◆ハリーポッターシリーズ
著者(J.K.ローリング)、訳者(松岡佑子)、イラスト(ダン・シュレシンジャー)
◆第1巻「ハリーポッターと賢者の石」4
著者(J.K.ローリング)、訳者(松岡佑子)、イラスト(ダン・シュレシンジャー)
というわけで、なんだかとっても絶好調な、ハリーポッターシリーズの第1巻である「ハリポッターと賢者の石」
随分前にこの本が売れてると知ったときは、「賢者の石」なんていうから、「錬金術の本がそんなに売れるなんてねえ」とか思っていたものであった(アホですか)
実は児童文学のファンタジー小説だと知ったのはつい最近でしたな。
で、本編は、両親を亡くした少年・ハリー・ポッターが、11歳の誕生日に魔法学校への入学許可証をもらい、そしてその魔法学校での「賢者の石」を巡る、夢と友情と冒険の物語って話である。
でまあ、なかなか面白かった。
正直、評判ほどの面白さはなかったが、少年の友情と冒険の物語としてなかなか良かった。
「ある日突然、自分が魔法使いになる」という、ジュブナイルものにはお約束の未知との出会い、「センス・オブ・ワンダー」があったのが良かったねえ、小道具とかの使い方も上手かったし。
まあ、最初の魔法学校に行くまでの人間界での話はもうタルタルのダレダレだったり、児童書ゆえか、訳者が下手くそゆえか、文章や描写的に密度が薄くて浅く、煮詰め方や掘り下げが甘いとかもあるんだけどね、やっぱ。
できれば、もっと濃くて密度の高い描写とか設定とかが欲しかったのも正直な所・・いちオタとしては。
なんか「あらすじ」とか「絵本」に近いんだよね。
まあ、子供の読みものなのだから仕方がないけど。
その辺りは、子供の豊かな想像力で補わせるのが、やはり粋なのだろうな。
で、本編は、意外にミステリー色が強くて、今まで張られていた伏線やらが生きてきて、色々な謎やら秘密やらが明かされ、ドンデン返しもあるクライマックス辺りが、やはり一番面白かった。
導入はたるかったせいもあってか、尻上がりにドンドコ良くなってきたね。
まさしく「序破急」って感じかな。
で、読んでてやはり思い出したのが、日本のアニメである「名作劇場」と「魔女っ娘もの」
この作品は映画にはなったけど、やっぱり長期スパンで語るものだから、2時間ほどの映画より、1年ほどやるTVアニメが向いてるかもしれない。
本編も1巻で1年って感じだしね。
なんで、「名作もの」や「魔法もの」には一日の長のある日本でアニメにするのもいいんではないかな、やはり(たぶんオファーとかはしてるかもしれないけど)
これって、結構想像力をかき立てる、「ビジュアルインパクト」の強いシーンとか多いからねえ。
魔法描写とか、様々な異様たち、箒を使ったスポーツである「クィディッチ」や、クライマックスの罠の所とか、特にね。
「日本アニメーション」が、日曜7時半に「あの枠」を復活させて「名作劇場風」にするか(魔女の宅急便・・)、
「東映アニメーション」が、玩具展開と絡めて「魔法学校もの」にするのがいいんではないでしょうか?(おジャ魔女どれみ・・)
全7巻らしいから、7年間も続けられるしねえ・・人気があればだが・・。
しかも、ハリー、ロン、ハーマイオニーと、ショタもロリもOKな作りだからどうよ、駄目?(笑)
そいや「ポケモン」や「デジモン」も思い出したな。
まあ、少年少女の冒険物語っていうのはお約束だもんなあ・・キャラ構成も似てるな、そういえば。
まあしかし、「アニメ」と「小説」の違いってのはあるかもね。
動きも声もついていて、「ブラウン管の向こう側」の世界であるアニメよりも、自分で読み進めて行きビジュアルを「想像」していく小説の方が、子供にとってはより感情移入できるかもしれないな、って思ったり。
より、ドキドキワクワク感を疑似体験しやすいって気もするからね。
なんつうか「想像性」(イマジネーション)の勝利というか。
文字通り「想像力」も養えるしねえ。
日本のガキは、漫画でもアニメでもゲームでも、最初からビジュアルやらなんやら与えられまくってるからなあ。
最初読んでたときは、それほどキャッチーでもポップでもないんで、「イギリスのガキって娯楽に飢えてるのかなあ」とも思ったが、逆に「豊かな想像力を持ってる」がゆえにかもしんないねえ。
まあ、こういうのがヒットしたのはいいことではあるな・・あくまでイギリスではだが。
日本でのヒットはマスコミイメージ先行で嘘っぽいからな。
あと、エロゲーがヒットしてる理由もその辺りにあったりなかったりとか思ったり。
まあ、というわけで、今後の3人の活躍が楽しみです(強引な閉め)