2003年10月

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2003年10月18日(土曜日)

 

◆君望第1話3
脚本(金巻兼一)、絵コンテ(加瀬充子)、演出(山田弘和)、作画監督(藤沢俊幸)

というわけで、「ToHeart」以降、今や定番となったエロゲーのTVアニメ化で、そのキツイ展開からその筋で評判となっていた(らしい)、原作・アージュの「君が望む永遠」がTVアニメ化。
ちなみに自分は、やったことありませーん。
で、スタッフは、アニメ制作はスタジオ・ファンタジア、監督は渡邊哲哉、シリーズ構成は金巻兼一、キャラデザ・総作画監督に菊地祥子、キャラクター原案に杉原正教、といった構成。
で、今回は鳴海孝之(谷山紀幸)はある日、逢瀬水月(石橋朋子)の誘いで涼宮遥(栗林みな実)に告白され、つきあうことにするって話。
なんつうか、いかにもエロゲーっぽいというか、UH系のお約束といおうか、なんか画面が薄くてのっぺりしてるな。
淡々と進む日常的な雰囲気自体は悪くはないとは思うのだが、その薄くて平板な画面なせいか、絵としての魅力にいまいち欠ける気がするな。
原作のエロゲーの方は、もっと派手な画面作りだったりするから、なおさら地味でのっぺりした印象に見える。
まあ、こういう日常的画面作りでは、「ToHeart」という成功例もあるから、一概に失敗ともいえないわけではあるが。
あと話の方も、まだまだ始まったばかりといった感じで、まだまだこれからといった印象である。
正直、1話としての「引き」としての魅力には欠けるよな。
まあ、今後に期待ってところだな。
しかし、OPもEDも、CMも次回予告すらないとは、なかなかに豪気な構成だな(笑)
絵的な期待はあまりできないかもしれないが、シリーズ構成は駄作と良作の上下が激しい金巻兼一なので、結構期待できるかもしれない。


◆一騎当千第1話「壱」3
脚本(吉岡たかを)、絵コンテ(渡部高志)、演出(浅見松雄)、作画監督(片岡英之、アベエミコ)

というわけで、原作は塩崎雄二(「月刊COMIC GUM」連載)の、「一騎当千」」がテレビアニメ化。
スタッフはアニメ制作にJCSTAFF、監督は渡部高志、シリーズ構成は吉岡たかを、キャラクターデザインは長谷川眞也、総作画監督は和田崇、アクション監修は中矢雅樹、といった構成。
で、今回は南陽学院へと孫策伯符(浅野真澄)が転校してきて、戦乱が始まるって話。
なんか・・萌える(燃えない)「エアマスター」といった感じで、「バトル」よりも「乳」や「パンツ(筋つき)」に気合いが入ってる辺り、正しい「ギャル格闘」かもしんない(笑)
つーか、なんか三国志の世界の英傑たちが、どうやら女子高生やらになってるというトンデモな内容らしくて、なかなかに馬鹿(笑)
監督の渡部高志や、シリーズ構成の吉岡たかをは、キャラクターを生き生きと動かすことには定評があるので、その辺りは結構期待できるかもしんない。
主人公・・馬鹿だし(笑)
バトルは、多分おまけ・・本筋は乳とパンツだろうな(笑)
しかし、1話は絵自体は綺麗だったけど、いまいちテンポが悪めだったな。
今後の怒涛のテンポに期待・・バトルには別に期待してないからいいけど(笑)
で、次回は対決、南陽四天王。


◆ピッチ「KIZUNA(きずな)」3
脚本(武上純希)、絵コンテ(鈴木俊明)、演出(山口武志)、作画監督(阿部航、緋月湊)

というわけで今回は、かれんを助けるために、るちあ達は敵の城に乗り込むって話。
お約束の中盤決戦話。
やっとやっとでの「まとも」な作画で、まあまあ面白かった。
所々、結構イケてる作画もあり、やっぱクライマックスはこのぐらいでないとね。
で、これまた調子のいい時だけ適当に出てくるアクアレジーナ様のパウワーで、新曲ゲット。
まあまあ悪くないかな・・相変わらずあんまり上手くはないけど(笑)
つうか、もうちっと「戦闘シーン」の歌合戦の演出のテンポが良ければ、もっと良くなるんだけどなあ。
まあ、やむなしか。
で、次回は今までのシリアスがなかったかのように、お馬鹿な話。
やっぱ、ピッチはこうでないと(笑)


◆セラムン(実写)第2話「Act.2」3
脚本(小林靖子)、特撮監督(佛田洋)、監督(田崎竜太)

