馬鹿&泣かせだよな、コスモスは。


◆第9話「森の友だち」(ヤマワラワ登場)
脚本(武上純希)、特技監督・監督(原田昌樹)

というわけで今回は、少年とヤマワラワの話。
やはりコスモスは、子供が中心に作られているねえ。
まあ純粋だった子供の時の心は忘れてはいけないってことだね。
しかし、ヤマワラワなぜにドレッドヘアー。
あと、何げに映画の話が振られていたのが良いね。
で、次回は青銅の魔神のために人々が争い始め、ついにはコスモスとも戦うらしい。


◆第8話「乙女の眠り」(インキュラス登場)
脚本(川上英幸)、特技監督(八木毅)、監督(小中和哉)

カエルの騎士か・・T&T・・。
というわけで今回は、別次元から人々の夢の中に侵略し、人々を夢の中に閉じ込める怪獣インキュラス登場。
でもってアヤノ隊員の話でもある。
どうやら幼い頃の失恋と思い出が、アヤノ隊員がEYESに入った要因のようである。
それにしても、前田・・お前。
でまあ、今回のはお約束の「夢の中へ!」ネタだったのだが、何つうか夢の世界ならではの工夫がもうちっと欲しかったかな。
まあ、敵が何だったのか分からないっていうのは良かったけどね。
うむ、少しづつキャラ話も進んでるな。
で、次回は妖怪ヤマワラワ登場。


◆第7話「空からのプレゼント」(ガモラン、ミーニン登場)
脚本(武上純希)、特技監督(八木毅)、監督(小中和哉)

アイズ、不用意すぎ。
というわけで今回は、宇宙から地球の文明を滅ぼすためにやってきたガモランとミーニン登場。
っていうか、ガラモンとピグモンだね。
で今回の、その惑星の文明レベルを調べて、その文明がその機械などを破壊などすることができたならその惑星の文明を消滅させるっていうのは、故・星新一のショート・ショートとかでお約束の展開であるな。
横山光輝のマーズの神体とかも思い出すね。
とまあ、ヴォイジャーのパイオニア計画が出てきたり、2体の怪獣がガラモンとピグモンだったり、ミーニンがちょっとETだったりミニラだったりと、今回はなんとなく引用オンパレードな雰囲気があった。
そのため、なんか評価しにくいって感じではあるな。
それにしてもアイズ、不用意過ぎである(笑)
確か前のウルトラマンティガのカプセルとかもそうだったのだが、ああいう限りなく怪しい物体を、何のプロテクトもされてないような部屋で不用意に開けるんじゃない!
バイオハザードが起きたらどうするんだ・・と一応ツッコんでおく(笑)
あと、基本的にウルトラは、怪獣プロレスをきちんとしてくれるのでいいね。
鳥拳法はまだ慣れないけど(笑)
まあ一応子供向けに作られていて、良いのではないのであろうか。
そいや今回の脚本は、今ガオレンジャーでスチャラカぶりを大発揮している武上純希さんであった。
コスモスには結構ぴったりの人材かもな。
あと、監督の小中和哉さんって、脚本家の小中千昭さんの弟だったかな?
で次回は、謎のオーロラにより人々が眠るって話。


◆第6話「怪獣一本釣り」(モブルドン登場)
脚本(増田貴彦)、特技監督(村石宏實)、監督(市野龍一)

というわけで今回は、地底怪獣モグルドン(ださ)を、怪獣一本釣り作戦で釣り上げるドイガキ隊員って話。
う〜ん、タロウだなあ。
まあ、ズバッと光線でぶち殺しの爽快感には欠ける気はするけども、こういう明るく楽しく、おとぼけな子供向けのウルトラマンもまあいいんではないであろうか。
マニアな人達には辛いだろけどね、ガオレンジャーと同じく。
まあそのうち、月星人とモチでもついてくれることでしょう(笑)
で、次回はガモラン登場。
っていうかガラモンですな。


◆第5話「蛍の復讐」(カオスバグ登場)
脚本(川上英幸)、特技監督(村石宏實)、監督(市野龍一)

というわけで今回は、フブキ隊員の話で。
不法投棄されたゴミにカオスヘッダーが取り付いて暴れるのであった。
しかし、ノーマル怪獣には優しいのに、カオス怪獣には容赦ないのな。
その辺りの「差」を上手く描いて欲しいんだけどねえ。
不法投棄ネタも、結局上手く生かせてない気もするしな。
「カオスヘッダーは本当に悪かったんだろうか、本当に悪いのは人間じゃないのか?」
ぐらいやってくれてもいいんだけどなあ。
まあ、風刺臭くてうざくはあるんだけど、そのぐらいやるのがウルトラっぽくていいしな。
で、今回そういうこと言うべきフブキも、いつもは怪獣の気持ちをわかろうとするムサシも、
なぜかカオスヘッダーになると感覚鈍るからなあ。
まあ、カオスヘッダー=悪なのだから仕方ないんだろうけど。
カオスヘッダーが絡むと、どうも話が今一歩なんだよなあ。
で、次回はドイガキ隊員の話。


◆第4話「落ちてきたロボット」(イゴマス登場)
脚本(川上英幸)、特技監督・監督(原田昌樹)

