◆真・退魔戦記「退魔官 赤神恭也」4
著者(ことだこうたろう)、イラスト(士郎正宗)
というわけで、メイルトークRPG「真・退魔戦記」のノベライズである、真・退魔戦記「退魔官 赤神恭也」。
時は1999年、妖魔と魔術の存在が公的に認知された日本、そこに設置された妖魔・魔術犯罪専門の警察組織「退魔庁」の退魔官である赤神恭也は、屯田教授失踪に端を発する妖魔事件を追いかけるって話。
なかなか面白かった。
現代社会に実存する妖魔や魔術という、まあ手垢のついた設定ではあるが、それをTVやハリウッドの刑事ドラマ風に仕上げていて、「サイレントメビウス」や「GS美神」とは、「警察組織」としてのデビルハンターって感じで、また違った雰囲気があって、なかなか良かった。
作りも、「今の自分に疑問を持つ若者の自立」って感じで、ライトノベル的なテーマもあるしね。
あと何と言っても、結構ぴったりな作風である士郎正宗のイラストがいいね・・まあファンだしね(笑)
まあ、その代わりに挿絵もカラーのイラストで、普通の文庫の値段よりも、2割ほど割増だったりはするけど。
今巻は、赤神を中心とした結構地味目な話だったので、今度は他の退魔官をも活躍させた話が読んでみたい所であるな。