というわけで今回は、ルナはもう一人の戦士を見つけ、水野亜美が仲間になるって話。
やっぱり・・どうもチープだなあ(苦笑)
戦隊ものほどの「こなれ」がないせいか、全体的に浮きまくりで、正直ちょっと恥ずかしくて寒いな(笑)
そもそも、俺はライダーチームの微妙に「リアル」入ってる演出は好きではないのだ。
戦隊チームに作って欲しかったなあ。
あと、CMが途中に2回入るのも、テンポを悪くしていて良くないしな。
それに、 2話にして亜美ちゃんが仲間になるのはいいとしても、ちょっと亜美ちゃんが仲間になる過程が唐突に感じたな。
孤独な亜美ちゃんが、「私が戦士だから友達になろうとしたんだ・・」ってのはいいんだが、いきなり「戦士だから」で納得するのはどうかと思う(笑)・・普通疑問に思うだろ。
原作のアニメ版とは微妙に違う展開なのは悪くないけど、その辺りのドラマ作りはしっかりして欲しいかな。
実写ってのは、アニメのようなデフォルメ描写がない分、心理描写とかにごまかしがきかない部分があるからね。
その辺り、アニメと同じ感覚でやると、ちょっと違和感感じたりするんだよな。
まあ、眼鏡っ娘亜美ちゃんは可愛かったから、あえて許す(笑)
「空から降ってきたから、天使かと思っちゃった」
ってほどの、爆発的可愛さがなかったのは残念ではあるが(笑)
で、次回は霊感少女レイちゃん登場!


◆セラムン(実写)「Act.3」4
脚本(小林靖子)、特撮監督(佛田洋)、監督(高丸雅隆)

というわけで今回は、女の子達の行方不明事件が発生し、それを調査するうさぎ達って話。
ん、前回はどうも展開の唐突さ、早さを感じたりしたんだけど、今回はいいね。
仲間にはなっても、急には仲良くなれずに、やはりどこか距離を置いてしまう亜美っていうお約束描写はきっちりしてていいし、何より亜美にしろレイにしろ、きちんと誰もから距離をおかれていた「孤独な存在」ときっちり描写されているのがいい。
うさぎの「強さ」「凄さ」っていうのは、「おジャ魔女どれみ」のどれみがそうであるように、あのお馬鹿さの中にある、屈託なくあるがままをすべて受け入れることのできる「優しさ」であり「明るさ」であり、ポンとどんな垣根も飛び越えることのできる「馴れ馴れしさ(笑)」だからねえ(笑)
「R」の映画版はその辺りが昇華されるからこそ、傑作たりえたわけだし・・うさがは元祖癒し系(笑)
「セーラームーン」のテーマは「ラブロマンス」でもあるが、「日常の大切さ」とか「友達話」という部分も大きいからねえ。
流石に、演技のたどたどしさがゆえに、完全には表現しきれてないところがあるけども、その辺りきちっとやろうとしてるのは良い。
その辺、きっちりやってくれたら、ラスト泣けるかもしんない(笑)
で、今回はレイの登場話で、どうやらアニメ版よりも、漫画版に近い「凛とした」雰囲気持つレイで行くようである。
レイちゃん、カッコイイぜ!
しかし、決めゼリフは「火星にかわっておしおきよ!」になってたな・・やはり今は「折檻」は不味かったのかもしれないな(笑)
で、次回はレイがうさぎ達の仲間になるって話・・うんうん良い感じである。
っていうか、猫耳メイドの亜美ちゃん、キターー!・・狙ってるなあ(笑)


◆ダカーポ「総集編」3
シナリオ・絵コンテ・演出(宮崎なぎさ)

というわけで今回は、サブタイ通りに、その名の通りの「総集編」
一応、キャラ解説は兼ねていたが、別にこれといったひねりはなかったのは残念。
まあしかし、総集編を見返してみると、作画はやっぱ安定してるよね。
その辺りは、やはり良い感じ。
それと、やはりエロゲーなどのギャルものも、キャラを生かすために2クールぐらいはあってもいいなと思わせてくれた。
まあ、この作品が存分にキャラを生かした作りって訳ではなかったりもするわけだけど(笑)
ギャルが意外に多いわりには、みんなどこかキャラが薄いからなあ。
取りあえず、これからは後半戦の模様で、ちょっとはストーリー的に絡む展開になってくるかな?
で、次回はさくらが告白。


2003年10月10日(金曜日)

 

