2004年11月

 

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2004年11月24日(水曜日)

◆冥王と獣のダンス 全1巻2
著者(上遠野浩平)、イラスト(緒方剛志)

というわけで、「ブギーポップ」とはまた違った雰囲気を持った上遠野ワールドのひとつである、「冥王と獣のダンス」
枢機軍の一兵士であったトモル・アドは、戦場で奇跡軍の奇跡使いの少女である夢幻と出会う。
そして奇跡使いのリスキィ兄妹の亡命により、トモルは数奇な運命を迎えることになるって話。
あんまり期待ほどではなかったかな。
どうも、世界観が借り物臭くて、ブギーポップに比べると突き抜けた良さがなかったな。
世界自体の重くて暗い感じと、テンポの遅い展開や、ラストも主人公がああなってしまうせいか、爽快感にも欠けるしなあ。
まあ、ジョジョの「スタンド戦」である奇跡使いたちの戦いは派手で格好良くて良かったと思う。
小説って言うより、漫画やアニメのような、ビジュアル作品向きだったかな。


◆第1巻「ぼくらは虚空に夜を視る(The Night Watch into The Night Yawn)」4
著者(上遠野浩平)、イラスト(中澤一登)

なかなか面白かった。
「メガゾーン23」や「うる星やつらビューティフル・ドリーマー」「マトリクス」などと同じ、「現実と夢の狭間」の世界を描くパターンではあったが、それらとはまた一味違ったテイストで、テンポ良く話が進みながらも、上遠野ワールド特有の思春期の葛藤みたいなものもあり、何と言っても超光速戦闘機であるナイトウォッチの「超光速戦闘」シーンが面白く、主人公の工藤兵吾がなかなか格好良かった。
ラストに満天の星が見えるというのも泣ける。
で、どうやらこの世界は「ブギーポップ」や「冥王と獣のダンス」の世界と同世界であり、両者を読んでるとさらに楽しめるかもしれないです。


◆第2巻「わたしは虚夢を月に聴く(The Night Watch under The Cold Moon)」4
著者(上遠野浩平)、イラスト(中澤一登)

というわけで今巻は、虚空牙により太陽系の宇宙を制圧された人類の、月面での話。
なかなか面白かった。
これは「ぼくらは虚空に夜を視る」の続編で、「冥王と獣のダンス」と同じく、虚空牙により宇宙空間を占拠され、月面に閉じ込められた人類の話で、その月面世界の話を、この作者お得意の人や場所や時間を変えたオムニバス構成で描いている。
それぞれの主人公は、第1章が私立探偵の「荘矢夏美」、第2章が高機動戦闘ポッドのパイロットである「古都子ルーゼスク04」、第3章が月面探査ロボットの「シーマス」、第4章が女子高生の「醒井弥生」って感じで、それぞれが「ブギーポップ」のあの人・・イマジネーターこと「水乃星透子」と絡んで話が展開されている。
別の作品と同じ世界観だったり、別の出版社のキャラと絡める辺りが、上遠野節って感じではあるな。
まあそれはともかく、様々なものが巧みに絡み合い、ひとつの物語を形作るという構成はやはり面白く、そして上手い。
まあ、やり過ぎの感じもあるけどね(笑)
個人的には、3章の月面探査ロボットであるシーマスのお気楽なキャラは可愛くて好きである。
でも、3章まではわかったんだけど、何か最後の4章がよくわからなくて、正直前巻より消化不良なイメージが・・。
それぞれの話で、それぞれのキャラや世界を描いていたのは良いんだけどね。
テーマは「心」なんだろうが、それがどうなのかがよくわからなかったな・・(苦笑)
答えは自分の「心」の中にあるってことかな、やっぱ?


◆ネガティブハッピー・チェンソーエッヂ 全1巻5
著者(滝本竜彦)、イラスト(安倍吉俊)

というわけで、第5回角川学園小説大賞の特別受賞作品である「ネガティブハッピー・チェンソーエッジ」
主人公である山本陽介はある雪の日に、謎のチェンソー男と戦う女の子、雪崎絵理と出会う。
そして山本は絵理と共に、そのチェンソー男と戦うことになるのであった、って話。
なんつうかもう、圧倒的に「ダメ人間」を突っ走る自分にとっては、結構「来る」話であった。
正直、某エロゲーの「KANON」とネタやらはちょっとかぶっていたり、非常にエロゲーテイストな感じだったのだが、あっちが「オタに都合の良いキャラ萌えな感動」なら、こっちは圧倒的にネガティブで、後ろ向きで、負の雰囲気がモリモリで、ダメっぷりが高い・・まあ、都合の良いキャラ萌えな感動もあるんだけど(笑)
もう、自らの感情の赴くままの事柄を叩きつけた感が強く、テンポ良い文章や、世界の雰囲気や、あの独特の一人称の文体やら、話の方向性やらが、ある種の疾走感を産み出し、今の「終わらない日常」を生きる日本の若者が少なからず持っているであろう、「閉塞感」「絶望感」「虚無感」「未来に対する漠然とした不安」とかってヤツを表現していた。
特に、ラスト辺りの怒涛の疾走感は圧巻。
「さくらの唄」(安達哲)や、「CLEAR」(耕野裕子)や、「ストリッパー」(山田玲二)や、「極東学園天国」(日本橋ヨヲコ)や、「イエスタデイをうたって」(冬目景)や、「ブギーポップ」(上遠野浩平)や、「夢からさめない」(白倉由美)とか、「センチメントの季節」(榎本ナリコ)とか、大槻ケンジなどの、「後ろ向きの青春」が好きな人、「自分はなんて不幸なんだろう」とか毎日考えてる人には、間違いなしにはまれるネガティブっぷりです・・っていうか俺が好きなだけか(笑)
まあでも「ネガティブハッピー」だから、「後ろ向きだけど、ちょっとだけ前向き」って感じなんだよなあ。
ネガティブとポジティブを合わせた、「ポガティブ」ってヤツだね(笑)
あと安倍吉俊の、どこか憂いのある表紙もあっている。
あとがきの鬱丸だし加減も、いい味出しています。
しかし、「幸せな人」にはまったく関係のない小説だな(笑)



