2004年1月

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2004年1月7日(水曜日)

◆ダカーポ第24話「記憶の扉」4
脚本(池田眞美子)、絵コンテ・演出(阿部雅司)、作画監督(山本佐和子)

というわけで今回は、美春は昔の思い出を探そうとするって話。
相変わらず、キャラ落としとしての伏線的な前ふりがあんまりなくての展開なので、連続性が少なく、唐突感があるのは否めないが、話の落とし方とネタは流石はエロゲーのネタだけあってかレベルが高い。
多分、原作のゲームの方は、もっと破壊力デカいんだろうな。
「偽物」である自分に対しての葛藤から、「本物」になるために昔の「思い出」を探す美春。
エロゲーの「ロボットもの」といえば、もちろん「ToHeart」のマルチが先駆者であるが、美春のネタは、マルチのネタをまた一歩推し進めた、ロボットの「アイデンティティ・クライシス」的なネタとなっていて、なかなかに深読みできる感じで、面白かった。
他者との「関係性」が自己を確認する大きな要因として働くのと同じく、自己が自己を確認する要因として「記憶」は不可欠である。
純一は、美春とのこの1年の思い出から、美春という存在を肯定するのだが、過去の「記憶」というものを持たない美春は、自分を偽物だと感じ、自己を否定する。
そして、その「記憶の扉」となる純一との思い出であるタイムカプセルを探すことで自己を肯定しようとする。
しかし、その「記憶の扉」は美春の体に負担を招き、美春の「死」を早めてしまうのであった。
といった感じで、他のキャラと同じく、流石は昨今の「泣きゲー」的テイストを存分に発揮したネタで、かなり良い。
でもやはり、ネタとしてはかなりいいのだけど、やはり脇役なこともあり、美春側のアプローチが少なかったせいもあってか、感動は半分である。
エロゲーものは、「総主役制度」だったりするので、その辺難しいんだよな。
なんか、ここの所のクライマックス展開は、毎回最終回という感じでそれぞれレベルも高いんだけど、それがゆえにそれぞれが浮いてる感じで、ドタドタとしてる感じがあるからなあ。
それぞれのキャラを終わらせてる間は、どーしても音夢やさくら方面は置いてきぼりになるからね。
まあ、「桜の木の起こす奇跡」を中心軸としての展開ではあるので、その辺りは流れとして多くは逸脱はしてはいないと思うけどね。
で、次回は再び桜の花が咲き始めてって話・・クライマックスだなあ。


◆ピッチ「聖夜(クリスマス)の贈物」2
脚本(吉村元希)、絵コンテ(浅見松雄)、演出(甘木環)、作画監督(高橋修)

というわけで今回は、海斗に謎の女性が近づいてきて、るちあがやきもちを焼くって話。
まあネタ的には悪くはないネタではったが、演出作画的にはいつもどおり、たいしたことはなかったなあ。
で、今回は海斗の出生の秘密に迫るネタで、まあどーやら海斗に出生は謎のようである。
つうか、もしかして海斗って人間じゃないってネタなのか?・・それで作品のテーマ的にはいいのであろうか(笑)
まあそれはともかくとして、今回の見せ場は、ほとんど歌による集団暴行(リンチ)状態だった、「マリアいじめ(笑)」
なんか、ダークラバーズはどんどこヘッポコになっていくなあ。
まあ、キャラ的にはそれが立ってきてるからいいけどね。
で、次回はパールピアリで大騒動って話・・結構面白そうだな。


◆ピッチ「PinP(パニック イン パールピアリ)」4
脚本(神戸一彦)、絵コンテ・演出(菊地一仁)、作画監督(梶浦紳一郎)

