実施日:2000年10月18日(水)
参加者:にしふたみさん、millさん、あっきーさん、私(企画7課課長)の4名
内容
神戸市内、北区を中心に路線を広げている神鉄バスを1日で全線完乗するオフ会です。
普段、余り目立つことのないバスにも乗ってみようと何気なく言い出したのですが・・・
1.西鈴蘭台駅前−鵯越−筑紫が丘5丁目−谷上駅
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発車時刻 |
場所 |
乗車路線 |
乗車バス |
到着時間 |
場所 |
料金 |
7:55 |
西鈴蘭台駅前 |
151系統 |
943号車 |
8:15 |
鵯越駅前 |
320円 |
8:26 |
鵯越 |
有馬線 |
神鉄 |
8:36 |
山の街 |
340円 |
9:02 |
山の街駅前 |
16系統 |
912号車 |
9:17 |
筑紫が丘5丁目 |
220円 |
9:21 |
筑紫が丘5丁目 |
12系統 |
922号車 |
9:37 |
谷上駅 |
240円 |
最初は、早朝に神戸駅行きが1本だけ運転されている151系統(西鈴蘭台駅前−ひよどり北町−神戸駅)に乗車。車両は三菱車の943号車、星和台所属車の中でも150系統でよく走っている車両である。通常150系統はしあわせの村北ゲートよりしあわせの村へ入り、村内を抜け南ゲートを通るのだが、151系統のみしあわせの村へ入らずひよどり台ホーム・ひよどり北町を通り、ひよどり台以南では150系統と同じ経路で運行されている。
方向幕の系統番号が以前は[150]だったのだが、上から[151]と印刷されたシール状の物を貼り訂正してあったのには少し驚いた。乗客数は座席が一通り埋まる程度で発車し、ひよどり台ホームで下車する人も居たようである。
西神戸有料道路の渋滞の影響で2分程度の遅れで鵯越駅前に到着、停留所から数分歩き神鉄鵯越駅に移動し、山の街までは電車での移動となる。直ぐにあった鈴蘭台行きを見送り、予定通りの三田行きに乗車するが、来た電車が最近三田・有馬線系統に復帰した1076号車+1153Fの4連。一応冷改されているものの5000系辺りと比べると大分見劣りがするような・・・
山の街では30分近くの待ち時間を過ごし、筑紫が丘5丁目からの折返しとなる912号車で筑紫が丘5丁目を目指す。広陵町、小倉台、筑紫が丘と言った住宅地の中を通っていく路線なので、住宅が広がっている中を走っていくのだが、朝の駅から住宅地へ向かう便という事もあり乗客は少な目であった。途中アップダウンを繰り返しながら15分ほどで筑紫が丘5丁目に到着、数分の待ち合わせで今度は谷上駅行きに乗り継ぐ。待ち時間に停留所至近の回転場を覗くとラッシュ輸送が終わる頃という事もあり、5台のバスが待機中で筑紫が丘線の乗客数の多さを実感する。(実際朝7時台の筑紫が丘5丁目発谷上駅行きは1時間当たり8本もあり、筑紫が丘4丁目始発の便も設定されている程である。これが1時間当たりの本数では神鉄バス最多となる。)谷上駅行きの直前に山の街駅前行きが発車するが、此方への乗車は無く後続の谷上駅行きを待つ人ばかりであった。またまた三菱車の922号車で途中停留所からも山の街行きの直後にも関わらず多数の乗車があり、山の街駅よりも谷上駅へ出る人の方が多い様である。バスは筑紫が丘から小倉台を通り鷺谷公園までは山の街行きと同じ経路を辿り、鷺谷公園の先で右折し、北神急行の車庫を右側に見ながら、一気に急坂を下り神鉄線をオーバークロスし、神鉄の旧線上に整備された道路を通り谷上駅前へ入る。
谷上駅では次のバスまである程度時間があったので、駅構内の喫茶店で休憩を取る事にする。
乗車車両(電車は撮影していません) |
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943号車 |
912号車 |
922号車 |
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発車時刻 |
場所 |
乗車路線 |
乗車バス |
到着時間 |
場所 |
料金 |
10:07 |
谷上駅 |
30系統 |
921号車 |
10:27 |
鈴蘭台 |
380円 |
10:50 |
鈴蘭台 |
7系統 |
903号車 |
11:21 |
神戸駅南口 |
430円 |
11:32 |
高速神戸 |
東西線 |
