2004年10月

 

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2004年10月17日(日曜日)

◆仮面ライダーブレイド第33話「」3
脚本(曾川昇)、特撮監督(佛田洋)、アクション監督(宮崎剛)、監督(息邦夫)

というわけで今回は、世界を滅ぼす存在・ジョーカーである始を守るために橘と対決する剣崎って話。
物語は、「世界を滅ぼす存在」であるジョーカー=始さんと、「危険な存在」である剣ちゃんへとなんだか流れているようである。
ジョーカーである始さんの秘密はわかりはじめたが、やっとで出てきた剣ちゃんの秘密がいまいち不明なんで、その辺は今後の展開に期待だな。
それにしても、遊びで戦うアンデッドであるキングに、人造アンデッド・トライアルDを作って剣ちゃんを狙う広瀬博士に、カテゴリーエースに取り込まれて暴れる睦月に、世界を滅ぼす因子でもあるジョーカーにと、なんだか色々混沌してて、剣ちゃんは大変だな。
なんだか、橘さんも敵に回りそうだし・・まあ、面白くなって来てていいけどね。
しかし剣ちゃんも、なんだかんだと「守るための戦い」は常にしてるんで、結構格好良くなってきてて、いいね。
頑張れ、剣ちゃん。
で次回は、ついに剣ちゃんがキングの力を得る?


◆仮面ライダーブレイド第34話「」3
脚本(曾川昇)、特撮監督(佛田洋)、アクション監督(宮崎剛)、監督(息邦夫)

というわけで今回は、トライアルDに狙われていることを橘に知らされた剣崎は、広瀬達の元を去るって話。
被害を与えないために自分から広瀬達の元を飛び出す剣ちゃんは格好良かったけど、どうも剣ちゃんの行動って「突発的」なんだよな。
なんで「溜め」がないんで、どうも感情移入しにくい・・人の話ちゃんと聞かないし(笑)
とはいえ、広瀬の助言でライダーの仕事(っつうより使命かな)に目覚め、人前で変身してキングに打ち勝つ辺りは格好良かった。
でも、キングへの勝ち方は「怒り(信念)」というお約束の精神論での勝利だったんで、こっちも勝つなら勝つでもう手練手管な一押し何かが欲しかったよな。
で、剣ちゃんはついに13枚のカードを手に入れ、13体のアンデッドとの融合状態「エヴォリューションキング」へと超進化。
キングラウザーも手に入れ、「ロイヤルストレートフラッシュ」という必殺技も身につけ、・・なんか、剣ちゃんますます無敵状態に(笑)
しかし都合よく13枚のカードを手にいれてるもんだな・・「スペード」にしてるのは、カード化にしてる時なんだろうけど。
あと、睦ちゃんもますます暴走の一途、始さんもジョーカーが激しいと、事態としては相変わらず大変。
果たしてどうなることか。
しかし、カードを拾う姿ってちょっと間抜けだな(笑)
で次回は、剣ちゃん絡みのギャルが登場。


◆仮面ライダーブレイド第35話「」3
脚本(曾川昇)、特撮監督(佛田洋)、アクション監督(宮崎洋)、監督(諸田敏)

というわけで今回は、キングの力を使って倒れた剣崎は、家出少女に助けられるって話。
剣崎を止めようとする橘(ギャレン)、エースの力に捕らわれ暴走する睦月(レンゲル)、ジョーカー化して彷徨う始(カリス)、そしてひとりアンデッドと戦う剣ちゃん(ブレイド)と、相変わらず四者四様の展開となっていて混沌の様相であり、なかなかに面白い。
あと、家出少女に女性上級アンデッドにと、今回の話はギャル三昧。
家出少女はちとムかつくが、まあそのドラマの落とし方に期待かな。
女性上級アンデッドの方は、「自らの種族の繁栄のため」という今までにない戦う理由でもあり、なかなかに格好良い感じなので今後が楽しみだな。
で次回は、始さんが暴走って話。


◆仮面ライダーブレイド第36話「」3
脚本(曾川昇)、特撮監督(佛田洋)、アクション監督(宮崎剛)、監督(諸田敏)

というわけで今回は、剣崎をトライアルEが襲い、そして始がついにジョーカーの力に捕らわれ始めるって話。
人間を守るために、「ヒーロー」たらんと頑張る剣ちゃんはなかなかに格好良いね。
しかし、どうもそれが空回りしすぎてる気もしなくはないが(笑)
で、ついに始さんもジョーカーの力が暴走し、完全にジョーカー化。
果たしてどうなることか。
あと、上級アンデッドの彼女は、正々堂々とバトルファイトを望んでいて、戦士の風格がありなかなか格好良いね。
で次回はカリスが新変身。


◆ふたりはプリキュア「ポルンを励ませ!とっておきのカーニバル」3
脚本(羽原大介)、絵コンテ・演出(川田武範)、作画監督(高橋任治)

というわけで今回は、光の園に帰れずに寂しがっているポルンのために、遊園地に行くって話。
前回のジュナに続き、今回はレギーネが襲撃である。
でもバトル自体は演出自体はそんな悪くないのだが、やはり作画が追っ付いてないせいか、前回と同じくいまいち。
やっぱ、動かしてなんぼなバトルは難しいよなあ。
第1話で使われた遊園地が再びっては良かったんだけど、それを生かして話が作られてたわけでもなかったしね。
で、紅一点の敵であるレギーネだが、やはり変身後より変身前のオドオドぶりの方が萌えていいね(笑)
とはいえ、前の敵のダークファイブも敵としては掘り下げやらの面もありいまいち薄かったのだが、なんか闇の使者三人衆(仮称)もさらに輪をかけて薄い感じ。
なぎさとほのかの二人がキャラ立ち十分な反面、敵側のキャラ立ちが薄いのが、このアニメの欠点ではあるな。
魅力的な主人公は重要なのはもちろんだが、魅力的な敵キャラってのも重要だからね。
頑張って三人衆はキャラを生かして欲しい所である。
それにしても、ポルンはメップルの3倍(当社比)ぐらい我がままぶりを発揮してなぎさ達を振り回しており、なんだかさらにその評判を落としているようである。
だが、あえて言おう・・可愛くていいじゃん(笑)
特にあの片耳で顔をすっと覆い隠すとこが可愛くていいよねえ・・叩きつぶしてやりたくなるくらい(おい)
で次回は、志穂と莉奈が喧嘩。


◆ふたりはプリキュア「Vゲット!心でつなげ光のパスライン!!」3
脚本(川崎良)、絵コンテ・演出(岩井隆央)、作画監督(飯島秀一)