というわけで今回は、宇宙人のおもちゃのロボットが落ちてくるって話。
うむ、いきなりほのぼの系泣かせ話か。
やはりコスモスは、昭和だとタロウ、平成だとダイナに近いな。
ちょっとマニア向けな作りになってしまった平成ウルトラや、今のライダー(クウガ、アギト)とは違う方向で、
戦隊もののガオレンジャーのように、子供たちのために作って行こうって感じなんだね。
まあ、それもいいであろう・・マニア的には物足りないものがあるけどね。
で、今回は自分が廃棄処分にされた事を知った宇宙人のおもちゃイゴマスが大暴れして、
それをコスモスが青の力で小さくして解決するんだけど、まあそこまでは普通だなと思っていた。
でも、次の眼鏡の子供の「僕が勉強してイゴマスの電池を作るよ!」「そしたら僕たちの子供に遊ばせればいい!」で、なぜか泣く(笑)
う〜ん、なんかこういう未来のために頑張ろうとする子供って好きなんだよねえ。
まあ、子供的な刹那的な発想なだけかもしれないけど。
できれば、この事が切っ掛けで彼が立派な科学者になって、イゴマスの電池を将来作ってあげれるようになれるといいなあ、いやマジで。
というわけで、あくまで子供向けに作られているウルトラマンも、やはり悪くない。
強さで「倒す」だけではなく、優しさで「癒す」っていうのも良いしね。
まあ、これからも頑張っていただきたい。
で、次回は久々にカオスヘッダー登場。
そしてふぶき隊員の話らしい。


◆第3話「飛べ!ムサシ」(スピットル登場)
脚本(長谷川圭一)、特技監督(佐川和夫)、監督(根本実樹)

というわけで今回は、調子に乗って身勝手な行動を取ったために怪獣捕獲作戦を失敗させてしまうムサシって話。
調子に乗って失敗するムサシ、でもって反省して成功するムサシというお約束な展開ではあったが、
なかなかに丁寧に、怪獣スピットルの行動の調査、予測なんかの描写をやっているのが良かった。
残念なのは、ウルトラシリーズはなんでもそうだが、
ウルトラマンを出さなければいけないために、ウルトラマンがいないと作戦が成功しないってことだろうな。
まあ仕方がないよな。
で、どうやらカオスヘッダーは毎回出てくるわけではないようである。
うむ、その方がいいな。
しかしカオスヘッダーは容赦なしで抹殺のようなので、その辺の理由付けはして欲しい所ではあるな。
こういう怪獣を保護するという新機軸な展開はいいと思うからね。
ようは、「優しさ」(青)と「強さ」(赤)のバランスなんだよねえ。
善と悪の判断の基準が欲しいんだよね。
で、次回は宇宙人のハイテクおもちゃ、イゴマス登場。
ロボットも怪獣に入るのだろうか、やっぱ。


◆第2話「カオスヘッダーの影」(ゴルメデ、カオスゴルメデ登場)
脚本(大西信介)、特技監督(佐川和夫)、監督(北浦嗣巳)

第1回見逃したから、話がちょっとわからん。
というわけで、新ウルトラシリーズであるウルトラマンコスモスの第2回。
今回は、アイズに入隊したムサシが初出動で、現実との狭間で揺れるって話。
なんつうか、ナウシカみたいだな(笑)
ヤツ、虫笛使うは、光玉使うはだもんなあ(笑)
セリフなんかもナウシカっぽいし。
まあそれはともかくコスモスは、青モードでは「殺さず」で、「癒し光線(仮称)」でカオスヘッダーに操られた怪獣を元に戻し、
赤モードのコロナでは、切れて「抹殺」モードになり、カオスヘッダーを倒すようである。
まあ、わかりやすくて良いね。
で、どうやら地球上での活動時間は3分というのもきっちりウルトラのお約束をついでいるようである。
あと、アイズの駐屯地であるSRCトレジャーベースから発進する時も、これみよがしにワンダバ音楽がかかってたりもしたしな。
まあ、その辺りはウルトラっぽさを出していて良いのではないであろうか。
発進シーン格好良いしね。
で、どうやら光のウイルスことカオスヘッダー(勝手に命名され)は、怪獣を凶暴化させ、
挙句の果てには実体化して暴れまわるようである。
果たしてカオスヘッダーの目的とはなんなのであろうか。
まあ、その辺りは今後明かされることであろう。
でも、全ては「カオスヘッダーのせいだ!」っていう展開はちと避けて欲しいかな。
で、アイズの隊員もなんか色々あるようで、ムサシ君も大変である。
しかし、チームの雰囲気はダイナのスーパガッツに似てるな、あのちょっと頭悪そうな感じとか(笑)
にしても役者さんはまだ慣れていないのかちょっと下手くそかも・・。
まあその辺りは今後に期待するか。
で、流石に特撮などの映像技術はこなれていて、迫力は十分である。
若干デジタル技術が違和感もあったりするが、その辺りはすぐに解消されるであろう。
ティガとかもそうだったからね。
なんといってもやはりガチンコな怪獣プロレスなのが良いしね。
でまあ全体的感想だが、やはりちとムサシ君の「殺さずテイスト」「共存共栄主義」「怪獣は悪くないんだ!」「虫は世界を守ってる(違う)」、
はちと偽善臭くて嫌な感じではあるかな。
やっぱ悪い怪獣をバッタバッタとぶち殺す方が好みだったりするからなあ(爆)
まあでも、平和主義なウルトラマンというのも珍しいので、今後の展開に期待するとするか。
特撮やアクションがかなり良いしね。
で次回は、空中アクションのようである。
そいや、OP・ED良いね。


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