◆ピッチ「信じる心」3
脚本(高橋ナツコ)、絵コンテ(寺東克己)、演出(石倉賢一)、作画監督(永田正美、藤井重紀)

なんか、またもやすごい作画・・。
というわけで今回は、4人目のマーメイドプリンセスであるかれんがるちあ達の前に現れ、そして新たなる敵が現れるって話。
話自体は結構悪くなく、リナの過去やら、かれんの秘密やら、新たなる敵であるるちあ達の歌のきかない敵・ブラックビューティシスターズ、シスターシェシェ(土屋実紀)にシスターミミ(下屋則子)、そして初めての敗北と、展開自体は結構良いというのに、なんて言うか、それを台なしにするような・・すごい演出と作画(笑)
「東京ミュウミュウ」の悪魔の作画を思い出すなあ(笑)
新キャラに新展開だというのに、このヘッポコ作画はどうよ?
まあそれはいいとして(全然よくないが)、お約束だがるちあ達の歌がきかないで、同じジャイアンボイスである「武器(笑)」を持つ敵ってのはなかなか良いね。
相変わらず、そんなに上手くはないけどね(笑)
さて、るちあ達はどのように戦うのか、ちょっぴり楽しみである。
で、次回はかれんを助けるために立ち上がるるちあ達って話。
るちあ、またキスかよ!(笑)


◆十二国記第23話「風の万里 黎明の空 一章」4
脚本(曾川昇)、絵コンテ(尉斗谷充孝)、演出(須間雅人、佐藤真二)、作画監督(門上洋子、時矢義則、芝美奈子、斎藤寛)

というわけで今回は、苦難の道を行く、三人の少女、鈴(若林直美)、祥瓊(桑島法子)、そして陽子の始まりの話。
新章突入といった感じで、三人の少女の苦難の始まりって感じで、特に初期の陽子並に非道い境遇を迎える鈴と祥瓊が可哀想すぎる(苦笑)
で、原作自体のアレンジはなかなかに上手く、三人の少女のそれぞれの「始まり」をきちんと描いていて、なかなかに面白かった。
それにしても、人道の獣である麒麟が選んでるわりには、この世界の王様はアホが多いな(笑)
そういや、アニメオリジナルキャラである浅野君は、もしかしたら生きているかもしれないようである。
この話で、再会話もあるかな?
そーいや作画はなかなかによく、ぴえろ作監陣大集結って感じだったな。
で、次回は少女たちの、それぞれの日々。


◆十二国記第24話「風の万里 黎明の空 二章」4
脚本(曾川昇)、絵コンテ(よしざね桜)、演出(杉山慶一)、作画監督(堀越久美子、村上直紀)

というわけで今回は、陽子は王宮で王の座に苦慮し、そして鈴と祥瓊は苦難の道を行くって話。
「月の影 影の海」の初期を思わせる苦難展開で、フラストレーション溜まりまくり(笑)
そもそも、何も知らないど素人の女子高生を、権謀術中渦巻く「政治」の世界にいきなり引き込むあたり、やっぱりこの世界のシステムはちょっとおかしい気もする(笑)
陽子、マジで頑張れ・・。
それはともかく、陽子を中心にして、鈴、祥瓊を巻き込み動き始めた物語の先とは。
いや、原作読んで知ってはいるんだけど(笑)、楽しみではある。
というか、オリジナルな部分を交ぜての原作からのアレンジは、やっぱりこのアニメはなかなか上手いな。


◆十二国記第25話「風の万里 黎明の空 三章」5
脚本(曾川昇)、絵コンテ(木村哲)、演出(土屋浩幸)、作画監督(遠藤裕一)

やっぱ、陽子の話は面白いなあ・・。
というわけで今回は、さらに続く陽子と祥瓊と鈴の苦難の道って話。
ああ・・もう、もう、非道い非道い展開・・死にそう・・心すさみそう・・。
つうか、原作より「非道い」展開になっていて、いいね(笑)
もう、陽子が(鈴と祥瓊はなんか同情できないのだが)可哀想で可哀想で可哀想で・・思わず、
「陽子、頑張ってるじゃねえかよ!、お前ら自分勝手なことばっか言ってるんじゃねえ!!
 どーしろっつうんじゃ、、ボケ!!!」
と叫びたくなるような、非道い展開が最高です(笑)
ああいう思いだけが先立ち、身にならないいらだちってのは、結構よくわかんだよな、実は(苦笑)
あの、「ため息」つかれまくりなとこが、もう最悪。
いや、流石はこういう非道い話アレンジさせたら、曾川昇は上手いね(笑)
しかも、陽子や祥瓊や鈴の苦難もそうだけど、世界設定の紹介も、結構「わかるように」話が進められていて、良いしね。
うんうん、面白くなって来た。
それにしても、勝手に景王である陽子に恋慕する鈴やら、憎しみを向ける祥瓊とか勝手なものだな。
いや、人ってそういうものだが。


