実施日:2000年11月25日(土)
参加者:34系統魚崎回りさん、帝国BODYさん、金産コーチさん、山城こうじさん、えるさん、私(あっきー)の6名
内容
11月のとある日、34系統魚崎回りさんとあるものの受け渡しの話をしていて、そのまま受け渡しだけするのも何だからと言うことでどうしようか考えていて、ちょうど神戸市バスの最古参バスも残り少ないかもしれないと話をしていると乗りに行きたいと言うことになりました。ほぼ同じ時期に帝国BODYさんともあるものの受け渡しで打ち合わせをしていたときに、この話を出したところまたまた乗って下さって、さらにスケジュールが合ったこともあり、遠方よりわざわざ金産コーチさんも来てくださるというお話になりました。せっかくだから、オフ会形式にして実行したいという話をしたところ、みなさん快諾してくださり、今回のオフ会実施となりました。
本来なら、1998年の西→東乗り歩き(急行ライナーさん企画)、1999年の東→西乗り歩きに続いて実施予定にしていた西→東の乗り歩きついでに古参バスを絡める行程を考えようとしたのですが、私自身勤務空けの日ということもあり、東端のJR甲南山手、西側の名谷駅とも集合しにくいという判断の元、今回は神戸駅集合にして西にとりあえず進んでJR甲南山手に行くという設定としました。もちろん、目的の再古参バス乗車も含めてですが・・・。
集合時間は、そういうこともあり、10:20神戸駅バスターミナルの地下に設定しました。初顔合わせの人もいて(私自身は一度お会いしたことがある人ばかりでしたが)少し心配はしていましたが、私と34系統魚崎回りさん(尼崎より一緒に来ていました)が集合場所に到着したときにはすでに集まってくださっていて、初顔合わせの方々も一緒になってくださっていました。神戸駅バスターミナルの地下という集合場所にとまどいを感じていた人もいましたが(すみませんでした)、無事集合することができました。近くの定期券売り場で1日乗車カードを購入していない人は購入して、えるさんの方はいろいろあって途中合流という形になり、5人で地上のバス乗り場に行きました。今回は近郊区間も乗車できるフリーチケットがスルッとKANSAI3Dayチケットしかないこともあって、市バス1日乗車カードで行ける範囲とし、行程の後の方を複数用意していたものの、気が付いたら私自身が行きたいというコースにみなさん快諾してくださいました。本当にありがとうございました。
1.須磨方面へ
最初は、神戸駅から若草町に出て、須磨一の谷に行くこととしました。
行程 |
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発車時刻・場所 |
乗車路線 |
乗車バス |
到着時刻・場所 |
10:29 神戸駅 |
85系統 |
(須)404 |
10:52 大橋5 |
10:57 大橋5 |
5系統 |
(落)255 |
11:27 若草町 |
11:41 若草町 |
5系統 |
(落)264 |
11:50 妙法寺駅 |
11:55 妙法寺駅 |
75系統 |
(落)108 |
12:27 須磨一の谷 |
須磨一の谷で昼食 |
神戸駅のバスターミナルに上がった私たちですが、時間が時間のためバスを見ている余裕もなく、最初に乗車する須磨営業所担当の85系統のバス停に行きました。当日は、先ほど集合した地下で豆の無料配布なるものがあったそうで、何か列ができていました。とある方は、もらっていきたいとおっしゃっていましたが、時間が時間なのでそれはできませんでした。すみませんでした。
85系統のバスは道路状況の関係か、予定時刻の10:28を過ぎてもやってきません。若干の遅れは致し方ないのがバスですね。予定より1分遅れてバスは到着しました。来たバスは1999年製造のアイドリングストップ機能付きバスです。古参車も少し期待していたのですが、かなり新しいバスになりましたね。乗客を乗せるとバスはすぐに出発しました。ターミナルを過ぎて一度西へ。ここの通路は一方通行とは言え道幅が結構ありそうな感じなのですが、実際は駐車車両なども多く少し行きづらい感じの時もあります。交差点を北に進んで国道28号線の交差点から新開地方面に走行していきました。多聞通5丁目の停留所はそう言うこともあり、他の系統と別の位置に設定され、その次の新開地東口の停留所とは結構近くなっています。ちなみに、途中まで85系統と同じコースをたどりながら、神戸駅のターミナルの位置の関係で、85系統と違ってターミナルを来たから出発する4系統も85系統と同じところを利用し、乗客に優しい設定となっているようです。と、言っている間にバスは新開地に到着しました。この途中で2000年に登場した明石家さんまが描かれている宣伝バスとすれ違いました。今まで公共関係の宣伝バスのみだった神戸市バスのペイントバス、このオフ会を開催しているときにはネスカフェの他、コカコーラのバスなども増えました。神戸市バスの採算を考えるとこのような宣伝費バスを走らせるのは致し方ないのかもしれませんね。これらをなくすとすれば、やはり私たちがもっと利用しなければいけないのかなという思いです。
ここからは左側に入ります。そのまま進んでいき、柳原まで行くのですが、柳原付近は工事の影響もあり、片側2車線の1車線が規制され、その区間にあるバス停が移設されている状態でした。ここで若干の渋滞の心配がありましたが、時間帯もありスムーズに流れました。柳原からはJRの高架をくぐって南に進みます。柳原えびす付近を通過して国道2号線もさらに南に進み、須佐野通を通って、松原通に入ります。松原5丁目は神戸市バスで最多の車両を保持している松原営業所もあり、神戸駅からここまで入庫を兼ねたバスも走っています。ただ、時間が書かれていない本当に臨時みたいな感じですけど・・・。ただ、先ほどの柳原付近の工事もあって、臨時便は少なくなっているようでした。松原の営業所の建物には、何か黄色い矢印の信号が・・・。一体何のためにあるのか気になるところで・・・。車庫を横目にバスは国道2号線に入り、ここからはずっと須磨水族園、須磨駅方面を経由して須磨一の谷に行くのですが、今回は乗り換えのため、大橋5で下車となりました。乗客は途中で乗車したり降りたりして結構乗っている感じでした。
