Anime
機動戦士ガンダム SEED
製作 サンライズ
放送局 TBS
原作 矢立肇
富野由悠季
総話数 50話
放送期間 2002.10.05 〜 2003.09.27
CAST
キラ=ヤマト (保志総一朗) マリュー=ラミアス (三石琴乃)
アスラン=ザラ (石井彰) ナタル=バジルール (桑島法子)
ラクス=クライン (田中理恵) ムウ=ラ=フラガ (子安武人)
カガリ=ユラ=アスハ (遠藤尚美) ラウ=ル=クルーゼ (関俊彦)
フレイ=アルスター (桑島法子) ディアッカ=エルスマン (笹沼晃)
サイ=アーガイル (白鳥哲) イザーク=ジュール (関智一)
トール=ケーニッヒ (井上隆之) ニコル=アマルフィ (摩味)
ミリアリア=ハウ (豊口めぐみ) アンドリュー・バルトフェルド (置鮎龍太郎)
総評 ★★★★★★★★☆☆
ストーリー ★★★★☆
サウンド ★★★★★
キャラクター ★★★☆☆
観賞日時 2004.01.01 〜 2004.01.18

概要
時は、C.E.(コズミック・イラ)………人類は地球だけでなく、宇宙で生活を営むことが可能となっていた。
自然な人間「ナチュラル」と、ナチュラルが遺伝子操作によって生み出した人間「コーディネーター」が存在する世界。
ナチュラルのコーディネータへの妬みから、迫害されたコーディネータはプラントと呼ばれるスペースコロニーを建造(?)し独立を宣言する。
しかし、ナチュラル(地球軍)はこの独立を認めず、C.E.70.2.11、コーディネーターが生活する農業用プラント(スペースコロニー)に核ミサイルを撃ち込む。
この事件は「血のバレンタイン」と呼ばれ、地球軍とコーディネーター(ザフト軍)の本格的武力衝突へと発展した。
誰もが疑わなかった数で勝る地球軍の勝利。が、当初の予測は大きく裏切られ、戦局は疲弊したまま時だけが過ぎ去っていった………

コーディネーターであるが中立国家「オーブ」の資源衛星「ヘリオポリス」でナチュラルと共に生活をしていた「キラ=ヤマト」は、ザフト軍がヘリオポリスへ襲撃してきた為、学校の仲間と共にこの戦争に巻き込まれていく。
そして、ザフト軍には幼い頃の親友「アスラン=ザラ」の姿が………
キラとアスラン、親友同士でありながら戦わねばならなくなった2人……………
戦場に響くラクスの歌、カガリの祈り、フレイの想い………
今、2人の運命の輪が廻りだす………何の為に戦うのか? 平和とは何か?

感想
観賞日時を見ての通り、リアルタイムで見たわけではありません。
でもって、色々と周りの評判とかでいいような話をあまり聞かなかったので、どうなんだろうなぁ?と思いながら見はじめました。
まぁ、はじめの方は確かに「微妙」の一言だったのですが、物語が進んでいくにつれて、「すごくいい作品」だなぁと思うようになりました。
というわけで、ぶっちゃけ書きたい事が多すぎて、乱文になると思います。

この作品、はじめは非常にテンポが遅かったような気がします。
1部が、宇宙逃亡編。2部が、地球逃亡編。3部が、戦争激化編。4部が、完結編。と言った流れでしょうか?
この1部、2部がただ目的地へ敵の追撃を退けながら逃げるというだけであるのに、やらたと時間を割いて、全体の半分を使ってます。
個人的に、このまったりとした流れが非常に面倒で、要所要所で重要なシーンもあるのですが、ぶっちゃけ、その重要なシーン以外はそれなりに端折れたりもするのではないかな?とか思ったりしました。
でもって、この辺りだと、主人公キラ君は、ガンダム史上最悪の主人公として描写されています。(すくなくとも、私にはそう写りました。)
なんというか、女(フレイ)にいいように使われています。コーディネーターは何事もナチュラルより優れていていると言われても、やっぱり劣る部分はあるようです。フレイの真意を読み取らなきゃダメですよ。(笑)

とりあえず、見所はといえば、1部は全くありません。キラ君とフレイさんの心境が、その後の伏線となっているので、ここではそれだけを考えながら、ぱぱ〜っと見ちゃうのがいいかと思います。

2部はというとそれなりに見所があります。1つ目は、ザフト軍の指揮官「砂漠の虎」バルトフェルドさんですね。個人的にこの作品中で二番目にお気に入りのキャラクターです。(一番は後ほど)
このバルトフェルドさん、敵ではありますが、非常に良い人です。彼の言う「戦争は何をもって終わりなのか? 相手を全滅させればそれで終わるのか?」という考えは、恐らくキラ君のその後の生き方に非常に影響を与えていたと思います。
ちなみに、バルトフェルドさんの恋人(?)で、アイシャって方がいるのですが………なんというか、その声優さんの台詞棒読みはどうかと思いましたね。まぁ、あれがアイシャのしゃべりかたっていうのならそれまでなんですが…(;^^)ヘ..
2部2つ目(でもって最大の)の見所は、キラによってもたらされるニコル(ザフト軍「ブリッツ」搭乗)の死、アスランによってもたらされるトール(地球軍「スカイグラスパー2」搭乗)の死。です。
この死んでしまった二人は、両方共に私の死んで欲しくないキャラに名を連ねる人達だっただけに、その突然の出来事(まぁ、トールはニコルの件から予想できていましたが)がもの凄く衝撃的でした。
その後、このシーンは両方共何度も回想されるのですが、その度に「やめてー」とか思いました。
また、この出来事の結果、キラ・アスランが壮絶な死闘を繰り広げ、両者の機体大破。キラ行方不明、アスラン左腕骨折(?)。おまけ(?)に、ディアッカ(ザフト軍「バスター」搭乗)は地球軍の捕虜。という結末になって、2部の幕が閉じます。