◆十二国記第26話「風の万里 黎明の空 四章」4
脚本(曾川昇)、絵コンテ・演出(佐藤真二)、作画監督(小林理、津幡佳明)

というわけで今回は、謀反を図られた陽子は、王宮を出る決意をするって話。
う〜ん、やっぱおもろいなあ。
演出作画的には、やはりもう一押し欲しいかなって気はするのだが、原作からの脚本的アレンジはかなり上手くて良い。
原作と違って、まだ水遇刀が陽子を惑わすあたりが上手いね。
それにしても、もう陽子、祥瓊、鈴、それぞれの境遇が非道いのなんの(笑)
今はバラバラに進んでいるこの三人の少女達の運命が交錯するのが、今から楽しみである。
しかし、流石は楽俊と出会って「使用後」となった陽子はやはり一味違うな。
官僚たちに、スラスラと勅令を言い渡すあたりが格好良いのなんの。
そして、「月の影 影の海」の前半の陽子のように、自らの不幸な境遇にすさみまくって世を呪いまくってる未だ「使用前」の祥瓊や鈴達はやっぱり醜く見える。
というわけで、彼女たちのそれぞれの今後が楽しみである。


◆十二国記第27話「風の万里 黎明の空 五章」4
脚本(曾川昇)、絵コンテ(斎藤哲人、秋山勝仁)、演出(中村賢太郎)、作画監督(窪詔之)

というわけで今回は、陽子は王宮を旅立つ決意をするって話。
やっぱ、陽子は違うなあ。
自らの境遇を恨み、嘆き悲しむだけでなく、前へと進もうとするあの心意気・・やっぱり陽子は格好良い。
頑張れ、陽子・・っていうか景麒、いつもながら頼りにならねえヤツだ(笑)
それにしても、アニメオリジナルなエピソードである「足元の花」の例え話は上手くて良いね。
そして祥瓊も、国を出て珠晶の元へとやって来るのであった。
いや、アニメで見る珠晶は、さらに迫力があって凄いね(笑)
いやあ、超高ビーぶりで、すげえムカつくよな(笑)
で、鈴もついに旅立ちを迎えるのであった。
才王の、
「生きるということは、嬉しいこと半分、辛いこと半分なんですよ」
ってのは、なかなかに良い言葉である。
そーいや、「幸」って字は、一本抜くと「辛」って字になるって、なんかで言ってたな。
いや、どーでもいいことだけど(笑)
しかしまさか、あの「旅の一座」との絡みがあるとは思わなかったよ。
しかもしかも・・浅野君が・・浅野君が!!
こういったオリジナルエピソードが、アニメ十二国記の上手いところであり、次回が楽しみである。
浅野君・・変わっちゃって・・(号泣)


◆すてプリ第24話(最終回)「守りし者たちの交響曲(シンフォニー)」4
脚本(土屋理敬)、絵コンテ・演出()、作画監督(小森高博、竹内志保)

ついに、「スクラップド・プリンセス」も最終回。
というわけで今回は、パシフィカはフォルシス王子に刺され、そんなパシフィカが死に行く中、シャノンとピースメイカー達の決戦が始まるって話。
最終回も、このアニメらしい、淡々と地味にあっさり終わりだったなあ。
正直、ちょっとあっさり過ぎた気はする。
シャノンとピースメイカ達の決戦は結構派手で良かったのだが、シャノンとシーズ(スィン)との決着はちょいあっさり過ぎで、ステアの時もそうだが、もうひと押し欲しかったところ。
でも、パシフィカの死を前にしての、いつも冷静なラクゥエルやシャノンの危機迫る取り乱し方(特に信じていないはずの「マウゼル」に神頼みしてしまう辺りが秀逸)や、パシフィカが復活してからの号泣は良かった。
こういう「演技」は、このアニメは抜群に上手いんだよな。
そして、パシフィカとシリアとの対話。
「パシフィカが死ぬことで発動する」とういうことは、封棄世界の管理者であるシリアは、自らを滅ぼして欲しかったということだったのであろうか。
その辺り、ちょっと説明不足だったかな。
やはり、あと1話ほど欲しかったところかもしれない。
とはいえ、パシフィカの「選択する自由」の言葉のもとに、解放される世界のシーンは、いままでの全キャラ登場もあってか、なかなかに圧巻であった。
これで人類は、自ら生きることも、死ぬことも、「選択する自由」を得たということなのだな。
「スクラップド・プリンセス」は、それぞれが自らを戒めから「解放」し、「自由」を得、自分たちの未来や生き方を「選択」する権利や義務を得る物語だったともいえるな。
そして、大団円。
・・ウイニアとクリス、結婚したのか・・はや!(笑)
まあ、良かった良かった、お幸せに。
で、どうやらパシフィカ達はそれぞれの「日常」へと戻り、つつがなく生きているようである。
「お守り」として、フューレとの絆である銭湯の札をパシフィカがちゃんと持っている辺りが泣かせる。
まあパシフィカ達の、あの世界の人々の未来は、まだまだ始まったばかりといった所なのだろうな。
その辺は、また別の物語ってことで。
とりあえず、レオ頑張れ(笑)
しかし、「THE END」はちょっとダサいな(笑)
「今日はゆっくりしゃべってみました」のCMは笑ったが。


