実施日:1999年4月11日(日)
参加者:A-Valさん、すまーと/岡本さん、Omiyaさん、急行ライナーさん、藤澤彰利さん、K.きたうらさん、私(あっきー)の7名
内容
もともと、4/1にスルッとKANSAIに加入する京阪電鉄に私が乗ってみたいと思って、掲示板で同行者を募ったのが始まりです。それがそのままオフ会を実施するということになりました。
前日には、それほど参加表明をしている方がいなかったのですが、当日に参加される方が増えて、合計7名(1名は不明)でのオフ会となりました。大阪市営地下鉄の放送が女性の声になっていたのに驚きながら(案内内容は同じだったが)、9:40分頃に、京阪電鉄淀屋橋駅駅事務室に来て、まだ誰も来ていなかったので、駅をうろついていると、京阪8000系と土日旅人と京阪路線図の3枚セットのスルッとKANSAI Kカードが3000円で売られていたので、思わず購入しました。これで、手持ちのスルッとKANSAIカードが15000円分にまでなっていました。それにしても、京阪のカードのKカードという愛称はなんとかならないものかと思いました。再度集合場所に戻ってみると、K.きたうらさんが待っておられました。その後にA-Valさん、すまーと/岡本さん、藤澤彰利さんが来られ、10:00過ぎには体調不良で参加不明だったOmiyaさんも来られました。
軽く話をした後、宇治快速まで時間があるが、ホームまで降りようと言う話になりまして、ホームに降りました。途中改札内で案内装置にどのように表示されるか気になりましたが、とりあえず降りることにしました。
ホームに降りると、何本か電車が止まっていました。淀屋橋駅ホームは1番線の後に4番線がある特殊な構造となっています。京阪特急は好評のダブルデッカー車8000系で、ちょうどダブルデッカー車の位置にいました。やはりこの車両は人気があるのか、特急乗車の人が多かったのかすでに座席は埋まっていました。9000系も来ました。この電車は固定クロスシートになっています。クロスシートなら全座席クロスで、京阪のすばらしい面だと思いました。次に2番線のある前方に行き、5000系更新車に出会いました。5000系は有名な5扉車で、今回は2枚目と4枚目の扉に座席がありました。ラッシュ時には5扉を使用し、ラッシュが終わると3扉に切り替わるユニークな車両です。更新車はシートが青くなっており、車内案内装置がついているそうです。京阪電車は、2200系や2400系など車体を更新して長持ちさせているすばらしい会社だと思います。一度京阪特急が発車し、次の特急が来ました。京阪電車の特徴として、乗車位置手前で一旦止まり、乗客を降ろしてから、扉を閉め、シートを転換させて、乗車位置に行くという作業をしています。これにより、クロスシート転換作業を簡単かつ安全に行うことができます。どこかの私鉄にも見習って欲しい作業だと思いました。この駅でも一部の鉄道ファンがカメラを持って撮影スタンバイ状態になっていました。おそらく目的は・・・
5000系 |
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5000系正面写真です。 |
5000系内部です。 |
今回乗車する目的の宇治快速さくらスペシャルは、今週が最後です(次回からは同じ時間帯でわかばスペシャルになる)。発車番線は4番線と先ほどの特急車と同じ番線です。このあたりが京阪電車の意気込みが感じられるところでした。案内装置の行き先は「臨時」になっています。特急発車の後に7200系5連による宇治快速が到着しました。表字幕は快速がないので、「臨時 宇治」となっていました。発車時間が10:34なので、それほど停車時間もありません。ここでも写真撮影する鉄道ファンがフラッシュを光らせて撮影しています。私がフラッシュなしで撮影してきれいに写っていましたが、鉄道ファンたちは使い方が知らないのかきれいに写したい一心なのかフラッシュが光っていました。いくらなんでも・・・一部の心ない鉄道ファンにも困りものです。ちょうど先日の阪神5261形のさよなら運転の光景が思い浮かびました。写真が命のように電車が来るのも忘れて移す人、フラッシュ禁止といわれながらでも平気でフラッシュが光っていたこと(これは、光らないだろと思って写したら見事に光ってしまった私も言えた義理ではありませんが)など・・・私たちは乗車する目的があり、時間もそれほどなかったので撮影はしませんでした。乗客は結構いるのかなと思いましたが、座席が若干あく程度でそれほどいませんでした。ほとんどの人は、次の特急を待っているようでした。
さて、10:34発の宇治快速でしたが若干遅れて出発しました。7200系はVVVF車で、VVVF独特のインバータ音がしました。阪急8000系と似ているという話もありました。すでに、特急が信号待ちで停車していました。しかも、次の北浜のホームの一部に車両がいました。つくづく短い駅間だと思いました。しかも、北浜のホームには次の電車が止まっていました。京阪の路線図は大きかったです。また、7200系には車内LED表示装置がついていましたが、臨時便なので、何も表示されません。しかし、千鳥で設置されていなく、一方のみに配置されていました。扉の吊革は少し収納式になっていました。京橋でたくさん乗ってこられましたが、それでも若干立ち席が出る程度でそれほどの混雑はなかったです。しかし、ここでも鉄道ファンがフラッシュを光らせて撮影していました。
