海と山が重なる場所


おいで ここに
雲に触れるよ



見えないから
感じられるんだ



あの雲の向こうがどうなっているのか
知りたくない?



僕が幸せだということは
この清らかな川の流れを
一緒に見たい人がいること
一緒に見ていられる人がいること



折角のドライブなのに
曇った空と 君の顔
だから帰り際 君に告げよう
今度また 一緒にどこかへ行こう
もっと 晴れていて
もっともっと 暖かい日に



時と 場所と 状況と
それさえ考えなければ
「好きな人の寝顔を見ていられる」というのは
実は 凄く幸せなことなのかもしれない



海と山が重なる場所で
僕らは何もせずに
ただ 景色を眺めていた
この瞬間が永遠に続けばいいと
それだけを 願いながら



それでも
「側にいたい」と
想ってしまったから



君と一緒にいるためなら
僕は 何だってできるのに



友達に見せびらかしたい気分と
誰にも秘密にしたい気分の
ちょうど 真ん中



後戻りなんて
馬鹿げてる



好きなだけで
世界は終わってはくれないらしい



もう 何もかも
仕方のないこと





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