で、総論。
「スクラップドプリンセス」5(85点)
うむ、面白かった。
正直、期待していた魔法や戦闘などの「バトル」方面での描写はあっさりしまくってたのは残念な限りであった。
原作の小説は、その辺りも結構「売り」ではあるからねえ。
もうちょっと「バトル」方面での派手さが欲しかったよな。
とはいえ、「ドラマ」方面での描き込みや、特に淡々と地味に積み重ねられていたそれぞれのキャラクターの「演技」は秀逸で、昨今のセリフやモノローグに頼りきりなアニメとは一線を画した演出は素晴らしかったな。
まあ、それゆえにメチャクチャ「地味」だったんだけども(笑)
あと脚本や演出面での原作の小説からのアレンジも上手くて、ただ単に「ベタ」にアニメにするのではなく、ちゃんとアニメなりの表現の仕方に翻訳して、原作を「アニメ化」しているのも良かった。
「ベタ」にアニメ化するのは簡単ではあるのだけど、こうやってちゃんとアニメなりに「アニメ化」するのは難しいからねえ。
ドラマガのアニメとしても、原作付きのアニメにしても、なかなかの良作であった。
といった感じで、「すてプリ」は、なかなかにバランスのいい、良いアニメであった。
とりあえず、スタッフの皆様お疲れさまでした。
続編は・・まあ無理だろうけど、フルメタの「ふもっふ」みたいに、外伝の「んごんご」もありだとは思うので、それに期待かな?(笑)
あと追記として、公式サイトの非常に面白いストーリーコラムには毎週楽しみにさせていただいておりました。
あのコラム書きさんにも、ご苦労様でした、と一言感謝を述べておきます。
さ、これから発売される最終巻を楽しみにするとするか(笑)


◆おねツイ第11話「あなたに好きと伝えたい」4
脚本(黒田洋介)、絵コンテ・演出(あおきえい)、作画監督(坂田理)

というわけで今回は、樺恋はついに自らの出生の秘密を知り、そしてって話。
ついに始まった最終章・・とうとう麻郁、深衣奈、樺恋の血のつながりがわかるって話であった。
やっぱ、「実は3つ子」ってパターンでなく、どちらかが肉親って分かるパターンで来ましたか。
予想はできる展開ではあったが、最後までその事実を隠して進めた展開だったので、なかなかにドキドキできして面白くはあった。
決意の樺恋の、「最初で最後のデート」も、なかなかに切なげに展開しており、良いね。
しかし、樺恋が「お兄ちゃん」とか呼んだりすると、それはそれで良いのではないかと思ったりする俺は、シスプリ好き(笑)
それはともかく、ついに氷解したこの灰色のぬるま湯だった三角関係。
さて、次回は「おねがいツインズ」も最終回・・どんなラストが待っているのか、楽しみである。
次回は、3人でツインズ。


◆ダカーポ第10話
「あなたに聴かせたくて」3
「サイドエピソード」3
脚本(あみやまさはる)、絵コンテ・演出(池端隆史)、総作画監督(田頭しのぶ)、作画監督(下谷智之、名和宗則)
構成・絵コンテ(もりやまゆうじ)、演出(吉田譲)、作画監督(中本尚子)