ピッチには馬鹿話がよく似合う。
というわけで今回は、年越しコンサートを迎えたるちあ達は、ささいなことからケンカしてしまうって話。
アホだ・・アホすぎる(笑)
といった感じで、ピッチお得意の特大級の馬鹿話。
正直、演出作画的には並以下なアニメではあるのだが、このアホアホ光線が透過光バリバリで放出されるイけた馬鹿脚本は、やっぱ爆笑だな。
特に、るちあ達「3馬鹿」をも上回る「4馬鹿」ぶりを見せつけてくれる「おまぬけカルテット」のダークラバーズ達が素敵すぎる。
ダークラバーズを中心に、次々と怒涛のようにやって来る馬鹿展開が、もう最高。
これ、絵がないドラマCDとかの方が盛り上がってっただろうなあ。
脚本的な「テンション」は結構高いもんね・・やっぱ、ピッチはシリアスより馬鹿話だな。
で、次回は初夢大作戦!・・なんか正月からすげえ馬鹿そうな話で期待である。
スタッフ、乗って来てるかも(笑)


◆ピッチ「初夢大作戦」5
脚本(早川正)、絵コンテ(鈴木敏明)、演出(山口武志)、作画監督(篁馨)

ピッチは馬鹿話が(略
というわけで今回は、縁起のいい初夢を見ようとするるちあ達って話。
・・も〜〜、新年から超馬鹿、すげえ馬鹿、最高に馬鹿!(笑)
新値早々、大爆笑・・今年はいい年になりそうだ(笑)
今回は、前回と違い演出作画も気合入りまくりで、超馬鹿展開を後押ししまくるテンポ良い演出作画で、馬鹿展開が極まっておりました。
それぞれのキャラの動きや表情が生き生きしていて、可愛いのなんの。
もう、オチもバレバレだと言うのに、次々と襲いかかる超馬鹿展開に爆笑の連続だしな(笑)
いや、早川正の脚本は、やっぱ「ひと馬鹿」違うわ(笑)
それぞれのキャラを立たせまくってるもんなあ。
毎回このぐらいのレベルなら、本気で「面白い」って言えるんだけどなあ・・いやマジで(笑)
あと、今回は歌も歌いまくりで、それだけでももう腹一いっぱい、夢いっぱい・・蝶サイコーでした(笑)
で、次回はニコラさんの恋の話。
ん、作画も結構安定して来たし、これは二年目も期待かな?
あと・・オタク大賞受賞、おめでとうございます(笑)


◆フィギュア第4話「羽ばたく心を持っていますか」3
脚本(米村正二)、絵コンテ(矢野博之)、演出(深沢幸司、須藤典彦)、作画監督(沢田正人、斉藤英子、藤澤俊幸、佐藤陵)

というわけで今回は、待ちに待った夏休み、つばさとヒカルは週末に催される学校キャンプに心躍らせるって話。
もう、これでもかと徹底的に描き込まれる「小学生日記」
演出、作画、美術に至るまで、非常に淡々と丁寧にじっくりと描き込まれているのは「素晴らしい」の一言に尽きるのではあるが、前回と同じく、つばさとヒカル達の「日常」と、DDとオルディナのマギュア関連の「非日常」が全く交錯せずに話が進んで行くため、なんつうか本当に「話がなさ過ぎ」て、正直キツい(笑)
小学生パートと、戦闘パートが完全に剥離して存在してるせいか、ほとんど話やドラマに動きがないんだもんな。
マギュアとのバトルなんて、「空を飛ぶ夢を見た」程度の意味合いしかならなあ・・しかも、前回のように「勇気の後押し」としての意味合いもなかったし・・。
これでは「変身バトルもの」にした意味がないもんな・・素直に「小学生日記」で良かったような(笑)
「日常」を侵食する「非日常」から、世界やみんなを守って行くのが、「変身バトルもの」のセオリーだからねえ。
まあ、DDの同僚であるオルディナや、報道関係者のオヤジなんかも出て来て、話も動き始めそうなんで、今後に期待かな?
で、今回やっとこ「フィギュア17」の意味がわかりました・・そうか、No.17のフィギュアだから、「フィギュア17」なんだね・・ちょっと格好良いね(笑)
そーいや、「バロム1」の1ってどーいう意味だったんだろうな(笑)
で、次回は牧場の手伝いをするつばさとヒカルって話。


