◆E.G.コンバット
著(秋山瑞人)、原作・イラスト(よしみる☆)
◆第1巻
というわけで、よしみる原作のEGコンバットの第1巻。
宇宙から飛来した謎の生命体プラネリアムに滅亡寸前まで追い込まれた人類。
そしてそのためのジュリエット計画により月に女性、地球に男性が住むことになった世界。
その月の訓練校に、「反応速度の女神」の仇名を持つルノア・キササゲ(21歳)が、
その英雄にやっかんだ先輩の策謀(いやがらせ)により月での教官任務にやってくる。
そしてその初めての教官任務に月面で待っていたのは、訓練校始まって以来という落ちこぼれの5人組。
その「英雄」の教官と「落ちこぼれ」の5人組との、愛と戦いの日々(笑)っていうのが本書である。
まあ、「スチュワーデス物語」とか、「スクールウォーズ」のような、熱血教師スポコンものって感じだね。
で、なかなかに面白かった。
まあ、世界設定とかキャラとかはありきたりなものではあるのだが、
なんといってもその独特な怒涛の文体と、上手い心理描写、情景描写が非常に良い。
その持って回った言い回しがマシンガンのように繰り出されて、独特な世界を作り出しているね。
まあ、その代わりに異様に文章が長くて密度が濃いんだけどね。
で、今回はルノアの出発から、ルノア隊の面々との出会い、そして訓練の日々。
でもってルノア隊の緊急出撃訓練の成功までが描かれている。
やはりルノアと5人組の「格闘の日々」がスポコンで良いね。
まあ、まだ始まったばかりだけど、これからの展開が楽しみな感じである。
プラネリアムの正体とか、地球の現状とかよくわからないしねえ。
やはり、ラセレーナも教官になりにくるのかな?