第二章:システム&ルール


●憑魔能力

■活性化
「活性化」というのは、憑魔が別の超常体の存在を感知した時に示す様々な反応の総称だ。この状態になると、君の身体は人間ではなく、小型の超常体と化してしまい、身体能力が激しく強化される。
 具体的は「技」「体」の数値が+2〜−2となる。例として「技」の通常値が5のキャラクターは、活性化することにより、「3:わりと軽やかな動き」をしつつ、同時に「7:わりと重い一撃」を放つ事が出来るようになる。
 ただし相手が小型の超常体の場合は、憑魔では察知出来ない場合の方が多い。戦友の憑魔に反応して活性化するような事はなく、ある程度の大きさがある相手でないと近くに潜んでいても判らない。また、近くの存在を感知するだけで、その具体的な数や種別、また動きや位置を察知する事は出来ない。
 また、憑魔は宿主の神経にまで根を張って寄生しているので、長時間活性化が続くと痛みや震えなどの症状が現れる。

■半身異化
「半身異化」は、活性化による憑魔の覚醒を深める事により、通常の活性化以上の身体能力の強化だけでなく、憑魔が有する様々な特殊能力を行使する事が出来るようになる事だ。詳細は下記を参照の事。
 ただし――半身異化を繰り返す度に、君は憑魔によって身体を侵蝕されていく。数値的には5%上昇する。侵蝕率が100%に達した時、君は完全な超常体と化す。昨日まで君の戦友だった者達には、君への殺害許可が下りる事になるのだ。
 なお高位超常体の中には「半身異化」を強制する存在もあるという。また、侵蝕の上昇率が10%以上超える事もありうる。充分に注意しておく必要がある。

■憑魔タイプ
 超常体には幾つかタイプがあり、魔人であるキャラクターは自分に憑いている超常体の能力を「半身異化」する事により使用可能となる。ただし、能力を得た代償として、二度と一般の社会生活を送れなくなったり、侵蝕率に怯え、いつ自分が超常体になるのか、そして処刑されるのか怯えたりする。なかでも、超常体の得手不得手の影響も受けてしまう事に注意しなくてはならない。
 なお2種以上の憑魔を持つ魔人がいる可能性も確率論としてはあるが、現実的には存在しないと考えて良い。

■憑魔の相生・相剋関係
 超常体には属性があり、「物」「火」「水」「風」「地」「雷」「呪」「祝」の8つにだいたいにおいて分けられる。属性には、他の属性に対する作用・反作用が確認されている。時には相手の攻撃を無効化したり、また別の相手にはこちらの攻撃が吸収されたりする事があるのだ。

・憑魔の相生関係
  「 火 」 は 「 雷 」 の攻撃を吸収し、
  「 雷 」 は 「 水 」 の攻撃を吸収し、
  「 水 」 は 「 風 」 の攻撃を吸収し、
  「 風 」 は 「 地 」 の攻撃を吸収し、
  「 地 」 は 「 火 」 の攻撃を吸収する。

・憑魔の相剋関係
  「 火 」 は 「 水 」 の攻撃に弱く、
  「 水 」 は 「 地 」 の攻撃に弱く、
  「 地 」 は 「 雷 」 の攻撃に弱く、
  「 雷 」 は 「 風 」 の攻撃に弱く、
  「 風 」 は 「 火 」 の攻撃に弱い。

■割合
 憑魔には上記のように様々なタイプがあるが、顕現する割合は同等ではない。強化系がほぼ半数を占め、次に、操氣系・異形系、そして五大(火・水・風・地・雷)が続く。これはNPC魔人が有する憑魔タイプの割合であり、PCを魔人として登録する場合に考慮する必要はない。ただし、功績P消費して得られる部下を魔人とする時に、強化系タイプを少量のポイント消費で獲得する事が出来る。
 また、ある特殊な憑魔タイプが確認されている。割合では1%となっているが、実際は数億人に1人の割合であり、PCは選択する事が出来ない。

憑魔能力 功績ポイント


●功績ポイント

■功績ポイント
 功績ポイントは、任務の達成や周辺の評価から与えられるポイントであり、このポイントを消費して、階級を得たり、部下(NPC)を得たり、特別な装備を供給してもらったり、支援養成等をしたりする事が出来る。

 初期値は0ポイントであり、PCの階級は 二等陸士 からスタートし、初期装備品も 89式5.56mm小銃9mm自動拳銃 SIG SAUER P220、そして若干の個人兵装のみが配られる。
 職歴で「結界維持部隊」を、主兵科或いは副兵科で「指揮官」を、そして魔人である事を選んだキャラクターには、初期(作成時点)から功績ポイントを有してる。また、侵蝕率を上げる事で功績ポイントを得る事も出来る。
 それを消費する事で作戦開始(ゲームスタート)時点より他のPCと比べて階級が上であったり、部隊を率いる事が出来たり、特別な装備を得る事が出来るのだ。

■侵蝕率の上昇と、獲得功績ポイント
 1%上昇させる事で、1功績ポイントを得る事が出来る。
なおこの侵蝕率の上昇による功績ポイントの獲得は、PC作成時点のみ許されており、作戦(ゲーム)中に故意に侵蝕率を上昇させても、ポイントは獲得出来ない。