ちなみに、神戸駅から水族園方面に行くバスは上沢を経由する系統(神戸駅方面81系統、水族園方面82系統)、吉田町を経由する系統(神戸駅方面82系統、水族園方面81系統)と今回の85系統がありますが、85系統が一番早く到着できることになっています。さらに、吉田町を経由する路線では、三宮から神戸駅を経由して大橋から板宿に行く10系統もあります。この全系統で路線再編が行われる予定で、10系統は地下鉄海岸線とほぼ併走すると言うことで廃止、残りの系統も新長田駅付近で分割され、須磨一の谷〜水族園〜新長田、長田循環と神戸駅〜松原5〜駒ヶ林公園に変更されるようですが、時期は分かりません。神戸駅から須磨への直通がなくなると言うことで、通しで乗っておきたかったところですが、今回の主な目的もあって断念しました。まあ、大橋5の神戸駅直通もなくなるようですが(新長田駅より西側に位置するので)・・・。
大橋5からは反対側に渡って5系統に乗車です。ここの接続時間も若干余裕がなく、気になっていましたが、5系統も少し遅れて到着したことにより、助かりました。5系統は須磨営業所と落合営業所で平日土曜日は共同運行していて、特に落合営業所では現役で再古参車が来るというところです。今回もそれに合わせて行程を組んだところ、予定通り来てくれました、再古参バス。このバス、他のバスとどう違うかと言いますと、中の座席のシートが古いタイプのものです。このシートの名前は具体的に分かりませんが、ここではシート後部の手をかける部分がパイプフレームでできているところから、パイプいすと言わせていただきます。今回の乗り回しの最初のポイントでかつ重要な位置にあったものですから、乗車できてとりあえず一安心です(^^;。このバス、シート同じく降車ボタンも他のバスとは異なっています。パイプいすを設置しているバスは廃車が進んで、この当日では落合営業所2台、魚崎営業所2台が残っているだけのようですが、魚崎の方では16系統、36系統の臨時増発で使われるのみとなり、実際に姿を見せてくれるのはここ、5系統だけになってしまいました。運用車両数の関係でこうなっているのでしょうけど、参加された全員が残り少ないと思われるこのバスの乗車に喜んでおられる様子でした。もちろん、今回の最年少の34系統魚崎回りさんも含めてですけど・・・。
さて、大橋5で結構お客さんの入れ替えがあってバスは発車し、先の交差点を新長田駅に向かって北に進みました。新長田駅のバス停は、ちょうどオフ会を実施する5日ほど前、11月20日に地下鉄海岸線の工事完了に伴い駅南側に移設され、2000年の変化の1つとなりました。ギリギリ間に合ったみたいな感じですけど(^^;。また、このバス停は以前と比べてバスが着車しやすくなったのではと言う印象を受けました。新長田駅でも乗降があった後、JRの高架をくぐって北に上がり、片側2車線の道路との交差点を一度西に進みます。このあたりは、循環路線となっていまして、大田町の片側2車線の道路との交差点を再び北に進みます。JRの高架をくぐった先の旧停留所はすでに撤去工事に入っていて、屋根のシートが取り外されていました。大田町2の停留所は、これまた工事の関係で移設されているようでした。この途中で、またまたあまり見かけることのできないニューエアロスターの5系統とすれ違いました。普段はこのような運用はないのですがこのように新しめのバスが予備扱いで来る感じですね。このまま板宿方面に進みますが、山陽電鉄の地下化などで道路整備も進められ、バスも進みやすくなっています。それ以前のバスが商店街を走っていたり、狭い道をゆっくり走っていたりしていた頃がなかったかのように・・・。板宿のバス停は、ちょうど山陽の板宿駅があった付近です。この板宿と前池町でたくさんの乗客があり、バスがほぼ満員になりました。本数が若干減り気味という話がありましたけど・・・。そのまま道なりに進んでいくのですが、川上町を過ぎたあたりから、5系統独特の狭い道でしかもカーブも多いところを走ります。落合営業所のバスが古いのも納得行くような・・・。それでもバス停によっては整備ができているところもあり以前ほどではないですが、対向車が待避してバスが通る光景というのは相変わらず残っている感じです。しかも、広畑橋を過ぎたあたりからは急な坂道も追加され、標準出力のバスでは結構きつい感じです。まあ、そのころには乗客も少なくなっていましたけど・・・。若草町付近でなぜか渋滞が・・・。近くの有名洋服店の渋滞かと思えば、ただの道路渋滞のようで・・・。普段はそのようなことはないのですけどね・・・。最後の思わぬ渋滞があったものの無事若草町に到着しました。で、すれ違う須磨のバスと言えば、最新車を含めて逆T窓のバスが入っていて、営業所の考え方の違いを明らかにしている感じですね。また、落合のバスとももう1台すれ違うことになったのですが、こちらは同じく最古参でパイプいすバスの256号車でした。落合では最古参バスでも昼間も現役で走っていることを確認する形になりました。
若草町についた私たちは、このバスの撮影をいろいろとしていました。帝国BODYさんのおかげで運転士さんともお話をする機会に恵まれ、待ち時間を楽しく過ごすことができました。で、気が付けば発車と言うことであわてて予定をしていたこのバスをバックに撮影ですが、運転士さんが私たちの写真撮影を待って下さいました。本当にありがとうございました。
先ほど乗車したバスを見送った後、ちょうど時間接続も良かったこともあり、同じ5系統でも若草循環の路線に乗車します。この5系統若草循環は、2000年7月に開設されたばかりの路線で、以前は妙法寺駅〜若草町の往復運転を若草町内を循環して再び妙法寺駅に循環する路線に変更になったものです。住民の要望もあってやっと設置されたという路線だとか・・・。私たちは若草循環のバスに乗車するため、若草町の小ターミナルからほんの少し離れた若草循環用のバス停に移動しました。ここの停留所案内は面白いものがありまして、太い木にビニールで防水を施した紙をひもで締めているのですが、1文字1文字単独にされているのが驚きのところです。ちなみに、若草循環路線も須磨営業所と落合営業所の共同運行となっています。
