◆映画「NANA」3(60点)
http://www.nana-movie.com/
どこにでもいるミーハーな女の子の小松奈々(宮崎あおい)は、上京すると途中の列車で、同じ名前、同じ年の大崎ナナ(中島美嘉)と運命的に出会う。 

製作年度 2005年 
製作国・地域 日本 
上映時間 114分 
監督 大谷健太郎 
製作総指揮 − 
原作 矢沢あい 
脚本 浅野妙子 、大谷健太郎 
音楽 上田禎 
出演もしくは声の出演 中島美嘉 、宮崎あおい 、成宮寛貴 、松山ケンイチ 、平岡祐太 


原作の方は未読なんで、未読としての感想は・・まあまあ面白かったという感じ。
なんというか、まだまだ続いてる原作の漫画を映画にしたためか、どうにも中身はダイジェスト気味な感じで、多分原作では描きこまれてるのではないかと思われる、奈々とナナの友情の過程とかナナの歌へのこだわりとかドラマや人間関係の積み重ねが足りないところがあり、展開はスピーディではあるが、ちょっと淡白で薄め。
話自体も、コレというクライマックスがないように感じられ、ちと平板に感じられた・・最後もアレで終わってるとは思えないし。
言うなれば、これは「NANA(第1部「出会い編」)」って感じなんだろうなあ。
でも、ポイントポイントのドラマの盛り上げは上手く、特に要所要所で回想を絡めて描かれるナナの過去の話は非常に盛り上がり面白かった。
所々入る奈々のモノローグも、この後に訪れるかもしれない悲劇だかなんだかを思わせ、これまた盛り上げてくれた。
なにより、視聴者の代表である平凡人間・奈々を視点に描かれる、中島美嘉演じるナナの生き方や仕草やらは非常にカッコよく、奈々に感情移入しつつ最後にはナナに惚れるという感じがよくできていた。
奈々とナナ、この二人の「友情物語」として見ると、結構素直に感動できる。
あと肝心の歌のほうであるが、基本的にはポップスではあるが、楽曲的にはブラストの歌もトラネスの歌も歌詞はともかくメロディ自体はテンポがよく、ライブシーンもカッコよくてなかなかに聞き惚れた。
特に、クライマックスとも言えるブラストメンバーとレンの別れのシーンでかかる曲は非常に切なく、やはり音楽でのああいう盛り上げ方はズルイと思ったなあ(笑)
まあとりあえず、続編はすでに決定してるようなので、続編があれば見てはみたいかもしれない。
その前に、原作はチェックしておきたいところではある。


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