◆フィギュア第5話「大切な人はいますか」4
脚本(米村正二)、絵コンテ(辻初樹)、演出(井硲清高、深沢幸司)、作画監督(沢田正人、斉藤英子、藤澤俊幸、佐藤陵)

というわけで今回は、いばらぎ家の奥さんである京子さんが過労で倒れ、つばさとヒカルは娘のサクラ(堀江由衣)と共に、牧場の手伝いをすることになるって話。
ええ話や・・。
相変わらず徹底的に描き込まれる日常描写に、ちょっとした諍いから生じた親と子という家族の関係を巧みに描いていて、ほとんどTVドラマな状態。
情感溢れるリアリティある丁寧な牧場描写なども、ドラマや世界に厚みを与えていて、素晴らしいね。
まさしく、アニメ版「北の国から」である。
つうか・・DDやオルディナ達のマギュア関係という「非日常」と、つばさやヒカルのささやかな「日常」とは全く全然交錯せずに話が進んでいるのが、すげえ。
今回は、ひかるとツバサの「フィギュア17」は、マギュアと戦いすらしてねえしな(笑)
多分、ひかるとツバサの周辺の「日常」や「心情」をここまで徹底的に描き込み、少しづつ地固めしていってるのは、そーいった「日常の崩壊」という、後半への伏線ではないかと思われるので、これは後半の展開に期待したい。
そいや、マギュアとのバトルは、地中、空中、水中と、意外に結構セオリーどおりな展開ではあるのな。
で、次回は学校の話。


◆十二国記第39話(最終回)「風の万里 黎明の空 終章」5
脚本(曾川昇)、絵コンテ(須間雅人)、演出(佐藤真二)、作画監督(田中比呂人)

というわけで、ついに「十二国記」も第一期が終了。
地上派放送だと、すぐに続編が始めるようなので、あんまそんな気はしないけどね。
で、今回は陽子は乱を平定し、そして初勅を定めるって話。
しっとりと静かに終わる、いい終わり方だった・・。
このアニメでは珍しいOPなしでの始まりで、流石に最終回だけあって、演出作画にも気合が入っていて、特に最後の毅然とした陽子のセリフが非常に格好良く・・つうか泣けた。
「己という領土を治める、唯一無二の君主に」・・いい言葉だ、陽子はいいこと言うなあ。
「風の万里 黎明の空」は、陽子、祥瓊、鈴という苦難と悲しみの道を行く3人の少女の物語であり、それぞれの出会いと成長がきっちりと丁寧に描かれており、疾走感あるラストの締め方といい、3部の中では一番良かったな。
正直、アニメオリジナル展開である浅野君や、昇紘のくだりはその可能性を生かし切ったとはいい難いものがあるのだけど、原作と違い度々出てきた水偶刀を絡めたくだりであるオリジナルセリフ、
「時に、私の思うままにならず、見るのが辛いものを見せる、それは私の心なのです・・心に鞘はいらない」
なんかは、オリジナルとは思えない震えるほどいいセリフで、素晴らしい。
エピローグとしてのそれぞれのその後なんかも見せつつ、最後はちゃんと「これをもって初勅とする」で終わってる辺り、アニメとしての構成の妙もあって良かった。
やっぱ、十二国記は陽子の物語だよなあ。

で、総論。
「十二国記」4(80点)
うむ、なかなか面白かった。
何と言っても、アニメ版「十二国記」の良さは、曾川昇の原作のアレンジ・再構成にあったと思う。
井上敏樹なんかと同じく、「いかにも」な脚本ばかり書いて評判の悪い曾川昇ではあるのだが、オリジナル展開なども交ぜつつ、非常にバランスの取れたアレンジ・再構成で、陽子を中心とした成長物語を、書ききっていた。
まあ無論、半分以上は出来の良い原作の手柄ではあるんだろうけどね。
曾川昇には、このぐらいの足かせがあった方がいいのかもしれない(笑)
それはともかく、「十二国記」は非常によくできた異世界ファンタジーものであり、緻密に設定されたオリジナル溢れる世界観に、苦悩と葛藤を乗り越えて成長する少女・陽子の物語として、非常に面白かった。
各キャラにも魅力があり、各種の名セリフなどもなかなかに教訓めいていて良かったしね。
まあでも、ちょっと演出作画的には重たさがありすぎて、その辺はちょっと平板だったかな。
とりあえず、スタッフの皆様ご苦労様でした。
続編は・・すでにあるんだよな(笑)
ってことで、続編に続くのであった。