さて、先ほどの渋滞もあってバスは遅れている模様です。バスが到着した・・・と思ったら、これは先ほどすれ違ったニューエアロスターでした。それでもその姿をと34系統魚崎回りさんが走ってカメラに納める場面も・・・。やはり若いっていいですよね。その後少しして、予定より5分遅れてバスは到着しました。今回のバスは先ほど乗車したものの翌年導入のバスで、窓こそは2段窓ながらシートは豪華なバージョンのものになっています。この5系統ではシートこそ違いますが、古参バスを堪能することになりました。バスは出発して、いきなり少し急な上り坂、しかも道は少し狭くてカーブも少しきつい道路にさしかかります。上り坂はしばらく続きましす。上り坂の途中に信号のない交差点を進む場面もあり、対向車の注意も必要となります。たかがこの循環路線、されどこの循環路線と言う感じで長年実現しにくかった理由も分かる感じです。上り坂が終わった後は、今度は下り坂ですが、道幅カーブの急なところは相変わらずの感じです。この循環路線で3カ所の停留所が新設され、この間に妙法寺駅から来た乗客と妙法寺駅へ行く乗客が入れ替わる形になります。工事中の道を過ぎると循環路線は終わりで再び5系統の道路に入り、坂道下る形となりますが、この交差点も結構小さいことがあってバスが曲がりにくい感じでした。車大道と赤十字病院前でも乗客があった後、妙法寺駅にはいるために広畑橋の交差点を右にはいるのですが、このあたりは交差点が2重にあったりして渋滞もよく起こる地帯です。今回も若干ながら渋滞があったものの、それほど大きいものではなく1回の信号で進むことができました。後は、妙法寺駅のバスターミナルに入っていくのですが、その前の少し急な坂を通って、建設中の阪神高速山手線の高架をくぐって左に入りますと、妙法寺駅のバスターミナルが見えてきて、そこに遅れながらも到着しました。
ちなみに、この5系統若草循環の路線は、従来71系統としてほぼ同じコースで白川台(晩年は東白川台も経由していました)まで行っていましたが、白川台のアクセスは本数が多い名谷駅方面に変更されました(ショッピングセンターの規模から行っても名谷駅方面の方がいいでしょうね)。5系統の一員よりは別系統として扱った方がわかりやすそうな感じもしますし、時間帯も昼間のお買い物客メインで扱われているみたいで通勤では使いにくい感じもありますし(通勤へは板宿、新長田駅に出る5系統でまかなえますが、路線新設部のお客さんは相変わらず同じ感じが)、まだまだ課題は多いのではと思うのですが、地元からすれば非常にありがたいと思われるこの路線、これからも利用されることでしょうね。
妙法寺駅にやってきた私たちは、次に落合営業所担当の75系統に乗車して源平の合戦で有名な須磨一の谷に行きました。須磨のニュータウンから須磨駅方面に行くバス路線として本数が多いこともあってよく利用し、1998年にも急行ライナーさんのオフ会で利用しているのですが、そのときは須磨区役所回りというイレギュラーなものでした。正式なオフ会でこの75系統を使うのは今回が初めてでした。次に乗車するバスはすでに75系統の乗り場に待機していました。このあたり、寒い時期には乗客が凍えることなく待つことができていいのでしょうが、逆に夏場は暑い車内に乗ることなり、そのあたりはどうなのでしょうか・・・。バスはエアロスター最終グループの1台でした。75系統は新車導入で押し出される形でニューエアロスターも入ってくるのですが、今回のようにエアロスター最終グループも結構入ってきます。早速私たちも乗車しました。
バスは座席を満席にし、立ち客も結構出たところで発車しました。先ほど進入したところと反対側に走っていって横尾団地内から啓明女学院を経由して高倉団地の方に入っていきます。実は、妙法寺駅も広い妙法寺の一角にあるわけではなく、住所では横尾となっていますけど・・・。道路としてはニュータウンの道という感じです。啓明女学院から高倉台に入るところでは、別の道路を見下ろすところもあり、眺めがよいところです。高倉の町並みを走っていってその中心の停留所となる高倉台にさしかかりますが、ここバス停は以前ここが終点と言うこともあり、道路でロータリー状を形成しているようになっています。道路の片側に妙法寺方面、須磨一の谷方面が並んで設置されてます。須磨一の谷方面はそのままロータリーに入るのですが、妙法寺方面は道路を1周する形になっています。高倉台からは再び高倉の町並みを走行した後、こども病院付近の交差点にさしかかり、南に進んでいきます。このあたりは第2神明の須磨インターチェンジへのアクセスもあってトラックなどの大型車の通行量も多くなっています。近くには学校もあり、道路に面しているところにグランドがあるのですが、排気ガスの影響が心配されるところです。ちなみにそのあたりの反対側は離宮公園があります。このあたりも朝には渋滞が続くのですが、今回は昼間の時間帯なので渋滞はそれほどありませんでした。走行していくうちに離宮交差点にさしかかるのですが、ここも少し構造が複雑になっていまして、車の進行も少しややこしい感じです。バスは一度左に入るものの、すぐに南側に進むので、左右にカーブする形となります。車内放送でも「離宮交差点、左右に大きくカーブします、ご注意ください」と言うとおり少し揺れも大きくなります。ここに入ったバスは、車道と歩道の間に木が植わってあって、歩道が結構広い道路に出ました。このあたりを南に進み、JRの線路と出くわすところを一度東に進みます。国道2号線の道路の関係で、75系統に限らず、須磨一の谷からその北側に上がる路線の須磨一の谷方面はこのような形を取りますが、反対方面は天神下から直接測道を入って先ほどの道を北に上がるようになっています。突き当たりの交差点を再び南に進んで須磨水族園の停留所がありますが、85系統と位置が違うため、須磨駅に行くには少し不便な感じもします。さらに、71、72、75系統の須磨駅方面から水族園へは先ほどの問題から経由しないため、実質須磨駅からのアクセスは85系統に限られているような感じです。妙法寺方面などからも少し不便ですし・・・。経路の関係上、仕方ないのでしょうけど・・・。バスは国道2号線に出て、西に向かって須磨一の谷まで進んでいきました。須磨一の谷あたりは、国道の車線が少なくなる関係で少し渋滞することもあるのですが、今回はそれほど大きな渋滞はなく進んでいきました。最後の方は海を左に眺めながらの乗車となりました。