というわけで今回は、試合でミスした志穂は落ち込み、ラクロスをやめようとするって話。
お約束のケンカ話。
傑作だったなぎさとほのかのケンカ話であった第8話に比べると、やはり演出作画的にも劣り、まあ普通に良い話であった。
ラクロスの試合前に敵の襲撃ってパターンは前にもあったしねえ。
というか、今回のポイントマンは、実のところ志穂でも莉奈でもなく・・レギーナでした(笑)
いやもうあのインパクトある登場は、正直、大爆笑でした・・無理があるだろ、それは!(笑)
あのオドオドぶりと間抜けぶりを生かして行けば、かなり今後キャラが立って行きそうな感じですな。
前回も書きましたが、やはり敵キャラというのは、主人公を生かすファクターとして重要でもあり、例えば同じ感じの「女の子向けバトルアニメ」である「マーメイドメロディぴちぴちピッチ」では、その敵でもあるダークラバーズは「愛すべき敵」としてのキャラ立ちがたっぷりされていて、成功した部分もありましたから。
とりあえず、今後のレギーナさん(人間体)には期待です。
あと、今回は作画自体は結構低迷ではあったのですが、なんか後半のアクション描写が妙に動きが大きくて、面白かったです。
特に、なぎさがほのかから投げられたカードコミューンを受け取り、「カチ!」「カチ!」と変身する辺りが妙に格好良かった・・携帯電話ってああいうのだとしぶいな。
しかし、遠距離でもポルンのブーストはありなんだな・・ちょっとずるい(笑)
で次回は、体育祭で大暴れ・・あ、懐かしの学園のマドンナ再登場だ。


◆ふたりはプリキュア「なぎさぶっちぎり!炎のガチンコリレー」3
脚本(影山由美)、絵コンテ・演出(山田徹)、作画監督(河野宏之)

というわけで今回は、ベローネ学院の体育祭に出るなぎさとほのかを、レギーネが襲うって話。
なんか、学校のイベントに敵が襲撃してギリギリ間に合うってパターンが前回と同じでもあり、ちとワンパターンな印象だな。
レギーネ自体も少しづつキャラが立ってきたけど、やはり変身して襲撃してピンチにポルンの覚醒で必殺技、でもって撤退ってパターンも一緒であり、ちと幅がない感じ。
リレーシーンはそこそこ盛り上がったけどね。
まあどうやらマドンナになぎさに懸想する男子学生にと、一応は他のキャラ立てもしてくるようなので、その辺は期待したい。
で次回は、なぎさがデート?


◆ザ・マーズ・デイブレイク第1話「襲撃!夜明けの船」5(85点)
脚本(浅川美也)、絵コンテ(森邦宏)、演出(宮地昌幸)、作画監督(倉島亜由美)、メカ作画監督補佐(川元利浩)

というわけで、原案「絢爛舞踏祭」による「絢爛舞踏祭ザ・マーズ・デイブレイク」
スタッフは、アニメ制作はボンズ、チーフライターには浅川美也、キャラクターデザインは逢坂浩司、メカニックデザインは佐藤道明、RBデザインは佐山善則、監督は森邦宏という構成。
今回は、水の惑星火星にあるアデナ基地で働くグラム(関智一)は、海賊夜明けの船の襲撃を受けて、謎のRBに乗り込むって話。
流石に作画能力に定評あるボンズ制作に、様々な「ロボアニメ」をこなしてる森邦宏が監督なだけあってか、キャラの動かし方にロボットの戦闘にと、密度の高い演出作画美術と過不足ない内容。
第1話において、水の惑星火星、不況下の情勢、軍による独占、水中機動兵器ラウンドバックラー、海賊夜明けの船、それぞれのキャラの立ち位置などもきっちり見せて、そつのない作りであり、今後が楽しみな感じである。
しかし、「ロボでの水中戦闘」がメインとは、これまた面白く、かつ難しい内容に挑戦しようという意気込みがいいね。
しかも「有線機動」とは、また面白い。
なんで火星が水の星なのかとか、グラムのペンダントの謎とか、あの謎のRBとか気になるとこもあるので、その辺りは今後の展開に期待である。
で次回は、海賊となったグラムのRBでの戦いって話。


◆マーズデイブレイク第2話「猛攻!ラウンドバックラー」4
脚本(浅川美也)、絵コンテ(森邦宏、村木靖)、演出(佐藤育郎)、作画監督(小平佳幸)

というわけで今回は、夜明けの船に助けられたグラムは、金を稼ぐために海賊となるって話。
第1話と同じく、非常に密度の高い画面作りであり、そつない作り。
だが、それゆえにコメントもしづらいところ(笑)
海賊たちも一癖も二癖もありそうなのだが、海賊たちも数が多くて、いまいちまだ覚えれないしな・・まあそのうち出番も出てくるだろうから、その辺に期待だな。
それにしても、猫やイルカが喋ってたり、ボールズというロボとか、あの衛生軌道上まで伸びた剣とか、詳しい世界観はいまいちわからないな・・やっぱちょっと調べた方がいいかな?
で次回は、ショウが出撃。


◆マーズデイブレイク第3話「ショウ 憧れの出撃!」3
脚本(浅川美也)、絵コンテ(京田知己、森邦宏)、演出(京田知己)、作画監督(数井浩子)、メカ作画監督協力(杉浦幸次)

というわけで今回は、グラムのRBを無断で借りたショウは、テスト機動をしていたRB隊に接触するって話。
なんだか、すごいボンズっぽい作品になってきたな・・(笑)
ボンズの作品ってのは、第1作の「カウボーイビバップ」がその代表例なんだけども、脚本演出作画美術と非常にテクニカルであり、そしてその「テクニカル過ぎる」がゆえの欠点として、よくできてるんだけどもムラがなく、セオリー通りであり、非常に平板な印象があるんだよね。
言うなれば「ツッコミどころ」がなく、「よくできてるなあ・・」以上の感想が出てこなかったりするんだよね・・最近は「攻殻機動隊」なんかにもそれを感じた。
同じ海洋ものでもある「光と水のダフネ」なんかは、作画なんかはツッコミどころも満載ではあるのだが、そのキャラのパワフルさなんかでガンガン印象深さを見せてるのとは、対極的ではあったりする。
まあ良くも悪くもソツがなく、よくできてる作品ではある。
で次回は、グラムとベスが再会。


◆舞HiME第1話「それは☆乙女の一大事」5(85点)
脚本(吉野弘幸)、絵コンテ(小原正和)、演出(西村大樹)、作画監督(久行弘和)、メカ作画監督(重田智、金田正彦)