◆ダーク・ウィザード第1巻「蘇りし闇の魔道士」2
著者(寺田憲史)、イラスト(豊増隆寛)

というわけで、寺田憲史のダーク・ウィザード 蘇りし闇の魔道士。
暗黒神アーリマンを復活させようとする闇の魔道士ヴェネローゼと、それに翻弄される王子ウェンリークと、その腹違いの姉であるダークエルフのジーナって話。
まあ、あんまりでした。
初っ端のカラーページがそのまま本文へと入って行くのと、アフラマズダとアーリマンという、ゾロアスター教なんていうマイナーなペルシアの民族宗教を元ネタにしたのは良かったな。


◆ハリーポッター第1巻「ハリーポッターと賢者の石」4
著者(J.K.ローリング)、訳者(松岡佑子)、イラスト(ダン・シュレシンジャー)

というわけで、なんだかとっても絶好調な、ハリーポッターシリーズの第1巻である「ハリポッターと賢者の石」
随分前にこの本が売れてると知ったときは、「賢者の石」なんていうから、「錬金術の本がそんなに売れるなんてねえ」とか思っていたものであった(アホですか)
実は児童文学のファンタジー小説だと知ったのはつい最近でしたな。
で、本編は、両親を亡くした少年・ハリー・ポッターが、11歳の誕生日に魔法学校への入学許可証をもらい、そしてその魔法学校での「賢者の石」を巡る、夢と友情と冒険の物語って話である。
でまあ、なかなか面白かった。
正直、評判ほどの面白さはなかったが、少年の友情と冒険の物語としてなかなか良かった。
「ある日突然、自分が魔法使いになる」という、ジュブナイルものにはお約束の未知との出会い、「センス・オブ・ワンダー」があったのが良かったねえ、小道具とかの使い方も上手かったし。
まあ、最初の魔法学校に行くまでの人間界での話はもうタルタルのダレダレだったり、児童書ゆえか、訳者が下手くそゆえか、文章や描写的に密度が薄くて浅く、煮詰め方や掘り下げが甘いとかもあるんだけどね、やっぱ。
できれば、もっと濃くて密度の高い描写とか設定とかが欲しかったのも正直な所・・いちオタとしては。
なんか「あらすじ」とか「絵本」に近いんだよね。
まあ、子供の読みものなのだから仕方がないけど。
その辺りは、子供の豊かな想像力で補わせるのが、やはり粋なのだろうな。
で、本編は、意外にミステリー色が強くて、今まで張られていた伏線やらが生きてきて、色々な謎やら秘密やらが明かされ、ドンデン返しもあるクライマックス辺りが、やはり一番面白かった。
導入はたるかったせいもあってか、尻上がりにドンドコ良くなってきたね。
まさしく「序破急」って感じかな。
で、読んでてやはり思い出したのが、日本のアニメである「名作劇場」と「魔女っ娘もの」
この作品は映画にはなったけど、やっぱり長期スパンで語るものだから、2時間ほどの映画より、1年ほどやるTVアニメが向いてるかもしれない。
本編も1巻で1年って感じだしね。
なんで、「名作もの」や「魔法もの」には一日の長のある日本でアニメにするのもいいんではないかな、やはり(たぶんオファーとかはしてるかもしれないけど)
これって、結構想像力をかき立てる、「ビジュアルインパクト」の強いシーンとか多いからねえ。
魔法描写とか、様々な異様たち、箒を使ったスポーツである「クィディッチ」や、クライマックスの罠の所とか、特にね。
「日本アニメーション」が、日曜7時半に「あの枠」を復活させて「名作劇場風」にするか(魔女の宅急便・・)、
「東映アニメーション」が、玩具展開と絡めて「魔法学校もの」にするのがいいんではないでしょうか?(おジャ魔女どれみ・・)
全7巻らしいから、7年間も続けられるしねえ・・人気があればだが・・。
しかも、ハリー、ロン、ハーマイオニーと、ショタもロリもOKな作りだからどうよ、駄目?(笑)
そいや「ポケモン」や「デジモン」も思い出したな。
まあ、少年少女の冒険物語っていうのはお約束だもんなあ・・キャラ構成も似てるな、そういえば。
まあしかし、「アニメ」と「小説」の違いってのはあるかもね。
動きも声もついていて、「ブラウン管の向こう側」の世界であるアニメよりも、自分で読み進めて行きビジュアルを「想像」していく小説の方が、子供にとってはより感情移入できるかもしれないな、って思ったり。
より、ドキドキワクワク感を疑似体験しやすいって気もするからね。
なんつうか「想像性」(イマジネーション)の勝利というか。
文字通り「想像力」も養えるしねえ。
日本のガキは、漫画でもアニメでもゲームでも、最初からビジュアルやらなんやら与えられまくってるからなあ。
最初読んでたときは、それほどキャッチーでもポップでもないんで、「イギリスのガキって娯楽に飢えてるのかなあ」とも思ったが、逆に「豊かな想像力を持ってる」がゆえにかもしんないねえ。
まあ、こういうのがヒットしたのはいいことではあるな・・あくまでイギリスではだが。
日本でのヒットはマスコミイメージ先行で嘘っぽいからな。
あと、エロゲーがヒットしてる理由もその辺りにあったりなかったりとか思ったり。
まあ、というわけで、今後の3人の活躍が楽しみです(強引な閉め)


◆キノの旅第1巻4
著者(時雨沢恵一)、イラスト(黒星紅白)

というわけで、時雨沢恵一の「キノの旅−the Beautiful World−」の第1巻。
連作短編形式で、今巻は、
「森の中でa・b」、「人の痛みが分かる国」、「多数決の国」、「レールの上の三人の男」、「コロシアム」、「大人の国」、「平和の国」、の7話である。
なかなか面白かった。
ファンタジーというか、残酷な童話的世界観によって描かれるキノの旅が印象的であった。
暗く淡々と描かれて行く、それぞれの国や人々の描写が面白い。
星新一のショートショートや、松本零士の傑作漫画である「銀河鉄道999」、榛野なな恵の「Papa told me」とかを思い出した。
まあしかしライトノベルとは思えない、毒があり、寓話的、風刺的描写のために、少々偽悪的感覚が強いので、人を選ぶ作りではあるな。
でも、それぞれの話で、それぞれのテーマを持ち、人間の愚かさや、暗部を描き出している所はやはり面白い。
連作短編形式なので、読みやすいのも良い。
あと、電撃ならはの凝ったブックデザインと、作品世界になかなか合っている黒星紅白のまるで絵本のようなイラストが物語を盛り上げていて良いね。
小手先的手段ではあるが、やはりこういう演出が作品を良くして行くのではないかとも思う。
少女キノと、モトラド・エルメスの旅に幸あれ。


