アッカムイの森に寄せて.4


『なんとなく』

ふとした瞬間に同じとこ見てたりとか
100言わなくても全部わかってくれたりとか
同じことしようとしてたりとか
なんか そんな感じ
なんとなく いいね

無理しなくていいの
自然でいられるの
会話なんか探さなくても
全然すんなりと出てくるし
隣にいるのが もの凄く自然なんだよね

同じもの好きだったりとか
同じこと考えてたりとか
同じこと言ったりとか
なんか そんな感じ
なんとなく いいね

なんとなく いいよね



『その次』

いつでも 隣を見れば
そこにいるような そんな感じ
それが自然で どきどきする
このまま二人で 未来のその次まで
ずっとずっと 一緒にいようか
どこまで歩いて行けるだろう
たまには 不安になるだろうけど
独りじゃないなら 大丈夫
君とだったら 大丈夫
涯(はて)のその次を超えて
どこまでも 行ってみようよ



『邪魔』

誰も 邪魔しないで
あたしはあたしでいたいだけなんだ
ただ それだけなんだ

腕をつかまないで
道を遮らないで
邪魔をしないで
邪魔をしないで
邪魔をしないで!!

あたしは あたしでいたいのに
あたしはあたしでいたいだけなのに



『悔しくて』

悔しくて 悔しくて 悔しくて
でも 泣いたってどうしようもない
そんなことなら わかりきってる
だけど 平気な顔して笑ったりも
絶対に できないから

他人に自分の理想押しつけて
それで どうなるって言うの?
理想と違う人間だからって
それだけで 排除するなら
あなたは何故 そこにいるの?

悔しくて 悔しくて 悔しくて
でも 泣いたってどうしようもない
どうしようもないのは わかってるけど
だけど 平気な顔したりなんか
絶対に できないから



『僕のバリア』

全てを遮断する 僕のバリア
誰も触れないで 壊さないで
要らない 何も 何にも
もう全部 要らないから
独りになりたいわけじゃない
孤独を感じたいわけじゃない
ただ 僕が僕でいるために
全てをはねかえす 僕のバリア



『映像(ヴィジョン)』

今ならきっと
未来だって信じられる
それは全然難しいことじゃなく
明日の天気を占うよりも
もっと ずっと簡単なこと

夢にまで見た映像(ヴィジョン)が
ほら そこまで来ている



『一年』

今日で一年たちました
いろんなことがあったけど
あの日の記憶だけは
まだ 色あせずに残っています

どうすればいいのかわからず
どうしたいのかもわからずに
ただ 泣き暮らしていたあの頃
そして今も 思うのはただ
「逢いたい」と それだけです

今日で一年たちました
いろんなことがあったけど
あなたへの想いだけは
今も そしてこれからも
変わらずに続いていくでしょう



『不安』

なにもかもがバラバラになっていく
大切なもの 少しずつ消えてく
壊したいわけじゃない
失くしたいわけじゃない
だけど いつの間にか
すべて手放そうとしている
なぜもっと大事に出来ない?
想いならきっと 誰にも負けないのに
壊したくないから 逢いたくない
だけど不安だから 今すぐ逢いたい
相反する想いは 一体どこで交わるのだろう



『ごめんなさい』

一生懸命自分で作って
幸せ目の前に壊しちゃう
いつもその繰り返し
いつもいつも その繰り返し

ただ怖くて逃げ出したくて
いつか駄目になるのが怖くて
いつかを待つよりも
自分で壊したくなる

だから 「ごめんなさい」
結局それしか言えない
壊しちゃって ごめんなさい
傷つくのは 私だけじゃないのにね

あなただって 傷つくのにね



『普通』

逃げないで 怯えないで
じゃないとあたし
あなたを追いかけるよ
絶対に追いかけるよ
嫌なら逃げないで
怯えたりしないで
そんな声が聞きたいわけじゃない
普通に話して 普通に接して
「普通」がいいの
「普通」でいたいの
これ以上 何も
もう何も 壊したくないから



『何処かへ』

もう要らない
もう何も要らないから
だから全部捨てて
全部捨てさせて

もういいよ
もうなんでもいいよ
とにかく独りでいたいよ
あなたがいないなら

もう要らない
もう何も要らないから
想い出も何も捨てて
何処かへ行くから

だからあなたは
あなただけは



『果てしない恐怖』

何かが変わったわけじゃないのに
ただ 全てが怖かった
怖いがためにしてしまう反応を
あなたがどう思うのか
それがまた怖くなって
ただずっと その繰り返しで
どこまで行けば「普通」に
あなたに接することができるだろう
今はただ 歩くことしかできないけれど



『キミが』

キミがいないと いいと思った
僕の視線のその先に
手の届くほどの 近くに
キミがいないと いいと思った

キミが嫌いなわけじゃない
キミに逢いたくないわけじゃない
ただ 触れたら壊れてしまいそうで
きっと何かが 壊れてしまいそうで

だけどキミがいたらいいと思った
僕の未来のその先に
誰よりも 近い場所に
キミがいたら いいと思った





詩集 Vol.2の目次へ戻る

詩集コーナーの入口へ戻る or 案内表示板の元へ戻る





★館内の著作権はリレー小説以外全て私光坂歩に属します。リレー小説は光坂と亮に属しています。
 無断転載などは、絶対にやめてください。
★ご不満ご指摘などございましたら、お手数ですが光坂(kosaka@comco.ne.jp)までご一報願います。