というわけで、サンライズ初(そうだったかな?)のオリジナル萌えアニメーション、「舞HiME」
スタッフは・・アニメ制作はサンライズ、原作は矢立肇、シリーズ構成は吉野弘幸、キャラクターデザイン&アニメーションディレクターは久行宏和、セットデザインは青木智由紀、クリーチャーデザイン・カグヅチ&オーファンは宮武一貴(スタジオぬえ)、チャイルド&エレメントは阿久津潤一(ビークラフト)、ゲストメカデザインは大河宏行、制服デザイン原案はいのまたむつみ、エレメント銃デザインは平井久司、クリエイティブプロデューサーは谷口悟朗、音楽は梶浦由記、監督は小原正和、プロデューサーは古里尚丈・国崎久徳・・といった非常に豪華なメンバー構成。
で今回は、高校一年生の鴇羽舞衣(中原麻衣)は、弟の巧海(高橋裕吾)と共に風華学園へと転入するために客船へと乗り込んでいたが、海で溺れていた謎の少女を助けたことで事件に巻き込まれるって話。
「GEAR戦士電童」好き好き大好きな自分としては、これには発表当時から大期待をしており、既にCDだって買ってます、漫画だって読んでます・・DVDだって買ってもいいかもしんない(笑)
まあそれはともかくとして、第1話は非常に出来が良かったです。
クリエイティブプロデューサー(監修みたいなものかな?)に「リヴァイアス」「スクライド」の谷口悟朗を配してるので、初期イメージはジョジョ以降定番となった「スタンド系(能力系)」の「美少女版スクライド」だったのですが、そのイメージに違わぬ「萌え」&「燃え」を入れてくれそうな予感がしました。
なにより今回は脚本演出作画のバランスも良く、謎や伏線を絡めながら前半できっちりキャラクターの紹介をしつつ、後半ではサンライズならではの動きの良い作画でド派手なアクションをしっかり見せてくれて、非常に燃えます。
なつきと命のエレメント&チャイルドも格好良く、特にギリギリと火花を散らし大剣を引きずりながら戦う命が良いですなあ。
監督の小原正和さんは、「電童」「クラッシュギア」なんかでも演出を手掛けており、前者の作品にも関わっていた「ガンダムSEED」の福田監督の十八番でもある「火花散る熱いバトル」が得意なんで、その辺はかなり期待したいです・・メカ作画に重みある作画の上手い重田智さんもいますし。
あとシリーズ構成の吉野弘幸さんも、世界背景の組み立てや、SF的なものを絡めたドラマやバトルのある話が上手いので、その辺も大期待。
そして何と言っても、キャラデザの久行宏和さんのすっきりとした線に動きのある可愛いキャラは超好みでもあり、大々期待です・・期待ばっかだ(笑)
で、プロモではありありだったパンチラは影を潜めてはいましたが、テレ東規制の中、胸やら着替えシーンなんかもあったりで、結構頑張ってました・・もしかしたらDVD版では解禁されるかもしれません(笑)
あとあと、声優さんなんかも非常に豪華でもあり、金がかかってます・・そういや中原麻衣で「舞衣」って、丹下桜で「さくら」と同じく、その辺もわざとなんだろうか(笑)
まあはっきり言って、あらゆる意味で「狙いまくってる」作品でもあるので、今後どうなるか気になるところですねえ。
この作品には「ハイパー美少女格闘アニメ」という感じの、「萌え燃え」を期待しております。
で次回は、学園もので萌え燃えらしいです(笑)


◆ぴちぴちピッチピュア「アイドルデビュー」4
脚本(高橋ナツコ)、絵コンテ・演出(山口武志)、作画監督(篁馨)

というわけで今回は、リナが雅宏とデートして、アララがアイドルデューするって話。
いつもながらの篁馨神作画により、今回はどのキャラも非常に可愛く生き生きと描かれており演出のテンポも良くて、楽しかった。
特に、お笑い大好きで、照れまくり頬染めまくるリナ姐さんの萌えぶりは、素晴らしかったです・・いや、ホント(笑)
つうか、篁馨作監はキャラの崩し絵はすさまじいな・・波音なんかスゴかった(笑)
ほっぺの真ん丸が印象的であり、キュートです。
篁馨さんは、東映のどれみやナージャなどで原画をやられてたらしいので、もしかしたらどらみやナージャで凄い崩し絵の作画があったのは、篁馨さんの原画だったのかもね。
まあとはいえ、話自体は非常にピッチっぽいっつうか(笑)、アララとの絡め方がかなり強引で適当でもあり、特に雅宏の勘違いぶりはちょっとやり過ぎ(笑)
アララも可愛くは描けてたけど、いまいち出番がなかったしねえ。
それにしてもリナ姐さんと雅宏の恋は、「人魚と人間の恋」という、いつのまにか「忘れられた(笑)」ピッチのテーマを思い出させる切ない展開でもあり、見ていてなかなかに楽しい。
最後にリナ姐さんが幸せになるよう、祈っております・・。
で次回は、ブラックビューティシスターズがついに決裂?


◆ぴちぴちピッチピュア「決裂の姉妹(シスターズ)」4
脚本(神戸一彦)、絵コンテ・演出(後信治)、作画監督(立田眞一)

黒薔薇革命(笑)
というわけで今回は、ミミの失敗にシェシェが怒り、ケンカするブラックビューティシスターズって話。
人間体のミミ激萌え(笑)
話自体はお約束で普通ではあったのだが、立田眞一の可愛いくて濃い作画とテンポ良い演出によって、前半のミミの激萌えぶりは白眉。
くう・・ミミ、ずっと人間体だったらいいのに(笑)
ダークラバーズの時もそうだったけど、ピッチはるちあ達と絡めた敵側のキャラ立て自体は結構良かったりするんだよな。
不覚にも、最後は感動してしまいました(笑)
BBSもやっとこいい味出してきたから、リタイアすると悲しくなるだろうな・・。
あと、今回はショートカット版新変身が登場・・EDにも使用。
なぜ今頃(笑)
で次回は・・次回予告飛ばしてるな・・内容はわからないが(笑)


◆ぴちぴちピッチピュア「星羅の花園」2
脚本(笹野恵)、絵コンテ・演出(高橋滋春)、作画監督(小林ゆかり)

というわけで今回は、社会化見学で植物園に来るるちあ達って話。
まあ次回予告のテンションの高さに比べると、ごく普通の話であり、あまり見せ場はなかったな。
唯一、リナと蘭花のお笑い描写がちょっと良かっただけかな。
あと、今回はミケルの初の歌声「翼を抱いて」が披露・・皆川純子は結構歌が上手いな。
それにしても海斗、植物園の花を勝手に取るんじゃない(笑)
で次回は、ミケルの御使いたち&BBSの共同作戦。
なかなか面白そうだな。