ちなみに、75系統は採算関係はわからないにしても、高倉台の団地から須磨駅方面、妙法寺駅方面と両方に出ることができるために、乗客もたくさん乗っています。今回も途中の停留所で乗降を繰り返しながらとなり、結構利用されています。これ以外にも妙法寺駅から須磨駅に出ることも可能であるため、利用者が多い関係か昼間でも運行本数が多くなっていることもあって、結構使える路線ではないかと思います。このバスの道中ではコカコーラの宣伝バスとすれ違いました。都心部によく走っている宣伝バスですが、こういうところでも走っているようですね。75系統は利用者も多く、注目される意味では有効なものと思われます。
須磨一の谷に到着した私たちは、近くにある海の家で昼食としました。このパターンも結構多いような・・・。少しながらバスを眺めつつ、海も見えて、JR、山陽を堪能できる場所として個人的にはかなり気に入っています。ちなみに、ここでは部屋のレンタルもできるようで、この場所で懐かしのトークオフ会を開くのもいいかもしれませんね。最近は昼食時間がかなり短い傾向となっていたのですが、今回は次の行程まで若干余裕があるので、ゆっくりすることができました。その間に食後の飲み物をいただいたり、バスの写真を撮影したりしていましたけど・・・。
ここで、神戸駅から古参バスに乗車しつつも西に行くことができ、今度はここから東へ向かっての乗り歩きとなります。
2.ひよどり台経由吉田町へ
昼食後は、最初に長田へ出てひよどり台を経由して兵庫区の吉田町まで行くこととしました。
行程 |
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発車時刻・場所 |
乗車路線 |
乗車バス |
到着時刻・場所 |
13:14 須磨一の谷 |
85系統 |
(須)406 |
13:27 大橋5 |
駒ヶ林公園まで徒歩 |
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13:52 駒ヶ林公園 |
17系統 |
(松)818 |
14:26 ひよどり台 |
14:32 ひよどり台 |
65系統 |
(落)195 |
14:46 夢野2 |
15:01 夢野2 |
9系統 |
(松)913 |
15:19 吉田町1 |
昼から最初に乗車したバスは、最初にも乗車した85系統です。今度も次のバスの乗り継ぎで大橋5まで行きます。到着したバスは、これまた結構新しいバスでした。85系統も結構新しめのバスが投入されているみたいです。今度は国道2号線をひたすら東に走っていきます。須磨駅で結構乗客があり、その後も乗車するお客さんが結構いましたが、やはり水族園までのアクセスとして利用される方もいました。鷹取町では、ここで終点となる8系統のバスに先を譲られ、須磨営業所を右手に見ながら走っていきました。大橋5で私たちは下車しましたが、ここで結構乗客が入れ替わっている感じでした。近くに商店街があり、買い物利用のお客さんも多いでしょうね。
大橋5から次のバスに乗車するために、昼食後の運動もかねて(?)駒ヶ林公園まで徒歩で移動としました。せっかくなので、バスが通る道ではなく、商店街のところを歩くことにしました。横断歩道を渡った時に、「ここは震災前、神戸デパートになっていましたよね」と山城こうじさんが思い出されていました。このあたりも震災とその後に発生した火災でかなりのダメージを受けて神戸デパートも取り壊されて別のものに生まれ変わっています。先ほど下車した大橋5の北側の停留所付近もビルが建っていたのですが、こちらも震災で被害を受けて取り壊されています。そのほか、この移動中にもまだ空き地があったり、建設中の建物があったりで震災から復興していないところがぽつぽつとあり、まだまだ復興に時間がかかるのではと思います。復興しても元の町並みは戻ってこないでしょうし・・・。あっという間に生活環境を変えてしまう大地震、今回を教訓に防災対策をしっかりする必要があるように感じます。
駒ヶ林公園と言えば、次に乗車するバスは17系統と言うことになります。17系統は折り返しの場所の関係で駒ヶ林公園から新長田駅、長田駅を経由してひよどり台、しあわせの村に行く路線です。長田からひよどり台を経由して箕谷方面につながる長田箕谷線の完成に合わせて新設され、以前は駒ヶ林公園から大日丘方面の101系統でしたが、17系統登場とともに休止されています。方向幕はあるのですけどね・・・。この17系統ですが、ひよどり台に行くのに他の系統と違って有料道路を通らないという特徴があります。他の系統でも、西神戸有料道路を経由する65系統、120系統もひよどり台ホームまでは均一区間で、そこより先、しあわせの村までは近郊区間となっていて整理券が発行されます。65系統自体はひよどり台ホーム止まりで、そこより先は123系統と系統番号も変化し、さらにはひよどり台ホームを経由せずにしあわせの村から西鈴蘭台に行く150系統があります。こちらの方が、整理券発行などで少しややこしいような・・・。
