傷つけた恋の行方


「明日」が待ち遠しいのは
「今日」から逃げ出したいから



あの日のあなたがもうどこにもいないなんて
そんなの あたしが一番よく知ってる



ドライブに行ったときでさえ
あなたの姿 捜してた



過去にすがって生きてくのだけは
絶対に 嫌だから



見えない鎖に仕込まれた刺が
知らずに 私を 傷つける



あなたが 私だけ好きでいてくれるなら
どんなことにでも 耐えられるのに



私がもし あなたと一緒にいることで
強くはなれないのなら
弱くなっていくだけなのなら
離れたほうが いいのかもしれない



誰かを傷つけるだけの恋なら
やめたほうが いいのかもしれない



帰りたい場所なんて
もう どこにもないから



もう 終わりにしようか



楽しくて哀しい夢を
どうも ありがとう



自分が嘘をつくことよりも
あなたが嘘をつき続けるほうが
ずっと 嫌だった



どうしたら
誰もが傷つかずに幸せになれるだろう と
そんなことを考えたのは
もう 昔のこと





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