◆ぴちぴちピッチピュア「みつかいたちのゆううつ」4
脚本(早川正)、絵コンテ・演出(松本マサユキ)、作画監督(岩佐裕子)

ピッチには馬鹿話がよく似合う。
というわけで今回は、ミケルの御使い達が、マーメイドプリンセス達を罠にかけるためにヒッポを狙うって話。
うわお、朝っぱらから大爆笑・・この「確信的」な超展開は、まさにピッチの真骨頂。
ヒッポを狙い次々と作戦を立てヒッポを狙う、アララ、レディバット、蘭花、の御使いたちに、問答無用に唐突に・・
波音「〜〜なんて!」
るちあ「絶対に許さない!」
リナ「覚悟しな!」
と、同じフレーズで登場し、いきなり変身飛ばして歌い出すマメプリに大爆笑。
塔を登って次々と敵を倒して行くという「ベタな作戦」も、御使いを適当にあしらって、次々と「扉を蹴り倒して」開けて行くいい加減ぶり。
基本的には使い回しだというのに、それを逆手に取っての繰り返しギャグの連続が素晴らしい。
しかも、最後はヒッポのぴちぴちボイスでライブスタートという頭の悪さ(笑)
脚本の早川正は、ピッチの中でもレベルの高い馬鹿話が得意で、今回もピッチという作品を非常に理解して利用した素晴らしいトンデモ馬鹿話であった。
こういうのがあるから、ピッチはやめれないんだよな(笑)
「ホントだよね〜」
って、ミミのこの合いの手も出まくってたな(笑)
う〜ん、BBSも御使いもDLと同じくヘタレが板について、大分愛着沸いてきたな〜、幸せになって欲しい(笑)
で次回は、リナと雅弘がついに破局?


◆ウルトラマンネクサスEpisode1「夜襲(ナイトレイド)」4(80点)
脚本(長谷川圭一)、特技監督(菊地雄一)、監督(小中和哉)

というわけで、太陽君事件で色々あったりした「ウルトラマンコスモス」に続く、久々のウルトラマン・・「ウルトラマンネクサス」がついに始動。
スタッフは、監修は円谷一夫、シリーズ構成は長谷川圭一、CGモーションディレクターは板野一郎といった構成。
今回は、レスキュー隊員である孤門一輝(川久保拓司)は、ある日謎の特務機関「TLT」と入隊することになるって話。
おお〜、いいね〜・・燃えるね〜、格好良いね〜。
非常に「静かなる始まり」といった感じであり、今後の期待感の高まりを覚えるワクワクドキドキな第1話。
正直・・人類の平和を脅かす異生獣(スペースビースト)、それに対抗するために組織された国際特務機関「TLT」と特殊部隊「ナイトレイダー」。
そして、突如現れる謎の巨人・・と、ネタとしてはありがちな感じはあるのだが、それを押さえた演出と渋い演技で淡々と見せ、非常に盛り上げてくれていた。
かの「板野サーカス」の板野一郎がCG監修をしてるというビーストの動きも胴に入ったものであり、画面との絡み付きも非常に良い。
何と言っても、ディバイトランチャーにクロムチェスターと、ナイトレイダーの装備が格好良くていいね・・やっぱ、ウルトラは玩具が格好良くてなんぼ(笑)
で、どうやら今回のネクサスは、隊員である孤門と、隊員でないウルトラマンである姫矢の二人主人公といった感じになるようで、その辺どのようにドラマやストーリーも絡めて行くのかも楽しみである。
ナイトレイダーの隊員達の活躍にも期待。
あと、今回は「怪獣プロレス」っつうのは残念ながらなかったのだが、人とウルトラマンの対比で見せる巨大感の表現は格好良く、燃え。
うんうん、こりゃ期待できそうだねえ。
で次回は、孤門がナイトレイダーでの訓練を行うって話。


◆ウルトラマンネクサスEpisode02「異生獣(スペースビースト)」4
脚本(長谷川圭一)、特技監督(菊地雄一)、監督(小中和哉)

というわけで今回は、ナイトレイダーへと入隊した孤門は訓練期間を経て実戦へと出ることになるって話。
新人である孤門の視点で語ることで、TLTという組織を少しづつ明らかにし、淡々と地味に丁寧に描写しているのは良いね。
でも、それがゆえというかちと地味すぎな所があり、引きはちと弱いかも。
なにより、2話にしてウルトラマンと怪獣の「プロレス」がないのは痛いな。
個人的には好きではあるが、ちと物足りないと感じたのも確か。
まあしかし、「平成仮面ライダー」や「ガンダムSEED」のように、「人死に描写」にも容赦はないし、ナイトレイダーは「科学特捜隊」というよりも「SWAT」のような戦闘専門の特殊部隊であり、それがゆえの葛藤みたいなのも描いているんで、今までのウルトラとはまた違った方向性で行こうとしてるのは評価できる。
しかしCICがちゃんとあるんだから、あの副隊長の姉ちゃんはウルトラマン攻撃していいかお伺い立てろよな(笑)
つうか、俺ああいう無闇やたらと高慢ちきなキャラ嫌い、なんなのあの女(笑)・・いやまあ、そういうキャラなんだろうけどさ。
「肉親をビーストに殺された」とかなんかが多分あるんだろうが、今はただムカつく糞女でしかないもんな(笑)
まあ、今後丸くなることに期待(笑)
で次回は、ウルトラマン本格登場。


◆ウルトラマンネクサスEpisode03「巨人(ウルトラマン)」3
脚本(長谷川圭一)、特技監督(菊地雄一)、監督(根本実樹)

というわけで今回は、突如現れた謎の巨人がビーストを撃退し、孤門は巨人に変身した男と出会うって話。
う・・なんか、本格的に地味なウルトラマンになってきたな・・ちとヤバイかも。
この所の「平成ライダー」の流れを受けてるのか、「連続性」にこだわりすぎてるなあ。
「ウルトラマン」の良いところは、敵の背景が同一であるライダーや戦隊、でもってスパロボものとかと違って、「怪獣」それぞれに背景があって、その過去や存在意義に絡めて倒したり宇宙に返したりして「一話完結」とかで話が終わったりする所にあるわけで、正直・・1体目の怪獣にこだわりすぎだ。
確かに、新機軸ではあろうし、丁寧な描き込みだとも思うが・・ぶっちゃけ、「カタルシス」がない。
これでは「お子様」がついてこないと思う・・マニアは喜ぶかもしれないが・・。
なんか、「人間ドラマ」を最優先事項にしているせいか、あのムカツク姉ちゃんも出ずっぱりで、正直・・鬱陶しい(笑)
「ウルトラマン」の主役はね、「怪獣」なんだよ「怪獣」!
はっきり言って・・「人間ドラマ」なんざその次でいいんだよ、いやホント。
あの「CG怪獣」であるビーストも不味いな・・よく動いてるのは確かに素晴らしいが、無機的で「怪獣」というより生物の風体であり、愛嬌がない。
確かにそっちのが「リアル」かもしれないが、やはり良くも悪くも「怪獣」は愛されてなんぼだ。
不味い、不味いすよ、これは・・このハードシリアス路線は不味い。
そうそうに路線変更があるかもしれない・・この流れは子供は見てくれないと思う。
お子様向けにソフトタッチだった「コスモス」に対をなす形で作ったのかもしれないが、これは不味いのではないかと思う。
まあでも・・今の「仮面ライダー」だって、そういう部分はあったわけだし、まだわからんか。
とりあえず、自分はもうちょっと「怪獣」と「ウルトラマン」の活躍が見たいです。
で次回は、ついに謎の亜空間登場。


