◆ソード・ワールド短編集
◆第14巻「バブリーズ・リターン」
編者(安田均)、著者(小川直人、柘植めぐみ、川人忠明、清松みゆき)、イラスト(竹浪秀行)
といわけで、好評を博したソードワールドリプレイ第3弾「バブリーズ・アドベンチャラーズ」をノベル化したのがこの、「バブリーズ・リターン」。
個人的には2番目に好きなリプレイシリーズである。
でも、イラストレーターは残念ながら中村博文さんではなく、竹浪秀行という人。
個人的にはこの竹浪さんの絵柄は嫌いではないけれども、やはり中村さんが良かったねえ。
でもレジィナだけはちょっとCCさくら似で(笑)、こっちの方がいいかも。
で、これはそれぞれ別の著者で4つの短編が書かれてある。
最初が「尻っぽのともだち」(小川直人)。
グラスランナーであるパラサの昔の話で、パラサ・ピルペ・パンの元ネタとなった、ピルペとパンも登場する。
あと、「〜にゅう」という口癖の元ネタとなったリザードマンの少女、ラーシュも登場。
助けたリザードマンの少女・ラーシュとともに、湿原でリザードマンたちを食い殺す謎の化け物、スプリガンを倒すって話。
まあ、パラサっぽいちと能天気な話ではあった。
ラーシュはなかなか可愛かった、トカゲだけど(笑)
で、2本目が「振り向けばハッピネス」(柘植めぐみ)。
女魔術師フィリスと、あの錬金術師のアーリアが登場。
またもや、結婚絡みのネタで、錬金術の夢のために自分の結婚を破談させようとするアーリアの策略に巻き込まれるってフィリスって話。
この話でアーリアはめでたく結婚したのだが、果たしてフィリスが結婚するのはいつのことやら。
っていうかそこまで語られることはないだろうけどねえ。
で、3本目が「鮫の子は鮫」(川人忠明)。
バブリーズの良心回路・ジェミニであるレジィナの話・・あと一応グイズノーも出る(笑)海賊の首領の息子としてさらわれた浮浪児の少年・ラズローを海賊たちから救出するって話。
竹浪さんの絵の、さくら似のレジィナを想像して読むと、結構レジィナが可愛く見えて良い感じ(笑)
で、最後が「バブリーズ・リターン」(清松みゆき)。
バブリーズ全員が登場。
自分たちそっくりの劇をする劇団を巡って行われるバブリーズvs「指し手」ルキアルとの知謀策謀戦って話。
まあ流石に清松さんが書いているだけあって、一番バブリーズっぽい話。
お馬鹿などんちゃん騒ぎがあったり、なんか本当に効果があるのかないのかよくわからない策謀があったり、魔晶石を豪快に使いつぶしたりとかね。
まあ、バブリーズは永遠なれってことですな。
しかし、こっちのレジィナの方がリプレイより可愛いな(笑)
彼女の恋愛絡みのネタももっと見てみたいなあとは思うけど、まあ無理だろうな(笑)
◆第17巻「集え!へっぽこ冒険者たち」
著者(清松みゆき、秋田みやび、他)、イラスト(浜田よしかず)
というわけでSW短編集の第17巻の「集え!へっぽこ冒険者たち」
今巻は、新SWリプレイのへっぽこ冒険者たちの小説版で、イリーナやガルガド達の話が描かれてます。
まあ正直、リプレイのキャラが小説になったりすると、若干違和感があるのですが、まあなかなか面白かったです。
で、それぞれの話は、
「神官戦士の憂鬱」
へっぽこ冒険者最大の縁の下の力持ちであるガルガドの話で、ガルガドがパーティの対戦者である3人のマイリーの神官戦士を鍛えるって話。
「幸せにいたる道」
マスターである秋田みやびによる赤貧ハーフエルフであるマウナの話で、彼女の旅立ちの話。
「グレートソードは筋肉娘の夢を見るか」
パーティ最大の戦闘力を誇るファリスの神官戦士であるイリーナの話で、グレートソードとの出会いと別れの話。
「ノリスは踊る」
パーティのトラブルメーカーである少年盗賊ノリスの話で、ギルドの命令である屋敷に盗みに入ることになるって話。
「ゆく人くる人」
へっぽこ冒険者全員の話で、マイリー神殿の依頼である遺跡の調査をすることになるって話。
って感じで、それぞれのキャラ(ヒース除くw)を手を替え品を替え描かれていて、なかなか面白かった。
特に最後の「ゆく人くる人」は、流石は清松みゆきと言った感じか、へっぽこ冒険者たちっ最後の冒険と別れが、非常にキャラ描写が上手く描かれていて、正直、ラストはちょっと泣けました。