2004年11月20日(土曜日)

◆ワンピース第207話「ロングリングロングランドの大冒険!」3
脚本(上坂浩彦)、絵コンテ(横山健次)、演出(藤瀬順一)、作画監督(井手武生)

というわけで今回は、新たなる島「ロングリングロングランド」に上陸するルフィ達って話。
OPも新しく変わっての、新章突入。
アニメオリジナル話である海軍話が終わって、やっとで原作の話でもある「長島編(仮称)」である。
でも、これでも今ジャンプで連載中の「造船島編」の話にはすぐに追いつきそうなんだよな・・大変である。
まあそれはともかく、新OP「ココロのちず」には今後の展開を思わせるカットが挿入されており、なかなかにワクワクさせられる。
しかし、歌詞に「ボクらはひとつ、OnePiece」とかテーマっぽい言葉が入ってたり、海を思わせる感じだったり、意外に結構「ワンピース」の主題歌っぽくもあり、なかなか良いね。
あと本編であるが、どうやらフォクシーの声は島田敏さんのようであり、ワポルの時と同じだ・・そういや顔が同じだな(笑)
で次回は、フォクシー海賊団が登場。


◆ワンピース第208話「フォクシー海賊団とデービーバック!」3
脚本(上坂浩彦)、絵コンテ・演出(角銅博之)、作画監督(久田和也)

というわけで今回は、フォクシー海賊団とデービーバックファイトを行うことになるルフィ達って話。
ってなわけで、デービーバックファイトに突入。
まあこのデービーバックファイトは、次の造船島の話への中継ぎというか息抜きの話でもあるので、素直にバトルを楽しみたいと思う。
しかし、島田敏さんのフォクシーは、ワポルとノリがほとんど一緒だな(笑)
で次回は、デービーバックファイトの一回戦がスタート!


◆ワンピース第209話「第一回戦!ぐるり一周ドーナツレース」4
脚本(上坂浩彦)、絵コンテ・演出(門田英彦)、作画監督(横山健次)

というわけで今回は、デービーバックファイト第一回戦、ぐるり一周ドーナツレースが始まるって話。
原作では確か、ナミチームとポルチェチームのタイマン対決だったと思うのだが、アニメの方はそれにオリジナル要素を加えて、ルフィやゾロ達も参加。
そのおかげか賑やかさが増して、ドタドタとしたレースっぽさが出てきて原作より面白くなってるな。
演出作画のテンポも良く、フォクシー海賊団の妨害もなかなかに楽しかった。
あと、美女軍団にOPを歌ってるBOYSSTYLEに声優参加・・素人臭いんで、すぐにわかるよな(笑)
で次回は、第一回戦の勝負が決着。


◆ウルトラマンネクサスEpisode04「亜空間(メタフィールド)」4
脚本(長谷川圭一)、特技監督(菊地雄一)、監督(根本実樹)

というわけで今回は、ビーストの殲滅作戦を開始するナイトレイダーって話。
4話目にして、ついにやっとでのガチンコの怪獣プロレスがお披露目。
これが、噂の「戦闘亜空間(メタフィールド)」か・・。
これにより、ウルトラマンは秘密裏に人知れず、人的物的損害を出さずに怪獣を殲滅できるわけだ。
アイデアとしては面白くはあるけど・・正直、それだとつまらないよなあ。
やはり、衆人環視の中でウルトラマンや科特隊が町などぶっ壊しながらも怪獣退治をするのがカタルシスがあるわけだからねえ。
ああいう亜空間の何もない荒野で戦っても、やはり臨場感がない気がするんだよなあ。
バレないように怪獣を出したり戦ったりと、、色々制約も増えてやりにくそうでもあるし。
まあ、「人知れず平和のために戦う」というのは格好良くもあるし、「非日常の封鎖」というのはテーマにもかかってくるようなので、今後の展開に期待かな。
で、今回はちょっと板野サーカス入っていた空中戦闘も格好良く、怪獣ガチンコバトルもなかなか面白かった。
でも、4話でやっとこ1体退治だもんな・・ちょっと心配だな。
あと、副隊長もやはりどうやらビーストに肉親を殺された過去があるようで、あんなにビーストを憎んでる理由もあるようである・・でも、糞女であることは変わりは無いのであった(笑)
で次回は、ついにナイトレイダーがウルトラマンを攻撃。


◆ウルトラマンネクサスEpisode05「適能者(デュナミスト)」3
脚本(荒木憲一)、監督・特技監督(北浦嗣巳)

というわけで今回は、新たなるビーストが現れ、出動するナイトレイダーって話。
やはり今度のウルトラマンは、よりシリアス・リアル路線ということで、「一話完結」の怪獣退治ものではなく、続編形式に何話かのスパンで区切って段階的にドラマとストーリーを進めて行くようである。
正直、これまたテンポとカタルシスには欠けるのではあるが、アイデアとしては面白くもあり、今後の展開のさせ方に期待したい。
一応今回は、きちっとウルトラマンとの「怪獣プロレス」も入れているし、子供的にはギリギリOKであろうし。
で、ナイトレイダーは安易にウルトラマンとの共闘路線を取る訳ではなく、今のところは「仮想敵」としてウルトラマンを見ており、掟破りの「ウルトラマンへの攻撃」というのはなかなかに衝撃的ではある・・いや、以前にもそういう場面はあった気もするが・・よく覚えて無い(笑)
それはともかくとして、「ウルトラマンの正体」やら「真実の追求」やらと、テーマ的なものも見え始め、地味でカタルシスに欠けるのではあるが、丁寧にチャレンジフルに「21世紀の新しいウルトラマン」を作っていってるのは好感が持てる。
後は、お子様がどこまでこのノリについていける否かによるだろうな(笑)
で次回は、謎の遺跡が登場。