◆機動戦士ガンダムSEEDDESTINY PHASE01「怒れる瞳」4(75点)
脚本(両澤千晶)、絵コンテ(福田己津央)、演出(鳥羽聡)、キャラ作画監督(平井久司)、メカ作画監督(椛島洋介)

というわけで、賛否ありまくりの話題作かつ人気作だったあの「機動戦士ガンダムSEED」の続編である「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」が、1年の間を空けてついに登場・・また、祭の始まりです、戦いの始まりです(笑)
でスタッフは・・アニメ制作はサンライズ、監督は福田己津央、シリーズ構成は両澤千晶、キャラクターデザインは平井久司、チーフメカ作画監督は重田智、メカニックデザインは大河原邦男・山根公利、音楽は佐藤俊彦、といった前とほぼ同じ構成。
で今回は、プラントの軍事コロニー・アーモリーワンへとプラントの議長デュランダルとの非公式の会談に来ていたカガリとアスランの前で、謎の3人が新型兵器の奪取を図るって話。
なかなかって所か・・まあ、既視感漂う第1話だったな。
「ガンダム強奪」というネタはガンダムもののお約束とはいえ、前作と流れが同じに作られており「新鮮味」には欠けた。
まあ「OP本編ED次回予告」と、確信的に「SEED的」な作りとなっており、それゆえの「安心感」があったのも確かではあった・・良くも悪くも「続き」っつう感じだからな。
やはり、前作の第1話のすべてのキャラやメカや世界観をスマートな流れで表現仕切っていたのに比べると、少々強引であり「シチュエーション優先」で大味な感じ。
まあ、これは初代の第1話「ガンダム、大地に立つ」がいかに優秀なモチーフだったかという再確認ではある。
どうも、続編が故の制約というか・・オーブとザフトの状況説明のために、カガリとアスランが中心に今回は話が回っていたので、主役が誰か分からないっつうか、シンの影がちょっと薄すぎるんだよね・・「ラッキースケベ」は良かったが(笑)
まあ、作りとしては今回と次回で「前後編」って感じにはなるんだろうし、初っ端の「悲劇的描写」に、真ん中の「日常的描写」、そして最後の「戦闘的描写」によって、段階的に主人公であるシンの顔見せをして、最後にガンダムパイロットであることを明かすのは、手法的にはそれを「知らない」視聴者にとっては衝撃的でもあり、まあ悪くはない。
問題は、平井キャラは描き分けができてないので、いまいち顔のインパクトがないってことだわな(笑)
あと、今回は大活躍でもあった連合新3パイロットの「ガンカタ」ばりのアクションやら、有象無象のザフトMS群(ジン、シグー、ゲイツ、ディン、ガズウート、儀式用ジン、ザクウォーリア、ザクファントム)を蹴散らし倒す3機のガンダム(ガイア、アビス、カオス)という、ド派手で迫力あるサービスたっぷりのMSバトルは非常に良かった。
やはり、ガンダムはMSが動いてなんぼだな。
そして何と言っても今回は、「ザク、大地に立つ(笑)」ばりのザクが非常に格好良く、胸のダクト排気に、シールドアタックに、ビームトマホークが燃え燃え。
で、期待の新ガンダムであるインパルスではあるが、お約束の特撮ばりの発進シークエンスに、合体シーンに、ソード回し決めはなかなか格好良かったのだが、「合体」自体はあんまり意味がないよな、これ(笑)
まあその辺、もうちょっと上手いこと絡めて欲しい感じだな・・しかし、いきなり「ソードインパルス」で来るとは思わなかった。
でキャラ的にはだが、新キャラ自体の活躍は次回へ譲るとして、今回はやはり主権を回復したオーブの代表首長となったカガリを、あっさりと「子供のように(笑)」あしらう池田秀一演じるデュランダルがいいね・・いやあ、あの人悪そうだわ(笑)
あと、連合の多分ブーステッドマンであろう3人組は、やはりショーウィドウの前で踊ってみたり、シンに胸を掴まれてみたり、戦いになると人が変わったような戦いぶりを見せたりと大活躍だったステラがいい感じである。
しかも、声はフレイ様とナタルを演じていた桑島法子である。
「電波キャラ」をやらせたら桑島の右に出る者なしだからな(笑)・・これは期待でしょう。
主人公のシンはまだいまいちキャラがわからんが、ステラとの絡みもあるようだし、オーブ戦の時にガンダムに家族を殺されているという暗い背景もあるようなんで、その辺も楽しみである。
TV版では珍しく、軍人の訓練された正式なガンダムパイロットだしね・・どうやらOPを見る限り、キラとの対決もあるみたいだし。
しかし、家族が死ぬシーンはグロかったな・・今時珍しくあの枠はそういうOKラインなんで、その辺り色々やってくれそう。
で「TMR」のOPに「玉置成実」のEDつうと、SEEDと同じメソッドで作られてるせいもあってか、なんか相変わらず「思わせぶり」なイメージカットがありまくりであり、こういう「引き」は相変わらず上手い。
個人的には、「ジュール隊長」のイザークに、「降格」ディアッカに、「本格登場?」のシホがどうなるかが非常に気になるところである。
「DESTINY」は立ち位置的には「初代」における、「Zガンダム」となるであろうから、前作の「SEED」キャラがどうのような登場となってくるかはやはり楽しみではある。
しかし、出てないのにアイキャッチが「キララク」は、どうよ?(笑)
まあ・・なんだかんだと実のとこ、ガンダムSEED「大好き」なんで(笑)、まあ大期待ですよ。
今度は「回想シーン」や「総集編」は少なめで、もうちょっとバランス良くまとめて欲しいとこだね(笑)
で次回は、アーモリーワンの襲撃、後編。
フレッツスクウェアのCMはマジ笑いました。


2004年10月17日(月曜日)

