日記タイトル


自動改札というヤツ


私は自動改札が嫌いである。
何が嫌って、妙に偉そうなところである。
ここで「駅員だと人と人との触れ合いが・・・・」なんてことを言い出すつもりは毛頭なく(駅員も妙に偉そうなのが多いというのもある)、磁気異常とかなんとか、本人に何の責任もなくてもけたたましいサイレンの音を立てて注目を浴びさせるというところが傲慢だと思うのだ。
最近じゃ券売機も便利になったと見せかけてえらく面倒になったと思うし、どうも電車にはあまりいい印象が持てない。

私の自動改札初体験は、小学生時代の夏休みだった。
ある日、母親と特別フリーパスのようなものを購入した。その地域の国鉄(当時はJRじゃなかった)と私鉄が乗り放題というような内容だったと記憶している。

そして、そいつはとある私鉄の駅にあった。
自動改札なんてもの見たことも聞いたこともない時代、何故かその駅には当たり前のように設置されていたのだ。恐るべし東○急行。
勿論、無邪気で純粋な小学生の私はフリーパスでそのまま通れるものと思い、フリーパスを高く掲げながら通ろうとした。その瞬間。

ブ〜〜〜〜〜ッ!!!!

不必要なまでに大きなブザー音が鳴り、私の目の前で西部劇に出てくるバーの入り口のようなドアがバタンと閉まった。おろおろしている私を駅員さんが手招きして有人改札から通してくれたが、自動改札のまるで自分が犯罪を犯したような扱いに対する驚きと理不尽な気持ちは忘れられない。

最近になって、またその気持ちを思い出させるような事件があった。
ここのところ、私が通勤に使っている電車で、厳しい取り締まりを行っている。乗車時に自動改札をちゃんと通っていないと出ることができないというものだ。
・・・・と、再三再四車内放送で言っているのだが、最近まで乗換駅の改札が有人だったことから、実質的に取り締まるのは無理だろうと思っていた。
(だからといってキセルをしているわけではない。念のため)

しかし、この間利用したとき、そうではないことが判明したのだ。
その日私は、定期を持っている区間の隣の駅から電車に乗った。無論初乗りの切符を買った。そのまま家の最寄り駅まで行ったとき、嫌な予感がした。

「まさかまた閉まるんじゃないでしょうね・・・・!?」

恐る恐る定期を自動改札に通してみると、案の定「ピンポンピンポン♪」なんてふざけたサイレンのような音が鳴り、ドアが閉まった。やはり降りようとしている人達の注目を浴びる。早々に退散して、有人改札に向かって切符と定期を見せると「んっ・・・・!?あぁ」というような反応で駅員が通してくれた。私は例によって赤面しつつ駅を去った。
な〜んか、自動改札にした意味はあるの?って気がしてならない。どうせやるなら、JRみたいに徹底してくれればいいのに。他社線とつながってるから駄目なのかな?

いずれにしても、私みたいな小心者には甚だありがたくないシステムだったりする。
将来的には「もっと便利」になるのかなぁ?もっとおせっかいになるような気がして不安だなぁ。



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