そして、3部に入ってまだしばらくはまったりとストーリーが進むわけですが、段々と面白くなってきます。
行方不明のキラ君も新型機に乗って再び登場します。で、この辺りから、CM明けのムービーが変わります。が、個人的にこれ非常に重要な描写だと思っています。
3部の裏テーマとして「ラクスの心」というものがありまして(ない?と言われても、私的に絶対あるんですよぉ)、このCM明けのムービーが全てを物語っていると思います。
これだけで、ガンダムSEEDと言う作品(の「すべて」とまでは言いませんが)を表せているのではないか?と、正直、感心させられました。
まぁ、その他にも、ラクスがキラを呼ぶ時、「キラ様」であったのが「キラ」と呼び捨てになる瞬間がありまして、なんというか、こうゆう瞬間っていいですよね。(笑)
でもって、3部最大の見所は、オーブ防衛戦でのディアッカです。(断言)
というか、バルトフェルドさんの所でほのめかしましたが、私のこの作品中で一番のお気に入りは、ディアッカ君です。彼なしでは、(少なくとも)3部は成り立ちません。
このディアッカ君、2部で捕虜になったままで実はずっとアークエンジェルに乗っていまして、ここで初めて釈放されました。
が、捕虜の時のミリアリアとの会話などによって、敵であったはずのアークエンジェルを守る為に、再び「バスター」に乗ります。そして、そのままアークエンジェルに乗る事になります。
ミリアリアの大事な人を(自分ではないが、仲間が)奪ってしまった事、そしてそんな彼女の心境や態度を目の当たりにし、本当に守るべきモノが何であるか? 今までの戦いは何の為であったのかを考えさせられたのかな?と思います。

そんな訳で、4部です。
4部は、アークエンジェル(元地球軍)、草薙(中立国オーブ軍)、エターナル(元ザフト軍)からなる、地球軍・ザフト軍のどちらの陣営にもつかないキラ・アスラン・ラクス・カガリ達の戦いとなります。
正直、ここからは、すべてが良かったです。
キラとカガリの関係、ラクス出撃、バルトフェルドさん復活、キラの出生の秘密、キラとラクス・アスランとカガリ・ラミューとフラガの約束、フラガ少佐の死、フレイの死、そして、ジェネシス阻止、プロヴィデンスとの決着。
てゆーか、ぶっちゃけ泣きまくり………涙無しに見れないって感じでした。
今までのすべての事象が宇宙に集まり、そして散っていく………そんな感じのラストでした。
また、キラはフレイとの恋愛(?)では出来なかったこと、失敗してしまったこと、やり残したことを、ラクスとはきちんと出来ていましたね。ラクスの愛は偉大と言う事ですかねぇ?(笑)
まぁ、元婚約者のアスランは可愛そうでしたが………今、彼の隣にはカガリが居ますしね。
それと、挿入歌の「Meteor 〜ミーティア〜」がめちゃめちゃお気に入りです。

最後にまとめてみる………結局、何が言いたかったのかな?と言うと………
人との「出会い」と「別れ」が人をより強くする。想いは力となり、力はその想いによって無限に広がる。そして、想いは永遠となります……………
人を信じ続ける事、人に信じられ続ける事は非常に難しく、非常に大切な事です。
と言う事では、ないでしょうか?

Write : 2004.01.18

余談
ガンダムSEEDは、今までのガンダムシリーズをかなり意識したつくりとなっていると思います。
気づいた限りであげてみると。
機動戦士ガンダム
クルーゼの仮面 … シャア。ってまぁ、これガンダムシリーズお決まりパターンになってますけどね…
フレイ死亡後の幻 … ララァっぽい(o_ _)o
機動戦士Zガンダム
フレイ死亡後のあなたを守ります … フォウとかロザミィっぽい(o_ _)o
機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
プロヴィデンスのファンネル(?) … ん〜なんというか、一概に逆シャアともいえないけど、ファンネルだったよ。
機動戦士ガンダム F91
フリーダムの武装 … なんか、ヴェスバー?
機動戦士Vガンダム
オーブのMS部隊(アストレイ隊?)のおねーちゃん … シュラク隊(o_ _)o
機動武闘伝Gガンダム
イザーク … 声がドモン(マテ てゆーか、他には特に気づかなかったです…
新機動戦記ガンダムW
MS … 似てるの多い
機動新世紀ガンダムX
地球軍の新型機パイロット … シナップスシンドローム?(違
MS … 似てるの多い
機動戦士ガンダム0083 Stardust Memory
フリーダムとジャスティスのオプションパーツ「ミーティア」 … つーか、オーキス_| ̄|○

Write : 2004.01.18

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