AKIRA.3


手の中をすりぬけて行った夢を
ただ立ちつくしたまま 見つめていた夜



あなたにだけは
側にいて 欲しかったな



おいて行かないで
一緒に 連れて行ってよ



アキラ
今日 雪が降ったよ
寒いのなんて 気にしないで
綺麗な景色を 見に行ったんだ
あなたにも 見せてあげたかったな



ごめんね
今日も 私だけだった



あなたが側にいてくれれば
怖いものなんかないのにね



ただ離れた場所から
あなたを見つめている



「本当にそれでいいの」と訊かれた
「仕方ないよ」と 答えた



どうすれば良かったの
私は どうすれば



本当は今頃
あなたと一緒だったかもしれないね



哀しい別れは もういやだよ



もうすぐ4ケ月がたとうとしています
この4ケ月間は 私にとって
自分がどれだけ弱くて
愚かで 最低で
くだらない人間だったことを知った時間でした
これからの4ケ月間は
自分をいかに強くしていくか
そのために 費やすつもりです



いつもあなたのための日には
神社へ行って 賽銭箱に100円入れて
それから お願いをする

10円で願いを叶えてくれる神様が
もしも いるなら
10回分 ひとつにまとめて
お願い アキラが幸せでいられるように





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