この快速は、京橋を出ますと枚方市まで止まりません。ちなみに「〜まで止まりません」という案内は、関西でもほとんどなくなりつつありますが、京阪はまだ残っていました。急行の停車駅である守口市は通過します。このあたりは快速の方がより優等ということになります。複々線のところは都会の風景でかなりの速度で走っていましたが、複線区間になると、のどかな景色に変わり、速度が若干落ちました。京阪は線形が少し悪いようです。快速は枚方市、中書島に止まりました。中書島は宇治線のホームに止まりました。やはり途中の駅ではカメラを構えた鉄道ファンが多かったです。警笛も鳴っており、もしかしたら、危ないファンがいたのかもしれませんが、私たちには状況がわかりませんでした。宇治線内でも通過する駅があり、六地蔵と宇治のみ停車です。速度が速くなるのかと思えば、若干遅めで、駅付近では特に遅くなります。普段各駅停車のみなので、そのあたりの配慮もあったかもしれません。途中、黄檗では、JRの駅が見えましたが、A-Valさんによると、駅名表示の下のラインは本来茶色だったはずが変色したとのことでした。終着宇治に着いて、いざ写真撮影と思うと方向幕を回して、宇治快速のヘッドマークも取られました。さくらのマークは残っていたので、それはよかったのですが・・・この快速はすぐに回送として発車しました。11:25着が若干遅れて11:26着でした。
乗車した宇治快速 |
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宇治駅での宇治快速。7200系です。 |
桜スペシャルのヘッドマークです。 |
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表字幕は「臨時 宇治」でした。 |
7200系扉間の吊り輪は引っ張ることで延びる構造となっています。 |
それから、宇治橋を渡って、宇治川の畔まで散策しました。JRの鉄橋があり、通過する電車を写真に収めたりしました。117系ではなくて、103系ばかりでしたが、それから、桜をバックに記念写真を撮り、平等院まで行くことにしました。途中土産物の通りを歩きますが、さすが宇治の名物でお茶などがありました。平等院は庭園の入場は200円、参拝は500円です。今回は庭園の入場のみとしました。平等院の外観は見られるのです。私自身も初めての平等院でしたが、やはりすばらしかったです。参拝者は多く、入場だけでよかったと改めて思いました。平等院をバックに記念撮影を行いました。少し雨が降り始めました。
宇治川および平等院にて |
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JR奈良線の宇治川鉄橋で、桜をバックに走る103系です。 |
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平等院の全景です。 |
これからの行動について討論した結果、JR宇治から奈良線乗車し、東福寺でスルッとKANSAIとJスルーの2枚同時投入を試してみることにしました。鉄橋では、さきほど待ち望んでいた117系が走っていました。JR宇治駅まで歩いていきましたが、途中に妙な看板があり、鉄道線の名称が「西日本鉄道」と旅客が抜けていました。西鉄もここまで来ているのかなと一瞬錯覚しました。さて、電車は12:46発です。その間に山陽電車について一討論ありました。他の地方の人から見ると山陽も余りよいイメージがないようです。私は好きなんですけど・・・電車が到着しましたが、奈良方面が103系、京都方面が117系とツーショットそろっていました。写真撮影をして早速117系に乗車。この電車はかつては東海道線、山陽線の新快速として走っていました。最近はJR宝塚線に配属され、今は全車6両編成になってここにいるようです。ここは単線区間ですので、駅での待ち合わせが多く、かなり時間がかかっているようでした。東福寺に到着して、京阪に乗り換えようとすると、一部の悪い人がホームのフェンスを乗り越えて、踏切から逃げていきました。なんということを・・・
JR宇治駅で |
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近くの看板の鉄道会社の名前が「西日本鉄道」に |
JR宇治駅での103系と117系 |
さて、改札口でいよいよスルッとKANSAIカードとJスルーカードの2枚投入です。遅いという噂がありましたが、それほど遅くは感じなかったです。ちなみに、藤澤さんは3枚同時投入を試したようですが、はじかれたようです。
