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ネオポケソフト講座
第三回
「バイオモーターユニトロン」
購入時期:1999年5月
まあ、RPGだし。
 ネオポケ初RPG。作ったのは夢工房。でもかぶを引っこ抜いて投げつけたりはしてくれない。
 メカものファンタジーRPG。ユニトロンなるロボットを指揮する若者となって、整備担当の女の子と(性別は選択可能)コンビで格闘大会優勝を目指す。5つの種族の中から主人公を選ぶが、ユニトロンとパートナーは種族ごとに決まっている。レベルは主人公の指揮能力とパートナーの整備能力の二つがあり、前者は戦闘をこなしてあがっていくが、後者は整備をさせる事で上昇する。この整備、パーツの開発や組み替えが本作のキモらしい。
 ユニトロンの強化はパーツの組み替えで行われる。パーツやその材料は店で買ったりイベントで入手したりと様々。ただし売られている装備品などは基本的なものばかりなので、より強化していくにはパーツを組み合わせて上位の装備品を作らなければならない。この時に関係してくるのがパートナーの整備レベルで、当然レベルが高ければ良い装備品を高確率で製造出来るが、レベルが低いと失敗して元のパーツを損失してしまったりする。まずは簡単な装備品を作らせて経験を積ませてあげるなど、下積みが必要。
 何かしら新鮮味の欠けるシステムであるのは否めないがそれはそれとしても色々勿体無い個所が多い。まず種族選択の意味が外見的なものでしかないという点。イベントも全て一緒ならユニトロンの性能も一緒。初期装備は違うが究極形態は何でやっても同じになってしまう。この究極形態が同じという事は、つまりパーツのバリエーションもボリューム不足という事です。まあ携帯ゲーム機のRPGだからって言っちゃえばそれまでだけど。にしてもパーツの性能にメリハリをつけて一長一短なものを用意してくれれば、こだわりパーツチョイスの局地戦仕様機等で楽しむ事も出来たのですが。
 一度クリアした後のお楽しみという事で極めモードのようなものも用意されているが、そんなのよりも楽しかったのがこつを掴んだ上での再プレイ。本作において主人公のレベルなど殆どどうでも良く、戦闘時のステータスの大半は実働部隊のユニトロンに依存している。で、制作するパーツによっては出来上がったものを売れば黒字になるものもある。材料さえ揃えば制作出来るパーツには制限はない(勿論高位のパーツは整備レベルが低いとなかなか成功してくれないが)。つう事で主人公は一度たりとも町の外に鍛練に行くことなく、ひたすら整備士が実入りの良いパーツを山ほど作って売り捌き、高額な材料を買い込んで高位のパーツを作成、とっとと最強の機体に仕立て上げて格闘大会に出場。機体性能に物を言わせて勝ち進み、そのままクリアという「温室育ちモード」。主人公のレベルは闘技場で稼げるし。パーツの作成法を把握していないと出来ないとはいえ、かなりブチ壊しなプレイスタイルです。まあここまで遊び倒したんだから夢工房も本望でしょう。ドキドキもしなければパニクりもしませんでしたけど。
2000/5

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