話を元に戻しまして、17系統ではしあわせの村に入る路線で初めてノンステップバスが投入されている系統です。しあわせの村自体障害者や高齢者の施設が多いのでこのようなバスの投入が望ましいのですが、他の路線では有料道路などがあるのか、乗客が多いのか、はたまたしあわせの村自体山の部分にあるのかなかなか投入されていません。さらに、17系統は長田区役所前も通過し停留所もあるので、その関係でもノンステップバスが投入されているものと思われます。とはいえ、急な坂でもノンステップバスが十分投入できることを実証している感じです。2000年2月の時点では日野のノンステップバス2台が投入されましたが7月からはさらに天然ガスを燃料として走るCNGノンステップバスが投入され、ノンステップバス3台体制となっています。ただ、CNGノンステップバスが通常に入る路線は他のノンステップバス不在の時の代替的役割を持たしていることもあって、時刻表に記載されていない様子です。大阪市バスのように別の印で「ノンステップバスまたは一般バス」と言うような記載もあっていいと思うのですが、難しいのでしょうね。ちなみに、120系統にはリフトバスが投入されていますし、今でこそ名谷の団地循環に行ってしまいましたが、2000年4月までは66系統に降車扉が開くと同時にステップが1段下がって4段となり、段差を少なくする新ステップバスが入っていて以前から乗降に配慮したバスが投入されていました。ちなみに、ひよどり台、しあわせの村関係の路線は神戸駅からの65系統群(65、123、150系統)、三宮からの66系統、名谷駅からの120系統と今回の17系統がありますが、長田区をメインに走行する関係か、17系統のみ松原営業所となっています。その他については落合営業所が担当しています。
駒ヶ林公園に到着する少し前に回送で日野のノンステップバスが走っていくところが見えました。ここでも、若い34系統魚崎回りさんが快走し、写真撮影しておりました。また、公園付近では、地下鉄海岸線の駒ヶ林駅らしきものができていまして、開通に向けて工事が着実に進められていることを実感していました。で、バス停が見えるところまで歩くと、なにやら天井に大きな突起物があるバスが・・・。と、言うことで今回はCNGノンステップバスに合わせて行程を組んだのでした。CNGのタンクが軽量になって天井に設置できるようになったためにこのようなノンステップバスも作れるようになったのでしょうね。まあ、行くまでは見え見えながらも34系統魚崎回りさんと「あの突起物は何でしょう?」「大きいクーラーではないでしょうか」などと話しながら歩いていましたが(^^;。私たちがバス停に行くと、すでにバスは乗降扱いをしているところでした。17系統は近郊区間の路線もあるので、乗車時にカードを通す必要があります。これは1日乗車カードでも同じです。まだまだ発車する様子もないので、少し強引ながらもバスをバックに写真撮影をしました。このあたりから、何か車での追跡が始まっていたようですが、当然このときには気が付きませんでした。車内に入ると、やはりホイールベースが高い分シートが1列少なくなくなっていると山城こうじさん。そこまでは気づきませんでした。でも、前中2扉仕様になっているので、座席数は若干ながらでも増えているようです。
さて、バスはしばらくして発車しまして、新長田駅方面に進んでいきます。本日2回目の新長田駅バス停になりますが、17系統は一番南側の停留所を使います。ここで下車するお客さんもいて、案外使えるものなのかもしれません。乗客が結構増えてバスはさらに北に進んで、片側2車線の道路との交差点を今度は東に進みます。山陽電鉄が地上を走っていた時代から残っている陸橋の上を走行して西代のバス停に到着。このあたりは高速道路の工事中もあって車線が少なくなっています。東に進んでいくのはさらに続いていきまして、乗降扱いがあったまま、長田区役所、警察署、消防署を通って、高速長田駅の入口が見える交差点を左に進路変更して地下鉄長田駅のバス停に到着です。ここでも結構乗客がいて立ち客も結構でましたが、車内の段差が大きい影響か、結構混雑しているように見えました。少しの時間調整の後再び直進、長田神社歓迎?の鳥居をくぐって、商店街を横目に走るのですが、このあたりは道が少し狭い上に買い物客の路上駐車があって少し走行しにくい感じです。長田神社を過ぎ、しばらく走っていると長田箕谷線に入っていきますが、この道路が完成する以前は狭い道の中をバスが走行して行くという光景でした。今でも3系統はその経路で走行していきます。このときは、道が狭くてバス停も強引に設置されているところを1時間にたくさんのバスが走行していたのですけど・・・。長田箕谷線の最初は坂もないのですが、宮川町の交差点を過ぎたあたりから、坂道が始まります。特に堀切西から風早を過ぎて北区に入るあたりの坂は結構急であり、普通のバスでもうなりながら走行していきます。ノンステップが入って大丈夫なのかと思っていたのですが、実際はそれほど心配することもなく速度はきついながらも走行していきます。この道中で結構降車扱いが多く、しあわせの村に行くより地元住民の足としても機能している方が強いでしょうね。結構乗車していたお客さんも、須磨区の藪中(妙法寺の字名です)を通過するころには立ち客はいなくなって空席も出ていました。ひよどり台方面はやはり他の系統を利用する方が多いみたいで・・・。私の最寄り停留所である風早も過ぎてひよどり台住宅南口の停留所を通過しました。ここは以前仮設住宅があった関係でこのような停留所名になっていますが、今は消防署へのアクセスとして残っている感じです。その後、ひよどり台の住宅地へとバスは進み、ひよどり台に到着し、そのままバスは先の交差点を左折してしあわせの村方面に進みますが、私たちはここで下車しました。この路線は、本数が少ない影響もあり乗客がかなり多く、これからどうなるか気になるところです(自分が使っているからという話もあり?)。
ひよどり台に出た私たちはここから2つの案を考えていました。120系統で名谷駅に移動し、70系統で白川台に出て神姫バス神戸駅行きの直通路線に乗車する案と65系統で神戸駅方面に行く案ですが、今回は65系統に乗車することにしました。ひよどり台のバス回転地ではすでに次に乗車するバスが待機していましたが、バスは2000年の新車でした。落合営業所では65、66系統に優先的に新車を投入しているようで、ほとんどニューエアロスターの運用になっています。ひよどり台で記念撮影を考えていて回転地を考えていたのですが、バスが待機していることもあって今回はバス停方面で撮影しました。しかも、神戸駅行きはお客さんが待っていたこともあり、もう1つの神戸駅とは関係ない方のバス停で(^^;。