◆ウルトラマンネクサスEpisode06「遺跡(レリック)」3
脚本(荒木憲一)、監督・特技監督(北浦嗣巳)

というわけで今回は、ウルトラマンである青年、姫矢准の事を調べる孤門って話。
TLT隊員孤門とは違う、もう一人の主人公のウルトラマンである姫矢准の過去の話。
なんつうかもう本当に地味に淡々と進んで行き、話も遅々としてしか進まず、バトルもあっさり気味であり、かなり退屈。
怪獣自体も、今回の怪獣を倒してる訳ではないので、ウルトラマンとしてはかなりカタルシスに欠ける。
「新しいこと」をやろうというチャレンジ精神ある試みは大いに買うが、それと「面白いこと」は別物だからね。
まあどうやら、ウルトラマンの「面白さ」の大部分である一話完結の「怪獣退治」はずっぱりスポイルしてしまって、「ウルトラマンの正体」やら「人間ドラマ」なんかを主体にこの路線で行くようなので、こっちも腰をすえてのんびり見て行くとするかな・・打ち切りにならなければ、だが。
で次回は、もう一人のウルトラマンが登場。


◆ウルトラマンネクサスEpisode07「魔人(ファウスト)」2
脚本(長谷川圭一)、特技監督(北浦嗣巳)、監督(根本実樹)

副隊長なら・・撃ちそう(笑)
というわけで今回は、廃校場に現れたビーストの殲滅作戦を開始するナイトレイダーって話。
ヤバイ・・怪獣は倒さないし、話は進まないし、ウルトラマンは関係ないとこで戦ってるし、副隊長はムカつくし・・ちょっと、疲れてきた(笑)
なんつうか、マジでカタルシスに欠ける感じだなあ・・この爽快感の無さは、やっぱヤバイわ・・う〜ん。
まあそれはともかくとして、今回は新たなるウルトラマン、ネクサスの影の存在ファウストが登場。
なんだかウルトラマンにしては珍しくベラベラと喋って、ちょっと萎え。
つうか、ナイトレイダーと怪獣の戦いとはほとんど関係なしに勝手に戦ってるせいもあってか、どうも感情移入ができないんだよな、内ゲバみたいで。
何というか、もうちょっと爽快感ある展開に持って行ってくれないだろうか・・いや、ホント。
で次回は、メモリーポリスがついに登場。


◆ぴちぴちピッチピュア「抱きしめて…」3
脚本(吉村元希)、絵コンテ(鈴木敏明)、演出(石倉賢一)、作画監督(西尾公伯)

というわけで今回は、未来の別れの不安を恐れるリナは、雅宏に別れを告げるって話。
相変わらずリナと雅宏の恋愛話は、「人魚と人間の恋」というピッチの忘れられたテーマ(笑)を直球で描いており、切なさ全開であり良い。
もはや「リナ話担当」の脚本家と化している吉村元希であるが、流石に少女漫画系のアニメの脚本を書きまくってるだけあってか、こういう恋愛話はなかなかに上手いな。
クライマックスの、泣き崩れるリナを抱きしめてキスする雅宏というシーンはなかなかに感動。
リナ姐さんって、ホントに恋愛関係には打たれ弱いな・・ほとんど別人(笑)
さてさて、この二人の恋人同士の関係はピュアの大きなテーマのひとつでもあるので、どうなるのかが楽しみである。
しかし、アララとの話の絡め方は強引だなあ・・つうか、ヤツほとんど関係なしに動いてるしな(笑)
まあ、全然意味のない体操服にブルマーは良かったが(笑)
で次回は、波音が最後のラブレターを送るって話。
波音となぎさの話は、丁寧に描き込んでるリナの話に比べると、いまいち弱いんだよなあ。

◆ぴちぴちピッチピュア「最後の恋文(ラブレター)」2
脚本(高橋ナツコ)、絵コンテ・演出(岡嶋国敏)、作画監督(亀田義明)

というわけで今回は、波音と渚は、自転車でデートにでかけるって話。
前回のリナ姐さんに続き、波音もキスシーンが・・鬱だ、死のう・・。
・・まあ、それはともかくとしても、せっかくの波音話ではあったのだが、何というか脚本・演出・作画とメリハリに欠け、ちとグダグダだったな。
高橋ナツコ脚本だと、こんなもんか。
結構丁寧に描いて行ってるリナと雅弘の話に比べると、どうも波音と渚の話はなおざりで、二人の関係の描き込みが「弱い」んだよな。
なんか特に今回は適当にくっつけられた印象が強く、もうちょっと気合の入った展開が欲しかった・・。
まあ、波音が可愛かったから良しとするか・・いや、良くない(笑)
で次回は、海斗の記憶が戻る?
ピッチもそろそろホントに終わりか・・マジで悲しい。


◆ぴちぴちピッチピュア「海に消えた記憶」3
脚本(武上純希)、絵コンテ・演出(後信治)、作画監督(立田眞一)

というわけで今回は、海でミケルの襲撃を受けた海斗は、ついに閉ざされた記憶を思い出すって話。
12月の終了に向けての「締め」であるラストが「キス」による恋愛成就話・・リナ、波音に続くトリを飾るはやっぱりるちあ。
武上純希御大自らによる脚本で、ついに海斗が記憶を取り戻してつちあの事を思い出し、でもって記憶を失った経緯も明らかに。
ちょっぴり感動で、なかなか面白かった・・いやあ、良かったね、るちあ。。
しかしミケルにマメプリやパンタラッサの事を知られないために自ら記憶を封印するとは、海斗もなかなかやるじゃないか(笑)
これで残す謎やらは、なぜかパンタラッサの紋章を額に浮かべたリヒトと、ミケルと同調するみかるだけだな。
それにしても、立田眞一の作監は、やっぱ絵柄が濃いな(笑)
で次回はBBSと決戦?・・・・BBS、マジ死ぬなあ!!