阪神8000系 |
11:34 |
新開地 |
500円 |
11:44 |
新開地 |
有馬線 |
神鉄2000系 |
11:59 |
北鈴蘭台 |
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12:20 |
北鈴蘭台駅前 |
20系統 |
981号車 |
12:28 |
泉台7丁目 |
180円 |
12:46 |
泉台7丁目 |
19系統 |
933号車 |
13:09 |
山の街駅前 |
260円 |
谷上駅での休憩の後、今度は30系統の鈴蘭台行きに乗り継ぐ。途中やきもち地蔵前までは、12・16系統と同じ経路を辿っていく。開設当時は谷上駅を出発後は有馬街道を南下し、梅木谷交差点を左折していたのだが、いつからか谷上−やきもち地蔵間は広陵町を経由するようになっている。
乗車したバスは三菱車の921号車で、谷上駅で数人の乗客を乗せて発車となる。トータルすると乗客数は多くはないものの結構頻繁に乗降があった。
広陵町を抜けると、やきもち地蔵から有馬街道へと入り水源池より、7系統と同じ経路を登っていく。少なからず乗客はいるようであったが、前回のダイヤ改正で減便されていたようで、日中に妙に時間の空くときがあった。
鈴蘭台でバスの方転を眺めたあと、7系統で神戸駅南口へと降りていく。此方で乗車したバスはいすゞ車の903号車だが、90年式車の痛み方は尋常でないような・・・水源池までは先ほど乗った30系統で通った道を引き返し、有馬街道を南下する。この系統の見所はなんと言っても旧道区間でのバス同士の行き違いだが、今回乗車した便は残念ながら旧道区間でのすれ違いは無かった。バスの本数は少ないものの他に交通機関が無いこともあり乗客は結構多めである。神戸駅では、多くの系統の集まる北側ターミナルではなく、南側のバス停に到着となる。行き先が「神戸駅」ではなく「神戸駅南口」となっている所以である。
7系統(市バス61系統)の他には神姫バス(三田、谷上、白川台、押部谷行き)と東京行きの夜行バス、シティーループが発着するだけで北側ターミナルの賑わいが嘘のように静まっていた。
神戸駅からは徒歩で高速神戸へ向かい、電車を乗り継いで北鈴蘭台へ向かう。北鈴蘭台の駅蕎麦で昼食を済ませた後、20系統で泉台7丁目へ向かう。来たバスは、96MCにセーフティウインドーが付いた珍車?いすゞの981号車。北鈴蘭台駅前を発車したバスは小さな丘を越えるように坂を上り下りして、158系統の走る道を見下ろしながら泉橋を通過、泉台の住宅地の中を走って行くため昼過ぎの便にも関わらず多数の乗客が居た。泉台7丁目はマンションに囲まれたターミナルで、乗車したバスは降車扱い終了後慌ただしく折返し20系統となり走り去って行った。
しばらくの待ち合わせで、本日の19系統最終便で山の街へ向かう。このバスもいすゞの933号車。泉台7丁目から中央病院前、山の街駅前を通り筑紫が丘5丁目へ行く路線である。中央病院までは20系統と何も変わらず、住宅地の中を走っていくのだが、途中北鈴蘭台駅前で乗客が完全に入れ替わり、北鈴蘭台駅前を通り越して乗車したのは私達だけのようであった。北鈴蘭台駅前で降りた以上の人数を新たに乗せて発車し、中央病院、惣山町を循環し若葉台を右折するのだが、北鈴蘭台駅前方面へ向かうバスと誤乗した人が慌てて降りていく場面も見られた。北鈴蘭台入り口の交差点を鋭角に左折し有馬街道を通り山の街駅前へと入っていく。
乗車車両(電車は撮影していません) |
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921号車 |
903号車 |
981号車 |
933号車 |
3.山の街駅−箕谷−西鈴蘭台駅前−星和台−西鈴蘭台駅前−神戸駅
行程 |
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発車時刻 |
場所 |
乗車系統 |
乗車バス |
到着時刻 |
場所 |
料金 |
13:16 |
山の街 |
有馬線 |
神鉄1076+1153F |
箕谷 |
13:18 |
170円 |
13:58 |
箕谷駅前 |
158系統 |
922号車 |
西鈴蘭台駅前 |
14:14 |
310円 |
14:29 |
西鈴蘭台駅前 |
18系統 |
973号車 |
西鈴蘭台駅前 |
14:48 |
180円 |
15:08 |