しばらくして、65系統のバスが到着しました。このバスは、窓をグリーンガラスの少しスモークがかかっている感じになっていて、窓の日よけカーテンが廃止されているバスでした。これには賛否両論があるでしょうけど、私個人的には結構気に入っています。ちなみに、先ほど乗車したCNGノンステップバスも同じ構造となっています。ひよどり台を出発したバスは先ほどの路線を逆に進んで結構乗客を集めた後、西神戸有料道路に入っていきます。西神戸有料道路内でも停留所が2カ所設置されていて、ここでも乗客がありました。1つは神戸電鉄の鵯越駅前(実際は道路の構造上少し離れていますが)で、高齢者の方の乗車も多くなっていますが、こちらからひよどり台方面に行く方も結構います。西神戸有料道路を過ぎて東に進んでいきますが、ここから神戸駅のアクセスとしても機能しているので、乗車も結構ありました。このまま神戸駅に行っても良かったのですが、ちょっと別の方向に行きたいこともあり、私たちは夢野2で下車しました。ここから湊川公園、新開地を経由して神戸駅というのが65系統の路線です。
次は松原営業所担当の9系統に乗車して吉田町1まで行きました。夢野町2で若干待ち時間に余裕があってその間に飲み物補給をする方や写真撮影をする人もいました。ここで2カ所の自動販売機があって、片側は120円、もう一方は100円という少し不思議な光景があり、120円のものを購入されていた方は少し悔しがっていました。9系統は吉田町から兵庫駅、上沢駅を経由して湊川公園から大学病院、平野、東山町と循環し、再び吉田町に戻る路線で、路線を堪能するには湊川公園東口から乗車して循環からというのが私なりの理想ですが、今回は接続時間の問題もあって夢野2からの乗車となりました。
9系統は2000年7月からCNGノンステップバスが投入されているのですが、今回は17系統で乗っているので日野車、しかも昼間でも走っている古参バスを狙う目的であえて乗車しませんでした。やってきたバスは期待通り日野の2段窓古参バスでした。1999年に乗車したときには機械式AT車だったのですけど、今回は予備扱いになっているようで2段窓のバスとしてはかなり後期のものでした。夢野町から湊川の商店街沿いを走っていきます。このあたりでも結構乗降がありまして、買い物利用が高い路線になっている感じです。実際、時刻表を見れば朝のラッシュ以降に走り出して夕方に運行終了となることからも分かるのですけど・・・。東山町は兵庫区役所の最寄り地点と言うこともあり、大学病院のアクセスと合わせてノンステップバス投入に踏み切ったものと思われます。実際、お年寄りの方々の利用も多いですし・・・。
9系統のバスが到着する前に、先に3系統のバスが到着しましたが、不必要に乗る仕草をするように見えたのか、扉を開けたり締めたりと運転士さん・・・。どうも失礼しました。すぐ後にやってきた9系統に乗車しました。夢野2から湊川のショッピング街や東山商店街を横目に走行し、湊川公園付近に到着しました。その交差点を西に行ったところに9系統の湊川公園西口の停留所があります。そのまま上沢方面に走っていき、地下鉄の入り口が見える交差点を再び南に進みます。そのまま進んで兵庫駅前のバス停にたどり着きますが、ここまでで乗降扱いが結構あり、少ないながらでも有効な路線のようです。兵庫駅では間に4系統がいたものの、前に8系統がいて3台連続という珍しいパターンとなりました。8系統も9系統も兵庫駅から吉田町方面は同じ路線となるので、このような設定はどうかと思いますが・・・。兵庫駅から柳原の交差点にバスは走っていき、ここからは一部先ほどの85系統と同じ路線となりますが、それも須佐野通までで、その先にある交差点を9系統は直進し、陸橋のようになっているところを渡ります。和田岬線の踏切を渡って、しばらく走って交差点を西に進み、終点の吉田町に到着します。吉田町へは3系統もアクセスがあるので、そこまで利用されるお客さんは少ないようです。この9系統、路線再編で神戸駅まで行くことになっていて(吉田町〜上沢〜平野〜大学病院〜神戸駅)、これからさらに期待される路線となっています。
吉田町1と言えば・・・、やはり地下鉄海岸線の車庫付近と言うこともあり、御崎Uラインビルがあったり、地下鉄車両の搬入口があります。ここには市バスの和田操車場もありますが、こちらもビルと同じく2000年に生まれ変わって新たな変化の一角となっています。地下鉄が開通しても市バスの拠点地として小さいながらこれからも活躍してくれることでしょう。
3.灘区役所、摩耶ケーブル下経由で阪神御影へ
吉田町からは地下鉄海岸線工事区間と併走する形で元町、三宮を経由し、灘区役所から摩耶ケーブル下を回って阪神御影に行きました。
行程 |
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発車時刻・場所 |
乗車路線 |
乗車バス |
到着時刻・場所 |
15:33 吉田町1 |
10系統 |
(須)345 |
16:00 元町1 |
16:01 元町1 |
90系統 |
(石)174 |
16:28 灘区役所前 |
16:35 灘区役所前 |
210系統 |
(石)198 |
16:57 五毛 |
16:58 五毛 |
2系統 |
(石)123 |
17:05 阪急六甲 |
17:09 阪急六甲 |
36系統 |
(魚)151 |
17:27 阪神御影 |
吉田町では若干長く時間があった後、10系統のバスに乗車しました。10系統は最初に書いたとおり、板宿から長田区の大橋、吉田町を経由して神戸駅に入り、そのまま元町から三宮に行く路線となっています。路線の大部分が地下鉄海岸線と併走していることもあって、路線再編で廃止の対象とされています。ここは年新バスとしてバスの塗装も他のバスと異なっていたり、震災でなくなってしまいましたがバスロケーションシステムも使用されていて結構力を入れている路線のように思えただけに残念です。まあ、仕方ないのでしょうけど。ちなみに、水族園から吉田町を経由して神戸駅に入って、上沢を回って水族園に循環する82系統もありましたが、今回は東に行く本数の多い路線に乗車する目的もあって元町で乗り換えできる10系統を選びました。10系統は須磨営業所の担当です。