東福寺は普通しか止まらない駅です。到着した普通車は元特急の1900系です。行き先が三条で、編成数も少なかったようですので、おそらく宇治からの直通便だったと思います。大きい路線図は某鉄道でも最近見かけるステッカー貼りになっていました。おそらく大きすぎるからでしょう。さて、七条に着いて、特急に乗り換えようということになりました。特急車はちょうどダブルデッカー車になりました。2階部分は人が多かったので、1階部分に行きました。ここからの眺めは、地下駅とはいえ、普段見ることのない視点で見るので斬新でした。シートも快適で、とても特急料金不要の特急車とは思えません。13:35に出町柳へ到着しました。まだ、昼食は済んでいません。
ここから、一度叡山電車を見に行こうということになり、叡山電車の出町柳駅へ行きました。そのときに止まっていた電車が900系でした。思いつきで200円で行ける最長区間の修学院へ行くことにしました。この電車はパノラマ電車であり、景色を眺めることを重点に考えた車両で、ロングシート部が窓ガラス方面を向いています。阪神の子会社武庫川車両製で、ローレル賞も受賞したようです。13:45発で、修学院は13:50に到着しました。降り際に駅員の方がおっしゃったのですが、この車両は人気があるらしく、扱う人には困りもののようです。しかし、新しい車両をいきなり廃車とは・・・ちなみに、A-Valさんの話では、この鉄道は昔と違って今はイメージが変わっていると言うことです。
叡山電車900系 |
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900系パノラマ電車。修学院にて |
901号車には武庫川車両のプレートとローレル賞のプレートがついています。 |
修学院に到着後、近くにファミリーレストランがあるということで、歩いていきましたが、近くに良さそうなレストランがあり、そこで食事をすることにしました。食事をとりながら、討論会をし、1時間以上いました。
その後の帰りですが、京阪特急のダブルデッカー車の2階乗車するということになり、出ました。この周辺は日産ディーゼルのバスがたくさん走っていまして、乗ってみたいという意見で、出町柳まではバスで帰ることにしました。出町柳へ行くバス停を探すのに少し手間取りましたが、見つかりました。Omiyaさんは、京都に知り合いがいるということで、回数券を持っていました。その回数券は、京都市内のバス共通で使えるものです。神戸では共用区間があってもどこでも共用する回数券というものがありません。そのあたりは見習って欲しいものです。
バスは15:47に到着しました。路線の都合か、整理券番号は6からスタートしていました。15:58に出町柳駅へ到着しました。
出町柳で、特急を待ちますと、8000系特急車がすぐに到着しました。淀屋橋と違って、利用客があまりいないのか短い間に来たのか、ダブルデッカーのところもそれほどいませんでした。淀屋橋と同じように手前で止まって乗客を一旦降ろした後、扉を閉めて座席を転換させて乗車位置に到着しました。あまり人もいなかったので、余裕で2階席を取ることができました。そのうちに、例に漏れずたくさん乗客が来ました。登山客も多かったようです。さて、電車は16:16に発車しました。2階から見る眺めは最高です。また、シートもよくできています。これで特急料金が不要なのですからすばらしいことです。京阪電車に愛着が湧く理由もわかります。京都の主要駅に停車した後は、京橋まで止まりません。京阪も最高速度が110km/hなのですが、今回は夕方の時期だったのか、前の電車が遅れていたのか、すこし遅い感じがしました。途中淀車庫では2600系の2612F(だったと思います)の編成の編成間に転落防止装置が取り付けられているのが見えました。阪神や阪急などでもすでに採用されていますが、京阪でも採用され始めたようです。淀屋橋駅には17:05着でした。
8000系特急車 |
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8000系特急車の前面です。 |
ダブルデッカー車です。 |
ここからバスを利用しようかという話もありましたが、結局梅田まで歩いて帰ることにし、梅田の地下街の喫茶店で討論会をすることにしました。藤澤さんは夕方に用事があるということで、ここで分かれました。
この喫茶店ではパフェのバリエーションが豊富で、パフェを注文する人も多かったです。ここで、いろいろと討論をし、選挙の投票に行きたいということで、18:15にお開きとしました。K.きたうらさんは阪急で、A-ValさんはJRで、残りの方は阪神電鉄の直通特急(山陽車)で帰りました。
今回は、スルッとKANSAIカード開通で一度乗りに行こうということで始まったことですが、カード1枚でいろいろな鉄道会社を乗り回せる魅力はやはり大きいものがあります。これから広がっていくスルッとKANSAIネットワークに期待したいところです。私個人としては、神戸市交通局、神戸市バスが早く使えるようになるとうれしいのですが・・・
ご協力ありがとうございました。そして、お疲れさまでした。