◆ワるQ2「失われた四皇女」3
脚本(月村了衛)、絵コンテ(玉井公子)、演出(夕澄慶英)、作画監督(石橋有希子)

というわけで今回は、ヴァルハラ星が時のブリザードに襲われ、ヴァルハラ星に向かうワるきゅーレ達って話。
お約束の、ゴーストの秘密を巡るネタばらしの今回。
もう、完全にシリアス展開まっしぐらで、お笑い展開ほとんどなしの、あのコーラスですらゴーストの電波・・もとい想いを受け止めるための媒体者として機能。
「セーラームーン」やら「スレイヤーズ」等と同じく、普段は馬鹿やりまくってはいるけど、こーいうのはシリアス展開は、とことんシリアス展開で逝くのが常なんだよな。
シリーズとしての一本筋の通った「物語」があるのは良いことではあるのだが、なぜかこーいうのは本筋より脇道である普段の馬鹿話とかの方が魅力的であったりすることが多々あるんだよな(笑)
これもまあそんな感じで、よくはできてるんだけど、正直まあ「どうでもいいかな」というのが本音(笑)
つうか、元々和人とワるきゅーレよりも、脇役であるコーラスやら、アキドラやら、ライネや、真田さんの方がキャラ的に魅力的で、生き生きしてるからなあ。
まあそれはともかく、ゴーストの正体もわかり、ついに次回は最終回である。
なんか、作画気合入ってそうだなあ。
ま、それにしても毎度ながらアキドラ変身は、なんか笑えていいね(笑)


◆ワるQ2(最終回)「天翔けるワルキューレ」4
脚本(月村了衛)、絵コンテ・演出(高本宣弘)、作画監督(倉橋丈康)

というわけで、ワるきゅーレ第二期も最終回。
今回は、四皇女を救うために、時のブリザードの中を行くワるきゅーレって話。
愛のパワーで大団円・・まあ、こんなもんかな(笑)
流石に最終回だけあってか演出作画は気合が入りまくりで、非常にレベルが高かった。
まあでも話はお約束過ぎて、コレっていう盛り上がりはなかったかなあ。
っていうか、アキドラvsゴーストの頂上決戦の方が格好良くて、そっちの方が面白かったかもしんない(笑)

で、総論。
「円盤皇女ワるきゅーレ 十二月の夜想曲」4(70点)
まあ、なかなか面白かったかな。
前期よりも、頭ひとつレベルアップした話のノリや、演出作画のテンポの良さなどは、やはり見るべきものがありました。
特に、電波皇女コーラスに代表される、脇を固めるサブキャラなども生き生きと描かれ、個人的には平板目だった前期よりはポイントアップ。
手を替え品を替えな、幅広いワイドな話の構成もなかなか良かったです。
まあでも、今期最大のブレイクキャラであるコーラスが、初期の話でしか活躍の場がなく、生かしきれてなかったのは残念でもありましたな。
他の皇女の出番とかも全然なかったですしね。
そもそも、メインストリームを行く和人とワるきゅーレという主人公キャラが、脇キャラに比べて魅力が少なく、メインストーリーである「ゴーストネタ」も、たいして面白くはなかったですからねえ。
とはいえ、コーラスやらアキドラやら真田さんやらライネやらのキャラの脇キャラは生き生きとしており、幅広い話や、テンポ良い演出作画やらで、なかなか楽しませてはいただきました。
スタッフの皆様、お疲れさまでした。
次回作は・・やっぱ、あるんだろうな(笑)


◆ワルQ2特別編「七転八倒花嫁修業」5
脚本(月村了衛)、絵コンテ(柳沢テツヤ)、演出(新田義方)、作画監督(藤井まき)