やってきたバスは、1996年式のバスですが、形式は先に乗車したバスと同じものです。時間帯ともあり、乗客は少な目でした。平日昼間の本数が少ないと言うこともあり、結構混雑しているみたいなのですけど・・・。バスは地下鉄海岸線の工事区間を併走する形で進んでいきます。七宮町を過ぎて一度国道2号線と合流しますが、湊町1丁目のバス停を過ぎてすぐに北に進路変更し、神戸駅のバスターミナルに入ります。しかし、10系統の三宮方面はバスターミナルのはずれの停留所に到着しました。その後再び北に進んで、突き当たりの国道28号線との交差点を東に進んで元町方面に進みます。JRの高架をくぐって三越のあった元町6丁目から少し南に進んで、栄町の道路に入っていきます。このあたりも昔は渋滞解消を目的として時間帯によって中央線を移動させるとともに1車線をバス専用レーンにしていたようですが、現在ではそれもなくなっています。時間もあり、渋滞が気になったところですが、東端の交差点でちょっとしたものがあった以外は特にこれと言ったこともありませんでした。栄町通りの行き当たりの交差点を北に上がってすぐに東に進路を変更して元町1丁目に到着しました。バスはそのまま三宮方面に行きますが、私たちはここで次のバスに乗り継ぐために下車しました。
バス停で後続のバスを待っていると、ちょうどタイミング良くコカコーラのバスも到着しましたが、こちらは乗車する予定のバスでないと言うことで見るだけになりました。その後少しして乗車するバスが到着しました。石屋川方面に行くバスなのですが、ここからは急行1系統、90系統、91系統があります。全て石屋川営業所の担当です。急行1系統は経路が他の系統と若干異なっていて、途中一部の停留所を通過して結構早いのですけど、本数が少ないこともあり今回は90、91系統の方となりました。今回はその中でも中突堤の方面から来る90系統が到着しました。ちなみに、91系統は石屋川車庫を起点にして山手方面を走行して湊川まで行って、新開地方面から元町に来ます。
やってきたバスは、ニューエアロスターで、王子動物園の宣伝のペイントバスになっているものでした。フラワーロードに出るまでの道路もそれほど大きな渋滞ではなく、フラワーロードに入りました。阪神前でえるさんと合流することになっていたのですが、バスが到着しても姿が見えません。バスも発車しようとしてちょっと不安でいると、信号待ちと急いで乗車されるお客さんのおかげで何とかえるさんと合流することができました。フラワーロードを進んで布引に到着しそのまま東に進んでいきます。加納町を過ぎると山手幹線からやってくる92系統と合流するため、この路線のバスの本数は結構増えることもあります。王子動物園を過ぎると山手幹線に進んでいきます。90系統は91、92系統の合間に走っている関係もあるのか、それほど乗客はいませんでした。それほど渋滞もなく、私たちは次のバスに乗り継ぐために灘区役所前で下車しました。
灘区役所前からは2000年に新設された灘区南北路線の北側の路線に乗車することにしました。灘区南北路線の乗車バス停は反対側の車線になっていますので、反対側にわたるのですが、そのときに急行1系統に新しいエアロスターのバスが通過していきました。ここでも若い魚崎回りさんが走って撮影していたようですが・・・。
灘区南北路線ですが、JR六甲道から新在家南住宅、阪神大石を経由して灘区役所を結び、JR六甲道まで戻る南側の路線と、灘区役所を起点とし、阪急王子公園、摩耶ケーブル下、高尾方面を循環する北側の路線があり、朝夕に数本直通便があります。今回は山側の路線を堪能できる北側の路線に乗車しました。この路線では、系統番号はカードなどの処理などの関係で与えられているものの、公式にはなしとなっています。バスは、この路線専用の小型ワンステップバスで、今までの神戸市バスとは違った灘区をイメージした塗装が特徴的です。賛否両論あるでしょうけど・・・。灘区役所を発車したバスは、先ほどと逆に阪急王子公園まで進みますが、この間に結構乗客を集めていきました。こちらは坂が多い山道となっていますので、利用者も確実に増えている感じがしました。阪急王子公園から先がこの路線の魅力的なところで、阪急の高架に併走する形で進んでいき、先の交差点を左に上がります。この先は坂が急で道が狭いところを走行していきます。高出力の小型ワンステップバスが導入される意味が分かりました。王子動物園などがある王子公園を左横目に進み、交差点を右に進み青谷川の停留所に着きます。その先は循環となっていまして、最初は信号の交差点左の坂を上りますが、この道もまた坂が急で狭いところです。突き当たりを東に進んで神戸高校前の停留所に到着し、その後は18系統と同じように観音寺北を経由して一方通行の道路で摩耶ケーブル下に到着します。その後18系統はさくらのトンネルを下っていくのですが、この路線はそのまま直進しますが、ここはまた狭い割に両方向の道路となっていてここでも小型バス投入になった実感がありました。そのままバスは進んでいって突き当たりを南に下りて信号のある交差点を西に進んで五毛の停留所で今回は下車しました。
ここからは阪神御影に出るために乗り継ぎとなります。まず最初は2系統か18系統に乗り継ぎですが、たまたま到着した2系統に乗車しました。2系統は三宮から布引までは90番台系統と同じですが、そこから先はもっとも山側を走って阪急六甲に行く路線で、担当する石屋川営業所、中央営業所とも新しいバスが優先的に投入される系統となっています。18系統は途中摩耶ケーブル下を経由してJR六甲道に行き、中央営業所のみの担当となっています。中央営業所のいすゞ車を期待していたところでしたが、今回は2系統で石屋川担当のバスが来ました。ニューエアロスターながら初期のものでした。バスは東に進んでいき、六甲登山口から南に進路を変えていって阪急六甲に到着しました。
