◆タイム・リープ〜あしたはきのう〜上下巻A
著者(高畑京一郎)、イラスト(衣谷遊)

というわけで、第1回電撃ゲーム小説大賞「金賞」を受賞した高畑京一郎の「タイムリープ〜あしたはきのう〜」
平凡な女子高生・鹿島翔香は、ある日、昨日の記憶が喪失していることに気づく。
それは、意識だけの時間移動現象「タイム・リープ」の始まりだった、って話。
なかなか面白かった。
新しい切り口のタイムトラベルネタにミステリータッチを加えた展開で、意識だけの時間移動現象「タイムリープ」により鹿島翔香が混乱していた状況が、若松和彦による理路整然とした論理的組み立てにより、パズルのように組み合わされていき、次々と整理され、統合されていくって感じが非常に面白かった。
素晴らしい構成力でした。
なんか、整合性立てるの大変だったろなあ、と思ったり。
しかし、これってあんまりライトノベルじゃないかも(笑)
SFであり、ミステリーだなあ・・でもどっちもライトであるところがライトノベルかな。
あとあの「あとがき」も、翔香と和彦の未来(?)の一端が見れて興味深かったです。
嘘か本当かはともかく(笑)


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