前回で最終回かと思ってたら、特別編がありました(笑)
というわけで今回は、和人とワるきゅーレ達は、花嫁修業をするって話。
あ、おもしれ〜。
これって、確かDVDのおまけものだったか、OVAものだっけ?
なんか非常に「うる星やつら」的テイストで、これこそ「ワるきゅーレ」って感じであった。
シリアス展開の後に見た後だけもあって、その面白さも倍増(笑)
演出作画のテンポも非常に良く、花嫁修業の「トレーニングカード」というネタを存分に生かした繰り返しギャグやらで、それぞれのキャラクターが非常に生き生きたドタバタを展開させており、すげえ面白かった。
特に、「姫様ラブラブ」な真田さんは、やっぱりラブリー過ぎる(笑)
確かに、こーいう雰囲気は第2期の方でもあったもんな。
第3期は、こーいうのを生かしまくったテイストで、他の皇女出まくりの「うる星やつら」敵ドタバタに期待したいね。


◆SDガンダムフォース第1話「その名はキャプテン」4
脚本(中村浩二郎)、絵コンテ・(阿部雄一)

今はノリノリな「ガンダムブーム」にあやかって、「機動戦士ガンダムSEED」に続くTVガンダムが早くも登場・・というか、ついにSDガンダムシリーズがアニメ化!
その名は、「SDガンダムフォース」・・アメリカでは結構人気だったらしい。
スタッフは、企画製作はサンライズ、監督は阿部雄一、副監督は近藤信弘、CGディレクターは稲野義信、CGメカニカルディレクターは鈴木健一、3Dモデルスーパーバイザーは小高忠男、キャラクターデザインは木村貴宏、SDデザインはLAYUP・高倉武史、といった構成。
今回は、ダークアクシズのネオトピアに魔の手を延ばし、そしてそれと戦うキャプテンガンダム(神谷浩史)との戦い巻き込まれる少年・シュウト(朴路美)って話。
「SDガンダム」は、「リアルガンダム(造語)」の裏で続けられていた息の長いシリーズで、結構ファンも多いんだよね。
自分も一応その世代にはいっちょ噛んでいて、カードダスやらプラモやら、結構買ってました。
で、待望の「ガンダムフォース」ですが、まあ・・なかなか面白かったというとこでしょうか。
ガンダムギミック満載な各種ファクターや、非常にくねくねと良く動くモーションキャプチャーなポリゴンCGは良かったのだが、やはり人間のキャラクターや背景までポリゴンCGはやり過ぎだったなあ・・「ランディム」とかと同じく。
なんか、まるでゲームの画面でも見てる違和感があり、感情移入が非常にしにくかった。アメリカンチックなくねくね感も、ちょっと引くしね〜。
木村貴宏のキャラデザなどを見る限り、かなり悪くはないのだが・・。
まあそれはそれとして、SDガンダムというのは長い年月により非常に洗練されたデザインとなっており、この「ガンダムフォース」もかなりデザイン的に洗練されている。
特に、「キャプテンガンダム」が秀逸で、ローラーダッシュや、アームカノン、ドリルパンチとアイデア満載な各種ギミックが「リアルガンダム」に負けず劣らず非常に格好良く、バトル演出もなかなかにイけていた。
キャプテンガンダムの今後の活躍に期待である。
しかし、フェイスオープンの顔はやっぱり変だ・・「アイアンリーガー」思い出しちゃったよ(笑)
で、おまけの「SDガンダムプラモげきじょう」・・カエルくん、いいね(笑)
で、内容的には人間とロボットの共存という、トランスフォーマーや勇者ロボなネタというか・・前番組な「マシンロボ」的というか、ちょっぴり「ヒカリアン」ちっく(笑)
まあ、今後も各種ガンダムやら、敵メカやら出てくるようなので、その辺り期待である。
で、次回は輝け!ソウルドライブ・・ソウルドライブってトランスフォーマーのスパークみたいだよな(笑)



◆2004年1月1日(木曜日)

◆ダカーポ第23話「素顔の告白」4
脚本(あみやまさはる)、絵コンテ(宮崎なぎさ)、演出(山本深幸)、総作画監督(田頭しのぶ)、作画監督(鳥沢ノリコ)

