◆僕の血を吸わないで
著者(阿智太郎)、イラスト(宮須弥)


◆第1巻3
著者(阿智太郎)、イラスト(宮須弥)

というわけで、第4回電撃ゲーム大賞銀賞受賞作である阿智太郎の「僕の血を吸わないで」
今巻は高校3年生である花丸森写歩朗の部屋に、ジルという少女の吸血鬼が飛び込んで来る。
そんなジルを同情してかくまう森写歩朗。
しかしジルは、吸血鬼狩りであるブラックウィナーのクラレンスという女性吸血鬼に命を狙わ
れていたって話。
まあまあ面白かった。
正直、文章も展開もかなり稚拙でまだまだな感じで、コメディなんだけど微妙に笑えなかった

でも、ラストのクラレンスによる吸血鬼の悲哀というのが、お約束だけどなかなかによく書け
ていて、その辺りは結構良かった。
まだまだ若くて新人さんのようだから、これからドンドン書いていって、文章力を身につけて
行けば結構面白くなっていくかもしれないな。
結構「独特の味」があるからね。
「原石の輝き」っていうのが認められたのかもしれないですな。
しかし、アニメや漫画向きな話だなって感じです。
もしかしたら続きも読んでみるかもしれない。


◆第2巻「ピーマン戦争」2
著者(阿智太郎)、イラスト(宮須弥)

というわけで、「僕の血を吸わないで」の第2巻。
今巻は、森写歩朗の所に外国人・モンドーが父の命の恩人である訪ねて来る。
しかし彼は実はブラックウィナーがジル暗殺のために送った第2の刺客であった。
そして森写歩朗が幼稚園自児に劇を披露しているときに、モンドーはピーマンの格好でジルに
襲いかかるのであったって話。
まあまあ面白かった。
1巻の時よりも、文章や話のテンポが良くなっている。
このままブラックウィナー絡みで、ラブコメタッチで行くのかな。
それなら、もちっとラブコメ方面は強化して欲しいところだな。
今回は、色々上手くはなったけど、前回のような悲哀みたいのはなくなっちゃったからねえ。


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