というわけで今回は、文化祭でことりが歌うって話。
短いながらも、結構きっちりまとまっていてまあまあ面白い話であった。
まあ、もう一押し欲しいのも確かではあるが。
で、プロモビデオはついにサイドエピソードへと変換。
今回の主役はことりで、なんか「シスプリリピュア」のキャラ話のように、よくわからない世界になっていて、なんかコメント不可(笑)
なんか、変なアニメになって来たなあ(笑)
で、次回は頼子さんが外に出るって話。


◆ダカーポ第11話
「外にでよう!」3
「サイドエピソード」3
脚本(長谷川勝己)、絵コンテ(佐山聖子)、演出(我信治)、作画監督(古賀誠)
構成・絵コンテ(寺東克己)、演出(吉田譲)、作画監督(中島美子)

引きこもりって・・大変だよね。
というわけで今回は、頼子さんを外に出そうとするって話。
今回も、なかなかに綺麗にまとまっていて、ドタバタもなかなか良く、まあまあ面白かった。
でも、やっぱりもう一押し欲しいという感じはあるのであった(笑)
しかし、そーいや頼子さんんは「窓際の彼女」っていう設定とかあったんだな。
すっかり忘れていたよ(笑)
で、今回のサイドエピソードは、さくらの話で、なんつうかもう児童文学とか、ファンタジーの世界になって来たな(笑)
ちょっと、押井守も入ってたかもしれない。
なんかもう、好きにしてくださいって感じ(笑)
で、次回はお兄ちゃんに恋人?


◆ダカーポ第12話
「恋人ごっこだからね!」4
「サイドエピソード」3
脚本(鈴木雅嗣)、絵コンテ(しまづ聡行)、演出(栞香ゆき)、総作画監督(田頭しのぶ)、作画監督(宮田奈保美)
構成・絵コンテ(寺東克己)、演出(福本潔)、作画監督(竹内進二)

というわけで今回は、純一とまこが恋人ごっこをするって話。
ふむ、短いながらもだいぶ話のバランスが良くなってきて、今回はなかなか面白かった。
恋人ごっこをしながらも、純一にひかれて行くっていうお約束展開ではあるが、まこがなかなかに可愛くて良いね。
で、今回のサイドエピソードは、頼子さんが外に出るって話。
相変わらずなんだかよくわからないが、なごむね(笑)
しかし、あの町ってお寺やらなんやらがあるけど・・舞台は鎌倉とかかな・・海もあるし?
なんか、妙に美術が凝ってるところがあるからなあ。
それにしても、このアニメはどやら2クールらしい・・1クールだと思ってた(笑)
どうりで、あんな変な話やらがあるんだな。
つーか、これって原作に準じた話の展開なんだろうか?
なんか、全然違うような気がするんだけど(笑)
で、次回はみんなでプールにって話。


◆ダカーポ第13話
「さくらの胸〇騒ぎ!?」5
「サイドエピソード」5
脚本(あみやまさはる)、絵コンテ・作画監督(志田ただし)、演出(高橋タクロヲ)
構成・絵コンテ・演出・作画監督(もりやまゆうじ)

というわけで今回は、みんなでレジャー施設に行くって話。
なんか・・すごい馬鹿なアニメになってる気がする(笑)
キャラもなかなか生き生きしていて、頭の悪いドタバタも面白かった。
サービスもありありで、胸、胸、胸の「胸」攻勢が最高(笑)
つーか、絵コンテと作画監督が一緒で、志田ただしだったのか。
どうりでノリが良い訳だ。
まあスタッフ、結構乗って来てる感じがするね。
後半戦に期待である。
で、今回のサイドエピソードは、美春(神田朱美)の話。
わあ、こいつ「2ちゃんブラウザ」使ってる駄目人間だ!!(笑)<いや、ロボだっけ
といった感じで、いまや定番の2ちゃんネタで、なんだかとっても親近感の沸くエピソードであった(笑)
つーか、こいういうのは結構好きなので、もっとやってもいいです(笑)
今回はどっちも「当たり」だったなあ。
やっぱり、後半期待できるかもしれない。
で、次回はお兄ちゃんが美春とデート。
デートネタ多いな(笑)


◆ダカーポ第14話
「わんこなショッピング」3
「サイドエピソード」3
脚本(長谷川克己)、絵コンテ・演出(阿部雅司)、作画監督(山本佐和子)
構成・絵コンテ・演出(寺東克己)、作画監督(竹内進二)

