My Private Sunday

 ふと気付くと、自分を取り囲む人間関係は変化している。

 微妙に距離が変わっていたり、ちょっと関係が変化していたり。

 日常が流れていく中での何気なさで。



 四六時中といっていいほどに紅丸とツルんでいたのが、気付けば電話で済ます用件のが多くなっていたり。

 紅丸といる時間が減った代わりに、ユキと過ごす時間が増えていたり。

 ユキといる時に気がつくと真吾がいる事が自然になっていたり。

 最近では、誰かと出掛ける時間が減った代わりに、ある人物のマンションに入り浸ってばかりだったり。





 意識しなければ気付きもしないような、そんな微妙で自然ともいえる流れ。

 気付いた途端にすこし寂しいと思ったのは、変化してしまったものに対してではなくて、これからもそれが続いていくのだろうという事に対して。

 以前はそんな事でこんなに感傷的にならなかったのに、今はやけにそれが神経をザラつかせる。

 そんな風に、これからも微妙な変化を重ねていくんだろう。

 変えたくない、変わって欲しくないと思う繋がりが今はあるという事だろうか?
 ならば、それが自分にとって望ましい方へ向かって欲しいなどと、自分にしては随分とネガティブな思考が過った。

 …気付けば離れていたりするんだろうか。

 そんな事を考えてブルーになる自分に、らしくないと頭を掻いて深呼吸をひとつ。





     S T O P !





 そんな可能性の段階で、先の心配をしているなんて馬鹿馬鹿しい!

 自分にそう言い聞かせて気分を入れ替える。

 物事はなるようになるって紅丸も言ってたし、自分が働きかけをやめない限りはそんな事も有り得ない事だし。
 片隅にまだ引っ掛かりが残るけれど、どうせきっと直ぐに忘れてしまうだろうし。



 そんなことよりも、今の瞬間が楽しいことのが大事に決まってるし?
−終−
初出 : 2000.01.24
 ヤケに京ちがナーバスになってるなぁ〜? でも、ナーバスになってるのは、実はオレか?(苦笑)
 …まぁ、京ち、(自称)詩人だから、たまにはこんなんもいっか?(笑)

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