
スピッツを語る
世間的にスピッツがブレイクしたのは今から4年前の「ロビンソン」だったが、私はそれより前から注目していた。
・・・・なぁ〜んて言えたら嬉しいんだけどねぇ〜(笑)。
残念ながら、私がスピッツに注目したのは思いっきり「ロビンソン」のときである。何故残念かというと、私の周囲には別にファンを募ったわけでもないのに「ロビンソン」以前からのファンがかなりいるからである。だから下手にファンと名乗ると「いつから?」と聞かれ、平謝りする羽目になったりする。
「ロビンソン」が大ヒットした頃の光景は今でも思い出すことができる。
当時本屋のアルバイトをしていた私は、裏の事務所でクレーム電話に応対しながら店内で鳴っている有線に耳を傾けていた。そのとき流れていたのが他ならぬ「ロビンソン」だったのだ。
通常嫌いになりかねないシチュエーションだったが、私はその曲をどうしても無視することができなかった。CDショップで手に取ったのが運のつき(?)で、それからやれシングルだそれアルバムだと買いつづけ、ついにリリースされたアルバムは全部揃えてしまった。アーティストにこんなにはまったのはたぶん最初で最後ではないだろうか。
どこがそんなに良かったのかというと、アルバムでもはずれ曲のないメロディーの良さと、バラエティに富んだ音楽性である。
誤解なきように書いておくと、スピッツというバンドは決して人畜無害な優しい音楽ばかり作っているわけではない。歌詞には時に凄く毒があったりするし、ハードロックな部分も垣間見えたりするところが面白いのだ。
ちなみに彼らがデビュー前に影響されたバンドがブルーハーツで、インディーズ時代の曲を聴くとよくわかる。
あと、「良質なポップス」とだけは死んでも言われたくないという意志も持っている。
・・・・う〜ん、他のアーティストならともかく、自分が一番好きなスピッツについては冷静に語れそうもないので、このへんにしておきます(笑)。
ちなみにアルバムのオススメはブレイク前にリリースされた「空の飛び方」、あとは今年リリースされた「花鳥風月」でしょうか。「花鳥風月」はシングルのc/w曲を通してスピッツの過去、現在、未来を見ることができるアルバムです。興味がある方は是非どうぞ。
個人的には、今ぐらいの人気が落ち着いた状態がいいかもしれません。コンサートの予約が全然取れなくって困っているから(苦笑)。
●musicに戻る●