◆すてプリサプリメント第2巻「恋人達の狂想曲」3
著者(榊一郎)、イラスト(安曇雪伸)

というわけで、すてプリ番外編である「スクラップド・プリンセス サプリメント」の第2巻。
今巻は、パシフィカが廃棄王女と呼ばれる前、一通のラブレターを受けとったシャノンとパシフィカ達は、そのラブレターを届けるために、謎の暗黒メイド軍団に襲われたりするって話。
すてプリのプレストーリーであり、パシフィカが「廃棄王女」となる前の話で、本編のようなシリアスさとかは全然なくて、全編ドタバタのコメディのノリで、榊一郎お得意の「メイドオンパレード」もあり、パシフィカとシャノンの「ラブラブ兄妹」っぷりもありと、なかなかに楽しかった。
とはいえ「プレ話」のためか、シャノンの剣術やら、ラクウェルの魔法やらは、「おとなしめ」なせいもあってか、ちょっともの足りない感じがあったのも確かだったな。
リステルとソイの恋愛ネタも、ちと定番過ぎで、間延びした感じもあったし。
で、どうやら完結したすてプリも、あと3冊ほど出るようなので、その辺楽しみです。


◆しずるさんと偏屈な死者たち第1巻3
著者(上遠野浩平)、イラスト(椋本夏夜)

というわけで、富士見ミステリー文庫での上遠野浩平の作品、「しずるさんと偏屈な死者たち」
今巻は、しずるさんとよーちゃんは、不思議な事件の解決に挑むって話。
まあまあ面白かった。
基本的には、どこか狂気と虚無感のある「上遠野節」っぽさのあるミステリ−にはなっているのだが、やはり異能者もSFもないせいか、ちょっと物足りなく思う。
なんかちょっと「普通」な感じなんだよな。
とはいえ、しずるさんとよーちゃんのラブラブ百合っぷりが結構イけるので、その辺楽しみかもしんない(笑)


◆リアルバウトハイスクール10巻 4
著者(雑賀礼史)、イラスト(いのうえ空)

南雲慶一郎はこれより修羅に入る。
というわけで今回は、美雪を誘拐された事を知った南雲、涼子、静馬達は美雪を救出するためにそれぞれの戦いを始めるって話。
「V1エクストリーム決勝編」が、ついにや始動。
流石に南雲が本気の「修羅モード」に入ったためか、全面黒目でバイオレンスの嵐。
そのため緊張感もあり、疾走感もあり、なかなかに面白かった。
特に・・陽と陰、生と死、光と闇、表と裏、明と暗といった感じの「対極」の構図での静馬と南雲の闘いは、「美雪を救う」という目的は同じはずなのに、全く違う道筋の「闘い」となっていて、二人の行き方の違いが出ていて良かった。
やっぱ南雲は好きになれないが、静馬は格好良いよなあ・・涼子は、今のとこおまけでちょっと可哀想だが(笑)
しかし、相変わらずの説教臭さはちょっと鼻に付くところはあるが、まああの兵隊への「セリフ」は作者の言いたいこと・・「クズは死ね」が表現されてていいんじゃないかな(笑)
というわけで、「V1エクストリーム決勝編」後編に期待です。


◆灼眼のシャナ第1巻4
著者(高橋弥七郎)、イラスト(いとうのいぢ)

というわけで、高橋弥七郎の「灼眼のシャナ」の第1巻。
今巻は、いつものように日常を過ごす高校生・悠二は、ある日突然化物に襲われ、それを救ってくれた少女・シャナに「お前はもう存在していない」と告げられるって話。
うむ、なかなか面白かった。
ボーイ・ミーツ・ガール、日常から非日常、世界を危険にさらす敵との戦い、学園コメディ、伝奇アクションと、内容としては非常に「ライトノベル的」(最近は、「エロゲー的」とも言えるかもしれない)
ネタ的にも「美少女剣士」「異界の者」「結界」等と、まあありふれた物ではあったのだが、それらを綺麗にテンポとバランス良くかっちりまとめていて、アクションの派手さ、爽快感、スピード感、カタルシスと申し分ない。
何と言っても、ヒロイン(ヒーロー)である「フレイムヘイズ」のシャナが、最初は傲岸不遜な態度でいまいち気に食わない感じだったのが、徐々にその素顔を見せるにつけて可愛くなっていき、主人公・悠二に心寄せていく展開は「お約束」ではあるが、やはり萌える・・俗に言う「ツンデレ系」ってヤツだな(笑)
主人公・悠二も、(設定どおりとはいえ)まるでギャルゲー主人公のような「薄さ」ではあるのだが(イラスト的にも)、押さえる場所は押さえて活躍をしており、今後の悠二とシャナの関係と活躍はなかなかに楽しみである。
しかし、「3×3EYES」の藤井八雲のように(そーいやアラストールとシャナの関係は三只眼とウーの関係にも似てるな)、いきなり「死んでる」訳でもあり、その辺のオチがどのように展開されて行くのは気になるところだ。
シャナ自体も「過去現在未来」を捨てた戦士でもあるわけだから、オチは悲劇しかなさそうだもんな。
それにしても、イラストの方は上手いっちゃ上手いんだけど、やはりこの頃の「CG系イラストレーター」はどうも同じような絵柄とタッチで、まるで「エロゲー」のそれであり、いまいちオリジナリティには欠ける感じだねえ、やっぱ。


◆灼眼のシャナ第2巻4
著者(高橋弥七郎)、イラスト(いとうのいぢ)

というわけで、「灼眼のシャナ」の第2巻。
今巻は、悠二とシャナはささいな事ですれ違い、そんな二人の前にもう一人のフレイムヘイズが現れるって話。
うむ、なかなか面白かった。
今回は早くも、悠二の友人の佐藤君と田中君も「非日常」に巻き込まれ、第2のフレイムヘイズ「弔詞の読み手」マージョリー・ドーと紅世の王「蹂躙の爪牙」マルコシスが登場。
前回は「友達3人組」という感じでキャラも薄かったのですが、悠二とシャナの戦いの一端に巻き込まれることでいきなりキャラも立ち始め、「パートナー」という関係性を見せ始めた悠二とシャナとはまた違った、「姐さんと子分」というドロンボー一家のようなそれであり、良い感じで巻き込まれてきました。
第2のフレイムヘイズ・マージョリーと紅世の王・マルコシスも、これまたキャラも立っており、今後の活躍が楽しみです・・特に佐藤君と田中君が、悠二とシャナの事にどのようにして気づくのかが気になるところ。
まあしかし、シャナもそうだけど、フレイムヘイズって駄目な人が多いな(笑)
あと、「恋愛戦線」の方もなかなか面白くなってきており、吉田さんも絡めた3人の恋愛模様がヒートアップしてきました。
でも、シャナが「強さの中の弱さ」を見せてかなり可愛くなってきて、戦いを経て絆を深めてきてる二人のラブラブぶりの前では、吉田さんはなかなかに太刀打ちできそうもなくて、ちょっぴり可哀想ではあります。
頑張れ、吉田さん(笑)
それと、紅世の徒でもある「屍拾い」ラミーもかなり良い味を出しており、徒にも色々いるのだなという展開も見せて、ドラマといいバトルといい、良いバランスで作られております。
今後の続きが楽しみです。