西鈴蘭台駅前 |
150系統 |
941号車 |
神戸駅前 |
15:53 |
420円 |
備考 |
*18系統料金180円は西鈴蘭台駅前−星和台東間片道分。 |
山の街駅からは電車で一駅、箕谷駅へ移動する。乗車した電車は朝鵯越から乗車した1076号車と1153号車の4両編成。
箕谷駅前で40分もの大休止。近くに時間つぶしにいい所もないのでバスターミナルで時間を潰し、発車十分ほど前に158系統の乗り場へ移動する。158系統は何故か駅前のターミナルへ入らずに、駅から50m程北へ行った有馬街道の旧道上に乗り場がある。発車5分ほど前にしあわせの村から到着した三菱車の922号車が、折返し乗車する158系統になるので道路上で数分間待機する。交通量が少ないので問題がないのかも知れないが、何故ターミナルに入らないのかが気になる。
箕谷を発車したバスは新道への交差点を左折した後、急64系統と同じ道路を走る。日の峰1丁目、2丁目で多数の乗客が乗ってくる。本数は少ないながらも結構利用者は定着しているようである。
泉橋、北五葉町内とこまめに停車し乗降を繰り返し、西鈴蘭台駅前では150系統と同じ乗り場へ停車する。バスはこの先しあわせの村へと走るが、今回は此処で一旦下車する。
西鈴蘭台からは星和台東を経由し西鈴蘭台へ戻ってくる18系統に乗車する。来たバスは三菱車の973号車。時間が中途半端だったためか乗客は比較的少な目であった。星和台の住宅地内から乗車してくる人が結構多かったが、星和台循環系統でも18系統のみが経由する、星和台東、下切公園での乗降は無く、20分ほどで西鈴蘭台へと戻る。星和台東辺りだと、君影の方から運輸サービスのバスを使う方が本数も多く便利なようで、18系統の本数が少ない理由はその辺りにあるのだろう・・・
本来なら西鈴蘭台から乗車したら星和台2丁目までで下車するはずなので星和台2丁目を出ると運賃表から「券無し」、券番号「1」「2」の運賃表示が消えてしまう。今回はフリーチケットで乗車していたのでそのまま乗車したが、現金払いで乗車していた場合は、西鈴蘭台−星和台間の往復分を支払わないといけないのだろうが、1周乗車したときの扱いは不明。
西鈴蘭台からは150系統で一気に神戸駅まで下りる。乗車したバスは三菱車の941号車。朝乗車した151系統の本家とも言うべき系統で此方は市バスとの共同運行。151系統が通らなかったしあわせの村へと入り、病院前で多数の乗車があり立ち客で一杯になった状態で一路神戸駅を目指す。ひよどり台からは65系統と全く同じ道路を走るためか、乗車は少な目であった。朝は渋滞していた西神戸有料道路も混雑はなく順調に走り、ほぼダイヤ通りに45分程で神戸駅に到着する。
乗車車両(電車は撮影していません) |
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922号車 |
973号車 |
941号車 |
4.神戸駅−三宮−有馬町−三田駅前
行程 |
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発車時刻 |
場所 |
乗車系統 |
乗車バス |
到着時刻 |
場所 |
料金 |
16:05 |
神戸駅前 |
市10系統 |
須393号車 |
16:20 |
三宮駅前 |
200円 |
16:45 |
三宮駅前 |
6系統 |
952号車 |
17:31 |
有馬町 |
680円 |
18:21 |
有馬町 |
1系統 |
962号車 |
18:55 |
三田駅前 |
550円 |
神戸駅からは市バスの10系統で三宮へと向かう。10系統はターミナルには入らずに道路の向かい側に乗り場があるので、地下道を通り乗り場へ向かう。バス停のポールには大分前に廃止された急行10系統の案内が残っていたので思わず撮影する。乗車したバスは須磨営業所の10系統専用車の須393号車で栄町、市役所前を通って三宮まで乗車する。途中で頻繁に乗降があり15分程で三宮着。地下鉄三宮駅の売店に立ち寄り市バス70周年記念のカードを購入し有馬温泉行きのバス乗り場へと向かう。
バス乗り場には発車15分ほど前に到着、バスは到着し待機中であったが方向幕は【回送】を出して扉も閉めてあった。時刻表を調べると三宮駅前に16:00に到着したバスの折返しの様であった。
