http://www.herald.co.jp/official/aegis/index.shtml


◆映画「亡国のイージス」3(45点)
監督(阪本順治)、原作(福井晴敏)、脚本(長谷川康夫)


というわけで、「ローレライ」「戦国自衛隊」に引き続く、福井晴敏原作三部作(仮称)の最後「亡国のイージス」
残念ながら、他の二つの映画も、原作の方も未読です。
内容は、国家に反旗をひるがえしたイージス艦副長・宮津二佐(寺尾聰)は、全ミサイルの照準を東京首都圏内にあわせる。
国家への復讐に燃える宮津から艦を取り戻すために、先任伍長・仙石(真田広之)は、過酷な闘いに挑むが……って話。
感想としては、一言で言えば・・つまんなかったです(笑)
なんかもう、設定がトンデモでドラマがグラグダで、説明不足と描写不足のオンパレードでした。
いきなり「ダイス」とか「グソー」とか「アルティメット・プラス」とか、アニメやラノベみたいなトンデモなリアリティ皆無な組織や兵器を出されても、萎える萎える。
もっと質実剛健なイメージがあったもんで、あんなトンデモとは思いませんでした(笑
福井晴敏の作品って、「ファンタジー」っぽいイメージはあったけど、コレもそうとは思わなかった。
まあ、その辺我慢したとしても、それぞれの設定やら人物の背景などがわかりづらく、それぞれが上滑り気味。
副長たちとか、工作員たちとか、「なぜゆえに」その行動を起こしてるのかがさっぱわからなくて感情移入できないことできないこと。
あのいきなり出てきた女工作員とかが、いきなりチューして、いきなり死ぬとことか意味不明の極みだった。
あと、「国防」のテーマとか、「ハリウッド的」なアクションとかも、どうにも中途半端になって煮え切らない感じでした。
とはいえ、ハープーンによる護衛艦撃破のシーンやら、大画面で見るイージス艦やF2支援戦闘機などのカッコよさなどは良かったです。
「なんだかよくわかんないけど悪いテロリスト」を「良い先任伍長」が「仲間の諜報員」と共にイージス艦内でバッタバッタと倒すという、「ダイハード」や「沈黙シリーズ」みたいなものと考えたら、そこそこエンタメでもあり面白かったかな?
つーか、「テーマ」の部分と「エンタメ」の部分で中途半端に原作なぞって、中途半端な出来になった気がするなあ・・。
「テーマ」とかかっ飛ばして、「娯楽作品」に徹すればもっと面白くなったのかもしれない・・。
とりあえず、原作はコレよりマシそうなので、原作には興味が出てきました。


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