■功績ポイントの消費〜階級〜

消費ポイント 階級
5 (差) 一等陸士/一等兵
10 (5) 陸士長/伍長
20 (10) 三等陸曹/軍曹
25 (5) 二等陸曹/二等軍曹
30 (5) 一等陸曹/一等軍曹
40 (10) 陸曹長/曹長
50 (10) 准陸尉/准尉
70 (20) 三等陸尉/少尉

■功績ポイントの消費〜部隊〜

消費ポイント 部隊規模 階級条件
組 (2〜3人) 陸士長 以上
10 班・分隊 (約10人) 陸曹 以上
20 小隊 (約40人) 准陸尉 以上
強化系 魔人1名
10 操氣系 or 異形系 魔人1名
15 五大系 魔人1名

■功績ポイントの消費〜兵装〜

消費ポイント 得られる特典 説明
予備弾倉(各種マガジン) 予備の弾薬。通常、PCは回が始まる時点で装弾数をフルにまで回復させている(なお、この弾丸は次回に持ち越せない)が、予備弾装を持つ事で不祥の際にも弾薬を尽きる事無く戦闘に応じる事が出来るようになる。なおマガジンは銃器ごとに異なる為、銃器が変われば転用は出来ない。
ハンドガン(各種) 基本装備の9mm自動拳銃以外を装備出来る。
ライフル(各種) 基本装備の89式5.56mm小銃以外を装備出来る。なお狙撃銃、ショットガンもここに分類される。
近接武器(各種) 基本装備の銃剣以外の近接武器を装備出来る。
SMG(各種) 各種短機関銃/SMG(サブマシンガン)を装備出来る。
重火器/分隊支援火器(各種) 各種分隊支援火器が配備される。榴弾も分類される。
通常車輌(各種) 各種、通常車輌が配備される。73式小型・中型トラック、高機動車、偵察用オートバイも通常車輌に分類される。
10 特殊車輌(各種) 特殊車輌が配備される。96式装輪装甲車、89式装甲戦闘車、73式装甲車、82式指揮通信車がこれに含まれる。
15 航空科支援要請 (旧)陸自・航空科に各種支援要請をする事が出来る。輸送、戦闘ごとにポイントが消費され、また次回に持ち越すことが出来ない。
消費ポイント 得られる特典 説明
携帯情報端末 各種情報の管理や、画像や映像の再生が可能。
1(0) 隊用携帯無線機 携帯型衛星通信システム。本部との通信に使用。通信科は自動取得可能。
1(0) 救難信号キット ペン型信号弾、小型発煙筒、シグナルミラー、ビーコン(周囲に電波を発し、位置を知らせる)などのセット。通信科は自動取得可能。
諜報用機具 盗聴機、発信機、隠しカメラなど。
消費ポイント 得られる特典 説明
暗視装置 単眼タイプ。頭部に固定して使用する事も可能。映像は緑一色のモノクロの為、色の識別は出来ない。
レーザーサイト 着弾点に赤いレーザーを照射する。強い雨、霧の濃い日などには使用不可。
ダットサイト スコープに弾丸の着弾点を赤い点(ダット)で表示する。
1(0) スコープ(暗視含む) 望遠照準機。狙撃手は自動取得可能。
1(0) 観測手器具 望遠鏡一体型のレーザー距離測定機、風力計等、狙撃手の補助を勤める観測手用のセット。狙撃手は自動取得可能。
消費ポイント 得られる特典 説明
戦闘防弾チョッキ 陸上自衛隊で初めて本格的に導入されたボディアーマー。
防弾シールド 片手持ち。
ボディアーマー 重装甲のボディアーマー。
3(1) 耐爆全身スーツ 爆弾処理の際に着用。至近距離での爆発にも耐えられるように非常に高い防御効果を持っているが、その重量により著しく運動能力は低下する。爆弾処理員は必要消費功績ポイント1で取得可能。
00式化学防護衣 放射線(N兵器)、細菌(B兵器)、毒ガス(C兵器)より身を護る対NBCスーツ。
空挺降下用装備 空挺降下作戦用の装備一式。パラシュート、ヘルメット、高度計など。
小型酸素ボンベ 直接口にくわえて使用する緊急用の小型酸素ボンベ。
潜水用装備一式 潜水用の装備一式。装備品は循環型酸素供給システム、ゴーグル、ダイビングスーツ、足ヒレ、深度計など。
消費ポイント 得られる特典 説明
破片手榴弾(2つ) 一般的な手榴弾で、爆発すると破片が飛び散り、広範囲の敵を殺傷する。
閃光手榴弾 爆発時に強力な音と光を出し、相手の感覚を一時的に奪う。
催涙ガス手榴弾 爆発時に催涙ガスを噴出し、相手の抵抗力を奪う。
指向性対人用地雷 有線で遠隔爆破させるほか、ブービートラップとしても使用可能。
3(1) プラスチック爆弾 角棒状の爆弾と信管、そして起爆装置のセット。爆弾処理員は必要消費功績ポイント1で取得可能。
消費ポイント 得られる特典 説明
1(0) 救急医療セット2型 様々な怪我や病気に対処出来るように多種多様な医療品が納められたセット。衛生科は自動取得可能。
空気圧力ジャッキ 空気の圧力でジャッキアップする事で、最大17.7tもの重量を持ち上げられる。
捜索用音響探知機 震動を読み取り、壁の向こうや瓦礫の中の様子を探る。
破壊構造物探索機 破壊された建物の隙間から探知機のカメラを差し込む事で瓦礫の中で待つ救助要員を発見する為の装置として配備された。救難活動以外にも用途は広い。
−(1) 各種医薬品  

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