◆灼眼のシャナ第3巻4
著者(高橋弥七郎)、イラスト(いとうのいぢ)

というわけで、「灼眼のシャナ」の第3巻。
今巻は、緩やかな日常を過ごす悠次とシャナ、そんな二人の前に妖やしい封絶「揺りかごの園」を操る新たなる紅世の徒が現れるって話。
「なんだか薄いな・・」と思ったら、やっぱり今巻は前編って感じでした。
そんな感じで今巻は「嵐の前の日常」というか、「学園ラブコメ」が全開であり、非常に悠二とシャナ達の日常が楽しめるものであり、新たなる敵でもある紅世の徒&王でもある「愛染自」ティリエル、「愛染他」ソラト、「千変」シュドナイやらは結構「おまけ」なイメージです(笑)
いや、ゴスロリなティリエルとシャタなソラトのエロエロぶりや、ダンディな格好良さのあるシュドナイも良かったのは確かですけどね。
まあ何と言っても今巻は「学園ラブコメ調」が全開でもあり・・
深夜の特訓、キスの話、ドッジボール、シャワーシーン、青空の下の二人、千草ママとアラストールの会談(笑)、そしてシャナと吉田さんの対立・・
と、非日常なバトルよりも、日常なドラマの方がかっ飛ばして面白かったです。
「非日常なバトル」の方を抜かしたら、なんだか「ラブコメ少年漫画」のようです(笑)
それにしても、悠次や他の人と関わり始めることで段々とその「萌え」っぷりを発揮しはじめたシャナももちろん良いですが、やはり今巻のMVPは千草ママでしょう。
前々から良いキャラではあったのですが今巻ではついに大爆発!
シャナとのキスの話、アラストールとの会談と、シャナもアラストールも手玉に取る、大人であり、女性であり、母でもある貫禄を見せつけてくれました・・いやあ、凄いぜ千草ママ(笑)
今巻は前編でもあり、「寸止め」でもあるので、次巻の大波乱の「あらゆる意味での」バトルの終結に期待したいです。


◆灼眼のシャナ第4巻3
著者(高橋弥七郎)、イラスト(いとうのいぢ)

というわけで、灼眼のシャナの第4巻。
今巻は、愛染兄妹・ソラトとティリエルの作った「揺りかごの園」に閉じ込められた悠二とシャナは、それぞれの戦いを始めるって話。
前巻の「嵐の前の日常(ドラマ)」である前編を受けての、今巻は「嵐の中の非日常(バトル)」である後編。
それゆえ今回は全編ほとんど・・バトル、バトル、バトルの応酬であり、悠二にシャナにマージョリーが大活躍でもあり、愛染兄妹にシュドナイも大暴れでもあり、御崎市の色んな所を大破壊でもあり、凄かったわけですが・・正直、長い(笑)
バトル自体は嫌いではないのですが、いっぱいっぱいバトルが入ってると流石に疲れますし、ダレます。
悠二とシャナの日常であるドラマ(萌え)と、非日常であるバトル(燃え)のバランスの良さがこの作品の良いところだと思うので、前の話とで1巻分ぐらいにまとめて欲しかったなって感じでした。
まあそれはともかく、マージョリー姐さんも御崎市に居座ることに決めたり、悠二の「零時迷子」にも実は何かまだ秘密があったり、シャナと吉田さんが宣戦布告をしたり、謎の敵が影で蠢いたりと、色々今後も波乱が置きそうでもあり、今後が楽しみです。
で、次巻はどうやら昔の話のようなので、期待です。


◆灼眼のシャナ第5巻4
著者(高橋弥七郎)、イラスト(いとうのいぢ)

というわけで、灼眼のシャナの第5巻。
今巻は、かつてシャナは「天道宮」でフレイムヘイズとして育てられ、そして「紅世の徒」の襲撃により契約の時を迎えることになるって話。
やっとで登場のシャナの過去の話の今回。
第5巻ではあるけども、今回はこの物語の始まりの話である、第0章「フレイムヘイズ、シャナ誕生」のエピソードであり・・「フレイムヘイズとして生まれた」シャナのその強さと賢さ、気高さに幼さ、名前がないこと、「天目一個」との戦いによって得た「贄殿遮那」のこと、でもってメロンパン好きの秘密など、今まで謎だった「シャナのすべて」がわかる内容であり、なかなかに面白かった。
フレイムヘイズになる前のシャナの、ヴィルヘルミナやシロとの「天道宮」での「萌える」日常に・・「琉眼」ウィネ、「千征令」オルゴン、「天目一個」、そして最後の「虹の翼」メルヒムとの、バトル満載の「燃える」戦闘にと、いつもながらのバランスよい構成も良い。
前回にその一端を見せた紅世の徒の組織「仮装舞踏会」の存在も明かされ、今後の展開が楽しみである。
できれば、「万条の仕手」ヴィルヘルミナに「夢幻の冠帯」ティアマトーもなかなかに良いキャラなので、再登場に期待したいであります(笑)
あと、残念ながらその一端しか描かれなかった、先代の「炎髪灼眼の討ち手」とアラストール達との話も、そのうち描いて欲しいね・・なんか色々大変そうだったし(笑)
で、今回からはシャナの挿絵描きでもある、いとうのいぢさんのイラストコラムも始まるようで、その辺も楽しみである。


◆灼眼のシャナ第6巻4
著者(高橋弥七郎)、イラスト(いとうのいぢ)