なんか、結構気に入り始めてるダカーポ・・。
というわけで今回は、美春とデートする純一って話。
久々の朝起きネタ。
ドタバタと萌えが結構いい感じになって来たかな。

俺にもあんな妹が(略
しかし、美春がロボって言う設定は、全然生かされてないな(笑)
で、今回のサイドエピソードは、水越姉の話。
相変わらず、なんだかよくわからないすごい話だな。
本当に、「何もない」話だからな・・つーか、あの漁師のじじいは何者なんだよ!・・微妙にエロいぞ(笑)
で、次回は総集編。
断言しちゃう辺りが、なんかすごい(笑)


◆MMR「大地の母でございます」4
脚本(岡崎純子)、絵コンテ(中村憲由)、演出(福島利規)、作画監督(佐々門信芳)

というわけで今回は、映画の撮影現場に行く大地達って話。
大地の母親話で、ドタバタ馬鹿話で、最後は泣かせで落とし、なかなか面白かった。
それぞれのキャラもなかなか生き生きしていたしね。
しかし、大地の母親である忍者ママこと穂村冴子(夏樹リオ)、結構可愛かったな。
で、次回は誠の初恋物語・・あ、なんか結構萌えっ娘かも。


◆MMR「誠の初恋物語」5
脚本(吉野弘幸)、絵コンテ・演出(菱田正和)、作画監督(竹内浩志)

というわけで今回は、誠はケガをしてしまい、病院で早乙女亜希(山本麻里安)という少女と出会うって話。
うう、ええ話だった・・泣けたよ。
薄幸少女の亜希さんが可愛く、お約束のように死んでしまうのだが、良かった。
やっぱ、こういう話は弱い。
誠の葛藤と、亜希さんの「人を助けたい気持ち」を絡める辺りが、やはり上手い。
アリスも、密かに誠を慕ってる感じの描写もあり、さらに良し。
久々の泣け話で、良かったです・・演出作画も良かったしね。
で、次回は太陽が消防団に入るって話。


2003年10月5日(日曜日) 


◆すてプリ第23話「限りあるものの聖譚曲」4
脚本(名田寛)、絵コンテ(増井壮一)、演出(園田雅裕)、作画監督(岡辰也、松本好弘、野武洋行)

というわけで今回は、誕生日を直前に控えたパシフィカは、兄であるフォルシス王子と再会することにするって話。
なんつうか・・相変わらずクライマックス直前だというの、安直にバトル展開に持って行く訳でなく、あくまで淡々と地味に切々とドラマ中心の話作りをしてくる辺り、このアニメの恐ろしさを感じるな(笑)
といった感じで、いきなりのOPなしの始まりで、回想でのパシフィカの誕生日の喜びと、そしてそのすぐあとでの兵士たちの無残な骸を見せたりする辺りで、いきなりの「生と死」の矛盾を見せたりする辺りがまた上手い。
もちろん、口は悪くても優しい子でもあるパシフィカは、その矛盾した「生」に関して悩みまくりなわけで、でももちろんそれでもやはり答えとしては「生きたい」わけで、その矛盾した「生」を肯定する言葉が兄であるシャノンの「俺が許す」なわけで・・なんつうか泣けるわけで。
そして、もう一人の優しいパシフィカでもある兄のフォルシス王子は、多くの民がそのパシフィカの生によって死を迎えていることへの矛盾に苦悩し葛藤した結論が、パシフィカを共にした自害なのであった。
この辺り、レオの「本当の正義」の話も絡めて、将軍や隊長のプライベートな部分も見せることでの「それぞれの正義」「それぞれの生と死」があることを見せる辺りが、これまた上手いよね。
で、パシフィカの「死」を目の前にしての、シャノン@ドラグーンとピースメイカーとの最終決戦。
文庫派(最終巻は10/20に発売)な自分は、この辺りの最後を知らなかったりするので、マジで最後が楽しみです。
で、今回の感想も残すところ、あと32文字になって参りました!!(笑)
スクラップド・プリンセス最終回「守りし者たちの交響曲」お楽しみに


◆おねツイ「もういちど走りたい」3
脚本(黒田洋介)、絵コンテ・演出(くるおひろし)、作画監督(きみしま幾智)