というわけで今回は、ことりは突如人の心の声が聞けなくなるって話。
人の心が聞こえる能力がなくなったことでの、他者とのディスコミニケーション。
流石はエロゲーのいちキャラクターだけあって、なかなかにテーマが重い。
アニメ版では、結構あっさり解消してしまった訳だが、原作のゲームだと結構重く深く、突っ込んだクライマックスを展開させててのかもしれないな。
このネタだけで、一物語作れそうだもんな。
このアニメの評価すべき点は、安定した演出作画に、エロゲーアニメでは珍しい2クールという長いスパンで物語を展開させていることではあるのだが、残念ながらそれぞれのキャラクターを描き込んで生かし切るほどの構成はされてなかったんだよな。
ことりのネタも、かなりいいネタで重みと深みのあるネタではあるんだけど、頼子さんの話と同じく、あくまで脇であり、深く突っ込んだ展開はなかったからねえ。
メインキャラはあくまで、音夢とさくらだったからな。
この辺りが、「総主役」となりえるエロゲーをアニメ化する時の難しさだよな。
とはいえ、今回の話ではことりは今までの中でも抜群に可愛く、爽快感あるさわやかなラストはなかなかに良かった。
で、どうやらきちんとそれぞれのキャラの関係の解消はされて行くようで、残りのキャラのラストはなかなか楽しみである。
深みをもたせるためのそれぞれのエピソードの連鎖性は薄めではあるが、ラストとしての落とし方は結構上手いからね。
で、次回は美春の話。


◆ワるQ2「黒い十二の月」4
脚本(月村了衛)、絵コンテ・演出(青木新一郎)、作画監督(添田直子)

というわけで今回は、再び和人を惑わし現れるワルーキューレゴーストって話。
ギャグやらコメディ一切なしのどシリアス展開・・このままラストまでまっしぐらって感じかな?
流石にクライマックスだけあってか、演出作画にもなかなかに気合が入っており、シリアス展開を盛り上げてくれている。
第二期は、以外にバトルとかの演出作画が結構良いんだよな。
まあしかし、シリーズ構成的には仕方がないこととはいえ、普段のお馬鹿コメディ話の方が、やはり好みではあったなあ。
破格のヒットキャラであった電波皇女コーラスも、初期の話意外は地味目になってしまったしな。
っていうか、他の皇女たち、ED以外結局出番がなかったな(笑)・・これまた続編でお披露目って所なのであろうか?
で、次回から本格的にゴーストの秘密やら、失われた四皇女の話やらをやるようで、まあ一応楽しみではある。


◆まぶらほ「のびちゃった……」4
脚本(小山高生)、絵コンテ(葛谷直行)、演出(長井龍雪)、総作画監督(藤井昌宏)、作画監督(増谷三郎、川口敬一郎)

というわけで今回は、和樹の魔法回数を延ばそうとする夕菜達は、音邑けやき(矢島晶子)という少女のことを知るって話。
確か、原作だと珍しく結構いい目の話で、アニメの方もまあまあ良い話ではあった。
でも何というか、相変わらず和樹がお人よし過ぎるというか、馬鹿すぎるというか、どうも濃い目の女性陣に比べると行動理由が意味明というか、危機感なしに魔法を発動しまくりなせいで、感情移入度が下がるんだよな。
とはいえ、ちょっと下品っぽさを醸し出すシーンやら、三人娘とのドタバタやらはなかなか楽しく、音邑けやきを巡る不幸さ満載の話はまあまあ良かったとは思う。
でも、やっぱりどうも今一つの押しがないんだよなあ。
そいや、今回もなぜか脚本が小山高生・・謎だ。
で、次回はあけちゃった。


◆セラムン(実写)第12話「Act.12」4
脚本(小林靖子)、特撮監督(佛田洋)、監督(高丸雅隆)

