皆様に声を届けられて、嬉しく思います。
神州結界維持部隊・幕僚監部・人事部広報担当セスナが無許可放送ながらも隔週毎に各地の戦況や祝慶日を報告する時間となりました。何卒、宜しくお願いいたします。
…………。
と、此の度は、再び基本に戻っての「ですます調」でお送りしますが、如何でしょう？ 決して口調のレパトリーが尽きたからではありませんよ？
（ SE：いや。どーも、こーも…… ）
では気合いを込めて、参ります！
まずは神州各地の戦況報告を。
天草で叛乱を起こした部隊の首謀者、松塚朱鷺子［元］一尉改め“処罰の七天使”の１柱フトリエルが放った爆弾発言を受け、各地で混乱や、離反が巻き起こりました。
これにより、作戦行動中だった部隊の幾つかが裏切り合った末に、自滅したという惨事が発生したという報告を受けております。
――クスクス（小馬鹿にしたような笑い声）
……失礼致しました。
ですが確かに信じていたモノが喪われ、また今迄の不満が爆発する気持ちは解りますけれども、それでも混乱から自力で立ち直り、更に結束を固めた部隊もいらっしゃいますよ。皆が皆、強い訳ではないのは当然。しかし何故踏み止まる事が出来ませんでしたの？ とんだお笑い種ですね。
さておき……そして６月21日、夏至。ついに神々の黄昏、黙示録の戦いの幕が切って落とされました。
今迄、表立って動いていなかった高位超常体も現われており、最早、人間と超常体の戦いではなく、超常体――神群の大戦と化している模様です。
でも人間はただ天災が過ぎるのを待っているだけの存在ではございません。神州結界維持部隊長官・長船慎一郎氏と、幕僚長をはじめとする幕僚監部が発令した非常事態宣言による篭城戦の備えを整えるだけで無く、大魔王や主神級超常体の出鼻を挫く事に成功したという報告もあります。
また天岩戸に封じられていた天照坐皇大御神様を筆頭とする高天原神群、根津國に鎮められていた健速須佐之男尊をはじめとする出雲系や、荒吐神を中心とした縄文系の神群が復活。日本神霊の加護を受けて、反撃を開始したという伝聞も……ええ、真実です。
はい。人間の誇りを是非にも見せ付けましょう！
出羽三山に封じられていた月讀の解放に成功しました。出羽三山の抵抗勢力は散り散りになったものの、大半は投降の呼び掛けに応じず、更なる山奥へと姿を消していったとの事です。
異常発生した超常体の群れによって霊場恐山は制圧されてしまいました。
霊場恐山を封鎖し、月讀をはじめとする神々の力で範囲拡大を抑え込むのがやっとの事らしいです。
“黒の神”を撃退し、『もんじゅ』奪回に成功。駐日露軍の突然の支援も加わって『ストリゴイ』を名乗る完全侵蝕魔人集団も掃討し、原発銀座方面は安定した模様です。
では、今回はこれまでに。
――では頑張りましょう！
（ SE：プツン。ザーザーザーと砂嵐音 ）
拙作『隔離戦区・神邦迷処』第６師団、第９師団（東北＝西比利亜）編と第10師団（一部）、第12師団（一部）（北陸＝東部欧羅巴）編は、今回を以って終了します。 御愛顧、誠にありがとうございました。に御参加頂きまして、ありがとうございました。
張られた伏線の幾つかは謎のまま残されていますが、今後に展開されていきます他の師団を扱った物語や、いずれ来る黙示録の戦いにおいて解明されていく事でしょう。
その時まで暫しの休憩を。
それでは重ね重ねではありますが、お付き合い頂き、真にありがとうございました！
2020年４月。
神州各地にて、超常体が大規模発生。超常体は組織的な行動を組むと、結界維持部隊との激戦を開始した。
……九州における西部方面隊の戦いと同じくして、このとき、東部方面隊もまた死闘を繰り返していた。
都市伝説から生じた、新たな超常体。人類の歴史は幾度も過ちを歩み、厳かな風が全てを薙ぎ払い、灰燼と化す。
世界蛇に抱かれるモノ。黒き肌の王子。全てを破壊し、また創世する嵐。
７つの罪、７つの罰。
０２月１０日開始に向けて、鋭意製作中！
…… マニュアル公開はもう少し待ってね★
１２月１０日から順次初期情報公開予定は未定（^^；）。
＝Ｅメール＝ maid13@hotmail.com
＝ＵＲＬ＝ http://www.interq.or.jp/saturn/s-horobi/sinhou_0.htm
〒８６１−４１１１ 熊本県熊本市合志２丁目８−１５ 富濱 健次郎