というわけで、灼眼のシャナの第6巻。
今巻は、御崎市でのミサゴ祭りが近づくある日、吉田一美は「調律師」と呼ばれるフレイムヘイズと出会うって話。
今回は第3巻のときと同じく、バトルシーン一切なしの、手加減無用の日常のドラマパートであり、今回の事件の前編。
「調律師」という非日常ファクターもありますが、基本はやはり「恋の鞘当て」(笑)
それゆえにというか・・なかなかに面白かった。
なんだかバトルがないと、まるで「ラブコメ少年漫画」みたいな別の作品のような感もあるにはあるのだが、この作品、バトルよりもこっちのキャラを絡めた日常話の方が、実は頭ひとつ面白かったりする(笑)
しかも今回は、水着に浴衣にと、まるでギャルゲーのようなサービスシーンもたっぷりぶり(挿絵が特に)。
まあそれはともかく、ついにとうとう「非日常の側」に吉田さんも巻き込まれ、悠二の真実をも知ってしまい、次回の気になる怒涛の展開。
「ミサゴ祭り」を舞台として、次はドラマにバトルにと派手になりそうであり、期待です。
4巻みたいにバトル満載だと疲れるので、その辺はバランスが良いといいな・・。
それにしても、メガネマンこと池君だけなんだか一人取り残されており、ちょっぴり可哀想です・・田中に佐藤に悠二にと、「例え話」をして相談するとこは笑えましたが(笑)
あと、今回からいきなりキャラ立ちの激しくなったオガちゃんこと、緒方さんの萌えっぷりも良い感じであり、田中絡みの話が色々どうなるのか楽しみですな。
で、「調律師」も現れ、なんだか「日常との決別」「別れの予感」の雰囲気も増してきていて、もしかしたらそろそろこの物語の締めの段階に来てるのかな?
しかし、悠二はなかなかの朴念仁ぶりでもあり、ラブコメ主人公らしくていいですな(笑)

◆灼眼のシャナ第7巻4
著者(高橋弥七郎)、イラスト(いとうのいぢ)

というわけで、高橋弥七郎の「灼眼のシャナ」の第7巻。
今巻は、悠二の本当の姿を知った吉田さんは悠二の元から逃げ出す。
そんな時、紅世の王である「教授」とその「燐子」ドミノが企てたある実験が開始されるって話。
前巻に引き続きの、今巻はヨサゴ祭りの戦い、後編。
ドラマもバトルもあらゆる意味での「修羅場」を向かえ、非常に充実した内容でした。
第4巻の時とは違い、バトル一辺倒でなく、きちっとそれぞれのドラマにバトルを絡めておりバランスが良かったです。
何と言っても、「モテモテ男」悠二を挟んでの、シャナと吉田さんのそれぞれの揺れる恋心がさらに加速してるのが良いです。
悠二の正体を知ったことで、その想いへの「確信」を得て、ついにや萌える告白をした吉田さん。
そして、悠二と吉田さんの関係に心揺れ、その告白を聞かされて「動揺」するシャナ。
そんな感じで、とうとう同じ土俵で戦うこととなった二人の今後の熾烈なる「恋の鞘当て」が、バトルやアクンション以上に楽しみです。
個人的には吉田さんを応援(笑)
あと、吉田さんの告白の影で、密かにこれまたポイント高い告白をしたオガちゃんこと緒方さんも密かに応援。
で、とうとうあの仲良し6人組(メガネマン除く)も、それぞれの関係がわかり、これですべて「非日常」の住人です(メガネマン除く)
今後は、あの仲良し6人組(メガネマン除く)での行動が基本になっていくでしょうから、、その辺の動き方も楽しみです。
というか・・メガネマンも仲間に入れてあげてください(笑)
それと、キャラとしてもカムシンにベヘモット、教授にドミノと、個性あるキャラ立ちをしてくれていたので、今後の再登場に期待したいところです。
まあ、間違いなく再登場はあるでしょうけどね。
で次巻は、今回の事件の後日談のようです。


◆灼眼のシャナ第8巻4
著者(高橋弥七郎)、イラスト(いとうのいぢ)

というわけで、高橋弥七郎の「灼眼のシャナ」の第8巻。
今巻は、教授とドミノの「実験」を退けた悠二とシャナ達にイ待ち受けていたのは、「期末試験」という日常だったって話。
前巻の教授との戦いの後日談であり、次巻へと続くインターミッション話。
カムシン達との別れ、勉強会、花火大会、そしてヴィルヘルミナとの再会と、バトルほとんどなしの「日常」話が満載。
何と言ってもいつにも増して女の子たちが可愛く、田中に押しまくる緒方さん、圧倒する吉田さん、そして決死の反撃をするシャナと、少年漫画のようなラブラブ攻勢が楽しかったです。
それにしてもシャナの悠二への攻勢は、それが真実とはいえ、「非日常」の住人である事を強調しての戦いでもあり、ちょっとずるい感じがしましたな。
その「人の良さ」を出し始めて、「女の子たちへの助言」でポイントを上げまくってる大人なマージョリー姐さんや千草さんに比べると、やはりシャナは精神的にはガキなんだな、と思わされます。
あと、今回はメガネマンこと池君も、日常パートならではの必死さ(笑)で、頑張ってました。
まあ池君と緒方さんは「日常の象徴」でもあるわけで、このまま日常側で頑張って欲しいところです。
そして、ついに再登場のヴィルヘルミナ。
ヴィルヘルミナの衝撃の告白により、シャナは「フレイムヘイズ」と「少女」としての自分での葛藤がさらに強まりそうでもあり、「仮面舞踏会」の動きも気になるところであり、その辺どうなるかが楽しみです。


◆風の聖痕(スティグマ)第2巻「魂の値段」3
著者(山門敬弘)、イラスト(納都花丸)

というわけで、「風の聖痕」の第2巻。
今巻は、和麻は神凪家の宴の席で、大神家の娘である操に命を狙われるって話。
う〜ん、基本的に1巻の時の感想とほとんど一緒だな。
いかにもなライトノベルな作りでもあり、勢いあるキャラクターでガンガン押して行き、ストーリーと設定はまあ「普通」っつうか、「ありきたり」というか、「ステロタイプ」というか・・可もなく不可もなく。
文章自体はそこそこ上手いんでチープさがそんなに出てないのは評価できるかな。
これで文章下手くそだったら、めちゃくちゃチープに見えるだろうなあ。
まあそれにしても、相変わらずキャラクターに勢いがあるのは良いとは思うけど、どうもヒーローである和麻も、ヒロインである綾乃も、今回の敵役である操にミハイルも、その他もろもろも、みんなみんな自己中心的で自分勝手で傲慢で、なんかチンピラみたいで好きになれないなあ・・特にやっぱり和麻。
なんか、マガジンのヤンキー漫画の主人公みたいでもあり、あの自己中心ぶりは鼻に付く。
しかも、やたらと「無敵最強」だったりするから、さらに感情移入度が下がる下がる。

「スレイヤーズ」のリナなんかもその流れではあるんだけど、あっちは仮にもギャグテイストでごまかしがきいてるけど、こっちはないからなあ。
まあ、その代わりと言ってはなんだけど、唯一の「良心」である弟の煉だけは、「ショタ」臭くもあり、可愛いです(笑)
次巻は、煉の話らしんで、一応楽しみにしとくか。


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