◆ぴちぴちピッチピュア「乱れる心」3
脚本(神戸一彦)、絵コンテ・演出(山口武志)、作画監督(篁馨)


うわあ、BBSが〜!、BBSが〜!!
というわけで今回は、るちあ達の正体を知ってしまったミミは、戦うことをためらうって話。
ああ〜、ついにとうとうBBSが散華。
初代の頃からの継続キャラでもあり、ここの所妙に良い味を出していただけに、非常に残念である。
まあそれはともかくとして、あれだけバレてなかったるちあ達の正体が、話の都合であっさりバレちゃったな(笑)
前回のミミとるちあ達の話を絡めてるのは良かったけど、やはり唐突に締められた印象もあり、もうちょい前ふりとか溜めとか欲しかった所ではある。
とはいえ、篁馨作監により気合の作画で切なさ入ったミミは鬼のように可愛く、非常に萌えた。
シェシェとミミの最後の描写は美しく、そしてホントに悲しい・・。
ああ〜、つくづくもったいない・・もうちょっとるちあ達との絡めた話が欲しかったよ。ダークラバーズの時もそうだけど、ピッチは敵側に愛嬌があり愛着も深く描かれるんだけど、最後はあっけなく使い捨てなのは悲しい。
だが、DLの時がそうであったように、「生まれ変わったらシェシェに紹介したい友達がいるの・・」という言葉を信じて、最後の復活最後のフォローを信じてます。
で、前回海斗の記憶の復活により「る〜るるる〜」状態になったみかる。
次回は、そんなみかるが最後の悪あがき。
とうとうサイコさんなイタイ女に・・みかる、こえ〜。


◆ふたりはプリキュア「これってデート?怒涛のハッピーバースデー」3
脚本(成田良美)、絵コンテ・演出(立仙裕俊)、作画監督(服部益美)

というわけで今回は、なぎさは誕生日に支倉という男子部の男の子と栗拾いに行くことになるって話。
なぎさの誕生日という大イベントに、初デートという超イベントも絡めての話なのに、ちょっぴり作画が・・(笑)
話も、プリキュアっぽいメリハリのない話というか(笑)
まあでも、こういうネタには弱くてあわてまくるなぎさに、色々と世話しまくるほのかというのは、良かった。
やっぱ、なぎさとほのかの絡みがあってこそだな、プリキュアは・・それしかないとも言えるが(笑)
で次回は、番人決死の大脱走。


◆ふたりはプリキュア「自由を掴め!番人決死の大脱走」2
脚本(清水東)、絵コンテ・演出(矢部秋則)、作画監督(東美帆)

というわけで今回は、番人が闇の使者達の屋敷から大脱走を試みるって話。
まあなんつうか、プリキュアらしい毒にも薬にもならない話つうか、どうでもいい系の話(笑)
プリキュアの最大の(唯一の?)魅力はなぎさとほのかの「ふたり」の絡みにあるわけで、それ以外の番人やらケモノの話になると、途端に「見栄え」が減るよな(笑)
とりあえず、執事ザケンナーという「手下」みたいなのがあったのは、ちょっと良かった。
しかし今回はベルゼイが頑張ってたわけだけども、やはりどうもプリキュアは敵の魅力にも欠けるなあ。
「ぴちぴちピッチ」とかに比べると、敵が妙にシリアスで愛嬌や茶目っ気がないんで、敵としての「押し」がないんだよな。
レジーナは若干頑張ってはいるが。
で次回は、なぎさとほのかが、ロミオとジュリエットをするって話。
「なぎさも格好良いよ、ロミオ様♪」・・いいかもしんない(笑)


◆ふたりはプリキュア「いざ初舞台!!負けるなロミオとジュリエット」4
脚本(羽原大介)、絵コンテ・演出(岡佳広)、作画監督(川村敏江)

L字、L字・・仕方がないとはいえ、ああL字・・。
というわけで今回は、学園祭で「ロミオとジュリエット」を演じることになるなぎさとほのかって話。
いや、面白かった。
今回は、「面白い時」のプリキュアの話であり、なかなかに良かった。
やはりプリキュアは、なぎさとほのかの「日常」を絡めての学園的ドタバタとかの合間にバトルを挟んでやるのが一番面白いよな。
特に今回は演出のテンポも良く、何と言っても川村敏江作監による可愛いキャラが生き生きとコミカルに動き、画面に動きがあった。
「セーラームーン」とかと同じく「キャラ主導」なアニメだけに、やっぱキャラが生きていてこそ、なんぼだよな。
最後の図星を突かれて照れまくるなぎさの可愛いのなんの。
羽原大介の脚本も、プリキュア脚本陣の中ではキャラとバトルを絡めて描くのが結構上手い方だしね。
「偽プリキュア」のネタも小ネタで挟んでる辺りも、上手い。
そういえば、一応闇の使者3人衆は、雷、風、炎とその属性は使い分けて戦ってはいるのな。
その辺も、もうちょっと頑張って生かして行って欲しいところである。
で次回は、亮太のおつかい大作戦!


◆ふたりはプリキュア「ガッツでGO!亮太のおつかい大作戦」3
脚本(川崎良)、絵コンテ・演出(山吉康夫)、作画監督(青山充)

というわけで今回は、亮太が父親の会社におつかいに行き、なぎさとほのかがついて行くって話。
プリキュアらしい、まったりな普通な出来の日常話。
つうか、亮太声が変だった気が・・声優さんは一緒のようだし、いつもあんな感じだったかな?
それはともかくとして、まあ今回は普通の出来。
青山充の一人作監で、キャラの表情とかは結構好きだったんだけど、バトルはいまいちだったかな。
ビルの中での戦闘という感じで演出自体は派手で悪くはなかったんだけども、青山さんはバトルは不得意なんで、いまいち迫力や重みには欠けるからなあ・・仕方なしか。
まあ、オチはちょっぴり良い話でした。
で次回は、よし美先生がついに結婚!?・・作画が結構良さげだな。


◆ふたりはプリキュア「涙キラ!汗がタラ!結婚式は大騒動!!」3
脚本(影山由美)、絵コンテ・演出(川田武範)、作画監督(為我井克美)