というわけで今回は、うだぎと美奈子は一緒に妖魔の手から逃げるって話。
うさぎとの逃避行の中、美奈子は戦士としてでない、一人の少女としての自分を思い出す・・っていうお約束の展開は非常に良いとは思うのだが、美奈子の役者さんがその深みある話に演技がついていってないのがなんとも・・セリフも棒読みなんだもんな(笑)
まあ、それはともかくとして、ついにセーラーVがその正体を明かし、セーラーヴィーナスにしてシルバーミレニアムのプリンセスであることを暴露と、なかなかに怒涛の展開。
美奈子が、「プリンセス」の囮(影武者ってヤツだなw)としてそうしているのか、それとも自分を本当の「プリンセス」としてそうしているのかは、あの演技からすると・・微妙だな(笑)
多分、「影武者」の伏線を入れてる辺り(この辺が小林靖子の上手いとこ)前者なんだろけど・・まあ、幸か不幸か演技がつたないせいで、その辺が微妙なのはいいことかもしれない(笑)
で、もしかしたらアニメ版では語られなかった裏設定でもある、四天王が実はエンディミオンの・・ってネタも盛り込んできそうな予感である。
PCエンジンのゲームでの「プリンス!、プリンス!、プリンス!」ってネタが好きだっただけに、あのネタを入れてくれるのは、非常に嬉しいものはある。
あと、やはりアクションも「縄跳びアクション」なんか絡めたり、色々工夫は凝らししてるんだけど、「スーツもん」と違って、部分部分、素の役者さんがアクションしないといけないから、やはりどうしてもアクションはおまけってなってしまうよな。
で、次回は・・クンツァイト様、来る〜!!


◆十二国記第36話「風の万里 黎明の空 十三章」4
脚本(曾川昇)、絵コンテ(高岡淳一)、演出(土屋浩幸)、作画監督(門上洋子、楠本祐子)

というわけで今回は、ついに決起する陽子達って話。
ついに、浅野との再会する陽子。
もっとドラマティックな再会をすると思っていたのに、意外にあっさり目な再会だったのは、ちょっと残念。
で、今回の話のキモは、陽子と浅野君の会話にあるわけだが、なんかどうもしっくりこない感じはあったな。
浅野君は突然やって来させられたこの世界で、その意味を見いだすために自らの「役割」を求めていたってのはわかる。
でも、陽子が真に自らの「意志」や「義務感」でやっているのかなと思うと、ちょっと疑問が残る訳で・・。
陽子は、この世界で王という「役割」を強引にふられてしまって、そしてその「状況」から王としての自覚に目覚めて行くわけなのだが、これは真に自らの意志なのかな、という疑問があったりはするんだよな。
そもそもこの世界のシステムは、「合理的」ではあっても、「不条理」ではあわけで、そのうち陽子はそういう不条理なシステムに懐疑を抱き初めて、昇紘のように「律法を破る者」(byスクラップド・プリンセス)として世界の破壊者となったりするのではないかと、思ったりはするんだけどね。
まあ、深読みし過ぎではあるな。
それはともかく、ついに陽子たちの決起も始まり、物語りは収束へと深い始めているようで、続きが楽しみである。


◆十二国記第37話「風の万里 黎明の空 十四章」4
脚本(曾川昇)、絵コンテ(斎藤哲人、高岡淳一)、演出(中村賢太郎)、作画監督(窪詔之)

というわけで今回は、昇紘をついに捕らえた陽子たちは、多数の軍勢に取り囲まれることになるって話。
今回は、なにげにアクションなどが派手で、作画もちょっと凝っていて、その辺りなにげに良かったな。
援軍としてやってくる祥瓊たちの描写が格好良かった。
で、前回の浅野と陽子の語りを受けての、陽子と昇紘のやり取りがなかなかに興味深かった。
王である陽子自らが昇紘を罰しに来たのを知り、昇紘はそれが「天意」と判断するわけだが、実際のところは「民意」こそが昇紘を罰しに来たわけで、天の理というよりも、人の理に反したからこそ昇紘は罰されることになったとも取れる描写だったからね。
この世界のシステムは、システム自体を投げっぱなしにした後、あとはすべて「人任せ」というシステムって感じだよな。
で、今回は浅野君がちょっとポイントアップ。
浅野君が改心する辺りの描写はちと甘目な気もするが、ラストの伏線ともなる自らの意志での反抗は、なかなかに格好良かった。
浅野君、もしかしてこれで死んでしまうのろうか・・気になるところだ。


