公式サイト
http://www.initial-d.jp/index2.html


◆映画「頭文字<イニシャル>D THE MOVIE(吹替版)」4(70点)
監督(アンドリュー・ラウ、アラン・マック)、出演(ジェイ・チョウ、鈴木杏)

ヤングマガジン連載中のしげの秀一原作による「頭文字D」が、原作と同じ日本を舞台に、なぜだか香港映画スタッフによって実写映画化。
えと、自分は知識としては原作の方をかじり程度と、アニメ版の方をちょこっと見ていた程度・・なので原作うんぬんでの思い入れはあんまりなし。
で内容ですが、なんだか微妙な経緯がゆえにあんまり期待はしてはいなかったのだけど、これが思いの外出来がよく、なかなかに面白かった。
何と言っても見所は、原作と同じ本物の群馬と本物の車を使った(らしい)カーバトルで、これがもうスピード感溢れる迫力あるカーバトルがこれでもかと描かれ、熱く格好良いの一言。
車にはさっぱり知識はないので詳しくはわからないのだけども、ギリギリのカーバトルを行う「中の人」達のドライビングテクニックやらも凄かったが、テンポ良いカメラワークなども非常に巧みであり、流行りのCGなどを使わぬ「ガチ」なカーバトルが迫力満点でもう燃えること燃えること・・見てる間、自分の体も左右に揺れたり揺れなかったり(笑)
ってな感じで、カーバトルに関してはほとんど文句なしではあったのだが、一点だけ残念だったのは、アニメ版でカーバトルを盛り上げる演出として使っている「あの」avexミュージックが本編では使われなかったのは残念な限り・・アレがかかると盛り上がりが一段階上がったんだけどなあ。
で、カーバトルが基本ではあるが、物語もわかりやすい青春群像やら恋愛要素なんかも絡めて起承転結もしっかりに描かれていてバランスも良く、それぞれのキャラも立っていて非常に見やすかった。
特に、原作とは結構違うらしいのだが(友人談)、タクミの親父である文太さんがいい味を出していて良かった。
とはいえ、やはり・・「日本を舞台に香港俳優が演じている」という若干の違和感があるのも確かで、香港映画風演出とかも微妙に「変」だったりしたのはまあ仕方なし(笑)
続編が作れる感じのラストだったこともあり、この分だと続編はありそう・・あったら見にいきたいと思います。


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