というわけで今回は、よし美先生が結婚することになり、クラスのみんなでプレゼントを送る事になるって話。
まあ、プリキュアらしい毒にも薬にもならない話ではあるが、今まで登場したクラスメイトのキャラがちょこちょこ登場しており、その辺はまあ良かった。
とりあえず、よし美先生お幸せに・・でも、いきなり転勤取りやめってのも、話的には意味がないよな(笑)
そういや、マ−ブルスクリューでもまだまだ戦える感じではあるんだな。
やはり、握りの差でパワーが変わるんだな。
で次回は、ほのかの家にお泊まり!・・ちょっと期待である。


◆仮面ライダーブレイド第37話「新たな運命へ」3
脚本(曾川昇)、特撮監督(佛田洋)、アクション監督(宮崎剛)、監督(長石多可男)
というわけで今回は、剣崎は始を人間に戻すためにハートのキングを探すって話。
なんつうか、剣ちゃんって「信念」の人だよね・・思い込んだら真っすぐ突き進む馬鹿。
初期のころはそういうのが空回りしまくっていた印象があるのだが、なんかこの頃はその「信念」の元に色々変えて行っており、なかなかに格好良い。
剣ちゃん、頑張ったね(笑)
橘さんやら睦月やら、そして始さんなんかは色々と変遷もあるのに、剣ちゃんの「真っすぐさ」だけは、最初からひとつも変わってないもんな。
この「真っすぐさ」はヒーローの資質かもしれない・・頑張れ、剣ちゃん。
まあそれはともかく、その剣ちゃんの頑張りで、ついに始さんも自我を取り戻し、ついにキングフォームに変身。
で次回は、広瀬博士に迫る謎の男・・「神」ってまた大きく出たな。


◆仮面ライダーブレイド第38話「運命を掴む者」4
脚本(曾川昇)、特撮監督(佛田洋)、アクション監督(宮崎剛)、監督(長石多可男)
L字・・L字・・仕方ないけどL字。
というわけで今回は、始をジョーカーの力から救った剣崎は、広瀬博士に利用されるって話。
うわあ・・盛り上がって来たなあ。
なんだか、なかなかに怒涛の展開となって来ており、非常に面白い。
すべては、広瀬博士が愛する妻を蘇らせるために「永遠の命」を求めた結果であり、アンデッドの封印を解き、そして剣ちゃんをジョーカーにするために行った愚行だった、と。
しかも、実は広瀬博士も天王寺というあのボードのトップにトライアルBにされていて、実はすでに死んでいる、と。
なんだか、曾川昇っぽいドロドロな展開となっていて、良いね。
で剣ちゃんも、戦いに継ぐ戦いにより、実は「もう一人のジョーカー」となり始めているようであり、なんだか益々ヒーローっぽくなってきたな。
つうか、
「人の過ちを正すのは人、でしょ?」
「俺は仮面ライダーです・・これが運命なら、負けたくありません」
・・剣ちゃん、マジ格好良い!!!
ジョーカー(異形)へとなりつつある自分(運命)と戦いながら、人を守るための戦いをしようとする剣ちゃんがマジ格好良いです。
いやあ、剣ちゃん頑張ったなあ・・。
なんか「信念の男」剣ちゃんを中心に、始さん橘さんの「ライダーチーム」も再結集であり、面白くなってきました。
ブレイドも残りはあと1クール(13話)ほどか・・クライマックスが楽しみです。
で次回は、ついに広瀬博士がトライアルBに。


◆仮面ライダーブレイド第39話「再会…父と娘」3
脚本(宮下隼一)、特撮監督(佛田洋)、アクション監督(宮崎剛)、監督(石田秀範)

というわけで今回は、トライアルDとなった広瀬博士は、娘である広瀬の前についに姿を現すって話。
前回の次回予告から比べると、次のための「繋ぎ」って感じの1話であり、そんなに面白くもなかったな。
まあ、ついに広瀬さんにも父親の事がわかったようであり、今後の展開に期待したいところである。
しかし、睦ちゃんはなんだかドンドンとヘタレ化が激しくなって来たな(笑)
剣ちゃんの「信念」に突き動かされて変わった始さんや橘さんのように、睦ちゃんも変われる時が来るのかどうか・・。
で次回は、ついに本当の戦いが始まるって話。


◆仮面ライダーブレイド第40話「過去との訣別」3
脚本(宮下隼一)、特撮監督(佛田洋)、アクション監督(宮崎剛)、監督(石田秀範)

というわけで今回は、広瀬博士が広瀬と再び会う約束をするって話。
広瀬博士の話もこれで決着・・まあ、オチはあんなもんかな。
次の敵は天王寺理事長であり、あと虎アンデッドの姉ちゃんの話と、この頃とみにヘタレ度の高い睦ちゃんの話だな。
果たして、ボードを作り上げた天王寺理事長の陰謀とは・・そういや烏丸所長は今は何してるんだ、あの人(笑)
で次回は、天王寺理事長が作戦開始。


◆ガンダムSEEDディスティニーPHASE02「戦いを呼ぶもの」5
脚本(両澤千晶)、絵コンテ(福田己津央、山口晋)、演出・キャラ作画監督(山口晋)、、メカ作画監督(重田智)

