◆気象精霊記


◆1巻「集中豪雨の潰し方」5
原作(清水文化)、イラスト(七瀬葵)、脚本(高山カツヒコ)


というわけで、今更ではあるんだけども、随分前に発売された「気象精霊記」のドラマCDを聴いてみる。
おお、これはなかなかに出来がいい。
原作を手堅くCDドラマナイズしていて、バランスもテンポも非常に良い作りとなっており、キャラの掛け合いも楽しく愉快で、スチャラカな原作の内容をよく現していた。
まるで、映像が目に見えそうなテンポの良さだ。
1章と2章でキャラ紹介なども過不足なく行われ、難しい専門用語なんかにもかっちりと「わかりやすい解説」が入り、これなら知らない人にも逝けそうな感じである。
「気象精霊記」は、SF=サイエンス・フィクション(空想科学)もとい・・SF=サイエンス・ファンタジー(幻想科学)という、「幻想(ファンタジー)を科学(サイエンス)する」という珍しい物語でもあるわけで、こういう解説が入るのは嬉しいな。
なにより、コズエとノーラの掛け合いが楽しいし。
で、声優さん方面であるが、ミリィ役の半場友恵は、ちょっと低いテンションで演じすぎていてちょっと微妙ではあったのだが、ユメミ役の國府田マリ子は予想通りの抜群のハマリぶりであり、素晴らしすぎた。
ユメミのふわふわ天然ぶりがよくでていた・・もしも、アニメ化するなら國府田マリ子は外さないで欲しいとこだなあ。
あとやはり、声で聞く・・
「反撃の2.9x10の18乗ジュ〜〜ル!!!」
の霊光弾の掛け声は迫力満点であり、ミリィvsキャサリンのバトルは面白かった・・途中で「xxに相当します」という解説がセンスオブワンダーもあり、楽しい。
「気象精霊記」は、アニメ化まではあと一歩という状況ではないかと思ってるのだが、もしやるならこのドラマCDをそのまんま映像化してもいけるよなあ・・バランスいいし。
次は、原作1巻の「正しい台風の起こし方」みたいなので、これも聴いてみたいと思う。

>内容
第1章
・前線が五つの低気圧
・宴会開いて誘い出せ
・精霊省ルールの闘い
・ユメミの乾燥術

第2章
・万魔殿からの抗議状
・キャサリンの操作技術
・ユメミとマハルの飲み比べ


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