◆十二国記第38話「風の万里 黎明の空 十五章」4
脚本(曾川昇)、絵コンテ・演出(うえだしげる)、作画監督(小林理、遠藤裕一)

というわけで今回は、祥瓊と鈴は、ついに陽子が景王であることを知るって話。
ついに・・ついにと言った感じで、陽子、祥瓊、鈴、三人の娘たちの交錯した運命がここに結実。
同じ困難な道程を踏み越えてきた成長した少女たちの出会いに、ちょっと感動。
それにしても、祥瓊と鈴が正体を明かして民衆を誘導する辺りは、なんだか水戸黄門状態で、ちょっと笑った。
で、次回はついに「風の万里 黎明の空」も最終回。


◆フィギュア17第2話「一緒にいたい人はいますか」4
脚本(米村正二)、絵コンテ(矢野博之、高橋ナオヒト)、演出(深沢幸司)、作画監督(沢田正人、斉藤英子、佐藤陵、原将治)

というわけで今回は、森での戦いのあと、つばさにそっくりな女の子・ヒカル(折笠富美子)が現れ、つばさはDD(小山力也)より事の経緯を説明されるって話。
巷でもよく言われているように、なんだかとっても「北の国から」+「バロム1」といった感じである。
第一話ではかなり退屈な印象ではあったのだが、つばさの対となるリベルスの少女・ヒカルが現れたことで、全体的に「動き」が出てきて、なかなか良くなってきた。
特に、TVアニメ2話分、TVドラマ1話分丸々を使って丁寧にたっぷりと描かれる北海道の情景描写に、つばさとヒカルの心理描写は、普通の30分TVアニメではできない味わい深い情感が出ていてなかなかに良い。
まさしく、アニメ「北の国から」といった感じである(笑)
バトルの方も、やはり地味目ではあるのだが、丁寧な作画できっちり描いているのはなかなかに良いね。
でも、基本的に「動き(肉弾戦)」のみのアクションで、エフェクト関係は押さえ気味なので、やっぱりもう一押し欲しいかな。
それにしても、宇宙刑事のくせにDDはヘタレだな・・メチャクチャ弱いんでやんの(笑)
で、次回からはヒカルがつばさの妹として学校に来るって話。
しかし、折笠富美子の声は、宮沢優子にちょっと似てるな・・。
なんか転校して来たシーンは、「アスカ、来日」をちょこっと思い出した(笑)


◆フィギュア17第3話「勇気を出してみませんか」3
脚本(米村正二)、絵コンテ(村田和也)、演出(村田和也、須藤典彦)、作画監督(沢田正人、斉藤英子、藤沢俊幸、佐藤陵、原将治)

というわけで今回は、転校してきたヒカルと共に、つばさはポートボールの試合をするって話。
淡々と語られる「小学生日記」・・やっぱり地味なアニメである(笑)
非常に丁寧に描かれる日常の学校描写などは良いとは思うのだが、つばさ達の小学生の「日常」と、マギュアの出現という「非日常」がまったく交錯せずに、ほとんど全然関係なしに進んで行ってしまっているせいか、どうもマギュアパートが浮いてしまっている感じがある。
こういうもののお約束的には、「日常」と「非日常」が交錯して、その「日常」を守るためにヒーローやらヒロイン達は戦うのが常だからね。
今のところのマギュア関係は、「ポートボールの試合」程度の意味合いしかまだないからなあ。
まあ確かに小学生の女の子に「みんなの大切な日常を守るために戦う決意」を期待するのがまあ、無茶ではあるけども。
でも、つばさもフィギャアとなって戦う決意をしたようなので、その辺りは今後に期待できるかもしれない。
で、次回は嵐の夜。
次回予告のような展開で行けば、もっと緊張感も出ていて良いんだけどなあ。


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