というわけで今回は、アビス・ガイア・カオスの新型3機を奪取した連合3人に、インパルスに乗ったシンが迫るって話。
うわ、なんかメチャ面白い。
前回よりさらに輪をかけた、作画に気合いの入った「MS大バトル」であり、頭から先っぽまでバトルのオンパレードが超燃える。
軍事プラント・アーモリーワンの内と外での大乱戦であり、やっぱガンダムはMSバトルがあってなんぼだなと、実感・・これで子供の心はガッチリ掴んだね(笑)
しかし・・作監に重田智、原画に大塚健なんかを入れてのド派手でスピード感ある戦闘戦闘また戦闘は非常に良かったのだが、これ「もつ」のか・・無理だろ(笑)
あんまり飛ばし過ぎなんで、後半が心配になってきたな(笑)
まあそれはともかくとして、前回はザクが一押しだった訳だが、今回の押しは何と言ってもダガーL。
砲戦仕様のランチャーダガーに隠密仕様のダークダガーと、連合MSが非常に格好良い。
古式ゆかしき情緒のあったモビルアーマーも良かったが、量産MSもやっぱいいね。
で、ついにや噂のあの人・・ネオ・ロアノーク登場!
声が子安武人で、「うひょ〜!」な感じで、MAエグザスに乗ってて、金髪マスクに、クルーゼと同じ声である関俊彦のレイ・ザ・バレルとのNTピキーンと・・どう考えたって「フラガの兄貴」なわけだが(笑)、まあ、ミスリードな可能性もあるわけなんで、その辺は今後に期待・・フラガ家関係かもってのもあるしね。
個人的には兄貴は絶対に死んでるし、死んでて欲しいと思ってたわけだが、「慎ましくな」とガーティールーの指揮官やっててエグザス乗ってるネオがあまりに楽しそうで格好良いんで、別にそれでもいいかなと思いました・・だって、そっちでも「面白そう」だし(笑)
で、キャラ的には「MS大バトル」のせいか未だ顔出し程度ではあるが、キャラ的にはそれぞれ片鱗を見せてくれて良い感じ。
主人公であるシンはまだキャラ的にはよくわからないが、TVガンダムでは珍しく訓練された軍人でもあるせいか、ガンダム3機相手に雄々しく戦っておりなかなか良い。
前回はあまり意味のない合体だったのだが、今回は戦況の変化に応じてのフォースインパルスへの換装であり、ザクファントムのフォローもあったりしてこういう感じの「合体」なら良いね。
なんかやたらとステラの乗るガイアとのガチンコが多かったが、この辺はZのフォウやロザミアと同じく、伏線もあるんだろうな。
そのステラも、何やら「死ぬ」という事に過剰な反応を見せており、その辺のネタもどうなるか楽しみではある。
あと、キャラとしては「ヒロイン」かと思いきや、実は「ヤムチャ」かもしれない「アホ毛キャラ(笑)」ルナマリアは、いきなり戦線からリアタイアでもあり、今後のヘタレぶりがちょっと楽しみだ(笑)
しかし、あっと言う間にアスランの正体をばらしてしまうカガリ・・相変わらずカガリはばかだなあ(笑)
そして、今回の最後の「締め」はミネルバ発進であり、コロニーの底面部からリフトダウンしての発進という今まで意外になかった発進でもありなかなか格好良かった。
今回も引きは上手いな・・さて次回のミネルバの活躍が楽しみである。
それにしても、議長はやたらろ嬉しそうだったな(笑)
で次回は、新造戦艦ミネルバ、初の実戦。


◆ガンダムSEEDディスティニーPHASE03「予兆の砲火」4
脚本(両澤千晶)、絵コンテ(福田己津央、山口晋)、演出・キャラ作画監督(山口晋)、、メカ作画監督(重田智)

新潟の地震による放送中断を受けての再放送の3話・・この番組、なんだかホントにまともな放送がなかなか行われないなあ(笑)
というわけで今回は、3機の新型MSを奪取されたミネルバは、追撃のために謎の戦艦を追うって話。
戦闘戦闘の1・2話を受けての今回は、ちょっとした息抜きといった感じでドラマパートと状況説明な話。
とはいえ、初っ端のミネルバvsガーティルーの戦艦戦闘は格好良く、なかなか面白かった。
何と言ってもミネルバの戦闘ブリッジが格好良いし、オーブ製のアークエンジェルを思わせる兵装が燃えた。
タンホイザー>ローエングリン
トリスタン>ゴットフリート
イゾルデ>バリアント
ナイトハルト>スレッジハマー
といった感じか。
戦闘自体も、プロペラントタンクを離脱させて追撃を逃れたり、小惑星を使ってのアンカーターンで迎撃戦を行ったりと戦いの「駆け引き」がある辺り、盛り上げてくれて良いね。
あのアンカーターンはやはり、ネオ=兄貴というのを見せるためのミスリードなのかな?
タリア・グラディス艦長もテキパキと指示して格好良くはあるのだが、ネオはそれを上回る「奇策」の使い手な感じで描かれており、ネオの今後の活躍は楽しみな感じである。

まあそれはともかく、番組が始まってからの戦闘描写はかなり面白く、「引き付け」としてはかなり十分な感じだね・・ちょっと「気合入れ」過ぎな不安もあるが(笑)
で、バトルパートの次の今回のドラマパートはカガリを中心としてのお話。
なんだか相変わらず「自慢たらたら」にミネルバを紹介し、妙に「嬉しそう」な怪しさ爆発の議長閣下はおいておくとして(笑)、やはり・・
「流石きれいごとは、アスハのお家芸だな!」
と、カガリにうそぶくシンが良かった。
今のところカガリは父ウズミと同じく、自らの平和を貫くという「理想」のために邁進しているキャラとして描かれており、シンはそのウズミの「理想」の前に、現実として家族を失っているわけだから、このセリフは当然でもあり納得も行く。
とはいえ、シンは主人公の癖にいまいち影が薄く、インパクトはあるけどこういう「一発セリフ」でしかキャラを主張してないので、もうちょっと活躍が欲しいところ。
特に、今後のカガリとの対立関係は期待したいところである。
それにしても、「技術者に言わせると、これは全く新しい効率のいいMSシステム」と議長閣下はおっしゃられるが、あんまりそうは見えないのはちょっとなあ。
できればそういうのは「セリフ」でなく「描写」で見せて欲しい感じである。
もしかしたら、玩具会社への厭味なだけかもしれないが(笑)
あと、あの謎の3人もやはり「ブーステッドマン」のようで、まあ色々とあるようである・・「ブロックワード」ってのが気になるところだなあ。
そして、ついにアスラン、議長に正体ばらされる!(笑)・・う〜ん、こういう「引き」は相変わらず上手いな、次回が気になるところである。
で次回は、デブリベルトでの戦い・・「その力見せつけろ、ザク!」ってのはあんまり語呂が良くないな(笑)


◆ガンダムSEEDディスティニーPHASE04「星屑の戦場」5
脚本(両澤千晶、兵頭一歩)、絵コンテ(西澤晋)、演出(西山明樹彦)、キャラ作画監督(森下博光)、メカ作画監督(吉田徹)

