優しい嘘


あなたなんか 大嫌い
そう思えたら どんなに楽だろう



二人で過ごした日々が
全て 嘘に変わってしまった



騙して欲しかった
だけど やっぱりそれも逃げなんだよね



嘘も言えない男なんて
キライだよ



ときには真実よりも
嘘が欲しいことだってあるんだ



何気なく口にした一言や
口にしなかった一言で
人を 殺せるということを
あなたは 知るべきだと思う



もう大丈夫だよ
だけど少しぐらいは
心配して欲しいから
今は 言わない



同情でもいいから
側にいて欲しいときがあるんだ



もう二度と言わないから
最後に一度だけ
聴いて 欲しいんだ



嘘つき
心配するなって 言ったくせに



あれが最後になるなんて
思っても みなかったんだ



何も思い出したくない
何をも 忘れていたいのです



欲しいモノを欲しいと言えるのは
子供の頃だけだと 気づいた夜





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