というわけで今回は、深衣奈の友達・裕香(沢城みゆき)が、深衣奈の前に現れるって話。
ついに登場の深衣奈の過去話で、今まで張られていた深衣奈の伏線が、ついに決着。
先輩の話もそうなのだが、伏線がきちっと張られていたせいもあってか、やっぱりちょっとあっさりなイメージはあるな。
伏線って言うのは結構難しく、やり過ぎると「やっぱりね」となり、ないならないで「唐突だな」になりやすいからなあ。
それはともかく、深衣奈の過去話はまあまあ良かったかな。
予想通りな展開ではあったが、深衣奈がケガによって失ってしまった「居場所」を求めて、そして「逃げ」の結果として麻郁達の所にやって来たのはなかなか良いね。
それを肯定する上での麻郁の言葉も、なかなかにに良い。
しかし、どうもやはりセリフやモノローグに頼り過ぎな気はするな。
黒田アニメは、やはり脚本家である黒田羊介が主体となって作っているせいもあってか、どうもセリフやモノローグが前面に出過ぎるきらいがあるからなあ。
まあ、人とは言葉で語る生き物なのだから、何かを伝えるために「言葉」という手法を用いるのはおかしくはないのだが、それならそれで、演出的な押しがもうひとつ欲しかった所である。
これの前番組である「すてプリ」が、その辺りのセリフへの演技の乗せ方が上手いだけあってか、ますます押しが足りない気がするからね。
セリフも重要ではあるが、それを押すうえでの演出も重要ってことだな。
で、ついに最終シークエンスである「3人の出生の秘密」へと、話は向かって行くようである。
つうか、気づくの遅すぎだろ(笑)
それはともかくとして、果たしてこの3人にはどんなラストが待っているのか、楽しみです。
で、次回はあなたに好きと伝えたい。


◆セラムン(実写)第1話「Act.1」3
脚本(小林靖子)、特撮監督(佛田洋)、監督(田崎竜太)

というわけで、原作・武内直子の、あの社会現象をも巻き起こした超ヒットアニメ「美少女戦士セーラームーン」が、ついに実写化!!
スタッフは、なにげにこれって龍騎チームじゃん(笑)
まさか、「タイムレンジャー」や「仮面ライダー龍騎」などでテクニカルなドラマで定評のある小林靖子が「セーラームーン(実写)」の脚本を書くとは思ってなかったよ・・もしかしたら、期待できる・・かもしれない(笑)
で、今回は月野うさぎ(沢井美優)の元にある日、言葉をしゃべるぬいぐるみのルナ(潘恵子)がやって来て、うさぎは美少女戦士セーラームーンとなるって話。
まあなんつうか、印象は「チープだな」ってところか(笑)
もちろん基本は「セーラームーン」で、どーいった展開かはほとんど知ってるのであるから、思わず見てる途中は「キター!」の連続で、面白くはあったのだが、作りとしては・・・演技はしょぼいは、特撮しょぼいは、演出しょぼいは、結構チープ(笑)
まあ、元のアニメの「セーラームーン」だって、最初見たときは「なんじゃこりゃ」だったのだから、もしかしたら化ける・・かもしれないしね(笑)
それはともかく、今の特撮ブームにのっかっての久々の「トトメス」やら「シュシュトリアン」やらの、「女の子向け特撮」が復活したのは喜ばしい限りである。
このまま、波に乗ってオリジナル女の子向け特撮復活して欲しいね。
つうか再放送の「セーラームーン」も終わって、この実写化を経たら、前々から言われていたように、そろそろアニメ版「セーラームーン」復活かな?
しかし、「ガンダム」もそうだが、なぜにテレビ朝日系ではなく、TBS系なのであろか?
ちょっと謎・・っていうか、録画間違えるとこだったよ(笑)
それにしても、非常にアニメ版を意識した作りで、ルナの声が潘恵子だったりなのは素晴らしいことだが、やはりOPは「ムーンライト伝説」にして欲しかった所であるなあ。
まあそれはともかく、はっきり言って、セーラー戦士5人の役者のキャスティングは意外に悪くないと思う。
個人的には結構「はまっている」といった印象。
全員結構可愛くて元キャラの雰囲気があり、何と言っても・・「眼鏡っ子亜美ちゃん、最高!!!」である(笑)
今の特撮ブームは、特撮番組自体がレベルの高い作品作りをしてるってのもデカイのではあるが、オダギリジョーを元祖とする、俗に「イケメン俳優」と言われる俳優さんたちの功績がでかいのも確か。
この実写版「セラームーン」も、元のアニメ版「セラームーン」が2次元キャラ萌えを特出させたのと同じく、3次元役者萌えを特出させる可能性があるのではないかと、ちょっぴり思ったりした。
考え過ぎかな?(笑)
それにしても、よくわからんCM2回入りはなんとかならんものか・・アトムもそうだが。しかし、土曜の朝は・・実写「セーラームーン」のあとに「ぴちぴちピッチ」とは・・なかなかに死ねる構成だな(笑)
で、次回は・・眼鏡っ子・亜美ちゃんキター!!!(笑)


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