というわけで今回は、ボギーワンを追撃するミネルバは、デブリ地帯で奇襲を受けるって話。
うわあ・・先のプラント内戦闘と同じく、またもや気合いの入りまくったバトルであり、マジで戦闘が面白い・・初っ端から飛ばしてるなあ。
デコイと小惑星を使ったアンカーターンで転身しての奇襲やら、実戦経験者のアスランの助言でのミネルバの小惑星からの脱出やら、「戦いの駆け引き」があるのが非常に良い。
前作では、「戦闘面」ではともかく、そういう「戦術面」での駆け引きはあまりなかった大味な戦闘だったので、こういうのはいいね。
MSバトルの演出作画もこれまた非常に気合が入っていて、「デブリ戦闘」をこれでもかと押し出したスピード感と迫力あるバトルが格好良い。
廃棄コロニー内をガラスを割って立ち回るインパルスや、岩塊をミサイルで圧殺して射撃するファントムやらも格好良かったが、何と言ってもコロニーミラーを蹴倒して疾走し、デブリ地帯を駆け回る4足のガイアはメチャメチャ格好良い。
やはり、ロボものはこういうケレン味あるはったりのきいたアクションがあってこそだな。とはいえ、やはりCG作画によるミネルバの機動はどうも軽すぎるな。
CGだから仕方がないとはいえ、やはり戦艦なんだからもっと「重さ」のある機動が欲しかった。
この辺はアークエンジェルの時と変わってないなあ。
それにしても、ゲイツは相変わらず「やられ役」が似合ってるな(笑)
・・ダガーの方がまだ色々目立ってるもんな・・不憫なヤツだ、ゲイツ。
あと、色々と議長に煽られながらも(笑)、歴戦の英雄らしく助言をして危機を乗り越えさせるアスランは、部外者に助言をされていい顔をしないアーサーをも含めて燃える感じであった。
つうか、ガンダム相手がゆえに苦戦を強いられるシンとルナマリアは、頑張ってるが良いところがないな。
ネオと良い勝負をしてダガーを撃墜してるレイの方が強そう・・いや、実際そうなんだろうが。
まあルナマリアは、メイリンと姉妹のやっとでのラブラブシーンがあったり(笑)、アスランを煽りまくったり(笑)と、ドラマ部門で結構目立ってるんだけど、やっぱシンが・影が薄い(笑)
これではアスランが主人公みたいではないか。
前回の「きれい事」発言や、最後の妹であるマユの携帯を見てたりと「一発」部分では頑張ってるが、やはりまだまだ。
シンちゃん、頑張れ(笑)
で次回は、ユニウス7に異変が・・おお、イザークとディアッカがついに登場!
シンちゃん、益々ヤバイぜ(笑)


◆ガンダムSEEDディスティニーPHASE05「癒えぬ傷痕」3
脚本(野村祐一、両澤千晶)、絵コンテ(西澤晋)、演出(鳥羽聡)、作画監督(大貫健一、有澤寛)

というわけで今回は、ユニウス7が安定軌道を外れて地球へ落下しようとするって話。
ガンダム強奪に継ぐミネルバの次なる試練は・・ついに来たガンダムのお約束、コロニー落とし。
今回はそれの盛り上げのための前段階のドラマパートであり、まあまあの盛り上がり。
その前に・・SEEDお約束の初エロスは、議長と艦長の情事(の後)。
やっぱ「そういう」関係だったのね、妙に馴れ馴れしかったもんな・・議長が(笑)
しかし、シャア(池田秀一)とキシリア(小山茉美)で「それ」をやっちゃうとは、相変わらず好すっきやな、そういうの(笑)
つうか個人的には、なんだか無性に「富野版小説ガンダム」を思い出してしまう。
小説だと富野由悠季はやたらと「性的描写」を描きまくり、大人はみんな情事を重ねてるイメージがあるからな・・「Vガン」とかスゴイぜ(笑)
まあそれはともかくとして、種デスでもまだまだヤってくれそうです(笑)
で、SEED初のコロニー落としは、「フレアモーター」というギミックを使って、ザフトのザラ派の残党が行う感じである。
MSVの「ジン・ハイマニューバー」のアニメ版である、「大河原ハイマニュ2式」はなかなか格好良く、次回の活躍に期待したい。
しかし、「フレアモーター」ってことは、「太陽フレア」である太陽表面の爆発の太陽風を使った動力ってことかな?
相変わらず、そういうちょっと「SFチック」な小ネタとかも「エログロ」と同じく好きだな。
そして、今回はそんな事件を巡ってのヨウランの不用意な、そしてありそうな発言を巡ってカガリとシンが対立。
おお、シンちゃん結構頑張ってるな。
まだまだ「一発屋」ではあるが、要所要所押さえてはいるんで、段々主人公っぽくなって来てるかもしれない(笑)
カガリもシンちゃんにいじめられて(笑)、妙に打たれ弱くて相変わらず泣き虫全開でもあり、ちょっと萌える(笑)
いやあ、あそこでアスランと一発やらなくて良かったよ(笑)
でもって、ついに諸悪の根源のひとつでもある「ブルーコスモス」が登場。
なんだかガンダムWの「ロームフェラ財団」っぽくはあるんだが、前作では馬鹿っぽかったアズラエルと軍人連中とかしかブルコスの影が見えなかったので、「財閥系」とかの暗躍があるのはなかなか良い感じ。
堀秀行さん演じるジブリールも大仰な演技が面白く、今後の活躍に期待したいところである。
あと、ついにイザックとディアッカが登場である。
いやあ、やっぱ前作キャラが出ると妙に嬉しいな・・でも、それがゆえに種デスキャラも頑張っているが、食われている感があるのも事実。
最後の「アスラン・ザラ、出る!」はマジで格好良いもんな・・主人公か、お前は!(笑)
前作キャラの登場はファンサービスではあるが、もうちょっと今作キャラも目立たせて欲しいところ・・特にシンちゃん(笑)
で次回は、ユニウス7での戦い!・・わあ、キララクが来る!、シンちゃんまたまたピンチ!!(笑)


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