阪急六甲からは16か36系統に乗車して阪神御影に行きます。16、36系統はともに阪神御影、JR六甲道、阪急六甲と阪神間併走鉄道の主要駅を通って、16系統は六甲山へのアクセスとなっている六甲ケーブル下まで、36系統は鶴甲団地まで結ぶ路線で、魚崎営業所の担当です。阪急六甲のバス停は路線の関係で、16系統は阪急の踏切の南側にあるのに対し、36系統は阪急の踏切の北側にあります。2系統も踏切の北側にあることと、時間も近いこともあり、今回は36系統を利用することにしました。やってきたバスはまたまたニューエアロスターです。魚崎営業所では16系統と36系統で優先的にニューエアロスターが入っていて、さらに16系統の方が新車の優先順位が高いのですが、36系統でも結構新しいバスは期待できます。阪急の踏切を渡って南に進みますが、夕方の時期もあって、道路は少し混雑していました。混雑しながらも山手幹線を過ぎて一度JR六甲道のターミナルに入って、再び南に進み、国道2号線を阪神御影付近まで東に進んで阪神御影の駅ターミナルに入っていくことになります。JR六甲道で結構乗客が降りていっているものの、JR六甲道から阪神御影間の利用者も結構いるようでした。阪神御影に到着する時には結構日も落ちていました。
4.渦森台の夜景を楽しみつつJR甲南山手へ
阪神御影へ到着したときには日もだいぶ落ち、ここからJR甲南山手に行くのに魚崎経由で行くか、渦森台経由で行くコースがありましたが、今回は渦森台の夜景を楽しみつつ回ることにしました。
行程 |
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発車時刻・場所 |
乗車路線 |
乗車バス |
到着時刻・場所 |
17:34 阪神御影 |
38系統 |
(魚)147 |
17:55 渦森台 |
18:07 渦森台 |
31系統 |
(魚)152 |
18:27 JR甲南山手 |
阪神御影からは38系統で渦森台に上がり、31系統でJR甲南山手まで行くという、これまた乗り継ぎでよく使うパターンで、どちらも魚崎営業所の担当となっています。
最初に38系統に乗車します。阪神御影のバス停では、すでに38系統は待機していました。バスはまたまたニューエアロスターです。38系統にもニューエアロスターはよく入るようになりました。バスはちょっと立ち客が出た時点で発車となりました。バスを発車して最初の方向転換が少し大変そうに思いつつ北に進んで、国道2号線に出てJR住吉駅前に向かいます。住吉駅前でも結構乗客を集めてバスは出発し、東灘区役所を過ぎた交差点を北に上っていきます。住吉川を横目にバスは上っていきますが、ニューエアロスターと言うこともあって乗客がたくさんいても難なく走っていきます。白鶴美術館あたりからは渦森台に上がる系統の特徴的路線で、道幅は広いのですけど、カーブが多くちょっと運転も大変そうです。と言うことを確認しながらバスは渦森台の住宅街にやってきますが、ここからの夜景は本当に美しいものがあります。34系統魚崎回りさんは、このあたりの景色を確認し、夜景がきれいと思われる場所を何度か模索していたようです。と、言っている間にバスは渦森台終点に到着しました。
せっかく渦森台に来て、まだ時間もあるので記念撮影と言うことにしましたが、夜景をバックにというのは少しきつい感じでした。その間に先ほどのバスは折り返して戻ってきて、私たちに「ええんか」と声をかけてくださいました。本当にありがとうございます。今回は31系統を利用するので、「いいです」と答えて出発を見送りました。渦森台のバス停で記念撮影をしていると、34系統魚崎回りさんが、やはり渦森台3〜2の景色が気になるとのことで、バスがくるまで少し時間がありそうだったので、走って下っていくとのことでした。このあたり、やはり若さが出ていますね。
31系統ですが、こちらの路線はエアロスターがまだまだ多く、今回もエアロスターと思っていたのですが、やってきたのは意外なことに?ニューエアロスター、しかも200ナンバーのものでした。普段からニューエアロスターも1〜2台入っているのですけど・・・。結局、元町以東の乗り歩きは灘南北路線を除いて全てニューエアロスターで統一される結果となりました。これはラッキーなことなのかも・・・。折り返しでやってきたバスに早速乗車。今度は下りと言うこともありスイスイと下っていきます。渦森台2では何とか34系統魚崎回りさんも合流する事ができました。先ほどと同じ経路で住吉川を渡るのですが、31系統はここから岡本の住宅地を回って、岡本7丁目を過ぎると南に一度進んで山手幹線に出て東に進む経路を取ります。夕方の駅方面に向かっていく路線なので乗客はそれほどいませんでした。しばらくしてJR甲南山手駅に到着。ここで乗り歩きの旅も終了としました。せっかくなのでJR甲南山手のバス停で記念撮影をしようとバスを探索していると、魚崎のバスにステッカーが貼られているのに気がつきました。許可申請のような感じでしたが・・・。とりあえず謎なまま最終目的地到着の記念撮影を済ませました。10時30分からスタートして約8時間の旅でした。
5.その後、あとがき
JR甲南山手に到着した私たちは、本来ならお話会となるのですが、私自身夜に予定が入っていたこともあって解散することとしました。そのままみなさんでJR甲南山手のホームに上がり、JR甲南山手ができる以前、森北町というバス停だった頃にこの線路からバスが見えていたという話などをして東方面と西方面の電車に乗車して解散となりました。
今回は、神戸駅から西に行って東にたどり着くという行程の中、若干路線的には物足りないところもあったかもしれませんが、車両の方は最古参車から最新車、2段窓のバスがあればCNGノンステップバスや小型ワンステップバスなど楽しめることができて、しかも神戸独特の坂道を体験しながらのところもあり、充実した1日でした。しかも、東の方の三菱車は運良く?ニューエアロスターに全て当たると言うのも特徴的でした。参加されたメンバーも変わると、話をする内容も変わってきていてこれもまたオフ会の楽しみの1つなのかもしれません。
この時期に気が付けば毎年実施している東西バス乗り歩きオフ会、毎年路線や車両の変化を楽しむことに関してはずいぶんと魅力的な感じもします。神戸市バス乗り歩きオフ会も1998年11月に急行ライナーさんのところで開催が始まって早いもので3年目に突入、限られた路線でこれだけたくさんのオフ会が開催できることをうれしく思い、これからもできる限り続けられたらと言う思いです。特にこの東西乗り歩きは毎年この時期に実施できればという思いがしています。逆に言えばこれだけ堪能できるほど神戸のバス関係が変わり続けているということにもなるのかもしれませんけど・・・。
ご協力ありがとうございました、お疲れさまでした。