発車の5分ほど前に運転手が休憩所からやって来て、方向幕を回し乗車が始まる。乗車したバスはいすゞ車の952号車。三宮を出る時点で立ち客が出るほどの混雑。三宮を出ると新神戸駅前を経て箕谷まで急64系統と同じ道路を走る。新神戸駅前にも止まるが、下車は出来ない旨の案内放送が何度も流れる。新神戸駅前にも止まったが乗車もなく発車、新神戸トンネルを通り次は箕谷だが、停留所は急64とは全く違う場所にある。新神戸トンネル内での走りは急64系統よりも速いのではないか?と思わせる様な走りっぷりであった。箕谷からは有馬街道を一路有馬温泉(停留所名は有馬町)まで走る。途中停留所は下谷上、上谷上、水無、有馬西口を除いて全てが神鉄の駅の近くにあるのだが、ほぼ全ての停留所で下車があり、乗車する人は少ない。三宮からの乗車は多かったが、唐櫃団地口までで殆どが下車してしまい有馬温泉まで乗車したのは私達を含めても6人だけであった。更に、途中の水無に至っては乗降する人がいるのか?と言うような所に停留所がある。三宮から50分弱で到着した終点有馬町は温泉街の中にあり周囲は土産物屋等が立ち並び賑わっていた。バスの方向幕は「有馬温泉」なのだが、停留所名は「有馬町」なのも不思議なことではある。
余談ながら、神鉄の駅と6系統の停留所名の対比表を記しておく。
神鉄の駅名 |
谷上 |
花山 |
大池 |
神鉄六甲 |
唐櫃台 |
有馬口 |
6系統停留所名 |
谷上駅 |
花山 |
大池 |
六甲登山口 |
唐櫃団地口 |
有馬口駅前 |
最後の1系統三田駅前行き迄50分ほどあった為、近くの阪急バスのターミナルを覗いたりして時間を潰す。阪急バスの宝塚行きや、大阪行き急行バスは全てここから発車していくのだが、三宮行きのみ神鉄バスや神姫バスと同じ乗り場から発車する。
発車の10分ほど前に三田から到着したバスはこの系統専用の中型バス、日デ車の962号車。以前はJR道場駅前行きや、鎌倉峡口行き等もあったのだが、どちらも休止された上に本数も減らされ18時台で最終バスとなっている。以前は20時前まであった筈なのだが・・・
陽も完全に沈み、空も真っ暗になった頃に発車する。有馬町付近にバスの回転場が無い(阪急バスのターミナルがあるが、此方は阪急バス以外のバスが入る事は無い)為に、誘導員が出てきて、バックで転回してからの発車となる。有馬温泉駅を見ながら狭い道を辿り、有馬町内を抜け西宮市の飛び地である山口町内へ入っていく。本数も少ないながら定期的に利用する人もそれなりに居るようで、途中停留所からも何人か乗車してくる。山口支所前を過ぎた辺りで176号線に出て一路三田を目指す。新道場付近でJR道場駅前、鎌倉峡口へ行く道と別れ、176号線を順調に走っていく。車体が小さいからか、結構飛ばしていた(もちろん、制限速度内での話ではあるが・・・)。西対中交差点手前で神鉄のガードを潜り、三田本町、平成大橋を経由し30分ほどで終着三田駅前のバスターミナルに入る。バスターミナルでも、バックして停車位置に着いてからの下車となるため、出発時と降車時に2度もバスがバックするのを体験できるある意味貴重な系統でもある。三田駅に到着したバスは最終の金仙寺口止となって折り返していく。此方も1日に1本の貴重な系統ではあるが、有馬町−三田駅前のバスと全く同じ経路で途中の金仙寺口止まりになるだけで、しかも乗って行くと、金仙寺口で降りた後にどうしようも無くなるので、出て行くところを見送って本日の全行程が無事終了した。
これで、神鉄バスの全路線を1日で完乗するオフの目的は達成である。鎌倉峡口、JR道場へ行く路線が無くなった為に行程が組みやすくなったかと思ったのだが、30系統(鈴蘭台−谷上駅)の減便で、結局上手く行程が組めずに、彼方此方で電車を使う羽目になったのが一寸悔しい所である。
乗車車両(電車は撮影していません) |
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須393号車 |
952号車 |
962号車 |
有馬町で撮影した風景。 |
文責:企画7課課長
(管理人より)
今回のオフ会ですが、実施が一番難しいと思われた中、たまたま参加者のみなさんの都合が合い、緊急で実施されたものでした。ただ、電車乗り継ぎが要所要所で出てきてしまったものの、予定通り完乗できて大変充実した1日でした。お忙しい中、行程を検討してくださった企画7課課長さんならびに参加してくださったみなさん、どうもお疲れさまでした、ありがとうございました。