空の向こう


遠い空を見つめていたあの頃に
どうしたら 僕は戻れるだろう
灰色な風景の中を
足元だけ見つめて
そうして歩くことに 僕は
もう 疲れ切ってしまった

全てを投げ出して
あの空の向こうまで行けたら
僕はどんなに楽だろう
僕はどんなに 楽になれるだろう

青い空を見つめていたあの頃に
どうしたら 僕は戻れるだろう
灰色な風景の中を
足元だけ見つめて
そうして歩くことに 僕は
もう 疲れてしまった
疲れ切って しまったんだ



幸せの青い鳥なんて
自分で見つけに行かなくちゃ
さあ まずは
そのドアを 開けることから



頑張ろう
もっともっと
頑張ってみよう

でも その前に
今はちょっとひと休み
少し 疲れたからね



灰色の空の下で
うずくまっていたって
きっと なんにもならない
どうにもならない

だから まず立ち上がって
何処へでもいいから
行ってみようよ

新しい何か
あるかもしれないから



明日のためとか
そういうこと 想うなら

まずは目の前のドアを
開くことから はじめよう

本当は きっと
想うより簡単だから



空を飛ぶ鳥だって
止まり木がないと
疲れて飛べないでしょう

それと 同じことだよ
それと 同じことだと思うよ



青い空の向こうなんて
きっと天使が遊んでいるだけさ



ハードルを少しずつ高くしていったら
いつか 空にも届くかな



世界を広げるのは
きっと 思うよりずっと
簡単な ことだから



遠い空を見つめるのって
君を見つめるのに どこか似てる

どれだけ見つめていても
絶対に 届かないから



何処に行ったって大丈夫
だってみんな言ってるでしょう
「同じ空の下にいるんだ」って

だから 大丈夫だよ
淋しくなんか ないから



ビルの中から見る小さな空も
なんとなく 好きなんだ

飛べそうな気が するからね



青い空の下で
思いっきり深呼吸をして

「さて 何処へ行こうか」





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