『ステーションがいっぱい』

 食育の為の、都内のJR駅名をいっぱい入れた小咄

 高校くらいになると電車通学も普通ですが、小中学生でも私立に通うお子さんは、混んだ電車に乗ったりなんかして、大変ですね。よく小学生のお子さんが大きなランドセル背負って電車の入り口に必死に張り付いてますけど。奥に入ると降りれなくなるからとおかあさんに言われてるんでしょうね。確かに邪魔なんですけど、でもねえ、大人がランドセルしょってたらもっと邪魔ですからね。子供なんだから我慢してあげようと思うわけなんですが。
電車通学だと早起きしないといけないんで、まあ、なかなかきちんと朝ごはんを食べるのが難しいようでございます。

「ふぁ〜〜、おはよぉぉ、おぉっかあ<大塚>」
「おはようじゃないよ、何度起こしても起きないんだから。かあさんが<恵比寿>顔でにっぽり<日暮里>起こしてる間に、さっと起きてよ。
それに、あんまり起きないと、具合が悪いのかとしんばい<新橋>するよ」
「ごめーん。朝ご飯は、もうたばた?<田端>」
「ん?ごはんだ?<五反田>
 かあさんは食べちゃったよ。豆腐の品がわるい<品川>から、早く食べないと悪くなるんでね」
「俺も何か食う」
「食べてると学校に遅<尾久>れるよ」
「大丈夫。瞬時食う<新宿>から。
・・・・おー、よぅ艶<四谷>のある昆布巻きだ、いたばし<板橋>まーす。この米<駒込>も、うまいよ。お替り!大盛り<大森>で。あ、いたた、ほっぺた噛んだ<神田>。
・・・ああ、おいしかった。ごちそうさま」
「(急須でお茶を入れる動作)ほら、お茶飲みぃ」(湯飲みを手渡す)
「(湯飲みを受け取り飲む動作)ずずっ・・・<お茶の水>。
いってきまーす」
朝御飯はきちんと食べて登校しましょう。


 <END>

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